JPS5841263Y2

JPS5841263Y2 - 組立式水槽の側板接合装置

Info

Publication number: JPS5841263Y2
Application number: JP7084478U
Authority: JP
Inventors: 岩作佐山
Original assignee: 株式会社佐山製作所
Priority date: 1978-05-25
Filing date: 1978-05-25
Publication date: 1983-09-17
Also published as: JPS54172570U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、水圧が確保されない中高層建物の給水設備
の一環として設置されるガラス繊維強化プラスチック（
以下ＦＲＰとする）製の受水槽、高架水槽、地下水槽等
の組立式水槽の側板接合装置に関するものである。

従来、この種の組立式水槽の側板接合装置としては、設
置現場等で組立可能なように、多数の側板単体の夫々の
両側縁にフランジを突設し、これらの各フランジに接合
孔を相対向するよう上下方向へ沿って適宜間隔に穿設し
、その相対向する各接合孔にボルト・ナツトを介して順
次螺着せしめ、そして、各接合部に水槽の内側からシー
ル材を塗布して夫々接合されていた。

しかし乍ら、接合手段がボルト・ナツトおよびシール材
のみであるため、各接合部の強度が弱く、長い間使用し
ていると、水圧や、地震等による地盤変動や、外部から
の何等かの衝撃等によって、各接合部が押し開かれたり
、或いは捩れたりして変形され易く、各接合部から水漏
れする虞れがあった。

また、各フランジの先端縁が外部に露出されているため
、外観上の体裁が好ましくない等の欠点を有するもので
あった。

そこで、この考案は、前述のような諸欠点に鑑みて、接
合手段をボルト・ナツトおよびシール材の他に、接合金
具および化粧金具を用いて、各接合部の強度を著しく増
大せしめ、各接合部からの水漏れを完全に防止できるよ
うにすると共に、各化粧金具で、外部に露出される各フ
ランジの先端縁と各接合金具の外側縁部とを被覆せしめ
て、外観上の体裁が頗る良好となるような組立式水槽の
側板接合装置を提供することを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例について図面に基いて説明す
る。

図に示すように互いに接合すべく、上下方向へ長く、且
つ幅方向中央部が外側へ湾曲された各側板単体１の両側
縁にフランジ２を突設し、これらの各フランジ２に接合
孔３を相対向するよう上下方向へ沿って適宜間隔に穿設
する。

、一方、前記フランジ２の上下方向の長さと略同長で、
且つ各接合孔３と対向する位置にボルト挿入孔４を穿設
して威る断面溝形状の接合金具５および断面り字形状の
化粧金具６を夫々形成する。

すなわち、接合金具５は、各接合孔３と相対向するよう
幅方向中央部にボルト挿入孔４が上下方向へ沿って夫々
穿設された接合板７と、この接合板７の両側縁部にはフ
ランジ２の反対側へ夫々折数された補強板８とから形成
されている。

また、化粧金具６は、接合金具５と同様にボルト挿入孔
４が夫々穿設された接合板９と、この接合板９の外側縁
部には接合金具５側へ折数された、各フランジ２の先端
縁と接合金具５の外側補強板８とを被覆する化粧板１０
とから形成されている。

そして、前記各側板単体１を周側方向へ配列して、接合
金具５と化粧金具６とでフランジ２同志を両側から挾み
つけて相対向するボルト挿入孔４および接合孔３にボル
ト１トナット１２を介して順次螺着せしめ、その各接合
部の内側からＦＲＰやシリコーン等のシール材１３を塗
布して夫々接合するようにしたものである。

この考案は、前述のように構成したから、設置現場等で
、各側板単体１を周側方向へ配列して、接合金具５と化
粧金具６とでフランジ２同志を両側から挾みつけて相対
向するボルト挿入孔４および接合孔３にボルト１トナッ
ト１２を介して順次螺着せしめ、その各接合部の内側か
らシール材１３を塗布して夫々接合することにより、組
立が容易にすることができる。

そして、接合金具５および化粧金具６がフランジ２の上
下方向の長さと略同長であって、フランジ２同志を両側
から挾みつけてボルト１２・・ナツト１３で螺着するた
め、各フランジ２全体を均一に締付けできることと、接
合金具５を断面溝形状にして捩れ作用に十分耐えられる
ように形成したことと、各接合部の内側からシール材１
３を塗布したこととが相俟って、接合手段が従来のよう
にボルト・ナツトおよびシール材のみに比較して、各接
合部の強度を著しく増大させることができるため、長い
間使用していても、従来のように水圧や、地震等による
地盤変動や、外部からの何等かの衝撃等によって、各接
合部が押し開かれたり、或いは捩れたりして変形される
ことなく、各接合部からの水漏れを完全に防止すること
ができる。

しかも、化粧金具６を、フランジ２の上下方向の長さと
略同長で、断面り字形状に形成したことによって、外部
に露出される各フランジ２の先端縁と各接合金具５の外
側縁部とを被覆できるため、外観上の体裁が頗る良好と
なる。

また、接合金具５と化粧金具６とによって、水槽全体の
強度を増大させることができる。

以上説明したように、この考案によれば、設置現場等で
、組立が容易にできると共に、従来のものに比較して各
接合部の強度を著しく増大せしめて、各接合部からの水
漏れを完全に防止でき、しかも、外観上の体裁が頗る良
好となる等の優れた諸効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は組立
式水槽の全体正面図、第２図は接合部を示す、第１図の
Ａ−Ａ矢視線断面図である。１・・・・・・側板単体、２・・・・・・フランジ、３
・・・・・・接合孔、４・・・・・・ボルト挿入孔、５
・・・・・・接合金具、６・・・・・・化粧金具、７，
９・・・・・・接合板、８・・・・・・補強板、１０・
・・・・・化粧板、１１・・・・・・ボルト、１２・・
・・・・ナツト、１３・・・・・・シール材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

互いに接合すべく各側板単体の両側縁にフランジを突設
し、これらの各フランジに接合孔を相対向するよう上下
方向へ沿って適宜間隔に穿設し、一方、前記フランジの
上下方向の長さと略同長で、且つ各接合孔と対向する位
置にボルト挿入孔を穿設して成る断面溝形状の接合金具
および断面り字形状の化粧金具を夫々形成すると共に、
前記各側板単体を周側方向へ配列して、接合金具と化粧
金具とでフランジ同志を両側から挾みつけて相対向する
ボルト挿入孔および接合孔にボルト・ナツトを介して順
次螺着せしめ、その各接合部の内側からシール材を塗布
して夫々接合するようにしたことを特徴とする組立式水
槽の側板接合装置。