JPS5840394Y2 - カンセツゴウブリダツボウシカナグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、外管の端部に挿入した内管上に外嵌させて外
管側に引き寄せ可能な金属環に、内管周面と対向する凹
部を形成し、該凹部の天井部分をこ径大部を有するボル
トを挿設し、前記両管の抜出し方向への相対移動に伴な
って、このボルトを介して内管周面により大きな圧接力
を与えて内外両管の離脱を防止するようにして戒る前接
合部離脱防止金具に関し、内外両管に抜出し方向への相
対移動が生じた際には、直ちに強力な圧接力が作用する
と共に、この圧接力が内管周面の所期の作用力付与位置
に確実に与えられ、もって良好な管接合部の離脱防止機
能を向上せんとするものである。

そこで本考案による前接合部離脱防止金具は、外管１の
端部に挿入した内管２上に外嵌されて外管１側に引き寄
せ可能な金属環４に、内管２周面と対向する凹部６を形
成し、凹部６の天井部分には、管軸芯方向の長孔７と、
外管１から遠ざかる程半径方向内方に位置すべく管軸芯
方向に対して傾斜したカム面８とを形成し、前記長孔７
には、前記カム面８に対接する径大部９ａを有するボル
ト９を、その軸芯周りで回転自在ならびに長孔７長手方
向にスライド自在に挿通保持させ、前記ボルト９の径大
部９ａよりも内側の部分には、内管２周面に対して圧接
する刃縁一体内に設け、両管１・２の抜出し方向への相
対移動に伴なって内管２周面に対する両刃縁の圧接力が
増大すべく構成しであることを特徴とする。

従って、ボルトの回転に伴なって前記刃縁が内管周面に
圧接すると共に喰い込んで金具装着時（こ釦けるボルト
９下端の内管２周面に対する初期圧接力を確保できると
ともに、金具の装着後においては、内外両管に抜出し方
向への相対移動を生じた際、ボルトは前記刃縁が内管周
面に接当すると共に喰い込んでいるために内管と共に金
属環に対して相対的に、即ち長孔内に沿って確実に移動
するとと＼なる。

従って、この時径大部が金属環内面に形成したカム面の
案内作用によってより軸芯側に押圧されるに至り、この
管の引き抜き力を有効に利用して刃縁を一層深く内管周
面に喰い込１せ得るのである。

その結果極めて良好な抜出し効果を発揮できるに至るの
である。

しかも刃縁はボルトに対して一体的（こ連設されて成る
もの故に、たとえば凹部６の天井部分に雌ネジを刻設し
、この雌ネジＧこボルトを螺合し、そのボルトの先端を
刃縁を有する可動片の上面に接当せしめるものの如きに
あっては、可動片を金属環の凹部に装着する時のこのボ
ルトと可動片との相対位置ずれが生じたりボルトを螺進
せしめたとき可動片がボルトに対して外管１側に移動す
るので、可動片に対するボルトの押圧点が管軸芯方向に
移動することによって、ボルト前後の刃縁に対する押圧
力が変化して刃縁の喰込み力に差が生じる欠点があるが
、か＼る欠点は本考案では皆無であり、所期の強力、且
つ、確実な離脱防止機能を発揮するに至ったのである。

本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、１は端部
（こフランジ１ａを有する水道管等の外管、２はこれに
挿入した内管、３は両管１・２の嵌合部間に介装したバ
ッキング、４は内管２上Ｇこ套嵌された金属環（図示の
ものは、一連の環であるが、周方向複数個に分割可能な
構造にすることもある。

）であり、前記フランジ１ａに一端を係止させたボルト
、ナツト利用の締付は具５・・・・・・で、金属環４を
外管１側に引き寄せることによって、金属環４に形成し
たテーパー面４ａで前記バッキング３を押圧するように
構成されている。

６・・・・・・は、金属＄４の周方向複数箇所で、かつ
、内管２周面と対向する位置Ｏこ形成した凹部であり、
その天井部分には、管軸芯方向の長孔７・・・・・・と
、外管１から遠ざかる程半径方向内方に位置すべく管軸
芯方向に傾斜したカム面８・・・・・・とが形成されて
いる。

長孔７・・・・・・には、前記カム面８・・・・・・に
対接する円板状の径大部９ａ・・・・・・を一体成形し
てなるボルト９・・・・・・を凹部６・・・・・・側か
ら挿通し、フナツブリング１０・・・・・・（こよって
抜止めして、該ボルト９・・・・・・をその軸芯周りに
回転自在ならびに長孔７・・・・・・に沿つてスライド
自在に保持させである。

ボルト９・・・・・・の径大部９ａ・・・・・・よりも
内側の螺子部には、ボルト９前後の内管２周面に対して
喰込み可能な複数の刃縁１１ａ・・・・・・を有する可
動片１１が螺着され、ボルト９・・・・・・を回転させ
ることによって半径方向内方に移動すべく、凹部６・・
・・・・内に回止めされた状態（こ嵌入されている。

この場合、ボルト９が長孔７の傾斜下端側に位置してい
ても、ボルト９の回転により可動片１１が下降して内管
２の周面（こ接当した後、さらに、ボルト９を締付は方
向に回転させると、凹部６天井面と径大部９ａとのカム
作用によって、ボルト９及び可動片１１が外管１側に滑
動する。

そして、可動片１１が凹部６の内側面に接当してそれ以
上滑動できなくなるため、可動片１１を所定の位置にセ
ットし、適正な所期圧接力を確保できる。

尚、可動片１１に形成する雌螺子は、可動片１１を貫通
させて形成してもよいことは勿論である。

又、第６図に示すものは、別の実施の態様を例示し、内
管２上Ｏこ外嵌する金属環４に、内管２周面と対向して
位置し、かつ、天井部分にカム面８と長孔７とを有する
凹部６を形成し、長孔７に挿通した頭付ボルト９に、前
記カム面８と対接するカム部材９ｂを螺着し、前記頭付
ボルト９の端面に噴込突起を設けて構成しである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る前接合部離脱防止金具の実施の態様
を例示し、第１図は縦断正面図、第２図は要部の平面図
、第３図は一部切欠側面図、第４図は第３図のＴＶ−Ｉ
Ｖ線断面図、第５図イ２口は作用図、第６図は別の実施
の態様を示す要部の縦断正面図である。 １・・・・・・外管、２・・・・・・内管、４・・・・
・・金属環、６・・・・・・凹部、７・・・・−・長孔
、８・・・・・・カム面、９・・・・・・ボルト、９ａ
・・・・・・径大部、１１・・・・・・可動片、１１ａ
−・・・・・刃縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外管１の端部に挿入した内管２上に外嵌させて外管１側
   に引き寄せ可能な金属環４（こ、内管２周面と対向する
   凹部６を形成し、凹部６の天井部分には、管軸芯方向の
   長孔７と、外管１から遠ざかる程半径方向内方に位置す
   べく管軸芯方向に対して傾斜したカム面８とを形成し、
   前記長孔７１こは、前記カム面８に対接する径大部９ａ
   を有するボルト９を、その軸芯周りで回転自在ならびに
   長孔７長手方向にスライド自在に挿通保持させ、前記ボ
   ルト９の径大部９ａよりも内側の部分には、内管２周面
   に対して圧接する刃線を一体的に設け、両管１・２の抜
   出し方向への相対移動に伴なって内管２周面（こ対する
   刃縁の圧接力が増大すべく構威しであることを特徴とす
   る前接合部離脱防止金具。