JPH0339667Y2 - - Google Patents

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JPH0339667Y2
JPH0339667Y2 JP9817286U JP9817286U JPH0339667Y2 JP H0339667 Y2 JPH0339667 Y2 JP H0339667Y2 JP 9817286 U JP9817286 U JP 9817286U JP 9817286 U JP9817286 U JP 9817286U JP H0339667 Y2 JPH0339667 Y2 JP H0339667Y2
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JP
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annular
ring member
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circumferential surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封装置に関し、特に、回転軸に挿
通された少なくとも2つの環状シール部材を互い
に離間する方向に付勢することによつて、両環状
シール部材間を通して回転軸の内部に適用される
油圧を密封するようにした密封装置に関するもの
である。
〔従来技術〕
一般に、この種の密封装置はいわゆるロータリ
スイベルジヨイント等に用いられるが、従来のも
のは第4、5図に示すように、ケーシング11内
において回転軸12の周囲に断面形の環状シー
ル部材13,13,…が、複数個(3個)ずつ互
いに対向して配置され、対向した両環状シール部
材13,13の対向面に環状介在部材(おすアダ
ブタ)14,14が、それぞれ設けられている。
そして、両環状介在部材14,14間に円周方
向に複数個配置されたばね15,15,…の付勢
力によつて両環状介在部材14,14を離間さ
せ、それにより後端が環状保持部材(めすアダブ
タ)18,18にそれぞれ保持された両側の環状
シール部材13,13,…の溝部をいずれも拡開
させて各環状シール部材13の密封機能を実現さ
せるようになつている。
なお、図中19はケーシング11内に設けられ
た油路、20は回転軸に設けられた油路である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のものにあつて
は、両環状介在部材14,14を円周方向に均等
に離間させるためにはばね15が6〜10個程度必
要となつてそれだけ部品点数が多くなり、また、
これらのばね15,15,…を両環状介在部材1
4,14間の所定位置に位置決めさせるために、
各環状介在部材14にばね15,15,…用のガ
イド穴16,16,…または、ガイドピン(図示
せず)を設けなければならず、また、組立時には
両環状介在部材14,14間の所定位置からばね
15,15,…がずれないように注意して組込む
必要があり、さらに、使用条件に応じて各環状シ
ール部材13の拡開力(すなわちシール力)を調
整するためばね15,15,…の仕様設定が複雑
であり、さらに、ばね15,15,…の付勢力が
常に一定のために、適用される油圧によつては充
分をシール性を確保することができないという問
題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、部品点数を少なく
し、製作および組立が容易で、かつ、適用される
油圧に応じてシ−ル力が変化して常に確実なシー
ル性を確保することのできる密封装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記のような問題点を解決するためにこの考案
は、周面と端面との間に油路が設けられた回転軸
に、軸線方向に所定の間隔をおいた2つの環状保
持部材と、環状保持部材間に位置する少なくとも
2つの環状シール部材と、両環状シール部材間に
位置する2つの環状介在部材とを設け、両環状介
在部材間に、外周面が内周面よりも軸線方向に長
くなつて両側面が互いに反対方向に傾斜している
とともに、少なくとも2つに分割され、かつ、前
記回転軸の油路に連通するようになつている油圧
ポートが内外周面を貫通して形成されたリング部
材を配設し、さらに、前記両環状介在部材のうち
のリング部材の側面と接する面を、リング部材の
側面と一致するように傾斜させ、前記リング部材
の油路に外周面側から油圧が導入されてリング部
材が縮径方向に移動する際、リング部材が両環状
介在部材を互いに離間する方向に付勢して環状介
在部材を介して環状シール部材を環状保持部材に
押圧することを特徴とする密封装置を構成したも
のである。
〔作用〕
この考案は前記のような手段を採用したことに
より、リング部材の外周面側に油圧が適用される
こと、この油圧によつて複数に分割されたリング
部材は縮径し、これによつてリング部材の両側に
位置している環状介在部材は互いに離間する方向
に移動させられる。すなわち、リング部材は、そ
の内周面よりも外周面の方が長くなつており、一
方、このリング部材に当接する両環状介在部材の
当接面はリング部材に合致するように傾斜してい
るので、リング部材が縮径すると両環状介在部材
は前記リング部材の縮径方向と直交する方向で互
いに離間する方向に移動する。そして、両環状介
在部材によつて環状シール部材が押圧されて所定
の間隔をおいて設けられている環状保持部材に押
圧されることになる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1〜3図にはこの考案による密封装置の一実
施例が示されており、この密封装置は、ケーシン
グ1内において回転軸2の周囲に断面形の環状
シール部材3,3,…が複数個(3個)ずつ互い
に対向して配置され、対向した両環状シール部材
3,3の対向面に環状介在部材(おすアダプタ)
4,4がそれぞれ設けられている。
そして、両環状介在部材4,4間に、断面台形
で外周面が内周面より長く、かつ、第2図に示す
ように2つの円弧状の部分に分割され、かつ、内
周面と外周面との間を連通する油圧ポート6,6
がそれぞれ2つ設けられているリング部材7が設
けられている。
また、前記リング部材7は、その外周面が内周
面よりも長くなつているので回転軸2に取付けら
れた際には第3図に示すように回転軸2の軸線と
直交する平面に対して互いに反対側にθだけ傾斜
しているとともに、このリング部材7の両側に位
置している環状介在部材4,4はリング部材7の
側面に当接しているので同様にθだけ傾斜してい
る。
なお、図中8,8は両側における後端の環状シ
ール部材3,3をそれぞれ保持する環状保持部材
(めすアダプタ)、9はケーシング1内に設けられ
た油路、10は回転軸2に設けられた油路であ
る。
次に前記のものの作用について説明する。
第3図に示すように、油路9から油路10に向
かつて伝達される油圧がリング部材7に適用され
るとき、リング部材7の外周面(軸線方向の長さ
をaで示す)に作用する油圧と内周面(軸線方向
の長さをbで示す)に作用する油圧とはa>bで
あるため前者の方が大きく、この差圧がリング部
材7を回転軸2の軸線中心に向けて、すなわち縮
径する方向に向けて付勢する。
したがつて、この内向きの力が、角度θの傾斜
接合面を介して両環状介在部材4,4を互いに離
間する方向に付勢し、この付勢力が環状介在部材
4,4と環状保持部材8,8との間に位置する環
状シール部材3,3、…の溝をいずれも拡開さ
せ、それにより各環状シール部材3が適切な密封
作用を発揮することとなる。
なお、各環状シール部材3はゴム状弾性材、四
フツ化エチレン樹脂、ポリアミド樹脂またはこれ
らの組合せによつて構成することができ、また、
各環状介在部材4およびリング部材7は砲金や、
アセタール、ポリアミド樹脂等の硬貨樹脂によつ
て構成することができる。
また、両環状介在部材4,4をリング部材7と
の接合面の傾斜角度θ、リング部材7の外周面の
軸線方向長さa、リング部材7の内周面の軸線方
向長さbおよびリング部材7の外径φDはいずも、
必要に応じて適宜設定することができる。
さらに、環状シール部材3の断面形状および個
数、リング部材7の分割個数および油圧ポート6
の個数、相互の配置角度ならびにリング部材7の
断面形状等は前記実施例のものに限定しないこと
は勿論である。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
リング部材の内外周面に作用する油圧の圧力差に
よつて複数に分割されたリング部材が縮径し、こ
の縮径は適用される油圧の大きさに応じて変化す
るのでリング部材の側面に位置する環状介在部材
の押圧力が変化し、環状保持部材との間に位置す
る環状シール部材に対する押圧を変化し、したが
つて、環状シール部材は適用される油圧の大きさ
に応じてシール性を変化し、最適なシール性を確
保することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による密封装置の一実施例を
示す断面図、第2図は第1図のリング部材の正面
図、第3図は第1図のものの要部の説明図、第4
図は従来のものの一例を示す断面図、第5図は第
4図の環状介在部材の正面図である。 1,11……ケーシング、2,12……回転
軸、3,13……環状シール部材、4,14……
環状介在部材、6……油圧ポート、7……リング
部材、8,18……環状保持部材、9,10,1
9,20……油路、15……ばね、16……ガイ
ド穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 周面と端面との間に油路10が設けられた回転
    軸2に、軸線方向に所定の間隔をおいた2つの環
    状保持部材8,8と、該環状保持部材8,8間に
    位置する少なくとも2つの環状シール部材3,3
    と、該両環状シール部材3,3間に位置する2つ
    の環状介在部材4,4とを設け、該両環状介在部
    材4,4間に、外周面が内周面よりも軸線方向に
    長くなつて両側面が互いに反対方向に傾斜してい
    るとともに、少なくとも2つに分割され、かつ、
    前記回転軸2の油路10に連通するようになつて
    いる油圧ポート6が内外周面を貫通して形成され
    たリング部材7を配設し、さらに、前記両環状介
    在部材4,4のうちのリング部材7の側面と接す
    る面を、リング部材7の側面と一致するように傾
    斜させ、前記リング部材7の油圧ポート6に外周
    面側から油圧が導入されてリング部材7が縮径方
    向に移動する際、リング部材7が両環状介在部材
    4,4を互いに離間する方向に付勢して環状介在
    部材4,4を介して環状シール部材3,3を環状
    保持部材8,8に押圧することを特徴とする密封
    装置。
JP9817286U 1986-06-26 1986-06-26 Expired JPH0339667Y2 (ja)

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JP9817286U JPH0339667Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

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JP9817286U JPH0339667Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

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JPS634488U JPS634488U (ja) 1988-01-12
JPH0339667Y2 true JPH0339667Y2 (ja) 1991-08-21

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ID=30965865

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JP9817286U Expired JPH0339667Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

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JPH051811U (ja) * 1991-06-28 1993-01-14 東京濾器株式会社 オイルフイルタ

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Publication number Publication date
JPS634488U (ja) 1988-01-12

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