JPS5843191Y2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は被加熱物の加熱時に蒸発する被加熱物表面の
付着物から加熱コイル部分を保護するようにした誘導加
熱装置に関するものである。

従来の誘導加熱装置を第１図に示す。

この第１図において、１は被加熱物、２は加熱コイル、
３は油性分あるいは水分等の蒸発物、４は矢印で示すよ
うに空気を流通させる換気扇、５は耐火物である。

すなわちこのような従来装置において、線材、棒材、帯
板等の被加熱物１の表面乾燥または塗装焼付等で連続的
に加熱する場合、被加熱物１を加熱コイル２内に挿通す
るもので、加熱時、その輻射熱から加熱コイル２を保護
するために加熱コイル２内周には耐火物５が設けられて
おり、また、加熱コイル２内の被加熱物１挿通部分を換
気し、加熱された被加熱物１表面の付着物から発生する
油性分あるいは水分等の蒸発物３を排出するための換気
扇４が設けられている。

しかしながらこのような誘導加熱装置では、換気扇４に
よる蒸発ｖｌＪ３の排出に自ずと限界があることから、
排出されない残余の蒸発物３が加熱コイル２内に付着し
、耐火ｅ７５を劣化させると共に加熱コイル２の絶縁性
能も劣化させるという欠点があった。

この考案は上記のような欠点を除去するためになされた
もので、耐火物の劣化、加熱コイルの絶縁劣化を防止す
ることができる誘導加熱装置を提供することを目的とす
る。

以下図面を参照してこの考案の実施例を説明する。

第２図はこの考案による誘導加熱装置の一実施例を示す
断面図で、図中６は加熱コイル２の収納箱、７はこの収
納箱６内に空気等の絶縁気体８を強制封入するための封
入口である。

その他の部分は第１図と同様であるので同一部分に同一
符号を付してその説明を省略する。

すなわちこの考案は、加熱コイル２を収納箱６に収納す
ると共に、この収納箱６に絶縁気体８を強制封入するよ
うにしたもので、これ（三より収納箱６の内圧が高めら
れ、不要個所への灰塵および蒸発１’ｅ７３の侵入が防
止され、さらにＡわせ目（収０ 納箱６と耐火物５とのすき間あるいは収納箱６のすき間
）から絶縁気体８が噴出することによって加熱コイル２
内壁周囲が絶縁気体８で膜状に覆われ、耐火ｅ１５が保
護される。

従ってこの考案によれば、耐火ｅ１５の劣化、加熱コイ
ル２の絶縁劣化を防止することができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の断面図、第２図はこの考案による誘
導加熱装置の一実施例を示す断面図である。 １・・・・・・被加熱物、２・・・・・・加熱コイル、
５・・・・・・耐火物、６・・・・・・収納箱、７・・
・・・・絶縁気体。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周に耐火物が設けられた加熱コイル内に被加熱物を挿
   通して誘導加熱する装置において、上記加熱コイルを収
   納箱に収納すると共に、この収納箱に絶縁気体を強制封
   入するようにしたことを特徴とする誘導加熱装置。