JPS5842924Y2 - 管状材料の腐食試験装置 - Google Patents

管状材料の腐食試験装置

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JPS5842924Y2
JPS5842924Y2 JP12976078U JP12976078U JPS5842924Y2 JP S5842924 Y2 JPS5842924 Y2 JP S5842924Y2 JP 12976078 U JP12976078 U JP 12976078U JP 12976078 U JP12976078 U JP 12976078U JP S5842924 Y2 JPS5842924 Y2 JP S5842924Y2
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JP
Japan
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test piece
test
corrosion
tubular
liquid
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JP12976078U
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JPS5546278U (ja
Inventor
祥三 永谷
優 田中
Original Assignee
株式会社島津製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は腐食性流体に用いる管状の応力腐食割れ試験
を実際の使用条件とほぼ同一の条件で試験するよ゛うに
した引張応力腐食疲れ試験装置に関するものである。
腐食性流体(液体または気体)の流通用などのパイプ材
料の選定およびその安全設計のための腐食試験は実用上
重量なものである。
しかしながら従来腐食現象そのものが複雑であり、また
腐食液の取扱いもむつかしく危険を伴うものであり、耐
食用材料の腐食試験とくに腐食環境下の疲れ試験は通常
標準の試験片を腐食液に浸漬したり、または腐食液を試
験片に滴下あるいは吹付けて行なういわゆるラボラトリ
−的な腐食試験が主体でありまた工業的腐食試験に適す
る装置が作られていなかった現状である。
しかし実際の上記パイプは常時腐食液によって腐食を受
けながら荷重とくに気温などの変化によって引張または
圧縮荷重を長期間、連続的あるいは間げつ的に受け、次
第に劣化し、極端なばあい破壊したりするのである。
この考案は上記の現況に鑑み、腐食性流体に用いるパイ
プの試験をその実際使用条件とほぼ同一条件またはより
苛酷な条件で、たとえば腐食流体の温度・圧力さらにP
H1溶存酸素など腐食性に関する因子を一定に保ちなか
ら引張応力腐食疲れ試験(クリープ試験も含め)を行う
ものであり、この試験が腐食液の操作者への危険を防止
し安全にして操作容易に行なうことができるとともに信
頼性の高いデータが得られる腐食試験装置の提供を目的
としたものである。
すなわち管状試験片の両端をつかみ具でつかんだ状態に
おいて、試験片の引張疲れ試験を行なうようにし、試験
片の内部には、1対のシール部材を設け、このシール部
材が形成する試験片内壁との局所空間に腐食性流体を封
入するようにしたことを特徴とする管状材料の腐食試験
装置にかかるものである。
以下図面によってこの考案にかかる実施例装置を詳説す
る。
第1図はその第1の実施例装置で、化学プラントに用い
る耐食性ステンレス鋼管をH2S(硫化水素)の0.5
係CH3CO0H(醋酸)水溶液を腐食試験液とし実際
使用条件に近い条件で引張応力腐食疲れ試験を行なう装
置の構成図である。
1は試験管材で、外径95/8“長さ2000rrvr
、のステンレス鋼管、2,2′はその両端の引張試験用
つかみ具、3,3′は試験片の内径に嵌合させ、つまみ
具2,2′の締付は力を受は試験片を緊定保持するつか
み具の芯金具である。
上記2,2′のくさび形つかみ具を把持し試験片1をそ
の軸心a、b方向へ引張応力を繰返し加える引張疲れ試
験機のヘッドやテーブルなどの関聯装置は図示を省略す
る。
4,4′はこの考案のシール部材で、このばあい100
mm厚のゴムバッキング、ゴムはたとえばネオプレンと
称するクロロプレンゴムを用いる。
5は4,4′が形成する管内全間約800mmの試験室
に充満した上記腐食液、この腐食液5はシール材4の中
心を貫通する液導入管6により外部のタンク8から常時
供給され、試験材の内壁1aに接したのちシール材4′
を同じく貫通する液排出管7によって上記タンク8にも
どる。
9は管状試験片1外周を覆うカバーであり、その両端部
9aで1と摺動自在に係合し試験片1が破断時腐食液の
装置外への飛散を防止するものである。
10はカバー9の中のドレン抜き弁である。
なお外部のタンク8には腐食液5を実際使用状態の温度
、飽和度などを制御する制御装置および必要に応じ液の
PH1溶存酸素を測定記録する装置が付設される。
11はタンク8から試験片1に腐食液を送るケミカルポ
ンプ、12はその流量を調整するしぼり弁である。
その他のタンク8に係る装置については説明を省く。
このようにして実際使用条件に近い条件で疲れ試験を行
ない試験片1が破断に至るまでに所望のデータが得られ
たときはN2(窒素)ガスなどを上記液排出管7から送
りガスパージにて管内の腐食液5を排出し、試験を終了
するものである。
つぎに第2図によって、この考案の第2の実施例装置を
説明する。
第2図は第1図の試験片1の中心n−n’から右半分を
拡大したと同じ状態を示す図で、左半分は同一構造であ
る。
第1図と同記号の部材は説明を省くが、この装置の特徴
は試験管材の径にひずみなどがあるばあい、または管の
壁面とくに内壁が粗面であるばあいにシールを完全にす
る効果を有するものである。
すなわちシール機構が複合体となっており、耐食性合成
樹脂または前記のゴム材で作られたリム部4Bの外周に
弾性に豊む薄肉ゴムチューブ4Cが設けられ、試験開始
時このシール機構はユムチューブ4Cが収縮状態で行う
ため試験片1への挿入は容易である。
挿入して規定位置(第2図の位置)にセット後空気送入
管13を経て、外部のコンプレッサー14から所定圧の
圧搾空気Aをゴムチューブ4Cに送入することによって
試験片の内壁1aと強力に接合シールする。
その後、第1の実施例と同様、試験用腐食液5を外部タ
ンク8より上記リム部4Bを貫通する液導入管6によっ
て試験片1の試験室(シール機構の形成する空間)に導
入し、図のように試験片内壁に接したのち、図示しない
左側のリム部4B’を貫通する液排出管γを経て5′の
ようにタンク8にもどる(ポンプ、しぼり弁は図示を省
略する)ようにしである。
9は第1図と同様試験片波断時腐食液の飛散を防止する
カバーであり9aはこれを試験片1に装着する装着部で
破断時試験片1の外周で摺動して寸法変化を吸収する。
15はカバー9のドレン抜きパイプで図示しないしぼり
弁10に持続される。
この装置はゴムチューブ4Cが試験片1の破断時または
亀裂時、そのショックのダンパー作用をする特徴も有し
ている。
所定の試験後シール機構を挿脱するときは空気を抜くこ
とによってきわめて容易にできるものである。
またこの装置は黒皮表面の管材の試験にも適しそのばあ
いV形刃のくさび式チャック(図示せず)を併用する。
また空気送入管13と外部空気管との接続はクイック操
作接続栓16を用い、配管操作を容易にしている。
更に第3図によってこの考案の第3の実施例装置を説明
する。
第3図は第1図と同様試験片10両端をつかみ具2,2
′でつかんだ状態で試験片1の内壁1aに圧力Pを有す
る腐食液5〃を接触させ引張応力疲れ試験などを行なう
装置の構成図で、第1図と共通の外部タンクなどは図示
を省き、また同記号のものは説明を省く。
シール部材4Dは第1図と同材質のゴムで作られた長さ
約1000咽の円柱状で、その中央周縁部に幅500r
rr!n深さ30mの凹溝4aが穿削され、かつ長手方
向中心に液導入孔4bおよび孔4bと上記凹溝4aとの
連結孔4d(中心から放射線状に数個あり)が設けられ
ている。
腐食液5〃は図示しない外部のタンク8からポンプP、
11にて加圧され、しぼり弁12により圧力Pたとえば
100 Kyycrrtに調整され、安全弁17、圧力
計18を経て液導入管6の先端接続具6aからシール部
材4DK圧入される。
この装置の特徴はシール部材4Dがシールを兼ねたシー
ルコアとなっており、これが左a右す方向の引張軸力を
打消す動きをする。
この構造のため腐食液5“の液量を最小限にできるし、
また精度よく応力測定ができるものである。
シール部材4Dは第3図のように一体のものに限定され
ず、たとえばシール本体は剛体の耐食性合成樹脂で作り
その両端部に柔軟性のシール部材を用いることとある。
以上3種の実施例装置を第1,2および3図を用いて説
明したがこの考案はそれぞれの図または説明に限定され
るものでなく、たとえば試験片は主として金属材料であ
るとしても、非金属でも適用できるものである。
またつかみ具をつかんで応力試験する試験機は横形およ
び縦形引張疲れ試験引張クリープ試験に限らず、静的引
張試験にも適用でき、また腐食流体も気体でもよい。
この考案は以上のように構成されているので、管状材料
を実際使用条件にほぼ同一条件で応力腐食試験を行うに
当り、操作者にとって危険な腐食液などの取扱いが容易
でその破断時の液の飛散を完全に防止できる安全上の効
果と実物試験によるデータの信頼性向上および装置のコ
ンパクト化が期待できる試験装置を提供しえたものとい
える。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例である一対のシール部
材による試験装置の構成図、第2図は同じく第2の実施
例である一対のシール機構に空気チューブ式シールを用
いた試験装置の構成図(右半分)、第3図は同じく第3
の実施例である1個のシールを兼ねたシールコアを用い
腐食液が圧力を有するばあいの試験装置の構成図である
。 1・・・管状材料の試験片、2,2′・・・引張試験用
つかみ具、3,3′・・・つかみ具芯金具、4A。 4A’・・・1対式のシール部材、4B・・・シール機
構のリム部、4C・・・シール機構のゴムチューブ、4
D・・・内圧形のシールコア、5,5′・・・腐食試験
液、5“・・・圧力Pを有する腐食試験液、6・・・液
導入管、7・・・液排出管、8・・・腐食液タンク、9
・・・試験片外周カバー、10・・・上記カバー9のド
レン抜き弁、11・・・ケミカルポンプ、12・・・し
ぼり弁、13・・・空気送入管、14・・・コンプレッ
サ、15・・・ドレン抜きパイプ、16・・・クイック
操作接続栓、1γ・・・安全弁、18・・・圧力計、a
、t)・・・軸方向の左右の引張応力。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)管状試験片の両端をつかみ具でつかんだ状態にお
    いて、試験片の引張疲れ試験を行なうようにし、試験片
    の内部には、1対のシール部材を設け、このシール部材
    が形成する試験片内壁との局所空間に腐食性流体を封入
    するようにしたことを特徴とする管状材料の腐食試験装
    置。
  2. (2)腐食性流体の組成・圧力・温度を制御するように
    してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の管状材料
    の腐食試験装置。
  3. (3)1対のシール部材が剛体の周縁に空気圧入チュー
    ブを設けてなるものである実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の管状材料の腐食試験装置。
  4. (4)管状試験片の外部を密封カバーによって包囲して
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の管状材料の腐
    食試験装置。
JP12976078U 1978-09-20 1978-09-20 管状材料の腐食試験装置 Expired JPS5842924Y2 (ja)

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JPS5546278U JPS5546278U (ja) 1980-03-26
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JPS58168941A (ja) * 1982-03-30 1983-10-05 Shimadzu Corp 管状材料の腐食試験装置
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