JPH03176523A - 便器の洗浄給水装置 - Google Patents

便器の洗浄給水装置

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JPH03176523A
JPH03176523A JP22944690A JP22944690A JPH03176523A JP H03176523 A JPH03176523 A JP H03176523A JP 22944690 A JP22944690 A JP 22944690A JP 22944690 A JP22944690 A JP 22944690A JP H03176523 A JPH03176523 A JP H03176523A
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修 筒井
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Shinji Shibata
信次 柴田
Noboru Niihara
登 新原
Kinya Arita
欽也 有田
Mikio Sawai
澤井 巳喜夫
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
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    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D2201/00Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
    • E03D2201/30Water injection in siphon for enhancing flushing

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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は便器のボウル部およびトラップ排水路へ洗浄
水を供給する洗浄給水装置に関する。
(従来の技術) 便器のトラップ排水路へ洗浄水を供給してトラップ排水
路にサイホン作用を発生させてボウル部の汚物・汚水を
排出させた後に、ボウル部へ給水してボウル部の洗浄な
らびに封水を行なうようにした洗浄給水装置は、特公昭
55−30092号公報ならびに特公昭61−4205
7号公報で知られている。
(発明が解決しようとする課題) これらの従来の装置は、少量の洗浄水で便器の洗浄を行
なうことができるが、まずトラップ排水路へ給水してサ
イホン作用を発生させ汚物・汚水メジ4什tu−rm+
+(ilw−u+41+、#+d)+−iJ/+−7,
:+−x#で、ボウル部の壁面に汚物等が付着している
場合、これが封水中に残り好ましくない。
洗浄水を便器のボウル部、トラップ排水路、ボウル部の
順に供給する装置は、特開昭51−133942号公報
で知られている。しかし、この装置は本体にチャネルを
設けてこのチャネルの一端近傍にインレットおよびこれ
により離間した位置にアウトレットを連通させるととも
に、このチャネル内にフロー弁を摺動自在に配設し、こ
のフロー弁の摺動により水流を切替えるよう構成したも
のであるため、構造が複雑となる。また、便器へ供給す
る洗浄水量を大便用、小便用とで調節することができな
い。
また、従来の洗浄給水装置は、サイホン作用を発生させ
るために多量の洗浄水をトラップ排水路へ供給してトラ
ップ排水路内の空気を排出させる必要があるが、この洗
浄水をトラップ排水路への給水だけで行なっているので
、サイホン作用発生までに時間がかかる。
また、ボウル部への前洗浄給水を停止してからトラップ
排水路へ給水を行なうと、溜水表面の汚物がボウル部壁
面に残ることがある。
さらに、トラップ排水路への給水を停止してから封水給
水を開始する場合は、封水切れのため臭気が逆流するこ
とがある。
この発明はこのような課題を解決するためなされたもの
で、その共通目的は、便器の種類によって異なる給水量
の設定変更が可能な構成で、また、大川、小用等に対応
して給水量の調節が可能で、さらに設置場所の自由度が
大きい小型かつ簡易な構造とすることができるとともに
、節水を図りつつ汚物残りの少ない効果的な洗浄を行な
うことのできる便器の洗浄給水装置を提供することにあ
る。
また、サイホン作用を効率よく発生させるとともに、臭
気の逆流がおこりにくく、さらに封水中に汚物が残留し
にくい便器の洗浄給水装置を提供することを目的とする
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するためこの発明に係る便器の洗浄給水
装置は、給水管に1または2以上の電気的に作動する弁
機構を介設し、制御装置は洗浄開始入力に基づいてボウ
ル部への前洗浄給水、トラップ排水路にサイホン作用を
発生させ汚物・汚水を排出させる本洗浄給水、ボウル部
を封水するための封水給水の順で洗浄水を供給するよう
弁機構を駆動する構成としたことを特徴とする。
なお、制御装置は前洗浄給水を終了させるより前にトラ
ップ排水路への給水を行なうよう弁機構を駆動する構成
としてもよい。
また、制御装置は封水のための給水をボウル部への給水
により行なうとともに、トラップ排水路への給水からボ
ウル部への封水給水へ切替える際には、その双方へ給水
するよう弁機構を駆動する構成としてもよい。
(作用) 電気的に作動する弁機構を制御装置で駆動する構成とし
たので、洗浄給水装置の小型化ならびに構造の簡易化を
図ることができ、給水タイミる。
ボウル部の前洗浄を行なった後に、サイホン作用を発生
させて汚物・汚水を排出させ、その後封水を行なうので
、封水中に汚物が残らない。
また、前洗浄給水中にサイホン作用発生のためのトラッ
プ排水路への給水を開始させることにより、トラップ排
水路内の流量が大となって、トラップ排水路内の空気排
出が短時間で排出される。これにより、効果的にサイホ
ン作用を発生させることができ、サイホン作用発生に要
する給水量を低減することができる。
また、サイホン作用の発生によって、ボウル部内の汚物
・汚水の排出が開始され、封水の水位が低下し始めても
、ボウル部への前洗浄給水は継続しているから、封水表
面でボウル部の壁部に付着していた汚物が壁部に残され
ることなく前洗浄給水の流下とともに押し流される。
また、トラップ排水路への給水を停止させるより前に、
ボウル部へ封水のための給水を開始させ逆流を少なくす
ることができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
第1図〜第5図は第1の実施例に関するもので、第1図
はこの発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断面図
、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は洗浄給水
装置のブロック構成図、第4図は同装置の動作を示すタ
イムチャート、第5図は同フローチャートである。
第1の実施例に係る洗浄給水装置は、便器のボウル部へ
の洗浄水の供給を制御するボウル用弁機構と、トラップ
排水路への洗浄水の供給を制御するトラップ用弁機構と
、起動入力信号に基づいて先ずボウル用弁機構を開状態
にしてボウル部へ給水し、次にトラップ用弁機構を開状
態にして汚物・汚水を排出させる本洗浄のための給水を
行ない、次に再度ボウル用弁機構を開状態としてボウル
部の封水のための給水を行なうよう各弁機構を駆動する
制御装置を備えたものである。
第1図において、1はサイホンジェット方式の便器であ
り、便器1は隔壁2で区画されたボウル部3とトラップ
排水路4を備える。トラップ排水路4は、ボウル部3の
後壁下部に開設した流入口5と、便器1の後部底面に開
設した流出口6とを略逆U字形に屈曲して連絡している
。トラップ排水路4はその屈曲部たる基部4aより下流
側の排出路4bを略直管形状に形成し、排出路4bの下
端に絞り部4Cを備える。この絞り部4Cは、排出路4
bの内径を排出路4bの管壁と直交する方向に縮径した
ものである。なお、この絞り部4Cは、必ずしも排出路
4bの下端である流出口6の位置に設けなくともよく、
例えば排出路4bの略中間部あるいは中間部より下流側
の位置に設けてもよい。
かかるトラップ排水路4において、基部4aより下流側
の管壁に多数の突起4d・・・を設ける。第1図に示す
実施例では、突起4d・・・管壁内周を所定間隔で一周
させたものを3段にわたって設けている。突起4dは、
所定の間隔で配設しているが、第2図に示すように各段
毎に突起4d・・・を設ける位置の位相をずらして、洗
浄水がいずれかの突起4d・・・に衝突し、流れを変え
ながら排出路4bの管壁全周に亘って均一に流れ落ちる
ようにしている。この結果、絞り部4cには全周に亘り
路内−に洗浄水が供給されて、少流量でも安定した水膜
状態が発生し、効率よくサイホン作用を起こすことがで
きる。
そして、本実施例に係る便器1はボウル部3の上端周縁
のリム部7に、リム通水路8をボウル部3の内方に突出
するように環状に形成し、このリム通水路8の底面にリ
ム射水孔9・・・を適宜間隔毎にボウル部3に対して斜
めに開設する。また、リム通水路8は後部においてリム
給水室10に連絡する。
ボウル部3の底部のジェット用ノズル取付孔にジェット
用ノズル12を接着剤等を介して水密状態で取着してお
り、ジェット用ノズル12のジェット噴射孔12aはト
ラップ排水路4の流入口5から基部4aに至る上傾管路
の略中央を指向している。ジェット用ノズル12は、金
属あるいは合成樹脂等で形成されており、本実施例では
ジェット用ノズル12の形状を鉤状としている。
便器1の後方上部にボックス13を設け、このボックス
13内に洗浄給水装置14を収納する。
洗浄給水装置14は、給水制御手段である制御装置15
と、大洗浄用および小洗浄用の押しボタンスイッチ16
a、16bを備えて、制御装置15へ洗浄水量の選択入
力と同時に洗浄開始入力を与えるための洗浄水量選択入
力手段である操作部16と、ボウル部3への給水を制御
するリム用弁機構17、大気開放弁18、ジェット用ノ
ズル12への給水を制御し、トラップ排水路4への給水
をit、IJ御するジェット用弁機構19、大気開放弁
20とからなる。
リム用弁機構17の一端は給水管21に接続し、他端を
大気開放弁18を介して、リム通水室10のリム給水口
11へ接続する。
ジェット用弁機構19の一端は給水管21に接続し、他
端を大気開放弁20を介してジェット用導水管22の一
端に接続する。このジェット用導水管22は金属・合成
樹脂あるいは合成ゴム製の管を用い、洗浄給水装置14
とジェット用ノズル12を直接接続するもので、ジェッ
ト用導水管22の長さが短くなるようボウル部3の後部
下面に沿って配設し、ジェット用導水管22の他端を、
ジェット用ノズル12のジェット給水口12bへ接続す
る。
第3図は、洗浄給水装置のブロック構成図である。
制御装置15は、人力インタフェース回路15a、マイ
クロプロセッサユニット(以下MPUと記す)15b、
メモリ15C1タイマ15d、出力インタフェース回路
15eから構成され、入力インタフェース15aには、
操作部16が接続され、出力インタフェース回路15e
には、リム用弁機構17およびジェット用弁機構19が
接続される。
操作部16は、大洗浄用および小洗浄用の押しボタンス
イッチ16a、16bを備えており、このスイッチの開
閉は洗浄開始信号線16cにより制御装置15へ人力さ
れる。
リム用ならびにジェット用弁機構17.19は例えば電
磁弁で構成し、この電磁弁は所定の電圧を印加した時に
開弁状態となるものを用いる。
17a、19aは各弁m構17.19を夫々駆動するた
めの信号線である。
次に、本実施例の動作を第4図のタイムチャートおよび
第5図のフローチャートを参照して説明する。なお、第
5図のフローチャートにおいて、S1〜SIOはフロー
チャートの各ステップを示す。また説明の都合上、リム
用弁機構17、ジェット用弁機構19をそれぞれリム用
弁、ジェット用弁と示す。
制御装置15内のメモリ15cには大洗浄時および小洗
浄時の給水量データおよび給水タイミングデータが予め
設定されている。
第4図のタイムチャートに示すように、本実施例では、
洗浄開始時のリム給水口11からボウル部3への前洗浄
給水量を、大洗浄時より小洗浄時は少ない流量としく第
4図においてtlL>tls)、さらに前洗浄に続くジ
ェット給水の給水量を大洗浄より小洗浄時は少なくして
いる(t2L>t2S)。したがって、トラップ排水路
4へ供給される洗浄水量が大・小洗浄時で異なるため、
サイホン作用の継続時間が異なる。このため、ジェット
給水を停止してからボウル部3へ封水のための給水を開
始するまでの時間(第4図のt3L、t3S)を犬・小
洗浄時で異なえている。封水のためにボウル部3へ給水
する給水量(第4図においてt4)は、大洗浄時、小洗
浄時とも同じである。
次に、操作部16の大洗浄用の押しボタンスイッチ16
aにより起動された場合について、第5図のフローチ?
 −りを参照しながら動作を説明する。
操作部16からの起動信号により制御装置15は、リム
用弁17を開状態に駆動する(Sl)。
これにより、便器1のボウル部3に洗浄水が供給される
。供給された洗浄水はボウル部3内に渦を発生し、ボウ
ル部3の前洗浄を行なう。
一方、MPU15bは、リム用弁17の開成後、直ちに
タイマ15dを起動し、前もって設定された所定時間(
例えばtlL)経過後(S2)に出力インタフェース回
路15eを介してリム用弁17を閉状態とする(S2.
S3)。
次に、制御装置15はジェット用弁19を開状態に駆動
する(S4)。これにより、洗浄水はジェット用ノズル
12のジェット噴射孔12aから、トラップ排水路4内
へ噴射される。したがって、トラップ排水路4の項部4
aを越えて排出路4bへ流入する洗浄水の量が増加し、
洗浄水の勢いも強くなる。
項部4aを越えた洗浄水は、排出路4bの内壁に設けら
れた突起4d・・・に衝突し、流れを変えながら排出路
4bの管壁全周に亘って路内−に流れ落ち、絞り部4C
部分に水膜を発生させる。この水腹発生によりトラップ
排水路4内を大気と遮断するとともに、この水膜部より
上流側へ洗浄水が満たされるにしたがって、トラップ排
水路4内の空気は洗浄水とともに流出口6から図示しな
い排水管側へ排出される。このため、トラップ排水路4
内に負圧が発生し、ボウル部3内の溜水23がトラップ
排水路4内に引き込まれ、トラップ排水路4内は洗浄水
で充満された完全なサイホン状態となる。
そして、MPU15bは、ジェット用弁19を開成した
後には再びタイマ15dを起動し前もって設定された所
定時間(例えばt2L)経過後(S5)に出力インタフ
ェース回路15eを介してジェット用弁19を閉状態と
する(S6)。
ジェット用ノズル12からの洗浄水噴射が停止しても、
サイホン作用は溜水23の水位が隔壁2の下端2aより
低下するまでwl続する。この間にボウル部3内の汚物
は溜水23とともに排出される。
制御装置15は、ステップS4でジェット用弁19を閉
状態に駆動後、直ちにタイマ15dを起動し、あらかじ
め設定された所定時間が経過すると(S7)、リム用弁
17を再度開状態に駆動しくS8)、あらかじめ設定さ
れた封水量をボウル部3へ供給した時点(S9)で、リ
ム用弁を閉状態とする(SIO)。
以上で第4図に示す一連の給水制御が完了する。
なお、本実施例ではボウル部の前洗浄終了後にジェット
用ノズル12からの洗浄水の噴射を開始しているが、前
洗浄中にサイホン作用発生のための洗浄水の噴射を行な
ってもよい。
また、本実施例において、封水のための給水は第5図の
ステップ38〜S10に示すようにリム用弁機構17を
開としたボウル部への給水のみにより行なうこととした
が、かかる給水形態に限らず、第6図に示すようにジェ
ット用弁機構19のみを開として行なうようにしてよく
、または第7図に示すようにリム用、ジェット用弁機構
17゜19の双方を開としてボウル部3およびジェット
用ノズル12の双方の給水によって封水給水を行なうよ
うにしてもよい。
なお、これら第6図、第7図の給水形態に対応するタイ
ムチャートを第8図、第9図に示す。
なお、リム射水孔9およびジェット用ノズル12の双方
から封水給水を行なう場合は、封水給水のための時間t
4を短縮することができる。また、各弁機構17.19
に流量調節弁を用いている場合には、その開度を第9図
の点線に示すよう調節してもよい。
第10図はトラップ排水路への給水をトラップ排水路の
略頂部に設けた散水部から行なう構成の便器の縦断面で
ある。
第1図に示した便器1はジェット用ノズル12からトラ
ップ排水路4へ洗浄水を噴射する構造であるが、トラッ
プ排水路4への洗浄水供給はこれに限定されることはな
く、第10図に示す便器31のように散水部32からト
ラップ排水路4内へ洗浄水を供給する構造としてもよい
散水部32は、トラップ排水路4の略頂部に設けられ、
トラップ排水路4の環部4aより下流側の排出路4bへ
向けて洗浄水をシャワー状に散水するよう構成している
。そして、この散水部32からの散水によってトラップ
排水路4内にサイホン作用を起こさせるものである。
なお、第10図において第1図と同様の対象物には同一
の符号を付している。
以上の構成であるから第1の実施例に係る洗浄給水装置
14は、各弁機構17.19の開閉を電気的に駆動する
構成としているので、装置の小型、簡易化が図れ、これ
によって便器1.31内に当該装置を実装することも可
能となる。
また、便器1.31の使用状況にあわせて適量の洗浄水
で効果的に洗浄を行なうことができる。
次に、第2の実施例を第11図〜第16図を参照に説明
する。
第11図は流量計および止水機能を有する二方向切替弁
を備えた洗浄給水装置を内蔵した便器の縦断面図、第1
2図は第11図のB−B線断面図、第13図は二方向切
替弁の構造を示す断面図、第14図は同洗浄給水装置の
ブロック構成図、第15図は給水順序を示すタイムチャ
ート、第16図は同洗浄給水装置の動作を示すフローチ
ャートである。
第2の実施例に示す洗浄給水装置60は、止水機能を備
えた二方向切替弁100を用いてボウル部への給水とト
ラップ排水路への給水を切替えるようにしたものである
また、この洗浄給水装置60は、流量計62を備えて予
め設定された流量を各部へ供給するようにしている。
第11図に示したサイホンジェット方式の便器41は、
トラップ排水路44の構造が第1図に示したものと異な
る他は、第1図に示したものと同じである。
この便器41のトラップ排水路44は、排出路44の管
壁に複数の突起44dを第10図に示すように所定間隔
で螺旋状に配設している。
洗浄給水装置60は、制御装置61と、この制御装置6
1に洗浄開始入力を与える操作部16と、給水管21に
介設された流量検出手段である流量計62と、止水機能
を備えた二方向切替弁100と、大気開放弁20とから
なる。
二方向切替弁100の流入口101は、流量計62を介
して給水管21へ接続されている。二方向切替弁100
の第一の流出口102aは、リム給水室10のリム給水
口11へ接続され、第二の流出口102bは大気開放弁
20およびジェット用給水路22を介してジェット用ノ
ズル12のジェット用給水口12bへ接続する。
第13図は二方向切替弁の構造を示す断面図である。
二方向切替弁100は流入口101に連通ずる流入管路
!03を二叉状に分岐させ、第一の流出口1(12aへ
連通する第一の流出管路105と第二の流出口102b
へ連通する第二の流出管路107との間に、それぞれ第
一および第二弁体108,109を介設し、これらの弁
体108,109を作動させる駆動装置110を備える
各弁体108.109は駆動装置110を中心として対
称に配設され、第一および第二の流出管路105゜10
7中に略円筒形状の仕切壁111.111を突設して、
この仕切壁111,111の先端縁を主弁座112゜1
12として形成すると共に、流入側管路113,113
の内面114,114に柔軟素材よりなるダイヤフラム
115.115の外周を水密状態で取付け、このダイヤ
フラム115,115の略中央部を主弁座112,11
2に当接させることにより、流入側管路113,113
と第一および第二の流出管路105,107との連通を
遮断している。
また、ダイヤフラム115の流入側管路113 は臨む
周縁部には、小径のオリフィス116,116を穿設し
て、流入側管路113,113と圧力室117,117
とを連通させている。さらに、ダイヤフラム115,1
15の中央にパイロット便座118,118とパイロッ
ト通路119,119を設けて、圧力室117,117
と流出管路105.107 とを連通させ、各パイロッ
ト弁座118゜118に駆動機構に連動連結した第一お
よび第二のパイロット弁体120,121の先端面を当
接させることで、圧力室117,117 と流出管路1
05,107 との連通を開閉する構造としている。
なお、各パイロット弁体120,121の先端にはパイ
ロット弁座11B、118と当接させるための弾性体1
22.122を連設している。
また、オリフィス116.116はパイロット弁座11
8.118のパイロット通路119,119よりも小径
としており、パイロット通路119,119が閉じてい
るときには、圧力室117,117の圧力が高まり、ダ
イヤフラム115.115を主弁座112,112方向
へ押圧して弁体108,109を閉じ、パイロット通路
119,119が開いているときは、圧力室117,1
17の圧力が低下して流入側管路113,113の圧力
でダイヤフラム115.115が主弁座112,112
から離れて弁体108゜109を開くよう構成している
。なお、図中123゜123は摺動抵抗の小さいパツキ
ンである。
各パイロット弁体120,121を駆動する駆動装置1
10は、筒状のケーシング124内に設けており、軸線
に沿って移動可能なプランジャ125とプランジャ12
5を電磁力により移動させるための第一および第二のソ
レノイド126,127を備える。筒状のプランジャ1
25の外周面で軸方向略中央位置には帯状の磁性体12
8を巻着しており、各ソレノイド12J127には、そ
れぞれ磁性体128より軸方向外方に配置される。プラ
ンジャ125の内部の両端に第一および第二のパイロッ
ト弁体120,121の基端拡径部120a、121a
を収納し、各基端拡径部120a、 121aの間に拡
張方向の付勢力を有するコイルスプリング129を介装
して各パイロット弁体120.121をパイロット弁座
118,118方向へ付勢しており、各ソノイド126
,127が非通電の状態で各パイロット弁座118.1
18が両方とも閉鎖されるよう構成している。なお、ケ
ーシング124の内側路中央部に形成した縮径部124
aはプランジャj25の軸位置規制用のガイドである。
以上の構成であるから、例えば第一のソノイド126に
通電すると、ソノイド128 と磁性体128間の?i
K EH力により、プランジャはソノイド126側へ吸
引移動される。これにより第一のパイロット弁体120
の基端拡径部120aとプランジャ125の係止用内側
フランジ125aとの当接により、第一のパイロット弁
体120が図において右方向へ移動し、第一のパイロッ
ト弁体120がパイロット弁座118から離隔する。こ
れにより、小径のオリフィス116を介して圧力室11
7に充満されていた水がパイロット通路119を介して
第一の流出管路105へ流出し、流入側管路113の圧
力によりダイヤフラム!15が圧力室117側へ移動し
て第一の弁体108が開状態となる。よって、流入口1
01から供給された水等の液体は、第一の流出口102
aから流出する。
同様に第二のソノイド127に通電することにより第二
の弁体109が作動され、第二流出口102bと流入口
101とが連通状態となる。
第14図は洗浄給水装置のブロック構成図である。
制御装置61は、入力インタフェース回路61a、マイ
クロプロセッサ(MPU)61 b。
メモリ61c、タイマ61d、出力インタフェース回路
61eから構成される。人力インタフェース回路61a
には操作部16および流量計62が接続され、出力イン
タフェース回路16eには二方向切替弁100が接続さ
れる。
操作部16は、便器41の洗浄を開始させるためのスイ
ッチを備えており、このスイッチの開閉は起動信号線1
6aにより制御装置61に人力される。
なお、操作部16には、例えば大川と小用とで洗浄水の
供給量を選択できるよう複数の操作ボタンを設けてもよ
い。また、着座を検出するスイッチあるいはセンサ等を
設け、これらの信号を制御装置に人力して、着座状態の
み操作部16の操作を有効としたり、あるいは、着座状
態から未着座状態となったのち所定時間後に自動的に洗
浄を開始させる構成であってもよい。
流量計62は翼車式のものを用いる。この流量計62は
翼車に磁石が取り付けられており、翼車の回転に比例し
た周波数の交番起電圧を流量信号として出力する。なお
、流量計62は!磁流置針等を用いてもよい。
流量信号線62aにより人力インタフェース回路61a
に入力された流量信号は、入力インタフェース回路61
a内で波形変換され、流量信号の周波数に比例した周期
でかつ所定の振幅・所定のパルス幅のパルス信号に変換
されてマイクロプロセッサBlbに入力される。
出力インタフェース回路61eには、二方向切替弁19
0を駆動するためのバッファ回路が設けられており、出
力インタフェース回路61eと二方向切替弁100とは
弁駆動線100aで接続されている。
次に本実施例の動作を第15図のタイムチャートおよび
第16図のフローチャートを参照して説明する。なお、
第16図においてs1〜SIOはフローチャートの各ス
テップを示す。
操作部16からの起動信号により制御装置61は、二方
向切替弁100の第一の流出口102a側を開状態に駆
動する(Sl)。これにより、リム射水孔9からボウル
部3に洗浄水が供給され、ボウル部3の壁面を洗浄する
とともに、溜水23に渦を発生させる。
制御装置61内のMPU61bは、流量計62からの流
量信号に基づいて流量を積算しており、メモリ61c内
に予め登録されているボウル部前洗浄量が給水された時
点で(S 2) 、第一の流出口102a側を閉状態に
駆動する(S3)。
次に、MPU61bは、二方向切替弁100の第二の流
出口102b側を開状態に駆動する(S4)。
これによりジェット用ノズル12のジェット噴射孔12
aからトラップ排水路44内へ洗浄水が噴射される。ト
ラップ排水路44内に噴射された洗浄水は、項部44a
を越えて排出路44bへ流入し、排出路44bに形成し
た突起44dに衝突し、流れを変えながら排出路44b
の管内全体に亘って路内−に流れ落ちる。この洗浄水に
より流出口6近傍に設けた絞り部44cに水シールが発
生するとともに、トラップ排水路44内の空気は洗浄水
とともに流出口6から図示しない排水管へ排出される。
このためトラップ排水路44内に負圧が発生し、ボウル
部3内の溜水23がトラップ排水路44内に呼び込まれ
、トラップ排水路44内は、洗浄水で充満された完全な
サイホン状態となる。
制御装置61は、ステップS2と同様に流量を積算して
おり、メモリ61c内に予め設定されたトラップ部給水
量が供給されると(S5)、第二の流出口102b側を
閉状態に駆動する(S7)。
次に、制御装置61はタイマ61dを起動する。このタ
イマ61dには、トラップ排水路44への給水を停止し
てから、ボウル部3内の溜水23が排出されるまでの時
間が設定されている。
一方、トラップ排水路44への給水を停止した後も、サ
イホン作用は継続しており、ボウル部3内の汚物・汚水
等は溜水23とともにjJl出される。。
制御装置61は、タイマ61dの経過時間を監視し、予
め設定され給水停止時間経過後(S?)。
二方向切替弁100の第一の流出口102a側を再度開
状態に駆動する(S8)。これによりボウル部3の封水
が開始され、メモリ81c内に予め登録された封水量が
供給された時点で(S9)、制御装置61は第一の流出
口102a側を閉状態に駆動する(SIO)。
以上のステップ51〜SIOで、第15図のタイムチャ
ートに示す一連の洗浄給水が完了する。
なお、封水のための給水は第17図のタイムチャートに
示すようにジェット用ノズル12からの給水によって行
なうようにしてもよい。なお、第18図は、第17図の
タイムチャートに対応するフローチャートである。
次に、第3の実施例を第19図〜第21図を参照に説明
する。
第19図は、圧力センサおよび止水機能を有する二方向
切替弁を内蔵した便器の縦断面図、第20図は同洗浄給
水装置のブロック構成図、第21図は同洗浄給水装置の
動作を示すタイムチャートである。
第3の実施例は圧力センサを用いて給水圧力を検出して
給水量を制御するようにしたものである。
以下、第2の実施例との相違点についてのみ説明する。
3419図に示す便器51は、トラップ排水路54の頂
部54gの後方に散水部であるシャワー52を設けると
ともに、トラップ排水路54の排出路54bの管壁に散
水用段部54h・・・を形成したものである。シャワー
52の噴射孔52a・・・は、トラップ排水路54の項
部54aより下流側の排出路54bの内壁を指向して放
射状に穿設されている。大気開放弁20の下流側にはゴ
ムホース等のシャワー給水路53が接続され、このシャ
ワー給水路53はその折り返し部53aをトラップ排水
路54の項部54aより下方に位置させてシャワー給水
口52bへ接続している。
洗浄給水装置80は、制御装置81、操作部16、二方
向切替弁100、圧力センサ82等より構成される。給
水管21は二方向切替弁100の流入口101へ接続さ
れるとともに、この給水管21には圧力センサ82が取
着されている。
第20図は洗浄給水装置のブロック構成図である。
制御装置81の入力インタフェース回路81aには操作
部16および圧力センサ82が接続され、出力インタフ
ェース回路81eには二方向切替弁100が接続される
圧力センサ82は、半導体または圧電セラミックス形の
圧力センサを用いる。圧力センサ82の出力信号は圧力
信号線82aを介して人力インタフェース回路81a内
の増幅回路へ人力され、増幅された出力をインタフェー
ス回路81a内のA−D変換器により給水圧力に対応し
たディジタル信号に変換してMPU81 bへ人力する
構成としている。また、メモリ81c内には、各種の給
水圧力に対応させてボウル部3およびトラップ排水路5
4への給水時間データが予めW biされている。
次に本実施例の動作を第21図のフローチャートを参照
に説明する。
操作部16からの起動信号により、制御装置81は二方
向切替弁100の第一の流出口102a側を開状態に駆
動するとともに(S 1 ) 、タイマ81dを起動す
る。MPU81 bは、圧力センサ82により検出され
た給水管21の給水圧力に対応するボウル部前洗浄時間
データをメモリ81cより読み出し、このボウル部前洗
浄時間が経過した時点で(S2)、第一の流出口102
a側を閉状態に駆動する(S3)。
次に、制御装置81は、二方向切替弁100の第二の流
出口102b側を開状態へ駆動する(S4)。
これにより、シャワー52の噴射口52aからトラップ
排水路54内へ洗浄水が噴射される。
噴射された洗浄水は排出路54bに形成された散水用段
部54h・・・で飛散されて排出路54b内に水シール
を発生させるとともに、トラップ排水路54内の空気を
洗浄水とともに流出口6に接続された図示しない排水管
へ排出する。このためトラップ排水路54内に負圧が発
生し、ボウル部3内の溜水23が排出路54b側へ呼び
込まれ、トラップ排水路54内は洗浄水で充満されたサ
イホン作用となり、ボウル部3内の汚物・汚水等の排出
が行なわれる。
制御装置81は、メモリ81c内の複数の給水時間デー
タの中から、給水圧力に対応するシャワー給水時間デー
タを読み取り、このシャワー給水時間が経過した時点で
(S5)、二方向切替弁100を閉状態に駆動する(S
6)。
次に、制御装置81は予め設定された給水停止時間が経
過後(S7)、再度第一の流出口102a側を開状態に
駆動して(S8)、封水のための給水を開始し、給水圧
力に対応する封水給水時間が経過した後(S9)、第一
の流出口102a側を閉状態に駆動する(SIO)。以
上のステップS1〜SIOで第2実施例の第15図に示
した一連の洗浄給水が完了する。
なお、各実施例とも洗浄給水装置60.80を便器41
.51に内蔵する構成であるが、洗浄給水装置60.8
0はトイレの壁等に取付ける構造であってもよい。
第2.第3の実施例では、止水機能を備えた二方向切替
弁100を用いて、便器41.51のボウル部、トラッ
プ排水路、再度ボウル部の順で洗浄水を供給する構成と
したので、洗浄給水装置60.80の弁機構部分が小形
となり、この装置の便器内の組み込み等も容易となる。
また、流量検出手段として流量計62もしくは圧力セン
サ82を備えて給水量を制御する構成としたので、給水
圧力にかかわらず便器の各部へ所定量の給水を行なうこ
とができ、給水圧力が高い場合は過剰な洗浄水が供給さ
れるのを防止して節水に寄与するとともに、給水圧力が
低い場合でも便器の洗浄を確実に行なわせることができ
る。
次に、第4図の実施例を第22図〜第26図を参照に説
明する。
第22図は開閉弁と二方向切替弁とを備えた洗浄給水装
置を内蔵した便器の縦断面図、第23図は同洗浄給水装
置のブロック構成国、第24図は給水順序を示すタイム
チャート、第25図は同洗浄給水装置の動作を示すフロ
ーチャート、第26図はトラップ排水路への給水構造が
異なる便器の部分断面図である。
この実施例は、第2.第3の実施例で示した止水機能を
備えた二方向切替弁100を、電磁開閉弁と止水機能を
もたない二方向切替弁で構成したものである。
第22図に示した便器41は、第11図に示したものと
同じである。
洗浄給水装置120は、操作部16、制御装置121、
電磁開閉弁122および止水機能をもたない二方向切替
弁123等より構成している。
二方向切替弁123の流入口123aは、電磁開閉弁1
22を介して給水管21へ接続され、二方向切替弁12
3の常開側流出口123bはリム給水室10のリム給水
口11へ接続され、常開側流出口123Cは大気開放弁
20およびジェット用導水管22を介してジェット用ノ
ズル12のジェット用給水口12bへ接糸売される。
第23図は、洗浄給水装置のブロック構成図である。
制御装置121は入力インタフェース回路121axマ
イクロプロセツサ(以下MPUと記す) 121b。
メモリ121c、タイマ121d、出力インタフェース
回路121eから構成され、人力インタフェース回路1
21aには、操作部16が接続され、出力インタフェー
ス回路121eには、電磁開閉弁122および二方向切
替弁123が接続される。
操作部16は、便器41の洗浄を開始させるためのスイ
ッチを備えており、このスイッチの開閉は起動信号線1
6aにより制御装置121へ入力される。
N磁開閉弁122は所定の電圧を印加したときに開状態
となるものを用いる。二方向切替弁123は、無通電状
態では流入口123aと常開側流出口123bとが連通
状態で、常閉側流出口123cが止水状態であり、所定
の電圧を印加することにより常開側流出口123bが閉
状態、常閉1111J流出口123cが開状態のものを
用いる。
次に、本実施例の動作を第24図の′タイムチャートお
よび第25図のフローチャートを参照に説明する。なお
第25図のフローチャートにおいて、31〜S9はフロ
ーチャートの各ステップを示す。
操作部16からの起動信号により、制御装置121は電
磁開閉弁122を開状態に駆動し (Sl)、便器41
のボウル部3に洗浄水を供給する。供給された洗浄水は
ボウル部3内の溜水23に渦を発生し、ボウル部3の前
洗浄を行なう。一方電磁開閉弁122の開成t&直ちに
タイマ121dを起動し、前もって設定された前洗浄給
水定時間経過後に出力インタフェース回路121eを介
して、二方向切替弁123を駆動して給水をボウル部3
からトラップ排水路4へ切替える(S2.S3)。
これにより、ジェット用ノズル12から洗浄水がトラッ
プ排水路44に噴出され、噴出された洗浄水は基部44
aを越えて排出路44bへ流入し、排出路44bに形成
した突起44dに衝突し流れを変えながら排出路44b
の管内全体に亘って路内−に流れ落ちるとともに、排水
路44内の空気をまきこみながら流出口6から、この流
出口に接続された図示しない排水管へ排気するので、排
水路44内に負圧が発生して次第に増大する。
この負圧により、ボウル部3の溜水23は、トラップ排
水路44の基部44aを越えて流出口6側に呼び込まれ
、ざらに負圧が増大するためジェット噴水から短時間で
サイホン作用が発生する。
そして、M P U 121bは、二方向切替弁123
をジェット用ノズル12側へ切替えた後に、再びタイマ
121dを起動し、前もって設定されたトラップ給水時
間経過後(S4)、電磁開閉弁122を閉状態に、二方
向切替弁123をボール部側へ駆動する(S5)。
便器41への給水を停止してもサイホン作用は、ボウル
部3内の溜水23の水位が隔壁2の下端2aまで低下し
、トラップ排水路4内に空気が流入するまでM1続し、
この間にボウル部3内の汚物・汚水が排出される。
M P U 121bはステップS5で給水を停止した
後直ちにタイマ121dを起動し、予め設定されたサイ
ホン作用継続時間経過後(S6)、再度電磁開閉弁19
を開状態に駆動する(S7)。これにより、ボウル部3
への封水給水が開始される。
M P U 121bは予め設定された封水給水時間が
経過した時間で(Sa)、電磁開閉弁122を閉状態に
駆動する(S9)。
以上で、第24図のタイムチャートに示す一連の洗浄給
水が完了する。
以上、本実施例はトラップ排水路44への給水例として
ジェット用ノズル12への給水制御を行なう例について
説明したが、本発明はかかるジェット用ノズル12に限
定されることはなく、例えば第26図に示すように、ジ
ェット用ノズル12に代り散水部(シャワー)32をト
ラップ排水路44の略頂部に設け、この散水部32への
給水を制御する構成としてもよい。
以上のようにこの実施例の洗浄給水装置120は、7i
 磁開閉弁122の下流側に二方向切替弁123を設け
て給水路の切替えを行なう構成としたので、止水時の給
水圧に耐える弁機構が1個でよく、装置を安価に構成す
ることができる。
次に、第5の実施例を第27図〜第33図を参照に説明
する。
第27図は給水切替え時に双方へ給水するようにした洗
浄給水装置を内蔵した便器の縦断面図、第28図は同洗
浄給水装置のブロック構成図、第29図は給水順序を示
すタイムチャート、第30図は同洗浄給水装置の動作を
示す夕、イムチャート、第31図は他の給水順序を示す
タイムチャートである。
この実施例の洗浄給水装置140は、ボウル部への給水
を制御するボウル用弁機構と、トラップ排水路への給水
を制御するトラップ用弁機構を備えるとともに、洗浄開
始入力に基づいて少なくともまずボウル部へ前洗浄のた
めの給水を行ない、この給水を終了させるより前にトラ
ップ排水路へ給水し、また、トラップ排水路への給水を
終了させるより前にボウル部へ給水するよう各弁機構を
駆動する制御装置を備えたものである。
第27図に示すサイホンジェット式の便器41は、第1
1図および第22図に示したものと同じであり、洗浄給
水装置140の構成も基本的には第3図に示したものと
同じであるが、給水切替え時のタイミングが異なる。
洗浄給水装置140は、操作部16、制御装置141 
、ボウル用弁機構142、トラップ用弁機構143およ
び大気開放弁20とからなる。
制御装置141は人力インタフェース回路141a。
マイクロプロセッサ(以下MPUと記す) 141b。
メモリ141c、タイマ141dおよび出力インタフェ
ース回路141eから構成する。
ボウル用弁機構142およびトラップ用弁機構143は
電磁開閉状で構成し、この電磁開閉弁は所定の電圧を印
加した時に開弁状態になるものを用いる。なお、開弁パ
ルスおよび閉弁パルスで与えられた状態を保持するラッ
チング式の電磁開閉弁を用いて電流消費を低減させる構
成としてもよい。142a、143aは弁皿a線である
制御装置141内のメモリ141Cには、洗浄水の給水
順序および給水時間に関するデータが予め記憶されてい
る。
次に、第29図のタイムチャートおよび第30図のフロ
ーチャートを参照に本実施例の動作を説明する。なお、
第30図で31〜S13はフローチや一トの各ステップ
を示す。また、説明の都合上、各弁機構142.143
をボウル用弁、トラップ用弁と記す。
操作部16からの起動信号を受けると、制御装置141
内のM P U 141bはタイマ141dを起動しく
Sl)、同時に出力インタフェース回路141eを介し
てボウル用弁142を開状態に駆動する(S2)。これ
により、リム射水孔9からボウル部3へ洗浄水が供給さ
れ、ボウル部3の壁面を洗浄するとともに、溜水23に
渦を発生させる。
また、この給水により溜水23の平均水位が上昇し、ト
ラップ排水路44の収部44aから溜水23が排出路4
4b側へ流出し始める。
M P U 141bはタイマ141dの経過時間を監
視しており、トラップ部給水開始時間(tl)に達した
た時点で(33)、)−ラップ用弁143を開状態へ駆
動する(S4)。
これにより、洗浄水はボウル部3とトラップ排水路44
の双方へ同時に供給される。ジェット用ノズル12の噴
射孔12aからトラップ排水路4の上昇部に噴射された
洗浄水は、収部4aを勢いよく越えて排出路44b側へ
流入し、排出路44bの突起44dに衝突し流れを変え
ながら排出路44bの管内全体に亘って路内−に流れ落
ちる。この洗浄水により流出口6近傍に設けた絞り部4
4c部分に水シールが発生し、トラップ排水路44内の
空気は洗浄水とともに流出口6から図示しない排水管へ
排出される。このため、トラップ排水路44内に負圧が
発生し、ボウル部3内の溜水23がトラップ排水路44
内に呼び込まれ、トラップ排水路44内は洗浄水で充満
された完全なサイホン状態となる。このサイホン状態に
なるとトラップ排水路44の流量は急激に増加し、洗浄
水の供給量以上となって汚物・汚水の排出が開始される
したがって、ボウル部3の溜水23の水位が低下するが
、この間もボウル用弁142は開状態に保持し、ボウル
部3へ洗浄水を供給しており、溜水23の表面の汚物が
壁面に付着するのを防止し、封水面より下側の壁面も洗
浄される。
次に、M P Ll 141bは前洗浄給水時間(t2
)が経過した時点で(S5)、ボウル用弁142を閉状
態に駆動する(S6)。
第29図に示す時刻t2〜t3の間は、溜水23の水位
が隔壁2の下端2a近くまで低下している状態でジェッ
ト噴射孔12aから噴射される洗浄水により浮遊汚物等
をトラップ排水路44内へ押し込んでおり(ブロー効果
)、このままの状態では封水切れが生ずるが、M P 
0141bは時刻t3に達した時点で(S7)、ボウル
用弁142を再度開状態に駆動しくS8)、リム射水孔
9からの給水により封水切れを防止する。
次に、MPUは時刻t4に達した時点で(S9)、トラ
ップ用弁143を閉状態に駆動(S10)する。これに
より、リム射水孔9からの封水給水状態となり、M P
 0141bは所定の封水給水時間t5が経過した時点
で(Sll)、ボウル用弁143を閉状態に駆動しく5
12)、タイマ141dを停止させ(S13)、一連の
洗浄動作を完了する。
なお、本実施例は各弁機構142,143に電磁開閉弁
を用いているが、各弁機構18.19を止水機能を備え
た流量調節弁を用い、制御装置141は各流量調節弁の
開度を第31図のタイムチャートに示すように変化させ
て、ボウル部3への給水とトラップ排水路4への給水を
オーバーラツプさせるようにしてもよい。
以上のようにこの実施例の洗浄給水装置140は、前洗
浄給水により封水の水位が上昇している時に、サイホン
作用発生のための給水を開始させるので、トラップ排水
路へ大量の洗浄水が供給され、短時間でサイホン作用を
効率よく発生させることができる。さらに、前洗浄によ
りボウル部壁面を洗浄した後に、サイホン作用を発生さ
せて汚物・汚水を排出するので、封水中に汚物等が残留
しないという効果を有する。
なお、第32図の給水系統図に示すように、電磁開閉弁
144の下流側に給水・止水の応答特性がなだらかな二
方向切替弁145を設けて、第33図のタイムチャート
に示すように給水切替時には、リム給水室10とジェッ
ト用ノズル12への給水をオーバーラツプさせるように
してもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明に係る便器の洗浄給水装
置は、電気的に作動する1または2以上の便機構を制御
装置で駆動する構成としたので、洗浄給水装置の小型化
ならびに構造の簡易化を図ることができるとともに、給
水タイミング、給水量を任意に設定することが可能であ
る。
給水順序はボウル部の前洗浄給水、汚物・汚水を排出さ
せる本洗浄給水、封水のための封水給水の順であるから
、一連の洗浄後はボウル部内に汚物が残留することがな
い。
また、前洗浄給水中にサイホン作用発生のための本洗浄
給水を行なうよう構成することにより、トラップ排水路
内の流量を大きくすることができ、トラップ排水路内の
空気排出が短時間で効率よく行なえるので、洗浄力の強
いサイホン作用を短時間で発生させることができ、流量
が少ない状態で長時間給水する場合よりもサイホン発生
に要する洗浄水量を低減することができる。
そして、サイホン作用の発生によって、ボウル部内の汚
物・汚水の排出が開始され、封水の水位が低下し始めて
も、ボウル部への前洗浄給水は継続されているから、封
水表面でボウル部の壁部に付着している汚物や壁部近傍
の浮遊汚物がボウル部壁面に残されることなく、前洗浄
給水の流下とともに押し流される。
また、封水給水をボウル部への給水によって行なう場合
は、トラップ排水路への給水中にボウル部への封水給水
を開始させることにより、サイホン作用が切れる際にト
ラップ排水路の流出口とボウル部側が連通状態となる時
間を短かくすることができるので、臭気の逆流を少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は第1の実施例に関するもので、第1
図はこの発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断面
図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は洗浄給
水装置のブロック構成図、第4図は同装置の動作を示す
タイムチャート、第5図は同フローチャート、第6図は
ジェット用ノズルを用いて封水給水を行なう場合のフロ
ーチャート、第7図はリム射水孔とジェット用ノズルの
双方から封水給水を行なう場合のフローチャート、第8
図はジェット用ノズルを用いて封水給水を行なう場合の
タイムチャート、第9図はリム射水孔とジェット用ノズ
ルの双方から封水給水を行なう場合のタイムチャート、
第10図はトラップ排水路への給水構造が異なる便器の
縦断面図、 第11図〜第18図は第2の実施例に関するもので、第
11図は流量計および止水機能を有する二方向切替弁を
備えた洗浄給水装置を内蔵した便器の縦断面図、第12
図は第11図のB−B線断面図、第13図は二方向切替
弁の構造を示す断面図、第14図は同洗浄給水装置のブ
ロック構成図、第15図は給水順序を示すタイムチャー
ト、第16図は同洗浄給水装置の動作を示すフローチャ
ート、第17図は封水給水をジェット用ノズルから行な
う場合のタイムチャート、第18図は封水給水をジェッ
ト用ノズルから行なう場合のフローチャート、 第19図〜第21図は第3の実施例に関するもので、第
19図は圧力センサおよび止水機能を有する二方向切替
弁を内蔵した便器の縦断面図、第20図は同洗浄給水装
置のブロック構成図、第21図は同洗浄給水装置の動作
を示すフローチャート、 第22図〜第26図は第4の実施例に関するもので、第
22図は開閉弁と二方向切替弁とを備えた洗浄給水装置
を内蔵した便器の縦断面図、第23図は同洗浄給水装置
のブロック構成図、第24図は給水順序を示すタイムチ
ャート、第25図は同洗浄給水装置の動作を示すフロー
チャート、第26図はトラップ排水路への給水構造が異
なる便器の部分断面図、 第27図〜第33図は第5の実施例に関するもので、第
27図は給水切替え時は双方へ給水するようにした洗浄
給水装置を内蔵した便器の縦断面図、第28図は同洗浄
給水装置のブロック構成図、第29図は給水順序を示す
タイムチャート、第30図は同洗浄給水装置の動作を示
すフローチャート、第31図は他の給水順序を示すタイ
ムチャート、第32図は他の弁機構を用いた給水系統図
、第33図は同給水系統の給水順序および給水切替タイ
ミングを示すタイムチャートである。 1.31,41.51・・・便器、3・・・ボウル部、
4.44・・・トラップ排水路、8・・・リム通水路、
9・・・リム射水孔、10・・・リム通水室、11・・
・リム給水口、12・・・ジェット用ノズル、14,6
0゜80 、120,140・・・洗浄給水装置、15
,61゜81 、121,141・・・制御装置、16
・・・操作部、17・・・リム用弁機構、19・・・ジ
ェット用弁機構、21・・・給水管、32.52・・・
散水部(シャワー)、82・・・圧力センサ、100・
・・止水機能を有する二方向切替弁、122・・・電磁
開閉弁、123・・・二方向切替弁、142・・・ボウ
ル用弁機構、143・・・トラップ用弁機構、144・
・・電磁開閉弁、145・・・二方向切替弁。 第7図 図 ボウル部 (リム射水孔) 玲 停 * 壮 トラップ排水路 (ジェットノズル) 絵 停 水 止 第17図 2 時 間□ 1図 30図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)給水管に便器のボウル部への給水およびトラップ
    排水路への給水を制御する1または2以上の電気的に作
    動する弁機構を介設するとともに、洗浄開始入力に基づ
    いて前記ボウル部へ前洗浄のための給水を行ない、次に
    前記トラップ排水路へサイホン作用発生のための給水を
    行ない、次に前記ボウル部へ封水のための給水を行なう
    よう前記弁機構を駆動する制御装置を備えたことを特徴
    とする便器の洗浄給水装置。
  2. (2)前記制御装置は前記前洗浄のための給水を終了さ
    せるより前に前記トラップ排水路への給水を開始するよ
    う前記弁機構を駆動する構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の便器の洗浄給水装置。
  3. (3)前記制御装置は洗浄起動入力に基づいてボウル部
    、トラップ排水路、ボウル部の順に給水を切替えるとと
    もに、その切替え時には双方へ給水するよう前記弁機構
    を駆動するよう構成したことを特徴とする請求項1記載
    の便器の洗浄給水装置。
JP2229446A 1989-09-01 1990-08-29 便器の洗浄給水装置 Expired - Lifetime JP2953002B2 (ja)

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