JPS5840944B2 - 新規な2,2′−ビス(4−クミルフエノ−ル)誘導体 - Google Patents

新規な2,2′−ビス(4−クミルフエノ−ル)誘導体

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JPS5840944B2
JPS5840944B2 JP9731279A JP9731279A JPS5840944B2 JP S5840944 B2 JPS5840944 B2 JP S5840944B2 JP 9731279 A JP9731279 A JP 9731279A JP 9731279 A JP9731279 A JP 9731279A JP S5840944 B2 JPS5840944 B2 JP S5840944B2
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JP
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bis
cumylphenol
sulfoxide
sulfide
mol
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JP9731279A
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JPS5622761A (en
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桂三郎 山口
彰宏 山口
忠 小林
尚道 村上
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な2・2′−ビス(4−クミルフェノール
゛)誘導体に関するものである。
従来、2・2−ビス(4−アルキルフェノール)スルフ
ィドのニッケルフェノールフェネートおよびそのアミン
錯化合物はポリオレフィン用の光安定剤として優れた効
果を有しており、特に2・2′ビス(4−tert
−オクチルフェノール)スルフィドのニッケル・n−ブ
チルアミン錯化合物は「Cyasorb UV −10
84Jの商品名で汎用されているポリプロピレン用光安
定剤である。
しかしながらこの光安定剤はある程度安定化をポリオレ
フィンに付与するし、またあまり過度の着色を与えるこ
となしによく混じり合うものであるが、長時間紫外光に
曝露する場合には十分有効に保護作用を発揮するもので
なく、紫外光に長時間曝露してもその破壊作用に対して
安定である光安定剤が要望され、特にニッケルフェノー
ルフェネートおよびそのアミン錯化合物の重要な先駆物
質となる2・2−ビス(4−tert−オクチルフェノ
ール)スルフィドに代わる新規な2.2ノ=ビスフ工ノ
ールスルフイドカ期待されていた。
一方2・2′−ビスフェノールスルホキシドおよびスル
ホンのスズ化合物はポリオレフィンの成型加工時の分子
量低下剤として有効であることは広く知られているが、
現在、その成型温度は、分子量低下剤の熱分解、熱変色
等を避ける意味から出来るだけ低いことが望ましく、従
来の分子量低下剤では末だ所期の目的が満足されず、こ
れらスズ化合物の前駆物質となる2・27−ビス(4−
アルキルフェノール)スルホキシドおよびスルホン化合
物の開発が望まれていた。
本発明は光安定剤または分子量低下剤の中間体または前
駆物質としてきわめて有用な新規な2・2′−ビス(4
〜クミルフエノール)誘導体を提供しようとするもので
ある。
本発明の2・2′−ビス(4−クミルフェノール)誘導
体は一般式(I) (式中、nはO1■または2である)で表わされるもの
である。
本発明者らは、光安定剤および分子量低下剤の中間体や
前駆物質となる新規化合物を求め鋭意検討シた結果、一
般式(h)で表わされる文献未載の新規化合物である2
・2′−ビス(4−クミルフェノール)誘導体において
、(1)nが0である2・2′−ビス(4−クミルフェ
ノール)スルフィドを使用したニッケルフェノールフェ
ネートは2・2′☆・−ビス(4−tert−オクチル
フェノール)スルフィトのニッケルフェノールフェネー
トニ比較して、同等またはそれ以上の光安定性を有する
こと、(2)nが1および2である2・2′−ビス(4
−クミルフェノール)スルホキシドおよび2・2′−ビ
ス(4−クミルフェノール)スルホンのスス化合物は従
来の2・2−ビス(4−アルキルフェノール)スルホキ
シドおよびスルホンを使用した場合に比較してポリオレ
フィンの成型温度を低下することができ、また熱分解、
熱変色等も一層抑制することができる分子量低下剤を与
えることを見出した。
次に本発明の化合物の製造法について述べる。
本発明の化合物は以下に記載する方法によって収率よく
製造することができるが、これは−例にすぎず、もちろ
ん、その他の方法によって製造される。
前記の反応は、4−クミルフェノールと二塩化イオウと
を四塩化炭素、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ンおよびクロロベンゼン等の有機溶剤中において塩化亜
鉛、塩化第二スズ、塩化アルミニウム等のルイス酸触媒
の存在下に反応させることによって2・2′−ビス(4
−クミルフェノール)スルフィドが製造できる。
この際4−クミルフェノール2モルに対して二塩化イオ
ウ1モルを反応させるのが好ましい。
次にこのスルフィドをジクロロエタン、四塩化炭素、ベ
ンゼン、トルエン、クロロベンゼン、メタノール、エタ
ノール等の有機溶剤中で過酸化水素水を用いて酸化反応
を行うと好収率で2・2′〜ビス(4−クミルフェノー
ル)スルホキシドが製造できる。
さらにこのスルホキシドを上記溶剤中、等モル以上の水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリの存在下
に過酸化水素を用いて酸化すると極めて容易に2・2′
−ヒス(4−クミルフェノール)スルホンが製造できる
以下に本発明を実施例によって、さらに説明する。
実施例 1 4−クミルフェノール42.49(0,2モル)および
塩化亜鉛0.52をベンゼン150m1に溶解させる。
これに0〜lO℃の温度に保ちながら二塩化イオウ11
.3グ(0,11モル)を約1.5時間かげて滴下する
その後同温で3時間かく拌する。空気を吹き込み塩化水
素ガスを追い出した後、水蒸気蒸留によりベンゼンを留
去し、室温に放冷した。
沈澱を濾過し、水洗、乾燥して2.2/−ビス(4−ク
ミルフェノール)スルフィド(純度93.5重量%)を
得た。
収量44.69(理論収量45.49 )融点77〜7
8℃、n−ヘキサンから再結晶して白色針状結晶の純品
を得た。
融点82〜83℃。
IRスペクトル(KBr錠剤)〔crrL−1〕、33
20.2970.1610.1480.1420.13
00,1260,1240゜1220.815.790
.710 マススペクトル(m/e) 454.439 321.212.195.181.1
65.119.103.91.77元素分析 Cso
H3o 02 S 理論値 C79,3(%) H6,65(%)87.
05(%) 実測値 C79,’5(%) H6,4B%)8 7
.07(%) 実施例 2 2・27−ビス(4−クミルフェノール)スルフィード
18.IP(0,04モル)をエタノール60TLlに
溶解させ、70〜75℃の温度に保ちながら30%過酸
化水素水6,8 f! (0,06モル)を30分間で
滴下する。
さらに同温度で2時間かく拌した後、室温まで冷却し、
これに水200TLlを加えると沈澱が生じる。
濾過、水洗、乾燥して2・2′ビス(4−クミルフェノ
ール)スルホキシドを得た。
収量18.3P(収率97,5%融点146〜147℃
、ベンゼンから再結晶して白色針状結晶の純品を得た。
融点147〜148’C3lRスペクトル(KBr錠剤
)〔cfrL4〕3300〜3050.2970.16
20.1500.1420.1380,1300.12
40.1065.960.830.770、00 マススペクトル(m/e) 470.454.439.407.334.212.1
97.181.165.119.103.91 元素分析 C3oH3oO3S 理論値 C76,7(%) H6,49(%)86.
61(%) 実測値 C76,6(%) H6,43(%)86.
81(%) 実施例 3 2・2′−ビス(4−クミルフェノール)スルホキシド
18.81(0,04モル)を1・2−ジクロロエタン
501rLlに溶解させる。
これに30%水酸化ナトリウム水溶液8.0?(0,0
6モル)を加えた後65〜70℃の温度に保ちながら3
0%過酸化水素水6.8P(0,06モル)を30分間
で滴下する。
同温度でさらに2時間かく拌した後中和する。
水蒸気蒸留によって1・2−ジクロロエタンを留去する
と沈澱が生じる。
室温まで冷却した後沈澱を濾過、水洗、乾燥して2・2
−ビス(4−クミルフェノール)スルホンを得た。
収量19.02(収率98%)、融点139〜140℃
、氷酢酸から再結晶して白色針状結晶の純品を得た。
融点141〜142℃ IRスペクトル(KBr錠剤) CcIrL−1)33
60.2970.1620,1580.1500.14
20.1290,1240.1140.830,770
.750.710マススペクトル(m/e) 486.471.409.393.353.259.2
28.195.181.165.152.119.10
3.91 元素分析 cao H2Oo4S 理論値 C74,1(%) H6,21(%)86.5
9(%) 実測値 C74,2(%)H6,38(%)S、6.3
4(%) 参考例 1 2・2−ビス(4−クミルフェノール)スルフィド9.
0f(0,02モル)を、水酸化ナトリウム0.93S
’を溶解したメタノール50m1に加え、1時間還流か
く拌したのち、30℃に冷却する。
塩化ニッケル(6水塩)4.89を溶解したメタノール
5oTnlを加えたのち、さらに1時間還流し、氷水3
001に排出して析出した緑色結晶を口過し、水洗した
のち乾燥すると2・2′−ビス(4−クミルフェノール
)スルフィドニッケルフェノールフェネート10.1
fが得られた。
次に結晶性ポリプロピレンの工業用試料と上記ニッケル
フェノールフェネートを、ニッケルフェノールフェネー
ト含有率が0.5重量%になるように混合する。
この混合物を230℃、20分間で圧縮すると透明な厚
さ5朋の淡い緑色シートが得られる。
このシート試料と、添加物を含まない対照シートおよび
2・2′−ビス(4−t−オクチルフェノール)スルフ
ィド、ニッケルフェノールフェネート(上記と全く同様
の操作で合成)を含む比較シートとを、フェードメータ
ーにより紫外線照射試験を行なった。
各シートを24時間毎に、180度の屈曲試験にかげ亀
裂の有無を調べた。
結果を表−1に示した。
参考例 2 金属ナトリウム0.92 f (0,04モル)をエタ
ノール80m1に溶解させ、これに2・2′−ビス(4
−クミルフェノール)スルホキシド9.4S’(0,0
2モル)を加えて1時間加熱還流したのち、減圧下にエ
タノールを留去して、2・2−ビス(4−クミルフェノ
ール)スルホキシドのジナトリウム塩を得た。
これをトルエン200m1K懸濁させ、20〜25℃の
温度に保ちながらジブチルスズジクロリド6.0f(0
,02モル)を加えて、100〜105℃で5時間かく
拌した。
放冷したのち析出している塩化ナトリウムを沢別し、p
液を減圧下に留去すると淡褐色の粉末、2・グービス(
4−クミルフェノール)スルホキシドのジブチルスズ化
合物(参考例化合物1)13.9′?を得た。
これと同様な操作で、2・2′−ビス(4−#ミルフェ
ノール)スルホンジブチルスズ化合物(参考例化合物2
)、2・2′−ビス(4−t−オクチルフェノール)ス
ルホキシド・ジブチルスス化合:物(比較例化合物1)
、および2・2′−ビス(4−t−)rクミルフェノー
ル)スルホンシフチルスズ化合物(比較例化合物2)を
得た。
次に工業用ポリプロピレン粉末IQO部に、参考例化合
物1〜2、比較例化合物1〜2をそれぞれ0.3部を配
合し、よく混合して試験管に入れ、窒素置換した後2o
o℃および22Q’Cに30分間保ち、冷却後極限粘度
を測定した。
結果を表2に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式(I) (式中、nは0、■または2である)で表わされる2・
    2′−ビス(4−クミルフェノール)誘導体。
JP9731279A 1979-08-01 1979-08-01 新規な2,2′−ビス(4−クミルフエノ−ル)誘導体 Expired JPS5840944B2 (ja)

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JP9731279A JPS5840944B2 (ja) 1979-08-01 1979-08-01 新規な2,2′−ビス(4−クミルフエノ−ル)誘導体

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Publication Number Publication Date
JPS5622761A JPS5622761A (en) 1981-03-03
JPS5840944B2 true JPS5840944B2 (ja) 1983-09-08

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JP9731279A Expired JPS5840944B2 (ja) 1979-08-01 1979-08-01 新規な2,2′−ビス(4−クミルフエノ−ル)誘導体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH098632A (ja) * 1995-06-23 1997-01-10 Nec Corp 半導体集積回路

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JPH0351220A (ja) * 1989-07-17 1991-03-05 Kusakabe Denki Kk 鋼管積み受け装置
US5137153A (en) * 1991-05-06 1992-08-11 Teepak, Inc. Package of strands with a hexagonal-like cross section

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