JPS5842318Y2 - 容器への熱収縮フイルム筒嵌め込み装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 筒状の熱収縮フィルムを、食品や飲料を詰めて密封した
ガラス容器の口部に嵌め込み、力ロ熱収縮させてラベル
とするとともに、蓋の封緘とするに際し、通常扁平にた
たまれでいる熱収縮フィルムを開口して、多数の容器の
一定位置に的確に嵌め込むという作業は、なかなか面倒
である。

本考案は、このような作業を、自動的かつ能率的に行わ
せる装置に関するもので、以下添付の図面に基いで説明
する。

長方形をなし、若干の間隔を設けて長辺同志を対向させ
た水平をなす左右１対の取付板１，１の上記対向する側
部には、それぞれ半円状に凹入する切欠部２，２が穿設
されている。

各取付板１の下面における切欠部２の周縁には、半切逆
截頭円錐筒状の嵌め込み板３が下方を向いで突設されて
いる。

両歌付板１，１の切欠部２，２の側方には枢軸１１．１
１が突設され、両歌付板１，１は、図示を省略した適宜
の手段により、枢軸１１．１１まわりに、互いに反する
方向へ同期的に往復回動させられる。

また各嵌め込み板３の中央には、上下方向を向く長孔４
が穿設されている。

平面形が十字形をなす水平な押杆５の台杆は、それぞれ
上記長孔４，４と、嵌め込み板３，３間の間隙に遊嵌さ
れている。

押杆５の上面中央には、上方を向く昇降杆６が突設され
ている。

上記嵌め込み板３，３の下方要所には、その回動に同期
して、適宜接近離隔させられる１対の押圧体７，７、及
び適宜接近離隔させられるとともに、昇降させられる１
対の吸盤８，８が設けられている。

以上に詳述した本考案の装置により、熱収縮フィルム筒
９を、容器１０の口部へ嵌めるには、まず、第２図に示
すように、図示を省略したフィルムマガジンより供給さ
れた扁平にたたまれた熱収縮フィルム筒９の両面を吸盤
８，８で吸着させた後、吸盤８，８を外方へ移動させて
、フィルム筒９を開口させる。

ついで、吸盤８，８を上昇させることにより、下端を狭
めた嵌め込み板３，３に下方より嵌める。

ついで、第３図に示すように、取付板１，１を枢軸ｉｉ
、１ｉまわりに回動させで、嵌め込み板３．３を十分に
拡張させ、熱収縮フィルム筒９の折り目を伸ばすととも
に、吸盤８，８を開いてフィルム筒９より離し、下降さ
せて原位置へ復帰させる。

ついで、嵌め込み板３，３の直下に適宜送られてきた直
立容器１０へ向って本装置を下降させ、容器１０の口部
へ、第４図に示すように、両嵌め込み板３，３の下端を
嵌合させるとともに、両嵌め込み板３，３の下端を若干
狭めてクランプする。

すると、第５図に示すように、両嵌め込み板３゜３と熱
収縮フィルム筒９の間には、若干の間隙が生ずるので、
この状態で昇降杆６を下降させれば、押杆５により、熱
収縮フィルム筒９は押下げられて、容器１０の所定の位
置に嵌め込まれる。

ついで第６図に示すように、容器１０の両側方における
抑圧体７，７を接近させ、フィルム筒９を介して、容器
１０をクランプする。

これにより、第７図に示すように、フィルム筒９を容器
１０の所定の位置に嵌め込んだまま、嵌め込み板３，３
を引上げることができる。

引上げられた嵌め込み板３，３は、その下端を狭めて、
次回のフィルム筒９の嵌め込め作業に応じ、またフィル
ム筒９の嵌め込まれた容器１０は、加熱炉内に移行され
る。

本考案によれば、上述のように、熱収縮フィルム筒９の
折り目を、嵌め込み板３，３の拡張により、−たん伸ば
した後、嵌め込み板３，３の下端を若干狭めて、内方に
クランプした容器１０の外面に、押杆５をもって嵌め込
むので、容器１０の上端の形状が、円形とは限らず、た
とえば方形であっても、支障なく確実に、熱収縮フィル
ム筒９を容器１０の所定の位置に嵌め込むことができ、
しかも構造が簡単であるので好都合である。

また、本考案においては、押杆を水平な十字形とし、そ
の台杆を、嵌め込み板間の間隙と、各嵌め込み板に穿設
した上下方向の長孔とにそれぞれ遊嵌して、嵌め込み板
と相対的に昇降し得るようにしであるので、従来のよう
に、嵌め込み板間の間隙のみに水平棒状の押杆を昇降自
在に設け、フィルム筒の上端における円周方向の２個所
だけでフィルム筒を押し下げるようにしたものに比して
、４個所でフィルム筒を均一に押し下げることができ、
従来のように、フィルム筒押し下げ時に、押杆に当たる
フィルム筒の上部が変形して、フィルム筒の押し下げ不
能を生じる等の誤作動の恐れが少なく、′しかも押杆と
嵌め込み板とが必要な範囲内においで自由に移動でき、
一方が他方の移動を妨げるということもなく、頗る便利
である。

また、押杆と長孔との係合関係により、押杆の上下方向
の移動を案内することができるとともに、押杆の移動範
囲を制限するストッパの役目をも持たせることができ、
好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置の一実施例を略示する斜視図、第
２図は、嵌め込み板に熱収縮フィルム筒を被せる直前の
状態を示す正面図、第３図は、熱収縮フィルム筒の折り
目を伸ばしている状態を示す正面図、第４図は、嵌め込
み板が容器の上端をクランプした状態を示す正面図、第
５図は、熱収縮フィルム筒を容器に嵌合させた状態を示
す正面図、第６図は、押圧体が熱収縮フィルムを介して
容器をクランプしている状態を示す正面図、第７図は、
嵌め込み板を容器より引下げた状態を示す正面図である
。 １・・・・・・取付板、２・・・・・・切欠部、３・・
・・・・嵌め込み板、４・・・・・・長孔、５・・・・
・・押杆、６・・・・・・昇降杆、７・・・・・・押圧
体、８・・・・・・吸盤、９・・・・・・熱収縮フィル
ム筒、１０・・・・・・容器、１１・・・・・・枢軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜の手段をもって、上端部における水平軸まわりに回
   動させることにより、下端部を拡張したり、狭めたりす
   ることができ、かつ熱収縮フィルム筒を被せうる寸度形
   状を有する１対の下向きの嵌め込み板に、上下方向の長
   孔をそれぞれ穿設し、かつ適宜の手段により昇降し得る
   ようにした十字形をなす水平な押杆の台杆を、前記長孔
   と嵌み込み板間の間隙とにそれぞれ遊嵌し、さらに、扁
   平にたたまれた熱収縮フィルム筒を前記嵌め込み板へ嵌
   挿させるべく、同フィルム筒の側面を吸着しで拡開する
   吸着手段を設けたことを特徴とする容器への熱収縮フィ
   ルム筒嵌め込み装置。