JPS5841385B2 - 給水装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は便器、洗面器、手洗器等の水洗器の使用を感知
して水洗器に自動的に洗浄水を供給し、水洗器を洗浄す
る給水装置に関し、その目的とする処は、水洗器の使用
を感知すると直ちに洗浄水の供給が開始され、感知終了
後所定時間を経過するまで洗浄水の供給を継続すると共
に該時間中に新たに水洗器の使用を感知すると更にその
感知終了後所定時間を経過するまで洗浄水の供給が継続
されて水洗器を常に衛生的に保つことが出来る給水装置
を提供せんとするものである。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

実施例は感知部ａ１電気制御部ｂ１電気駆動部ｃ１洗浄
水供給装置ｄ１水洗器ｅより成り、上記の洗浄水供給装
置ｄは本実施例では自動サイホンを内装した水槽１及び
これに給水する給水部２にて構成され、電気駆動部Ｃの
作動により給水部２の給水弁３の開閉が行なわれる。

水槽１内に装備される自動サイホン４は公知の自動サイ
ホンでその出口５が温水管６を介して数個の水洗器ｅに
連絡する。

水洗器ｅは本実施例では小便器を示している。

給水部２は水道管等の給水管７に連結して水槽１に給水
するもので、モーターの回転力によって給水弁３を開閉
動させる電気駆動部〔バルブアクチュータ８〕を一体に
備えると共に、給水弁３の上流側に手動により管路を開
閉する止水栓９を備えており、吐出口１０を水槽１に臨
ませて設置さる。

バルブアクチュータ８はモーターＭの回転を適当な減速
機構（図示せず）を介して、ケース１１に支持された出
力軸１２に伝達されるようになっている。

この出力軸１２は、円板状をなす偏心カム１３を支持し
、この偏心カム１３のカム面には、ケース１１に軸方向
に移動可能に支持された作動プランジャ１４の一端がそ
の他端に当接対応するバルブステム１５に挿着した復帰
用スプリング２５の作用で圧接されている。

次に、電気駆動部Ｃ及び給水部２の構成を第３図に基づ
いて説明する。

バルブステム１５はガイド１６に往復摺動自在に保持さ
れて給水部２の弁筺１７内に延び、その先端部は弁座孔
１８を挿通して流入側に達し、背面に弁座１９に対応す
る弁座着座面を形成した弁体２０を備えて給水弁３を構
成する。

したがって出力軸１２とともに偏心カム１３が一方向に
回転する過程で、最初の半回転では作動プランジャ１４
を前進させ、つぎの半回転では作動プランジャ１４を後
退させるような動作がおこなわれ、この作動プランジャ
１４の前進、後退によって給水弁３が開閉動作する。

さらに出力軸１２には円板の周縁部を約半周にわたって
切欠いた形状をなす一対のカム２１および２２が支持さ
れ、このカム２１．２２は出力軸１２とともに回転して
、リミットスイッチ２３ａ。

２３ｂを切換動作させるように働く。

そしてリミットスイッチ２３ａおよび２３ｂの動作形態
は、作動プランジャ１４が前進する過程でリミットスイ
ッチ２３ａが、また後退する過程でリミットスイッチ２
３ｂがそれぞれＯＮになるように選ばれている。

このバルブチュータ８の回路構成は第４図の通りであり
、バルブアクチュータ８は結氷部２に駆動力を与えるた
めのモーターＭと、このモーターＭの回転角度範囲を規
制する一対のリミットスイッチ２３ａおよび２３ｂと、
この両者のいずれか一方を電源Ｅに接続するように、リ
レーＲによって制御される接点２４とを有している。

そしてこのリレーＲは接点２４、リミットスイ・ツチ２
３ａ。

２３ｂおよびモーターＭからなる直列回路と並列になる
ように、電気制御部すの出力部を介して電源に接続され
ている。

またモーターＭの駆動を表示するために表示ランプＬが
モーターＭと並列に接続されている。

接点２４、リレーＲがＯＦＦのときにリミットスイッチ
２３ａ側に、またＯＮのときにリミットスイッチ２３ｂ
側にそれぞれ接続されるように構成されている。

したがってモーターＭはリレーＲの接点２４の端子ｃ
−ａ間およびリミットスイッチ２３ａがＯＮのとき、あ
るいは接点２４の端子ｃ−ｂ問およびリミットスイッチ
２３ｂがＯＮのときに電源Ｅに接続されて回転する。

第４図の状態では、接点２４の端子ｃ −ｂがＯＮであ
るのに対して、リミットスイッチ２３ａがＯＮであるの
で、モーターＭは回転しない。

このとき作動プランジャ１４は後退しており、従って給
水弁３は閉じているので水槽１への給水はなされず、小
便器ｅの洗浄も行なわれていない。

この状態で出力部２６が作動して回路に電源が投入され
ると、リレーＲがＯＮになって接点２４の端子ｃ −ａ
間がＯＮになり接点２４およびリミットスイッチ２３ａ
を介して電流がモーターＭに流れ、出力軸１２が回転を
始め、作動プランジャ１４が前進し給水弁３を開は始め
、水槽１に洗浄水が供給され、この水槽１内の自動サイ
ホン４により小便器ｅの間欠洗浄も開始される。

そして出力軸１４が約１８００だけ回転したとき、カム
２１の作用でリミットスイッチ２３ａがＯＦＦになって
モーターＭは停止し、同時にリミットスイッチ２３ｂが
ＯＮになる。

この時給水弁３は最も開いた状態となっており、水槽１
に洗浄水が供給され続け、この水槽１に内装された自動
サイホン４により小便器ｅの洗浄が間欠的に続けられる
。

つぎに出力部２６が切れて電源投入が切られると、リレ
ーＲがＯＦＦになり、その接点２４の端子ｃ −ａ間が
ＯＦＦに、同時に端子ｃ−ｂ間がＯＮになってモーター
Ｍが回転して給水弁３は閉じ始め、リミットスイッチ２
３ｂがＯＦＦになるまでモーターＭは回転し、給水弁３
は完全に閉弁するをもって水槽１への洗浄水の供給が停
止し、小便器ｅの間欠的洗浄は停止する。

次に感知部ａは、光電式、静電式、超音波式、マッドス
イッチ式、ドアースイッチ式等のセンサーでの感知方法
が有り、電気制御部すへ有接点方式もしくは、無接点方
式で感知信号を伝えることが出来るようにする。

又、各々のセンサーの出力部にはダイオードが組込まれ
ており、センサー間での橋渡しも可能なようにする。

更に、上記した感知部ａの設置場所も、便所の入口、天
井、壁、便器の上等任意である。

電気制御部すは、どのセンサーからの感知信号でも受は
入れるＯＲ回路ｂ−１と、雑音を除き所定の感知信号の
みを取り出すゲート回路ｂ−２と、そのゲート回路ｂ−
２を通過した感知信号を記憶しその間出力信号を発生す
るメモリー回路ｂ−３と、上記ゲート回路ｂ−２からの
感知信号が存在しない間タイマースタート信号を発生す
るタイマースタート回路ｂ−４と、出力信号とタイマー
スタート信号を共に受けている開作動すると共に倒れか
一方の信号が消滅したときはリセットするタイマーを備
えこのタイマーが所定時間作動して、タイムアツプする
とタイムアツプ信号を発生するタイマー回路ｂ−５と、
タイムアツプ信号を受けると作動し上記メモリー回路ｂ
−３の記憶を消すメモリーリセット回路ｂ−６と、出力
信号に基き電気駆動部Ｃのリレーを励磁する出力を出す
出力回路ｂ−７とにより構成される。

タイマー回路ｂ−５のタイムアツプ時間Ｔは任意に調整
可能で本実施例では２分〜１５分の間で調節可能にして
いる。

電気駆動部Ｃは電動力による駆動部にて構成されている
。

次にその動作について説明する。

感知部ａが人体を感知すると、その感知信号はＯＲ回路
ｂ−１、ゲート回路ｂ−２を通り、メモリー回路ｂ−３
とタイマースタート回路ｂ−４に入る。

メモリー回路ｂ−３においてはその信号を記憶し、記憶
している間出力信号を出力回路ｂ−１に出している。

出力回路ｂ−７は、前記出力信号を受けて出力を発生し
く第４図の出力部２６をＯＮし）、電気駆動部Ｃのリレ
ーを励磁し、モーターを回転させるが、所定の回転位置
（約半回転）でリミットスイッチ２３ａ、２３ｂとカム
２１，２２の働きで回転が停止する。

この状態の時に給水弁３は開となり、水槽１に水を給水
し、自動サイフオン４にて間欠的に小便器ｅが洗浄され
る。

又、出力信号の一部はタイマー回路ｂ−５に入るが、タ
イマースタート回路ｂ−４からのタイマースタート信号
も同時に受けないとタイマー回路ｂ−５のタイマーは作
動しない。

一方、タイマースタート回路ｂ−４は感知信号がなくな
った時、即ち人が立ち去った時初めてタイマースタート
信号をタイマー回路ｂ−５に出す。

メモリー回路ｂ〜３は人が立ち去っても感知信号を記憶
しており、従ってタイマー回路ｂ−５と出力回路ｂ−７
に出力信号を出している。

依って、人が立ち去って初めてタイマー回路ｂ−５のタ
イマーが作動し、所定時間Ｔ経過後タイムアツプし、タ
イムアツプ信号をメモリーセット回路ｂ−６に出す。

もし、タイマーがタイムアツプする前に再び人体を感知
すると、タイマースタート回路ｂ−４が出していたタイ
マースタート信号が消え、タイマーの経過時間がリセッ
トされ、その人が立ち去ってから、即ち感知信号が再び
無くなった時点において再度タイマースタート信号が出
され、タイマーが再び起動する。

再度タイムアツプ前に人体を感知すると、前記の状態を
繰り返し、最後の人が立ち去って所定時間Ｔが経過する
と、初めてタイムアツプ信号をメモリーリセット回路ｂ
−６に出す。

メモリーリセット回路ｂ−６はタイムアツプ信号を受け
てメモリー回路ｂ〜３へ感知信号の記憶を消すメモリー
リセット信号を出す。

メモリー回路ｂ−３はメモリーリセット信号を受けると
、感知信号の記憶が消え、従って出力信号が消え、出力
回路ｂ−７とタイマー回路ｂ−５の作動が停止する。

依って、出力回路ｂ−７の出力がなくなり、リレーが切
れ再びモーターが回転しく約半回転）、リミットスイッ
チとカムの働きで最初の位置に戻り、水槽１への給水を
止め、最初の状態に戻る。

尚、給水弁３の流量を電気的に調節、つまり自動サイホ
ンの洗浄間隔を調節するようにできることは勿論である
。

タイムチャートを第６図に示す。タイマーのタイムアツ
プ時間Ｔを２分〜１５分間に調節可能としたのは、自動
サイホンが作動するに要する水量が水槽に溜まるまで少
くとも２分程度時間がかかることと、通常の状態では用
便後１５５分程内に洗浄すれば、小便器ｅの清潔さは保
てることからである。

この時間は給水弁の開度や水圧による水槽への給水量、
つまり洗浄間隔等により設定する。

洗浄時間間隔が短ければ時間を短く、間隔が長ければ時
間を長く設定し、最低１回は洗浄する如くなす。

又、例えばタイマーの時間を固定して、止水栓９等の開
度により給水量を調節してもよい。

このタイムアツプ時間Ｔを設定するタイマーを複数の夫
々の水槽に設け、１ケ所で電気的に集中制御したり、ま
た１ケのタイマーで複数の水槽の給水部を制御すること
も出来る。

尚、洗浄水供給装置は、本実施例では自動サイホンを内
装した水槽と電気的に作動してこれに給水する給水部に
より構成したが、自動サイホンを内装した水槽はなくて
もよく、給水部と水洗器とを直接連絡させてもよい。

本発明は以上のように構威し、水洗器の使用を感知して
自動的に洗浄水を供給するので便利であり、しかも水洗
器を衛生的に保つことができる。

また、電気制御部はメモリー回路と、タイマースタート
回路と、タイマー回路と、メモリーリセット回路と、出
力回路を有しているので、水洗器の使用を感知すると直
ちに洗浄水の供給を開始し、感知終了後所定時間を経過
するまで洗浄水の供給を継続すると共に洗浄水を供給し
ている時間に新たに水洗器の使用を感知すると、その感
知終了後所定時間を経過するまで洗浄水を延長して供給
する給水装置を提供できる。

従って洗浄水が供給されている間にどの様に水洗器が使
用されても、その水洗器の最初の使用より洗浄水の供給
が開始され、最後の使用後所定時間経過する迄洗浄水の
供給が継続されて水洗器を常に衛生的に保つことが出来
る。

更に回路の構成が簡単で電子回路等により構成すること
も可能である。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は要部の概略図、
第２図は装置全体の斜視図、第３図は電気駆動部と給水
装置を示す一部切欠拡犬図、第４図は電気駆動部の回路
構成図、第５図は電気回路のブロック図、第６図はタイ
ムチャートである。 図中、ａ：感知部、ｂ二電気制御部、ｂ−３：メモリー
回路、ｂ−４：タイマースタート回路、ｂ−５：タイマ
ー回路、ｂ−６：メモリーリセット回路、ｂ−７：出力
回路、ｃ：電気駆動部、ｄ：洗浄水供給装置、ｅ：水栓
器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水洗器の使用を感知する感知部と、この感知部の感
   知信号に基づき作動する電気制御部と、該電気制御部に
   基づき作動する電気駆動部と、この電気駆動部の作動に
   連係して給水弁が開閉され洗浄水を供給する洗浄水供給
   装置、及び洗浄水供給装置に連絡して設置した水洗器と
   を備え、上記電気制御部は上記感知信号を記憶し記憶し
   ている聞出力信号を発生し続けるメモリー回路と、上記
   感知信号が存在しない間タイマースタート信号を発生し
   続けると共に感知信号が存在している間はタイマースタ
   ート信号が消滅するタイマースタート回路と、上記出力
   信号とタイマースタート信号を共に受けている開作動す
   ると共に倒れか一方の信号が消滅したときはリセットす
   るタイマーを備えこのタイマーが所定時間作動してタイ
   ムアツプするとタイムアツプ信号を発生するタイマー回
   路と、上記タイムアツプ信号を受けると作動し上記メモ
   リー回路の記憶を消すメモリーリセット回路と、上記メ
   モリー回路の出力信号が発生している間上記電気駆動部
   を作動せしめて上記洗浄水供給装置の給水弁を開かせる
   出力を発生する出力回路を有していることを特徴とする
   給水装置。