JPS5839653Y2 - 電動式穀粒類「てん」砕器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は胡麻すりや明徴すりの用に供される電動式穀
粒類砺砕器の改良に係り、詳しくは固定臼の改良に関す
るものである。

一般に、この種穀粒類砿砕器は、駆動部ケースの凹所内
に配設された回転臼の上面に、容器側に固定された固定
臼を重合状に配置し、上記容器からの穀粒類を上記固定
臼の内周部位に形成された穀粒類流入孔から回転臼と固
定臼との間に供給させ、これら両目の対向面に形威され
た放射状に延びる凸状の砺砕歯で砿り潰すように構威し
である。

ところで、上記容器から落下する穀粒類が上記流入孔か
ら各砿砕歯内に円滑に供給させる必要があるから、従来
では第５図のように、上記固定臼６１に形威した流入孔
６２における回転臼回転方向前方側の端縁部に、傾斜ガ
イド面６３を形威しである。

しかしながら、上記ガイド面６３が固定臼６１の円周方
向に向いているため、流入孔６２を通過した穀粒類Ｍは
一勢に上記ガイド面６３に案内されて、このガイド面６
３に続く砿砕歯６４□のみに集中し、他の砺砕歯６４□
〜６４３との実質的な砺砕作用にアンバランスが生じ、
砿砕効率が低下するおそれがあるばかりか、胡麻のよう
な楕円形状の穀粒類にあっては、上記ガイド面６３の巾
方向に揃って並列状となり上記ガイド面６３に突っかか
ったままになるおそれも多く、その場合は、砿砕作用そ
のものが滅失される。

したがって、この考案は上記固定臼に形成された複数の
凸条の砺砕歯の各内端を上記固定臼に形成された流入孔
内まで延出させることにより、流入孔から出た穀粒類を
各砿砕歯に均等的に送給させて礒砕効率の向上を図り得
る電動式穀粒類礒砕器を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図において、１は筒形の駆動部ケースで、このケー
ス１には、電源電池２およびこの電池２で駆動されるモ
ータ３等が収納されている。

上記モータ３の回転軸４には、原動歯車５が固定され、
さらに、この原動歯車５には、減速歯車６が噛合されて
いる。

７は上記減速歯車６に噛合された従動歯車、８はこの従
動歯車７が固定された回転駆動軸体で、この駆動軸体８
は軸受体９，１０に支承されている。

回転駆動軸体８はモータ３の回転によって低速高トルク
で回転されるようになっている。

１１は上記駆動部ケース１の上端に形成された穀粒類砿
砕呈を横取する凹所であり、この凹所１１には、その底
壁部１２を貫通した上記回転駆動軸体８の先端部１３が
突出されており、さらにこの凹所１１の開口端部１４に
は、穀粒類供給用のコツプ状の容器１５が着脱自在に装
着されている。

１６は上記凹所内に配設された回転臼、１７は上記容器
１５側に固定されて上記回転臼１６の上面に重合された
固定臼で、それぞれ砺砕歯１８，１９（第２図）を有す
る。

２０は上記回転駆動軸体８の先端部１３に固着された回
転臼ホルダである。

上記回転臼１６はその下面に垂設された係止脚部２１．
２１を介して、上記ボルダ２０に対して連絡保持される
とともに、上記ホルダ２０との間に介在されたコイルば
ねのようなばね部材２２によって上下動可能に弾性支持
されている。

」−記ホルダ２０の朴周面には、円周方向に等配された
複数の送り羽根２３が突設されており、各送り羽根２３
は上記凹所１１内に落下した穀粒粉を上記凹所１１の所
定個所に形成された振出口２４まで送給させるものであ
る。

他方、上記固定臼１７の内周部位には、上記容器１５の
底壁部２５に形ｅ：、された穀粒類供給口２６に対応し
て、複数の流入孔２７（第２図）が形成されている。

これら流入孔２７は上記供給口２６から供給された穀粒
類を上記回転臼１６と固定臼１７との間に流入させるも
のであり、上記固定臼１７の軸廻りに等配されており、
それぞれ円弧状の長孔（第３図）で構成されている。

上記固定臼１７の下面に形成された砺砕歯１９は、上記
各流入孔２７に対応して略放射状に配列された複数の凸
条砺砕歯２８ （２８，〜２８３）および三角状砿砕歯
２９等で構成されている。

回転臼１６の砺砕歯１８についてもほぼ同様の構成であ
る。

上記固定臼１７の凸条砺砕歯２８の各内端２８ ａは、
第４図に示すように、上記流入孔２７人まで延出されて
いる。

３０は流入孔２７における上記回転臼１６の回転方向前
方側の端縁部に形成された傾斜ガイド面である。

上記構成において、容器１５の供給口２６から落下した
穀粒類、たとえば胡麻Ｍが上記流入孔２７を通過して、
回転臼１６と固定臼１７との間に流入されると、両砿砕
歯１８，１９の砺き潰し作用で粉砕されて上記回転臼１
６上がら凹所１の底壁部１２上に落される。

ここで、上記固定臼１７の凸条砺砕歯２８の各内端２８
ａを流入孔２７内まで゛延出させであるから、胡麻Ｍ
が上記流入孔２７を通過する際には、上記各内端２８□
〜３８３が胡麻Ｍの分散壁として作用する。

このため、Ｌ記胡麻Ｍは第４図点線矢印で゛示すように
各凸条砺砕歯２８、〜２８３の各間に均等的に分散して
送給される。

したがって、胡麻Ｍが一部に流出して流入孔２７の後端
の傾斜力４１面３０に集中したり、この力４１面３０に
溜ることもなく、その流れがスムーズ゛になるうえ、砺
砕歯２８、〜２８３の各礒砕作用のバランスがとれて礪
砕効率を向上を図ることができる。

この場合、胡麻Ｍが流入孔２７を通過する際に分散され
るため、上記流入孔２７の傾斜ガイド面３０を省くこと
もできる。

また、−上記流入孔２７の外側内壁３１ないしは各凸条
砺砕歯２８１〜２８３の各先端下面３２を第４図のよう
に傾斜させることにより、上記分配供給される胡麻Ｍの
流れか゛一層円滑になる。

以上のように、この考案は固定臼の下面に形成された複
数の凸条砺砕歯の各内端を上記固定臼の内周部位に形成
した穀粒類流入孔内まで延出させることにより、上記流
入孔を通過した穀粒類を各砺砕歯に均等的に分散供給す
ることができ、回転臼の回転の円滑化と砿砕効率の向上
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る電動式穀粒類礪砕器の一例を示
す破断正面図、第２図は同砿砕器の一部の拡大断面図、
第３図は同固定臼の底面図、第４図は同固定臼の砿砕歯
の説明図、第５図は従来例の説明図である。 １６・・・・・・回転臼、１７・・・・・・固定臼、１
７ａ・・・・・・下面、２７・・・・・・流入孔、２８
（２８□〜２８３）・・・・・・凸条砺砕歯、２８ａ
・・・・・・内端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定臼１７の内周部に位置して、この固定臼１７の上方
   から供給された穀粒類Ｍを、固定臼１７とこの固定臼１
   ７の下側で回転駆動される回転臼１６との間に流入させ
   る穀粒類流入孔２７と、上記流入孔２７に対応して上記
   固定臼１７の下面１７ ａに略放射状に配設された複数
   の凸条砿砕歯２８ （２８□〜２８３）とを備え、上記
   凸条砿砕歯２８の各内端２８ａを上記流入孔２７内まで
   延出させた電動式穀粒類優砕器。