JPS5843564B2 - マニホ−ルドリアクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマニホールドリアクタに関する。

内燃機関から排出される排気ガス様の未燃焼成分ＨＣ，
ＣＯを再燃焼するために排気系に設けられるマニホール
ドリアクタにおいては、その再燃焼室は一般にインナコ
アおよびアウタコアによって形成されるが、これらをリ
アクタケースに堅く固定すると、前記排気ガスの再燃焼
反応熱による熱膨張にもとづく熱応力で破壊してしまう
。

一方、弱い固定であると、内燃機関の振動が伝達されて
、アウタコアとリアクタケースの間に充填されている断
熱材を押しつぶして飛散させたり、偏在させたりする。

またインナコアをアウタコアに支持している支持部材に
も、くり返し応力を発生させて材料を疲労させる。

したがって、外から働く振動力と内から働く熱膨張力に
対応する再燃焼室が要求される。

本発明は、この要求を満足するために、インナコアとア
ウタコアから成りかつ排気ガスを再燃焼する再燃焼室と
、断熱材を介してこの再燃焼室を包囲するリアクタケー
スとから成り、アウタコアの上面においてその長手方向
中心線上に、これと直交する方向に穴を有する取付金具
を固定し、この固定金具の穴にこの穴の径より小さいボ
ルトを通してリアクタケース外に引出し、ナツトでリア
クタケースに締付けるとともに、アウタコアの下面にお
いて同様に固定された取付金具の穴を通したボルトをリ
アクタケース外に引出し、ばねを介してナツトでリアク
タケースに締付けることを特徴とするマニホールドリア
クタを提供するものである。

本発明にもとづ〈実施例を図面により説明する。

第１図において、図面の左右方向をＬ１上下方向をＮ１
垂直方向をＭとする。

マニホールドリアクタは２つの耐熱鋼板をそのフランジ
部を溶接して箱形としたインナコア４と、このインナコ
アを支持部材（図示しない）により支持するインナコア
４と同様にして製作される入口穴５を有するアウタコア
３と、セラミック繊維の断熱材８と、これらを収容する
２分割型のりアフタケース１で構成され、このリアクタ
ケース１が内燃機関（図示しない）のシリンダヘッド（
図示しない）に取付けられる。

インナコア４は内燃機関の排気ポート（図示しない）に
通じるインレットポートライナ（図示しない）を介して
排気ガスを室内に導き入れ、この排気ガスはインナコア
４の底面に当たって反転し、反対側の開らかれた面から
次のアウタコア３内に入る。

アウタコア３は上面および下面の中央部にそれぞれライ
ザ部７（図示しない吸気マニホールドを加熱するために
設けられている）と出口管６とを設けており、またこの
両面の前記中央部からＬ方向に等距離の位置に、アウタ
コア３とリアクタケース１との取付部（図面でＸおよび
Ｙで示される）を上面２個所、下面２個所有する。

両者１゜３の取付けは、上面においては、両端部にフラ
ンジをもちかつ中央部に幅方向に設けられた長穴９ａを
有する帯状のアウタコアサポート９と、との長穴９ａに
通されたボルト１０と、ボルト１０に取付けられるナツ
ト１１とにより行なわれる。

下面においては、さらにばね１３とワッシャ１４とが加
えられる。

すなわち、アウタコアサポート９のフランジ部がアウタ
コア３に長穴９ａがＬ方向に位置するように溶接され、
ボルト１０の先端がリアクタケース１の外面に突出て、
このボルト１０の突出部にナツト１１が取付けられる。

所定の締付は量だけナツト１１を進めて、ナツト１１を
リアクタケース１およびボルト１０に溶接して固定する
。

下面においては、ボルト１０よりや＼長いボルト１２が
使われており、リアクタケース１の外面への突出部は大
きくなる。

この突出部にまずばね１３が置かれ、次にワッシャ１４
が置かれて、最後にナツト１１が取付けられる。

ナツト１１が所定の締付は量だけ進められて、ワッシャ
１４およびボルト１２に溶接で固定される。

ばね１３の締付は荷重は、リアクタケース１の振動をア
ウタコア３に伝達しないようにまたアウタコア３の振動
を増大しないように設定される。

なお、一般に高温ではばね特性が大幅に低下するので、
ばね１３はリアクタケース１の外に置かれるのである。

次に、作用を説明する。

インレットポートライナからインナコア４内に導かれた
排気ガスは断熱材８で高温に保たれたインナコア４とア
ウタコア３とからなる再燃焼室で再燃焼して出口管６か
ら排出される。

再燃焼室内温度は約１０００℃である。

このため、アウタコア３とリアクタケース１とは大きな
温度差を生じ、熱膨張量が異なってくる。

当然にアウタコア３は、Ｌ、Ｍ、Ｎの３方向に膨張する
が、この時においてライザ部７および出口管６は、アウ
タコアに対して、Ｌ、Ｍ方向に固定的であり、Ｎ方向に
は自由である。

したがってＮ方向の熱膨張に対しては、Ｙ部のばね１３
がばね力でこれを吸収する。

Ｍ方向の熱膨張に対しては、Ｘ、Ｙ部およびライザ部７
、出口管６がＭ方向の中央部にありかつＭ方向には強い
拘束力は作用していないから、これらの部分５，７．Ｘ
、Ｙを固定点としてＭ方向に自由に膨張する。

Ｌ方向の熱膨張に対しては、前記長穴９ａがＬ方向に設
けられているからアウタコア３は容易にＬ方向に移動す
る。

以上のように本発明によれば、ばねとアウタコアサポー
トとによって、アウタコアの水平、垂直方向の熱膨張が
同時に吸収でき、かつ内燃機関の振動を受けることなく
安定した状態で再燃焼室をリアクタケース内に支持する
ことができる。

したがって、再燃焼室が過大な熱応力を受けることがな
く、その周囲の断熱材もアウタコアの振動によって押し
つぶされたり偏在したりすることがなく、保温能力が維
持できる。

またインナコアをアウタコアに支持している支持部材の
支持部の振動も小さくなるので、マニホールドリアクタ
の耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にもとづ〈実施例の長手方向中心線に沿
う垂直断面図、第２図は第１図の■−■断面図、（右半
分は拡張しである）、第３図は、同様に、第１図のＩ−
１断面図である。 第４図は長穴を有する取付金具の外観図である。 １・・・・・・リアクタケース、３・・・・・・アウタ
コア、４・・・・・・インナコア、８・・・・・・断熱
材、９・・・・・・取付金具、９ａ・・・・・、穴、１
０，１２・・・・・・ボルト、１１・・曲ナツト、１３
・・・−・・ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インナコアとアウタコアから成りかつ排気ガスを再
   燃焼する再燃焼室と、断熱材を介してこの再燃焼室を包
   囲するリアクタケースとから成り、前記アウタコアの上
   面においてその長手方向中心線上に、これと直交する方
   向に穴を有する取付金具を固定し、この固定金具の穴に
   この穴の径より小さいボルトを通して前記リアクタケー
   ス外に引出し、ナツトでリアクタケースに締付けるとと
   もに、前記アウタコアの下面において同様に固定された
   取付金具の穴を通したボルトを前記リアクタケース外に
   引出し、ばねを介してナツトでリアクタケースに締付け
   ることを特徴とするマニホールドリアクタ。 ２ 前記取付金具に設けられた穴が金具の幅方向に長穴
   とされていて前記アウタコアの長手方向に長穴が沿うこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のマニホール
   ドリアクタ。