JPS584220B2 - フクエンスイガタカンセツ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は振動問題を解決するために普通機械に用いら
れる弾性関節の範囲に関するものであるこの様な関節は
普通、１つの中心体と１つの外周軸筒とその両者間に挿
入されたゴムプッシュとから成る。

この中間ゴムプッシュは中心体と外周軸筒との関係運動
を弾性的に拘束するものである。

この様な関係運動には４つの異る型がある。

即ち軸方向の移動が１つと半径方向の移動がもう１つ、
及び２つの関係回転即ち関節軸まわりのねじれが１つと
、もう１つ上記の関節軸に直交する軸のまわりのこじり
運動、以上４つの型である。

従って上記の４つの関係運動を代表する４つの違った特
性曲線を描くことができる。

中間ゴムプッシュの形と大きさを変えることにより関節
の剛性も変って来る。

特に半径方向の剛性の値と軸方向の剛性の値との比は、
既知の技術を以てする解決法では一定の範囲に限定され
ることが知られている。

本発明の目的は、外形寸法に関する条件を同じとし、普
通得られる上記の比を、より広範囲に捉え得る上記の型
の関節を実現させるにある。

こうした目的を実現させるために、本発明では対象物と
して、向き合うようにすぼまって行く外表面を持つ２つ
の円錐台部分より成る１つの内方中心体と、この中心体
と同軸で内表面が中心体の円錐台部分と相補的な２つの
分割された部分よりなる外周筒と、中心体の円錐台部分
の外表面と外周筒の部分の内表面との間に介在するエラ
ストマー製のプッシュとから成る型の複円錐型弾性関節
においてその特徴とする所は、外周筒の２つの台部分の
間に軸方向の予備圧縮を起す仕掛けがしてあることであ
る。

以下本発明による弾性関節の好適実施例を添付図を参照
しつつ説明する。

１は中心体であり、２つの円錐台部分２ａ，２ｂを持つ
。

円錐台部分２ａ、２ｂは中央に向って細まり円筒状の中
央部分３でつながっている。

円錐台部分の外側に、即ちその大きい端而に夫々４ａ、
４ｂで示す様な突起部があり、その横断面は円を４面で
切落した４角形をなす。

従って各突起部４ａ、４ｂは関節の中心体１の軸線に互
に２つづつ平行な４つの側面を呈し、各突起部４ａ，４
ｂにはこの様な１対の側面に直交して、夫々５ａと５ｂ
とで示す１つづつの孔が穿設される。

孔５ａ，５ｂは面取されている。

この突起部４ａ、４ｂは、関節の中心体１を、これと結
合すべき図示しない２つの要素のうちの１つに固定する
役を持っている。

複円錐台部分２ａ，２ｂの円錐表面上に、夫々６ａ、６
ｂで示すエラストマーの層が加硫時接着されている。

エラストマーの層の外側に外周筒７が配置され、これは
軸方向に離れた２つの部分７ａ、７ｂに分けられ、これ
もエラストマーの層６ａ、６ｂと加硫時接着されている
。

この外周筒の２つの部分７ａ，７ｂには、関節の中央に
向って内径がすぼまり，中心体１の対応する円錐台状部
分と２ａ、２ｂと相補的な形状の円錐形内表面が形成さ
れる。

その結果、エラストマー製の層６ａ，６ｂは中心体の円
錐台部分２ａ，２ｂの外表面と外周筒７の２つの部分７
ａ、７ｂの内表面との間に狭まれる様になっている。

外周筒の２つの部分７ａと７ｂとの間に１つの筒管８が
挿入される。

この筒管８は組立上の必要により２つの半割部分８ａ，
８ｂに分割される。

筒管８は、各端面に夫々９ａ，９ｂで示す軸方向の円筒
形突起を出している。

この突起９ａ、９ｂは外周筒の部分７ａ，７ｂの内側端
面に穿設した夫々１０ａ又は１０ｂで示す輪状溝の中に
嵌合している。

又筒管８の軸方向の長さは、筒管８の挿入前における２
つの部分７ａ、７ｂの対向内端面間の距離よりも長い。

従ってこの様な筒管８の組付け時外周筒の２つの部分７
ａ、７ｂは相互に遠ざけられ、その結果エラストマー材
の層６ａ、６ｂに予圧縮状態が生ずる。

このような予圧縮状態の存在により関節の軸方向の剛性
が増加する。

この増加を大きくすることは部品７ａ，７ｂの間にある
筒管８の軸方向の寸法をより長くすることによって実現
できる。

もちろん、本発明の範囲内で、図示実施例に限られず、
実施形態を広く変えることはできよう。

なお本発明の実施態様は次の如くである。

（１）筒管８の両端面の各々に、リング状の突起９ａ、
９ｂが形成され、外周筒の両部分７ａ、７ｂの夫々は、
突起９ａ、９ｂと組立られる際に筒管のリング状突起９
ａ、９ｂと頂度嵌合するリング状溝１０ａ，１０ｂを有
していることを以て特徴とする特許請求の範囲に記載の
関節。

（２）２つの部分７ａ，７ｂの間に挿入された筒管８が
２つの半割部分８ａ、８ｂから成立っている事を等徴と
する特許請求の範囲に記載の関節。

【図面の簡単な説明】

図１は発明による１つの関節の部分切断面であり、図２
は図１の側面図であり、図３は図１の■−■に沿う断面
である。 なお図中符号は夫々下記を示している。 １・・・・・・中心体、２ａ，２ｂ・・・・・・中心体
の円錐台部分、３・・・・・・中心体の中央部分、４ａ
、４ｂ・・・・・・突起、５ａ、５ｂ・・・・・・孔、
６ａ、６ｂ・・・・・・エラストマ一層、７・・・・・
・外周筒、７ａ，７ｂ・・・・・・外周筒の分割された
部分、８・・・・・・筒管、８ａ，８ｂ・・・・・・筒
管の半割部、９ａ、９ｂ・・・・・・突起、１０ａ，１
０ｂ・・・・・・輪状溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 向き合うようにすぼまって行く円錐状外表面を有し
   た２つの円錐台部分２ａ，２ｂよりなる１つの内部中心
   体１と、この中心体の夫々の円錐台部分の回りに配置さ
   れ、かつ対応する円錐台部分の外表面と相補的な円錐状
   内表面を有する、独立の２つの部分７ａ，７ｂより成る
   外周筒７と、中心体１の円錐台状部分２ａ、２ｂの外表
   面と外周筒の部分７ａ，７ｂの内表面との間に加硫接着
   されたエラストマー製の層６ａ、６ｂとから構成される
   型の複円錐型弾力型関節であって、この外周筒の２つの
   部分７ａ，７ｂの対向両端間に１つの剛直筒管８が、こ
   れらの対向両端に当接する様に挿入され、かつその軸方
   向の長さは、組付け時、外周筒の２つの部分が軸線方向
   に分離して遠ざけられ、それに接着しているエラストマ
   一層に予備圧縮状態を引起させる様な長さであることを
   特徴とする複円錐型関節。