JPS5842469B2 - 板状表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス放電表示パネルなどの板状表示装置の構造
に関し、とくに絶縁基板上の端部に導出した多数の電極
端子列と所定の電気回路とをフラットケーブルで接続す
る場合、前記基板上の端部に誤接続検出用端子を設けて
なる改良された板状表示装置の構造に関する。

ガス放電表示パネルは一般に、外囲器となる１対のガラ
ス基板の内面に多数の線状電極を一定小間隔へだてて配
設し、前記線状電極が互いに直交する関係で易放電ガス
を封入した薄い密閉された放電空間を介して対向させて
、上記線状電極に選択的に電圧を印加することにより、
これらの交点部に生ずる放電発光を利用して所望の形象
を表示するようにしたものである。

このようなガラス基板上の線状電極を駆動回路に接続す
るには、ガラス基板上の端部に導出した電極端子に圧接
したフラットケーブルの終端にコネクタを連結し、この
コネクタに駆動回路を配設したプリント基板を挿入する
方法が多く採られている。

しかし最近の動向として、装置の小型化に加え、広い表
示面積、微細な表示品質を得るため、限られた面積のガ
ラス基板上に多くの線状電極が配設され、これに伴って
ガラス基板端部に導出される電極端子数は増加し、これ
ら電極端子の幅、ピッチなどは益々小さくなる傾向にあ
る。

しかるに、これらの電極端子とフラットケーブルの導線
とを圧接する際、従来の人間の目に頼る方法では誤接続
を生じ易く、このために回路部品の損傷などの障害や作
業効率の低下などを招く恐れがある。

本発明は以上のような従来の欠点を改善したものであっ
て、その目的は誤接続による回路部品の損傷防止と容易
に誤接続を検出して作業効率の向上とを図った板状表示
装置を提供することであり、その特徴、は絶縁基板上の
端部に、絶縁物シートを基体としたフラットケーブルの
各導線に接続すべく整夕１ルで導出した多数の電極端子
列を備えた板状表示装置において、当該基板上の前記電
極端子列と共通の配列線上にあって、各電極端子列と同
時に前記フラットケーブルのあらかじめ定められた導線
と接続され、かつ該フラットグープルの当該導線を介し
て誤接続検出回路の一部を構成するよう相互に短絡接続
された少なくとも２つの誤接続検出用端子を設けたとこ
ろにある。

以下本発明の実施例につき説明する。

第１図は本発明によるガス放電表示パネルを含めた表示
装置の１実施例の概略構成を示す図である。

ここで１はガス放電表示パネルの要部構造を示す上面図
であって、ガラス基板２，３上の端部には電極端子列４
，５が導出してあり、これら電極端子列は基板２，３上
の内面に一定小間隔へだてて配設された線状電極４’
、 ５’に連なり、駆動回路と接続して線状電極４’、
５’に選択的に電圧を印加することにより、これら交点
部に生ずる放電発光を利用して所望の形象を表示するよ
うにしたものである。

またガラス基板２，３上の端部に本発明による誤接続検
出用端子６，７が各１対ずつ配設されており、これらは
電極端子列４，５とそれぞれ共通の配列線状にある。

そして各対となる端子は相互に短絡状態に接続されてい
る。

次に１０は一般的なフラットケーブルの概略構造を示す
上面図であって絶縁シート１１を基体として導線１２．
１３が配設されている。

導線１２の１方の先端は基板２上の電極端子列４に接続
されるものであり、これら導線のピッチは電極端子列４
と同一に設定され、同じくその幅は電極端子４の幅とほ
ぼ同一に設定されている。

また１対の導線１３の１方の先端は基板２上の前記短絡
された１対の誤接続検出用端子６に接続されるものであ
り、この導体のピッチは誤接続検出用端子６と同一に設
定され、同じくその幅は端子６０幅とほぼ同一に設定さ
れている。

また導体１２の他の先端は駆動回路２０の出力端子と接
続され、導体１３の他の先端は継電器２１の励磁コイル
Ｌを介して継電器用電源２２に接続されている。

１方駆動回路２０を動作させるための電源２３は継電器
２１のスイッチＳを介して駆動回路２０に接続されてい
る。

なお基板３上の電極端子列５および誤接続検出用端子Ｉ
については、基板２について述べた同様の構成となるの
で図示省略したさて以上のような状態でフラットケーブ
ル１０の導体の１方の先端をガラス基板２上の電極端子
列４および誤接続検出端子６に重ね合わせて圧接すると
、電源２２、継電器２１のコイルし、フラットケーブル
の１対導体１３および短絡された誤接続検出用端子６で
閉回路が構成され、継電器２１のスイッチＳが閉じ、駆
動回路２０が動作してフラットケーブル１０の導体１２
を介して電極端子列４に駆動電圧が印加され、ガス放電
パネル１は正常に動作する。

しかしフラットケーブル１０の導体１２の１方の先端が
電極端子列４に重ならない状態でフラットケーブルを基
板２に圧接すると、フラットケーブル１０の導体１３の
１方の先端とガラス基板上の誤接続検出用端子６とは重
なり合わず、電源２２、コイルし、導体１３および誤接
続検出用端子６で閉回路が構成されないためスイッチＳ
は開状態となり、駆動回路２０は動作することなく、誤
接続による障害を防止することができる。

第２図は本発明によるガス放電表示パネルを含めた表示
装置の他の実施例の概略構成を示す図であり、第１図と
同一部分は同一符号を対して示した。

本実施例においては、フラットケーブル１０の導線１３
の他方の先端に発光ダイオード３０と、これを動作させ
るための電源３１とを接続し、フラットケーブル１０の
導線１２の１方の先端を基板２上の電極端子列４に重ね
合わせて圧接すると、電源３１．発光ダイオード３０、
フラットケーブルの１対の導体１３および短絡接続され
た誤接続検出用端子６で閉回路が構成されて発光ダイオ
ードが発光し、フラットケーブルの導体１２と基板２上
の電極端子列４とが正常に接続されたことを表示し、ま
た正常な接続がなされない場合には、発光ダイオードは
発光せず、誤接続であることを表示するようにしたもの
である。

なお本実施例で用いた発光ダイオードの代わりに白熱電
球などの任意の発光部品を用いることももちろん可能で
ある。

またガス放電表示パネル以外の板状表示装置とフラット
ケーブルの接部や、プリント基板とフラットケーブルの
接続部等にも同様の構成を適用して同じ効果を得ること
ができる。

以上説明のごとく本発明による板状表示装置は、絶縁基
板上の端部に導出した多数の電極導体列にフラットケー
ブルの導体を接続するに際し、容易に誤接続を検出する
ための構造を有して、回路部品の損傷防止と接続作業効
率の向上とに極めて有効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明によるガス放電表示パネル
を含めた表示装置の実施例の概略構成を示す図である。 １：ガス放電表示パネル、２，３ニガラス基板、４．５
：電極端子例、６，７：誤接続検出用端子、１２．１３
：フラットケーブルの導体、２０：駆動回路、２１：継
電器、２２，２３，３１：電源、３０：発光ダイオード
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 絶縁基板上の端部に、絶縁物シートを基体としたフ
   ラットケーブルの各導線に接続すべく整列して導出した
   多数の電極端子列を備えた板状表示装置において、当該
   基板上の前記電極端子列と共通の配列線上にあって、各
   電極端子列と同時に前記フラットケーブルのあらかじめ
   定められた導線と接続され、かつ該フラットケーブルの
   当該導線を介して誤接続検出回路の一部を構成するよう
   相互に短絡接続された少なくとも２つの誤接続検出用端
   子を設けたことを特徴とする板状表示装置。