JPS5841791Y2 - 田植機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、田植機の構造に係り、より詳しくは走行機体
に横移動自在に取付く苗載台を横送り機構を介して一定
距離左右移動できるようにし、この苗載台に苗マットを
縦送りするための縦送り軸を取付げし、この軸に一個の
縦送り用カムを設け、他方苗載台を支持する側には苗載
台横送り終端にてこれに連動して一定回動する左右一対
のカムを設けて横送り終端で左右一対のカムのうち一つ
と送りカムとが接当するようにし、もって苗載台の構造
を簡単かつ軽量にし、さらに苗マットの縦送り量を常に
一定値にできるようにしたものであって、この一例を歩
行型田植機に適用した実施例にもとづき説明すると、図
において１はミッションケース２の前部にエンジン台３
を後部に筒型フレーム４を各々連結した機体で、この機
体１におけるエンジン台３の上面に前記ミッションケー
ス２に動力をベルト６伝動するエンジン５が設けられ、
ミッションケース２の左右両側面には後方に延びるスイ
ングアームγ、γをその基端を回転自在に枢着して設け
、該両スイングアーム７．１の先端にはミッションケー
ス２からアーム内のチェノ等を介して動力伝達される車
輪８，８を各々設ける一方、機体１の下部及び両車軸８
，８の外側には圃場面９を滑走するようにしたフロート
ｉｏ、ｉｉ。

１１を備えている。

前記機体１におけるフレーム４の後端には伝動ケース１
２を連結し、該ケース１２の後端下部には上部を後方向
の斜め上向きに向って延長した一対の操縦バンドル１３
，１３が取付けられ、この・・ンドルの前面部にはこれ
と略平行に苗載台１４が設けられ、との苗載台１４の下
部はバンドルに取付く左右一対の支持部材１５．ｔ５の
下端間に機体と直角方向に装架したガイドレール１６に
摺動自在に載置され、苗載台１４の上部はその上部裏面
に設けたレール１１に前記両支持部材１５゜１５０先端
が摺動自在に嵌まって横送り可能に構成されている。

前記伝動ケース１２内には、前記エンジン５の動力がフ
レーム４内の軸１８及び傘歯車対１９゜２０を介して伝
達される上部停止機構２２付き中間軸２１．該中間軸２
１からチェノ２３伝動されるメイン軸２４及び該メイン
軸２４から変速歯車機構を介して動力伝達されるカム軸
２６を、各々機体と直角に軸支すると共に、両端が前記
苗載台１４の前面に取付けたブラケット２γ、２１の内
側面に接当する送り軸２８を前記カム軸２６と平行に摺
動自在に設け、カム軸２６の外周に設けた往復ねじ溝２
９に、送り軸２８に固着した船型辷りキー３０を係合し
てカム軸２６０回転により苗載台１４を左右に往復して
横送りするように構成した苗載台横送り機構２５を設け
るのである。

また、苗載台１４の横送りの左左終端で、前記上りキー
３０がカム軸２６端部に摺動自在に付勢されたカム板３
１．３１’を押圧し、これと接当するカム３２ 、３２
’により軸３３が揺動し、該揺動軸３３の伝動ケース１
２外において位相復帰装置を介して連結した連動杆３４
を介して苗載台１４上の苗マットを一定量縦送りするに
あたり、前記操縦・・ンドル１３，１３下部に前記苗載
台１４の裏面と平行に揺動杆３５を枢着し、この杆３５
に取付くレバー３６と前記連動杆３４とを連結し、この
揺動杆３５には苗載台１４の左右移動長さに相当する距
離ｔだけ隔てて左右一対のカム３７．３７’を固着する
一方、苗載台１４裏面下部に前記揺動杆３５と平行に枢
着した縦送り軸３８には戻り位置調節ストッパー３９付
き一方向送りカム４０を固着し、苗載台１４が左右に一
定距離ｔだげ移動すれば前記揺動杆３５における一方の
カム３γ又は３１′と前記一方向送りカム４０とが接当
し、前記伝動ケース１２内の揺動軸３３の動きに連動し
て連動杆３４を介してカム３７．３７′、４０を回動さ
せることにより、この縦送り軸３８に適宜間隔で取付け
た水車４１・・・・・・を間欠回動し、苗載台１４上の
苗マットな苗載台１４下端方向に間欠的に縦送りするの
である。

そして前記伝動ケース１２の両側面には機体の左右に向
って車輪８，８の外側まで延長した管状横部材４２，４
２をボルト締結し、両横部材４２４２の先端には下端が
機体の前方向に向って傾斜するチェノケース４３，４３
を各々固着し、該両ケース４３，４３の下端及び前記伝
動ケース１２の下部に苗植爪４４，４４，４４，４４が
取付く爪軸４５，４５，４６を配設し、前述のエンジン
５の動力はミッションケース２、ｍ型フレーム４、伝動
ケース１２内の動力伝達機構を介し、またメイン軸２４
、伝動軸４Ｔ及びチェノ４８を径て各苗植爪４４の先端
が前記ガイドレール１６に設けた苗取出口と圃場面９と
の間を上下揺動するようにした苗植機構４９を各々設け
るのである。

この構成において、苗載台１４に苗マットを供給し、エ
ンジン５の始動によって駆動すれば、機体１が両車輪８
，８により前進走行する一方、苗載台１４がカム軸２６
の回転によって左右に往復して横送りされ、各苗植機構
４９が一斉に上下揺動することにより、苗載台１４上の
苗は上下揺動の苗植機構４９によって一株づつ分割され
たのち、予めフロート１０．１１，１１で整地したあと
の圃場面９に順次４条に沿って植付けられるのである。

そして、苗載台１４が一定巾ｔだげ右移動すればカム軸
２６の端部で辷りキー３０がカム板３１を押圧し、この
カム軸２６０回動に従ってこのカム板３１はカム３２を
介して揺動軸３３を回動させ、これに連結する連動杆３
４、レバー３６、揺動杆３５を介して左右一対のカム３
７，３７’を一定角度回動させる。

そのとき苗載台１４は横送り軸２８と共に移動し、苗載
台１４裏面の縦送り軸３８に取付く一方向送りカム４０
は右側のカム３７に接当し、縦送り軸３８に取付く水車
４１・・・・・・が一斉に一定角度下向きに回動し、苗
載台１４上の苗マットはガイドレール１６方向に一定量
だけ縦送りされるのである。

このことは苗載台１４が左側に移動してもカム４０とカ
ム３７′とが接当して同様に縦送りされることになる。

このように、本考案は従えば、苗マットの縦送りに際し
て苗載台にに′！、苗マットを送るための水車等が取付
く縦送り軸に一方向等の送りカムを一個だけ設ける一方
、苗載台が左右移動したときこの送りカムに接当しこれ
を回動させるための左右二対のカムを苗載台支持側に設
けて走行機体からの苗載台横送り機構に連動させるよう
にしたから、構造の複雑な送りカムを苗載台に一個だけ
設ければ良くコストが低減できると共に軽量となり、し
かも、従来のように苗載台に送りカムを左右一対に設け
た場合のように左右の送りカムにより縦送り量が、左送
りカムと右送りカムとで相違するようなことがなく、苗
載台の横送りの終端における縦送り量を等しくでき、苗
を一定量づつ正確に縦送りできる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は歩行型田植機の
側面図、第２図はその平面図、第３図は第１図の■−■
線視要部拡大断面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線視
拡大側面図である。 １・・・・・・機体、８，８・・・・・・車輪、１４・
・・・・・苗載台、１５．１５・・・・・・支持部材、
１２・・・・・伝動ケース２５・・・・・・苗載台横送
り機構、３３・・・・・・揺動軸、３４・・・・・・連
動杆、３５・・・・・・揺動杆、３７，３７／−・・・
・カム ３８・・・・・盤送り軸、４０・・・・・退り
カム４１・・・・・・水車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行機体のフレーム等に横方向移動自在に取付く苗載台
   を、走行機体からの苗載台横送り機構に連動させると共
   に、前記苗載台横送り機構に連動してその横送り終端に
   おいて一定角度回動する左右二対のカムを、前記苗載台
   の横送り方向と平行にかつ横送り距離隔てて走行機体の
   フレーム等に配設する一方、苗載台には該苗載台表面側
   の苗マットを縦送りするための縦送り軸を取付け、該縦
   送り軸には前記苗載台横送り終端で前記左右いずれか一
   方のカムに接当する送りカムを一個設けてなる田植機。