JPS5842368Y2 - センタ−式テ−プ巻装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はケーブルにテープを巻き付けるセンタ一式テ
ープ巻装置に関するものである。

従来、テープ巻装置の一実施例として第１図に示を構造
のものがある。

この一実施例はセンタ一式といわれるもので、テーピン
グヘッド１０回転中心にケーブルＡを挿通させるバイブ
口金２が設けられ、このバイブ口金２には、テープＢを
支承するとともに、ケーブルＡにテープＢを巻き付ける
ためのスロット３が設けられている。

また、テーピングヘッド１は、支持枠４に回転自在に支
持され、かつプーリー５と一体に固定されて、適宜駆動
源に連結されたベルト６によってケーブルＡの引き取り
速度に対応した回転をして、ケーブルＡ外周にテーピン
グする構造となっていた。

しかしながらこの従来例においては、テーピングされる
ケーブルＡの外径が例えば細いものから太いものに変更
されるなどの品種変え、サイズ変えが行われると、同一
のバイブ口金２で作業を進めることはできないから、変
更が行われるたびにケーブルＡを切断して、バイブ口金
２からケーブルＡを引き抜き、次いでバイブ口金２をテ
ーピングヘッド１からｉｂ外して交換するなどの作業が
行われていた。

したがって、第１図に示す従来例にあっては、ケーブル
Ａを切断することによる作業時間、ケーブルＡのむだな
どが生ずるとともに、バイブ口金２の交換が非常に面倒
であるという問題点があった。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、バイブ口金を分割可能に形成してケー
ブル外径が変わっても、ケみプルを切断することなくバ
イブ口金を交換して、交換のための作業時間を短縮する
ことにある。

以下、この考案を第２図および第３図に示す一実施例に
基いて詳細に説明する。

なお、第１図に示す従来例と共通する部分は同一符号を
付してその説明を塙略する。

図中符号１１で示すものはテーピングヘッドで、このテ
ーピングヘッド１１にはケーブルＡを挿通させかつその
走行方向を臨むフランジ部材１２が設けられ、このフラ
ンジ部材１２にはケーブルＡの走行方向に沿うボルト１
３が複数個所取り例けられている。

斗た、前記フランジ部材１２にはケーブルＡにテープＢ
を巻き付けるための２つ別状のバイブ口金１４ａ 、１
４ｂの一端が嵌合され、２つ別状のバイブロ金１４ａ、
１４ｂの合わせ目の少なくとも一方にケーブルＡの走行
方向と平行なスロット１５が形成され、テープＢを挿入
してケーブルＡに巻き付けるようになっている。

斗た前記バイブ口金１４ａ、１４ｂの他端には前記フラ
ンジ部材１２と対向する受は口金１６が嵌合される。

この受は口金１６は全体として厚肉の円板状を呈すると
共に中心にはケーブルＡの挿通孔１６Ａを有し、かつ第
４図に示すように中心に向って放射状にバイブ口金固定
ポル）１９，１９・・・・・・を螺着するためネジ穴１
γ、１７・・・・・・が貫通されている。

そして、図示例にあっては前記フランジ部材１２および
受は口金１６に、バイブ口金１４ａ 、１４ｂを嵌合す
るために凹孔２０，２１が形成されている。

さらにこの受は口金１６は複数本のボルト１３．１３・
・・・・・を介してテーピングヘッドのフランジ部材１
２に対して剛直に支承される。

そして前記バイブ口金１４ａ、１４ｂを円筒状に組合せ
た後、一端を前記凹孔２０に嵌合し、他端を受は口金１
６の凹孔２１に嵌合される。

このように構成することによって、適宜駆動源によりベ
ルト６を介してプーリー５を回転させると、とのプーリ
ー５と一体のテーピングヘッド１１が回転させられ、テ
ーピングヘッド１１に回転自在に支承されているテープ
Ｂをバイブ口金１４ａ。

１４ｂのスロット１５によって引き出し、ケーブルＡに
テーピングが施される。

この際にケーブルＡが第２図矢印イの方向に移動させら
れていると、その外周面に螺旋状のテーピングが施され
ることになる。

ところで、ケーブルＡの外径を変更する場合山吹のよう
にしてバイブ口金１４ａ、１４ｂの交換が行われる。

まずボルト１９を緩めて受は口金１６をフランジむよび
バイブ口金１４ａ、１４ｂから外し、次いでバイブ口金
１４ａ、１４ｂを第２図矢印イの方向に若干移動させて
フランジ部材１２の凹孔２０から外し、バイブ口金１４
ａ、１４ｂを２つ割にしてケーブルＡおよびテープＢか
ら外す。

そしてケーブルＡの変更された外径に対応する２つ別状
の新しいバイブ口金を、当初のバイブ口金１４ａ、１４
ｂを外す際の逆順に第２図に示すように取り付けて、変
更された外径のケーブルＡに再びテーピング作業が開始
される。

捷た、これら解体、再組立の際には、ケーブルＡを切断
してバイブ口金１４ａ、１４ｂから引き抜く必要がなく
、装置の回転釦よびケーブルへの走行を停止することに
よって行われる。

加えてテープＢを切断することなく作業が進められる。

なお、バイブ口金１４ａ、１４ｂを交換する際に、ボル
ト１９を若干緩め受は口金１６をフランジから外さずに
バイブ口金１４ａ、１４ｂを緩くした状態で２つ割！た
は３個以上に分割するようにし得る構造としてもよい。

以上説明したようにこの考案は、ケーブルにテープを巻
きつけるスロットを有するバイブ口金を分割可能として
、ケーブルに対して着脱可能としたから、ケーブルを切
断することなくケーブルの外径の変更に対応して自由に
交換可能とすることができ、バイブ口金の交換時間を著
しく短縮し得てケーブルの品種、寸法変更を容易として
作業性を向上させることができ、かつこれらの変更に際
してケーブルの接続部が連続しているからケーブルを引
き出すための補助ケーブルを省略できるなどの効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例を示す一部を断面した側面図、
第２図はこの考案の一実施例を示す一部を断面した側面
図、第３図は第２図の要部を分解した説明図、第４図は
第２図におけるＡ−Ａ’矢視図である。 １１・・・・・・テーピングヘッド、１４ａ、１４ｂ・
・・・・・バイブ口金、１５・・・・・・スロット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 駆動源によって回転され中心にケーブルを挿通させかつ
   このケーブルの周囲にテープを巻き付けるためのテープ
   パッドを同心的に取付けて成るテーピングヘッドと、こ
   のテーピングヘッドのケーブル挿通孔に連通して突設さ
   れるパイプ状口金とを備え、かつこのパイプ状口金は長
   手方向に数分割されると共に少くとも一つの合せ目にテ
   ープをガイドするためのスロットが形成され、かつこの
   パイプ状口金の端末には受は口金が嵌合され、この受は
   口金が複数本のボルトを介して前記テーピングヘッドに
   支承されていることを特徴とするセンタ一式テープ巻装
   置。