JP2758894B1 - 薄型発光体の端子構造 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 クラックが入りにくい舌片をもち、プリント
板の間に電気部品が実装できる薄型発光体を提供する。 【解決手段】 個別選択呼出受信機などの電子機器に使
用され、矩型の薄型発光体１と、薄型発光体１に設けら
れプリント基板などに接続されるリード端子４とを有す
る薄型発光体の端子構造において、矩型の薄型発光体１
から突き出して設けられた舌片２と、舌片２の根元に設
けられた曲率をもった半円形の切り欠き部３とを備え、
舌片２の長さを実質的に長くして舌片の根元にかかる曲
げ応力を小さくした。リード端子４は舌片２と一体化し
て設け、舌片２と重なった部分の１箇所以上に印刷され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、個別選択呼出受信
機などの電子機器に使用する薄型発光体の端子構造に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の薄型発光体（エレクトロ
ルミネセンス）は、入力端子に交流電圧を印加すると発
光するので、表示体の照明や表示に用いられる。従来の
薄型発光体の一例が、実開平４−１３５７３３に記載さ
れている。この薄型発光体は、２本の入力端子と薄型発
光体の固定用舌片と、発光部とで構成されている。固定
用舌片は、ラバーコネクタとプリント基板で挟み込み薄
型発光体を固定する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来例は、舌
片がラバーコネクタとプリント基板とで固定されてお
り、舌片の長さが短いので根元に応力がかかり易くなる
ので、舌片付近にクラックが入り易くなり、クラックに
より部分的に暗くなったり、あるいは部分的に点灯しな
くなったりするという問題を有している。

【０００４】また、上述した従来例は、ＥＬ（エレクト
ロルミネセンス）の舌片とＬＣＤ（発光ダイオード）の
接続端子とがプリント基板上にあり、ラバーコネクタで
押さえつける構造であるので、エレクトロルミネセンス
の下に他の部品が実装できないという問題を有してい
る。

【０００５】従って、本発明の目的は、クラックが入り
にくい舌片をもった薄型発光体を提供することにある。

【０００６】また、本発明の他の目的は、薄型発光体と
プリント板の間に電気部品が実装できる薄型発光体を提
供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薄型発光体の端子構造は、個別選択呼出受
信機などの電子機器に使用され、矩型の薄型発光体と、
薄型発光体の一辺に突出して設けられプリント基板の基
板端子に接続されるリード端子とを備えた薄型発光体の
端子構造において、薄型発光体の一部を突出させて設け
られた舌片と、舌片の長さを実質的に長くするために、
舌片の根元に所定の曲率をもって設けられた半円形の切
り欠き部とを備え、舌片の根元にかかる曲げ応力を小さ
くしたことを特徴とする。

【０００８】また、舌片が、薄型発光体の４隅から４個
突出して設けられ、同時に舌片の根元に切り欠き部が４
つ設けられと好ましい。

【０００９】さらに、舌片が、薄型発光体の一辺の中央
付近に１個設けられ、同時に舌片の根元に切り欠き部が
２つ設けられると好ましい。

【００１０】またさらに、薄型発光体をプリント基板に
対して上に持ち上げたとき、プリント基板と薄型発光体
との間に電気部品を実装できると好ましい。

【００１１】また、リード端子と舌片とが重なった部分
の１箇所以上に回路を印刷されると良い。

【００１２】さらに、リード端子が２個であり、薄型発
光体の内部電極がリード端子によって２つに分割される
と良い。

【００１３】またさらに、リード端子が複数に分割さ
れ、薄型発光体の内部電極がリード端子によって分割さ
れた分だけ分割されると良い。

【００１４】また、薄型発光体を固定しコネクタとの接
続を密接にする押さえを有するフレームと、プリント基
板の基板電極と薄型発光体の電極とを接続する弾性体コ
ネクタとを備えると好ましい。

【００１５】本発明の薄型発光体の端子構造は、特に、
エレクトロルミネセンスから出された舌片の根元に曲率
をもたせた切り欠き部を設け、長さを長くした舌片を備
えている。このように、端子部の根元に曲率をもたせる
ことによって、舌片根元にかかる応力を緩和し、さらに
舌片が長くなるので屈曲性が増すという作用がある。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を参照して
説明する。

【００１７】図１，図２は、本発明の薄型発光体の端子
構造を示す図であり、図１は斜視図、図２は平面図であ
る。この構造は、矩型の薄型発光体（エレクトロルミネ
センス）１の４隅から突き出ている４つの舌片２を設
け、これらの舌片２の根元にある曲率をもった切り欠き
部３を設けている。また、その１辺に２個のリード端子
を有している。

【００１８】図３は、本発明の第１の実施例を示す斜視
図である。この実施例は、プリント板５に実装され、ラ
バーコネクタ６によって固定された薄型発光体（エレク
トロルミネセンス）１がある。実装された状態のまま落
下などの衝撃が加わると、薄型発光体１がプリント板５
から浮くような状態になり、舌片２の根元に曲げ応力が
かかる。しかし切り欠き部３を付け、舌片２の長さを長
くしている薄型発光体１は、舌片２が長くなっている分
だけたわむので舌片２の根元にかかる曲げ応力は小さく
なる。

【００１９】図４，図５，図６は、本発明の第２の実施
例を示す図であり、図４は斜視図、図５は平面図、図６
は横断面図である。図の斜線部分は、印刷する箇所を示
している。図４および図５に示すように、この実施例で
は、矩型の薄型発光体１の一辺の中央付近に、リード端
子４Ａと１つの舌片２とを一体化して設け、さらに、こ
の舌片２の両端の根元に２つの切り欠き部３を設けてい
る。このように一体化したリード端子４Ａと舌片２の上
の１箇所以上に回路を印刷し、プリント板５と薄型発光
体１の接続をするリード端子４Ａと、薄型発光体１を固
定する舌片２を一体化している。図６は、本発明の第２
の実施例を実装したときの状態を示す横断面図である。
このように、プリント板５の上にラバーコネクタ６を設
け、ラバーコネクタ６の上に舌片２を置き、フレーム７
で囲むと、薄型発光体１を上に持ち上げたとき、薄型発
光体１とプリント板５とが離れるため、薄型発光体１の
下に電気部品９を実装できる。

【００２０】図７は、本発明の第３の実施例を示す平面
図である。この実施例は、舌片２および切り欠き部３の
位置は、第２の実施例と同様であるが、特に、複数に分
割したリード端子４Ｂを備え、さらにリード端子４Ｂの
分だけ内部電極を分割した薄型発光体１を備えている。
このように、リード端子４Ｂを複数にし、薄型発光体１
の内部電極を増やしたリード端子分だけ分割するため、
それぞれのリード端子４Ｂに異なった入力をすることに
よって、複雑な表示が可能になる。

【００２１】

【発明の効果】本発明の薄型発光体の端子構造では、端
子部の根元に切り欠き部を設け、端子長さを長くしたの
で屈曲性が良くなり、曲げ応力に強くなる。従って、舌
片付近にクラックが入り難くなり、部分的に暗くなった
り部分的に点灯しなくなったりすることがなくなるとい
う効果を奏する。

【００２２】また、本発明の薄型発光体の端子構造で
は、エレクトロルミネセンス固定用の端子をラバーコネ
クタで押さえつけるのではなく、フレームとラバーコネ
クタで固定する構造にしたので、エレクトロルミネセン
スの下に他の部品が実装できるという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の薄型発光体の実施例の構造を示す斜視
図である。

【図２】本発明の薄型発光体の実施例の構造を示す平面
図である。

【図３】本発明の第１の実施例を示す斜視図である。

【図４】本発明の第２の実施例を示す斜視図である。

【図５】本発明の第２の実施例を示す平面図である。

【図６】本発明の第２の実施例を示す断面図である。

【図７】本発明の第３の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 薄型発光体（エレクトロルミネセンス） ２ 舌片 ３ 切り欠き部 ４ リード端子 ４Ａ リード端子 ４Ｂ リード端子 ５ プリント板 ６ ラバーコネクタ ７ フレーム ８ プリント基板 ９ 電気部品

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】個別選択呼出受信機などの電子機器に使用
   され、矩型の薄型発光体と、前記薄型発光体の一辺に突
   出して設けられプリント基板の基板端子に接続されるリ
   ード端子とを備えた薄型発光体の端子構造において、 前記薄型発光体の一部を突出させて設けられた舌片と、
   前記舌片の長さを実質的に長くするために、前記舌片の
   根元に所定の曲率をもって設けられた半円形の切り欠き
   部とを備え、前記舌片の根元にかかる曲げ応力を小さく
   したことを特徴とする薄型発光体の端子構造。
2. 【請求項２】前記舌片が、前記薄型発光体の４隅から４
   個突出して設けられ、同時に前記舌片の根元に前記切り
   欠き部が４つ設けられたことを特徴とする、請求項１に
   記載の薄型発光体の端子構造。
3. 【請求項３】前記舌片が、前記薄型発光体の一辺の中央
   付近に１個設けられ、同時に前記舌片の根元に前記切り
   欠き部が２つ設けられたことを特徴とする、請求項１に
   記載の薄型発光体の端子構造。
4. 【請求項４】前記薄型発光体を前記プリント基板から離
   して上に持ち上げたとき、前記プリント基板と、前記薄
   型発光体との間に電気部品を実装できることを特徴とす
   る、請求項３に記載の薄型発光体の端子構造。
5. 【請求項５】前記リード端子と前記舌片とが重なった部
   分の１箇所以上に回路が印刷されたことを特徴とする、
   請求項３または４に記載の薄型発光体の端子構造。
6. 【請求項６】前記リード端子が２個であり、前記薄型発
   光体の内部電極が前記リード端子によって２つに分割さ
   れたことを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載
   の薄型発光体の端子構造。
7. 【請求項７】前記リード端子が複数に分割され、前記薄
   型発光体の内部電極が前記リード端子によって分割され
   分だけ分割されることを特徴とする、請求項１〜５のい
   ずれかに記載の薄型発光体の端子構造。
8. 【請求項８】前記薄型発光体を固定しコネクタとの接続
   を密接にする押さえを有するフレームと、前記プリント
   基板の基板電極と前記薄型発光体の電極とを接続する弾
   性体コネクタとを備えたことを特徴とする、請求項１〜
   ７のいずれかに記載の薄型発光体の端子構造。