JPS58430Y2 - コ−ヒ−ミル付きコ−ヒ−メ−カ−のシ−ル構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は特に、コーヒーミルが倒置されたタイプのコー
ヒーミル付きコーヒーメーカーのシール構造に関するも
のである。

電熱式のコーヒーメーカーが出現して以来、家庭で手軽
に本物のコーヒーを楽しむことができる様になった。

しかし、コーヒー豆を挽くためのコーヒーミルは、コー
ヒーメーカーとは別個に販売されている。

最近、コーヒーミルをコーヒーメーカーに内蔵して一体
に製造したコーヒーメーカーが数種類市場に出まわるよ
うになってきた。

これら、コーヒーメーカーには種々の方式のものがあり
、例えば、挽き終ったコーヒー粉を抽出用のフィルター
へ移すのに煩雑な操作が必要であったり、ミル部のカッ
ターに熱湯が注水されてしまう等の種々の欠点がある。

これら従来の欠点を除去するために、本出願人はコーヒ
ーミル部が倒置されたタイプのコーヒーメーカーを考案
し、すでに出願した（実願昭５４１５３４１７号）。

この考案によれば、挽いたコーヒー粉を抽出用のフィル
ター（フィルターバスケット）で゛直接捕集できるので
、コーヒー粉の捕集容器と抽出用のフィルターとを共用
できる利点があると共に、ミル部が倒置されている為に
、コーヒー豆の収納および粉砕が容易となる利点もある
。

本考案は、上述の倒置式のコーヒーミル付きコーヒーメ
ーカーにおいて、粉砕されたメツシュ部材を経て落下す
るコーヒー粉粒を捕集する容器とメツシュ部材とを容易
がつ確実にシールすることのできるシール構造に関する
。

すなわち、本考案は水タンクと、この水タンクがらの水
を沸騰させる湯沸室と、この湯沸室がｔ）の熱湯を挽い
たコーヒー粉を収納したフィルターバスケットにドリッ
プする一方、コーヒー豆を収納する収納室と、この収納
室から落下するコーヒー豆を粉砕する粉砕室をコーヒー
豆の収納室より下側に設けると共に、この粉砕室の開放
端にメツシュ部材を着脱自在に設け、さらに、このメツ
シュ部材の下部にコーヒー粉粒捕集容器の収納部を設け
たコーヒーミル付きコーヒーメーカーにおいて、上記収
納部に上記捕集容器を所定位置に配置しがつ、所定方向
に運動させる案内手段を設けると共に、上記収納部の捕
集容器受は部面に傾斜面をもつ台形状のリフトアップ座
を突設する一方、上記捕集容器の下部に上記リフ＋−ア
ップ座に対応する脚片を突出し、上記捕集容器を上記案
内手段に沿って運動させたときに、捕集容器の脚片がリ
フトアップ座の傾斜面に沿って上昇し、上記捕集容器が
上記メツシュ部を押圧してシールすることを特徴とする
。

以下、図面を参照しながら本考案を詳細に説明する。

第１図に本考案のコーヒーミル付きコーヒーメーカーの
横断面図（一部側面図の部分を含む）を図示する。

１はコーヒーミル付きコーヒーメーカーの本体である。

２は蓋であり、水タンク３およびコーヒー豆の収納室４
用の共通の蓋である。

図示の様な蓋構造によって水タンク３からの水蒸気がコ
ーヒー豆の収納室内に侵入しないようになる。

また、この蓋２の頂部にはフィルターバスケラ１−５を
少し傾斜させて載置するための凹部６が形成されている
。

既知のように、水タンク３に収容された水は、図示され
ていない導水パイプおよび単方向弁を通って湯沸室へ導
かれ、ここで、電熱器によって沸騰し、給湯パイプを通
ってコーヒー粉を捕集したフィルターバスケット５に注
がれる。

この注湯動作は所謂ドリップ式と呼ばれるもので、注湯
が断続して行われる。

また、７はコーヒーミル用のモーターであり、８は粉砕
室である。

図示の如く、モーター７および粉砕室８は倒置されてお
り、従ってカッター９も下側に向いている。

コーヒー豆の収納室４の底部は傾斜しており、傾斜面の
低い方の壁部には、コーヒー豆が粉砕室８へ導れるため
のパイプ１０が連結されており、このパイプの下端部は
上端部と同様に粉砕室８の上部壁を貫通している。

この様に構成することにより、収納室４内のコーヒー豆
カハイフ１０を通ってスムーズに粉砕室８に導入される
ようになる。

また、粉砕室８の底部開放面は着脱自在なメツシュ部１
１で覆われている。

このメツシュ部１１の下側にドリップ用のフィルターバ
スケット５を配置する。

このフィルターバスケット５の側壁（図面では左側）に
よってインターロックスイッチ１２が押圧されるように
フィルターバスケット５を配置する。

１３は電源スィッチであり、本例の場合、このシーソー
スイッチの下方を押すことによって、コーヒーミルが作
動し、上方を押すことによってコーヒーメーカーが作動
する。

この場合、フィルターバスケット５が正しい位置に挿入
配置されない限り、このインターロックスイッチにより
電源スィッチが作動しないように結線する。

コーヒーシールが上記のように縦置き式の場合、モータ
ー７で駆動されたブレード８ａが粉砕室８内のコーヒー
豆を粉砕する。

一定粒度以下の粉粒はメツシュ部１１を通して下方のフ
ィルターバスケット５等の捕集容器内にふるい落される
。

このとき、メツシュ部１１とフィルターバスケット５と
の間が良好にシールされていないと、その隙間からコー
ヒー粉粒が外部に吹き出されてしまう。

メツシュ部１１とフィルターバスケット５とのシールを
達成するため、本考案においては、まず、フィルターバ
スケット５をミルのメツシュ部１１下方の収納部１４の
適正位置に配置するとともに、所定方向に運動させるこ
とのできる案内手段を形成する。

このような、案内手段として通常は、フィルターバスケ
ット収納部１４の内壁面１４ ａをバスケット収納時に
フィルターバスケットとの間隔が十分に小さくなるよう
に構成すればよい。

しがし、案内手段はこれに限定されず、例えば、収納部
内壁面からガイド突起（図示せず）を突出形成してもよ
い。

このように構成すると、フィルターバスケット５は収納
部１４のメツシュ部１１直下の所定位置に配置されると
ともに、上記内壁面１４ａ、ガイド突起等に沿って回転
運動することができる。

次に、フィルターバスケット５の下底面に一定の間隔に
４個の脚片１７を突設する一方、収納部１４の受は台１
５面上にも上記脚片１７に対応して一定の間隔に４個の
台形状リフＩ・アップ座１６を突出させる。

リフトアップ座１６はそれぞれ傾斜面１６ａを備える。

これら傾斜面はリフトアップ座１６の一側にのみ形成し
てもよい。

フィルターバスケット５が収納部１４の所定位置に配置
された場合の位置関係を上方からみると、第２図ａの通
りで、５ａはフィルターバスケットの外側面、５ｂはそ
の内側面、１７は脚片である。

また、１４ａは収納室内側面であり、１６は受は台１５
の底面上に形成されたリフトアップ座である。

フィルターバスケット５はその三方を内側面１４ａによ
って包囲されているため、この内側面１４ａに沿って回
転することができる。

なお、フィルターバスケット５を収納する際、リフトア
ップ座１６が障害とならないように、フィルターバスケ
ット５の外側面には隣り合う脚片１７の中間につまみを
形成する一方、収納部１４の開口部中央に１個のリフト
アップ座１６を配置する。

この場合、フィルターバスケット５のつまみ１９を中央
に直線的に押しこむと、リフＩ・アップ座１６がなんら
障害になることなく、所定位置に配置され、脚片１７と
リフトアップ座１６は同一円周上に交互に食い違い状に
配置される。

次に、内壁面１４ａに沿ってフィルターバスケット５を
、例えば゛、矢印方向に回転させ、第２図すのように脚
片１７をリフトアップ座１６上に沿って摺動させると、
フィルターバスケット５の上端部は上昇し、第１図のよ
うに、メツシュフランジ１１ ａに強く接触する。

すなわち、脚片１７は、装着時には第３図に点線で示す
位置にあって、リフトアップ座と食い違い状に配置され
ている。

しかし、フィルターバスケラ１〜５を回動すると、脚片
１７はリフトアップ座１６の斜面１６ ａに沿って摺動
し、このときフィルターバスケット５はリフトアップす
る。

脚片１７がリフトアップ座１６の上面１６ ｂに達した
とき、フィルターバスケット５の上端部は、第１図に点
線で示すようにメツシュ部１１のフランジ１１ ａに強
く押圧接触して密着する。

なお、このときフランジ１１ ａの下底面に環状の段差
又は環状の係合突条１１ ｂを設けておけば、フィルタ
ーバスケット５の上端部はこの突条１１ ｂの外側に嵌
め込み状に係合されるとともに、メツシュフランジ１１
ａを下方から強く押圧する。

メツシュフランジ１１ ａは、通常合成樹脂から構成さ
れているため、やや弾性を備え、したがって、押圧され
るとメツシュフランジ１１ ａと受は器の上端面とは密
着し、しかも、受は器の上端部は環状突条１１ ｂの外
側に嵌め込み状に係合されるので、シール状態は完全に
なる。

なお、両部材１１ａ、５のシール状態は主にメツシュフ
ランジ１１ ａの弾性に影響されるので、良好なシール
を得られるように適宜弾性体を選択すればよい。

本考案は上記のようにフィルターバスケットの運動を案
内するこの案内手段に従う運動によって、フィルターバ
スケットと受は台との突出部が重合状態になるものであ
ればどのように構成してもよく、脚片の数、運動態様等
上記の例に限定されない。

例えば、上記には案内手段を受は器の外側面の周囲の一
部に設けたが、受は台上にリフトアップ座を形成した環
状の案内溝を設け、この溝上を受は器の脚片が摺動する
構成とすることもでき、また、運動は曲線運動でなく、
直線運動であってもよい。

例えば、第４図ａ、ｌ）に示すように、フィルターバス
ケラ１〜の受は台１５′の開口部から奥にかけて受は台
１５′の一部を切り抜くとともに、この切り抜き片１５
′ａを上方に曲成する。

フィルターバスケットは収納部に装入する（直線運動）
際、切り抜き片１５′ａのバネ作用によって上方に押し
上げられ、その上端部はメツシュフランジに密着する。

さらに、例えば前記の例とは逆に脚片の一側又は両側に
勾配を設けて傾斜面を形成する一方、受は台上のリフＩ
・アップ座には方形状突起を形成することもできる。

以上要するに、本考案によれば、構造が簡単であるにも
かかわらず、フィルターバスケットとメツシュ部との間
に容易かつ確実に良好なシールを得ることができる。

なお、上記においては、コーヒー抽出用のフィルターと
共用するフィルターバスケットをコーヒー粉粒の捕集容
器として用いた例について示したから、本考案はこれに
限定されず、専用の捕集容器にも適用できるのはもちろ
んである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシール構造を備えるコーヒーミル
主要部の中央縦断面図、第２図ａ、ｌ）はフィルターバ
スケットの脚片とリフトアップ座との運動前後の位置関
係を上方から見た位置関係説明図、第３図は側方から見
た位置関係説明図であり、第４図ａ、ｌ）はそれぞれフ
ィルターバスケットの受は台の他の例を示す平面図及び
中央断面図である。 符号 １・・・・・・コーヒーメーカ一本体、２・・・
・・・蓋、３・・・・・・水タンク、４・・・・・・収
納室、５・・・・・・フィルターバスケット、６・・・
・・・凹部、７・・・・・・ミル用モーター、８・・・
・・・粉砕室、９・・・・・・カッター、１０・・・・
・・パイプ、１１・・・・・・メツシュ部、１２・・・
・・・インターロックスイッチ、１３・・・・・・電源
スィッチ、１４・・・・・・収納部、１５・・・・・・
受は台、１６・・・・・・ノフトアップ座、１７・・・
・・・脚片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水タンクと、この水タンクからの水を沸騰させる湯沸室
   と、この湯沸室からの熱湯を挽いたコーヒー粉を収納し
   たフィルターバスケットにドリップする一方、コーヒー
   豆を収納する収納室と、この収納室から落下するコーヒ
   ー豆を粉砕する粉砕室をコーヒー豆の収納室より下側に
   設けると共に、この粉砕室の開放端にメツシュ部材を着
   脱自在に設け、さらに、このメツシュ部材の下部にコー
   ヒー粉粒の捕集客器の収納部を設けたコーヒーミル付き
   コーヒーメーカーにおいて、上記収納部に上部捕集容器
   を所定位置に配置しかつ所定方向に運動させる案内手段
   を設けるとともに、上記収納部の捕集容器受は部面に傾
   斜面をもつ台形状のリフトアップ座を突設する一方、上
   記捕集容器の下部に上記リフトアップ座に対応する脚片
   を突出し、上記捕集容器を上記案内手段に沿って運動さ
   せたときに、捕集容器の脚片がリフトアップ座の傾斜面
   に沿って上昇し、上記捕集容器が上記メツシュ部を押圧
   してシールすることを特徴とするコーヒーミル付きコー
   ヒーメーカーのシール構造。