JP2005000739A - 樹木等粉砕装置 - Google Patents

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久 筒井
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Abstract

【課題】樹木等の被粉砕物を回転するチッパナイフで切削粉砕するチッパ部を備えた樹木等粉砕装置において、チッパ部、ブロア部それぞれの回転速度をより好適な速度に個別に制御できる、樹木等粉砕装置を提供すること。
【解決手段】被粉砕物Wを投入し装置内部に送入するための投入ホッパー部Aと、送入された被粉砕物Wを回転するチッパナイフ2で切削粉砕するチッパ部Bと、被粉砕物を装置外に排出するためのブロア部Dと、チッパ部Bおよびブロア部Dの回転を駆動するための駆動部とを備えてなる樹木等粉砕装置において、チッパ部回転軸10とブロア部回転軸20とをそれぞれ別個に設け、図示しない駆動部によりそれぞれ別々に回転する構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹木等粉砕装置に関し、特に、樹木等の被粉砕物を回転するチッパナイフで切削粉砕するチッパ部と、粉砕処理された被粉砕物(チップ)を装置外に排出するためのチップ排出ブロア部(以下、単に「ブロア部」ともいう。)とを備えた樹木等粉砕装置において、チッパ部、ブロア部それぞれの回転速度をより好適な速度に個別に制御でき、また被粉砕物を打壊粉砕するためのハンマー式粉砕部をも備える場合は、チッパ部、ハンマー式粉砕部それぞれの回転速度をより好適な速度に個別に制御でき、さらに様々なサイズのチップを製造することができる、樹木等粉砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹木、間伐材等(以下、「被粉砕物」ともいう。)をチップにして有効利用するため、これらを細かく粉砕する粉砕装置が従来から使用されている。特に、エンジン等の駆動装置により、チッパナイフを取り付けたチッパディスクを高速回転させて粉砕を行う方式の粉砕装置は処理能力が高く、利用が拡大している。
【0003】
かかる粉砕装置では、被粉砕物は装置内部に送入された後、内部に設けられたチッパナイフの回転により切削、粉砕されてチップとなり、チップはブロアによって装置本体外に排出される。装置にはさらに、チッパナイフと同軸上で回転するハンマー式粉砕部(以下、単に「ハンマー部」ともいう。)をチッパ部の後方に設け、これにより、チッパによる切削粉砕に加え、ハンマーによる打壊粉砕を経てチップとして排出する構成とすることもできる。
【0004】
たとえばハンマー部を備えた粉砕装置の場合、かかる粉砕装置により樹木等の被粉砕物を効率的かつ精度よく粉砕するためには、チッパナイフによる切削に用いる回転速度、ハンマー部による打壊粉砕に用いる回転速度それぞれに理想の速度があり、それらは同一ではない。すなわち、ハンマー部での粉砕に最適である回転速度は通常、チッパ部の回転としては過大であり、刃こぼれや過熱による損傷が生じやすく、装置保守管理上好ましいものではない。他方、チッパ部での粉砕に最適である回転速度では、ハンマー部の回転あるいはそれに加えてブロア部の回転としては不足であり、充分な打壊粉砕効果が得られるわけではない。しかし従来の粉砕装置では、チッパディスクと、ハンマー部およびブロア部とは同一軸上に設けられているため、これらの回転は当然、同一の回転速度でもってなされている。
【0005】
後掲する特許文献1では、チッパナイフとハンマー部の回転が同一であるために生じる問題として、単なる減容目的等でハンマー部の運転が不要な場合における駆動装置への過負荷および燃料消費率低下の問題を提示し、その解決策として、シュレッダ装置(ハンマー部のこと。)を回転軸に遊嵌すると共に、ブロアファンの取付部にはその外周部を軸線方向に摺動可能なスライダを設け、スライダの一端は本体の外側に突出させ、外部からスライダを本体内に没入させた時にはこのスライダを介してシュレッダ装置とブロアファンとが結合して、チッパナイフ、シュレッダ装置およびブロアファンが同一の回転速度で回転し、一方、スライダを本体から突出させる方向に引き出した時には、シュレッダ装置が回転軸の結合から切断されて自由回転するという構成を提案している。つまり、いわばクラッチ機構を用いた、回転軸に対するハンマー部の断続という手段である。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−193107号「回転刃式粉砕機」。明細書、発明の詳細な説明(段落番号0008ないし0012、0030ないし0031、他)。図面(図2、3)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、チッパ部(チッパナイフによる切削、粉砕を行う部位。以下も同じ。)とハンマー部を備える粉砕装置において、樹木等の被粉砕物の粉砕の効率と精度を向上させるためには、チッパナイフによる切削に用いる回転速度、ハンマー部による打壊粉砕に用いる回転速度、それぞれの回転速度をより好適な速度に個別に制御し得る手段が必要である。前掲特許文献1に示された手段では、そもそも発明の目的とするところが過負荷防止のための一方の回転体の回転軸からの切り離しであるため、チッパ部とハンマー部(シュレッダ装置)を同時に運転する場合、それらの回転は、公知の技術と同様、当然共通であるように構成されているため、回転速度の個別制御は不可能である。
【0008】
また、ハンマー部を備えない粉砕装置の場合であっても、単にブロア部の回転とチッパ部の回転を切り離すのではなく、両回転速度をそれぞれ自由に制御できれば、粉砕効果および排出効果の向上、適度な速度での運転による装置・部品の長寿命化、保守管理の低減を図ることができる。
【0009】
一方、製造されるチップの用途拡大を考慮すると、飼料、土壌改良資材、基盤材その他の利用分野によって、より好適なチップの大きさがある。したがって、製造されるチップのサイズを適宜制御することができれば便利であり、粉砕装置、および間伐材・樹木・廃材その他の被粉砕物の利用拡大にも資する。
【0010】
本発明の課題はこれら従来技術の欠点を解決し、樹木等の被粉砕物を回転するチッパナイフで切削粉砕するチッパ部を備えた樹木等粉砕装置において、チッパ部、ブロア部(ハンマー部を備える場合は、ブロア部およびハンマー部)それぞれの回転速度をより好適な速度に個別に制御できる、樹木等粉砕装置を提供することである。また、これに加えて、様々なサイズのチップを製造することができる、樹木等粉砕装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は上記課題について鋭意検討した結果、同一軸線上において個別に回転する二の回転軸を設ける構成によりこれを解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明は、以下のとおりである。
(1) 樹木等の被粉砕物を投入し装置内部に送入するための投入ホッパー部(A)と、装置内部に設けられ、該投入ホッパー部から送入された被粉砕物を回転するチッパナイフで切削することにより粉砕するためのチッパ部(B)と、装置内で粉砕処理された被粉砕物(チップ)を装置外に排出するためのチップ排出ブロア部(D)と、および該チッパ部および該チップ排出ブロア部の回転を駆動するための駆動部(E)と、を備えてなる樹木等粉砕装置であって、
(B)該チッパ部は、該駆動部によって駆動されるチッパ部回転軸と、これに取り付けられたチッパディスクと、該チッパディスクに取り付けられた前記チッパナイフとを備えて構成され、
(D)該チップ排出ブロア部(以下、単に「ブロア部」という。)は、該チッパ部回転軸とは別個に設けられかつ該駆動部によって別個に駆動されるブロア部回転軸と、これに取り付けられたブロアとを備えて構成され、
(E)該駆動部は、該チッパ部回転軸と該ブロア部回転軸を別々に駆動するように構成されている、
ことを特徴とする、樹木等粉砕装置。
【0012】
(2) (1)に記載の樹木等粉砕装置であって、
(D2)前記ブロア部回転軸は円筒状であり、
(B2)前記チッパ部回転軸は、該ブロア部回転軸に遊嵌されて設けられていることを特徴とする、樹木等粉砕装置。
【0013】
(3) 前記ブロア部回転軸には、前記ブロアより前記チッパ部側に位置して、該チッパ部で切削粉砕されてなる切削粉砕物を、回転するハンマーで打壊することによりさらに粉砕するためのハンマー式粉砕部(C)(以下、単に「ハンマー部」という。)が取り付けられ、
(C3)該ハンマー部は、該ブロア部回転軸に取り付けられた粉砕ハンマーと、該粉砕ハンマーと対向して装置内周に設けられる粉砕ハンマー受け刃とを備えて構成されている、
ことを特徴とする、(1)または(2)に記載の樹木等粉砕装置。
【0014】
(4) (1)ないし(3)のいずれかに記載の樹木等粉砕装置であって、
(A4)前記投入ホッパー部は、装置内部側端部に前記チッパナイフと対応して設けられるチッパ受け刃が固設されたホッパーと、該ホッパーを被粉砕物送入方向に摺動させて該方向位置を調節するためのスライド調整機構とを備え、
(B4)該チッパナイフは前記チッパディスク面からの突出高さを調節できるように構成されている、
ことを特徴とする、樹木等粉砕装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、ハンマー式粉砕部を備えた装置を例にして、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の樹木等粉砕装置の要部構成を示す断面図である。図において本装置は、樹木等の被粉砕物Wを投入し装置内部に送入するための投入ホッパー部Aと、装置内部に設けられ、該投入ホッパー部Aから送入された被粉砕物Wを回転するチッパナイフ2で切削することにより粉砕するためのチッパ部Bと、装置内で粉砕処理された被粉砕物を装置外に排出するためのチップ排出ブロア部(ブロア部)Dと、および該チッパ部Bおよび該ブロア部Dの回転を駆動するための駆動部(図示せず)と、を備えてなる樹木等粉砕装置であって、該チッパ部Bは、該駆動部によって駆動されるチッパ部回転軸10と、これに取り付けられたチッパディスク1と、該チッパディスク1に取り付けられた前記チッパナイフ2とを備えて構成され、該ブロア部Dは、該チッパ部回転軸10とは別個に設けられかつ該駆動部によって別個に駆動されるブロア部回転軸20と、これに取り付けられたブロア5とを備えて構成され、図示しない該駆動部は、該チッパ部回転軸10と該ブロア部回転軸20を別々に駆動するように設けられていることを、主たる構成とする(請求項1)。
【0016】
図1において本装置は、前記ブロア部回転軸20を円筒状とし、前記チッパ部回転軸10が、該ブロア部回転軸20の内部に遊嵌されて設けられている構成とすることができる(請求項2)。該チッパ部回転軸10は、チッパ部回転軸ベアリング17、18により軸支され、また、チッパ部回転軸プーリ19が設けられて、図示しない前記駆動部と連結されている。一方、円筒状の該ブロア部回転軸20は、ブロア部回転軸ベアリング27、28により軸支され、また、ブロア部回転軸プーリ29が設けられて、該駆動部と連結されている。
【0017】
図2は、図1の本装置ブロア部回転軸ベアリング27付近の拡大断面図、また、図3は、図1の本装置ブロア部回転軸プーリ29付近の拡大断面図である。各図において示されるように、円筒状の該ブロア部回転軸20は、ブロア部回転軸ベアリング27、28により軸支され、また、ブロア部回転軸プーリ29が設けられて、該駆動部と連結されており、該ブロア部回転軸20の内部に、前記チッパ部回転軸10が遊嵌され、各回転軸10、20はそれぞれ別々に回転駆動され、該駆動部での制御・設定により、それぞれ固有の回転速度で回転できる構成とされている。
【0018】
前記駆動部は、前記チッパ部B、前記ブロア部Dをそれぞれ専用に駆動するための別個の駆動装置により構成してもよいし、あるいはまた単一の駆動装置と、2種の回転速度を発生できる適宜構成の回転速度変換機構を用いて構成してもよい。つまり、駆動部としてはエンジンやモーターといった駆動装置が用いられるが、本発明の駆動部を構成するこれらの駆動装置は、複数でも単一でもよい。
【0019】
【作用】
図1において本発明の樹木等粉砕装置は上述のように構成されるため、該チッパ部回転軸10と該ブロア部回転軸20は、図示しない駆動部によってそれぞれ該チッパ部回転軸プーリ19、該ブロア部回転軸プーリ29を介してそれぞれ別々に駆動される。つまり、駆動部での制御・設定により発生した該チッパ部回転軸10用の回転は、該プーリ19を介して、ブロア回転軸20の内部に遊嵌されていてこれに依存せず独自に回転することのできるチッパ部回転軸10に伝動される。一方、駆動部での制御・設定により発生した該ブロア部回転軸20用の回転は、該プーリ29を介して、チッパ部回転軸10を内部に収容していてこれに依存せず独自に回転することのできるブロア部回転軸20に伝動される。すなわち各回転軸10、20は、それぞれ別々の回転速度での回転が可能な状態で運転される。
【0020】
したがって図において、前記投入ホッパー部Aから投入されて装置内部に送入される樹木等の被粉砕物Wは、まず該チッパ部Bにおいて、チッパ部回転軸10に取り付けられたチッパディスク1に設けられたチッパナイフ2の固有に制御された回転速度での回転により切削、粉砕され、粉砕処理された被粉砕物(チップ)は最終的にブロア部Dにおいて、ブロア部回転軸20に取り付けられたブロア5の固有に制御された回転速度での回転により、装置外に排出される。したがって、該チッパ部Bにおけるチッパナイフ2、該ブロア部Dにおけるブロア5はそれぞれ、被粉砕物の切削粉砕、チップの排出にそれぞれ適した回転速度でもって個別に回転させることができ、そのことにより、効果的かつ効率的な粉砕処理、装置・部品寿命の長期化や保守管理作業の低減化の各効果を実現することができる。
【0021】
図1の例に示すように、本発明の樹木等粉砕装置としては、前記ブロア部回転軸20には、前記ブロア5より前記チッパ部B側に位置して、該チッパ部Bで切削粉砕されてなる切削粉砕物を回転するハンマーで打壊することによりさらに粉砕するためのハンマー式粉砕部C(ハンマー部)が取り付けられた構成とすることができ、この場合該ハンマー部Cは、該ブロア部回転軸20に取り付けられた粉砕ハンマー3と、該粉砕ハンマー3と対向して装置内周に設けられる粉砕ハンマー受け刃4とを備えて構成される(請求項3)。
【0022】
ここで該ブロア部回転軸20は、その作用面からは、ハンマー部およびブロア部回転軸20、あるいは単にハンマー部回転軸20とも称することができるが、本説明ではここまでの記載に合わせて、以下も「ブロア部回転軸20」と称することとする。
【0023】
かかる構成をとる場合、該ハンマー部Cは該ブロア部回転軸20に取り付けられているため、前記駆動部での制御・設定により発生した該ブロア部回転軸20用の回転は、前記プーリ29を介して、前記チッパ部回転軸10を内部に収容していてこれに依存せず独自に回転することのできる該ブロア部回転軸20に伝動されて、各回転軸10、20は、別々の回転速度での回転が可能な状態で運転され、したがって該ハンマー部Cの回転速度を前記チッパ部Bの回転速度とは別に制御、駆動することが可能となる。
【0024】
したがって図において、前記投入ホッパー部Aから投入されて装置内部に送入される樹木等の被粉砕物Wは、まず該チッパ部Bにおいて、チッパ部回転軸10に取り付けられたチッパディスク1に設けられたチッパナイフ2の固有に制御された回転速度での回転により切削、粉砕されて切削粉砕物となり、ついで該切削粉砕物は該ハンマー部Cにおいて、ブロア部回転軸20に取り付けられた粉砕ハンマー3の固有に制御された回転速度での回転により、その打壊作用によってさらに粉砕され、そして粉砕処理された被粉砕物(チップ)は最終的に前記ブロア部Dにおいて、ブロア部回転軸20に取り付けられたブロア5の固有に制御された回転速度での回転により、装置外に排出される。したがって、該チッパ部Bにおけるチッパナイフ2、該ハンマー部Cにおける粉砕ハンマー3はそれぞれ、被粉砕物の切削粉砕、打壊粉砕にそれぞれ適した回転速度でもって個別に回転させることができ、そのことにより、効果的かつ効率的な粉砕処理、装置・部品寿命の長期化や保守管理作業の低減化の各効果を実現することができる。
【0025】
このようにハンマー部を備えた粉砕装置の場合においては、チッパ部の回転速度とブロア部の回転速度を別々に制御できることもさることながら、チッパ部の回転速度とハンマー部の回転速度を別々に制御できることによって、それぞれに適した回転速度を設定することができ、被粉砕物の効果的、効率的粉砕処理が可能となり、装置・部品の寿命の長期化、保守管理作業の低減化を実現することができる。
【0026】
図1において本装置は、前記投入ホッパー部Aを、装置内部側端部に前記チッパナイフ2と対応して設けられるチッパ受け刃6が固設されたホッパー16と、該ホッパー16を被粉砕物W送入方向に摺動させて該方向位置を調節するためのスライド調整機構7とを備えた構成とし、かつ、該チッパナイフ2を、前記チッパディスク1面からの突出高さを調節できるようにする構成とすることができる(請求項4)。
【0027】
かかる構成をとることにより、該スライド調整機構7をS向き(被粉砕物W送入の向き)、またはL向き(S向きの逆向き)に摺動させると、該ホッパー16はこれと同じ向きに摺動し、送入方向上の位置が調節される。該スライド調整機構7にはボルト等を用いることにより、摺動により調節された位置を固定することができる。かかる送入方向上位置の調節に伴い該ホッパー16上のチッパ受け刃6の位置が変化するのに合わせて、該チッパナイフ2の該チッパディスク1面からの突出高さを調節し、該チッパナイフ2とチッパ受け刃6との間隔を、被粉砕物Wの切削粉砕に好適なように、適正に保持調節することができる。
【0028】
図1においてチッパナイフ2の回転速度を一定とした場合、該スライド調整機構7をL向きに摺動、位置調節し、それに合わせて該チッパナイフ2の突出高さを高くする調節を行うことにより、装置に挿入される被粉砕物Wを切削する位置は、よりL向き側すなわち被粉砕物Wの送入方向後方側となるため、切削のピッチは送入方向上でより長くなり、したがって切削粉砕物のサイズはより大きくなる。
【0029】
一方、該スライド調整機構7をS向きに摺動、位置調節し、それに合わせて該チッパナイフ2の突出高さを低くする調節を行うことにより、装置に挿入される被粉砕物Wを切削する位置は、よりS向き側すなわち被粉砕物Wの送入方向前方側となるため、切削のピッチは送入方向上でより短くなり、したがって切削粉砕物のサイズはより小さくなる。かかるサイズの変化は、該スライド調整機構7とチッパナイフ2を連続的に調節できるため、連続的に制御することができる。すなわち、該スライド調整機構7とチッパナイフ2の調節により、製造されるチップのサイズを大小様々に制御することができる。
【0030】
また、上述した該チッパナイフ2の回転速度の制御と該スライド調整機構7等の調節を適宜組み合わせることによってもチップのサイズを制御することができ、飼料、土壌改良資材、基盤材、その他、製造されるチップの用途拡大を考慮した、より好適な大きさのチップの製造を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の樹木等粉砕装置は上述のように構成されているため、チッパ部、ブロア部(ハンマー部を備える装置の場合は、ブロア部およびハンマー部。)それぞれの回転速度を、それぞれの部位においてより好適な速度に個別に制御することができる。それにより、樹木等の被粉砕物を効果的かつ効率的に粉砕することができる。また、回転速度を個別に適正に制御できるため、装置・部品の寿命を長期化し、保守管理作業の低減を図ることができ、コスト低減にも寄与することができる。
【0032】
また、特にハンマー部が設けられた構成の本発明樹木等粉砕装置は、チッパ部およびハンマー部をそれぞれに適した回転速度で回転させることができるため、樹木等の被粉砕物を効果的かつ効率的に粉砕し、装置・部品の寿命を長期化し、保守管理作業の低減を図ることができ、コスト低減にも寄与することができる。
【0033】
さらに本発明の樹木等粉砕装置は、投入ホッパー部におけるスライド調整機構やチッパナイフにおける回転速度の制御により、様々なサイズのチップを製造することができ、飼料、土壌改良資材、基盤材その他の利用分野への用途拡大を図ることができる。それにより、間伐材・樹木・廃材その他の被粉砕物の利用拡大にも資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木等粉砕装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す本発明装置のブロア部回転軸ベアリング27付近の拡大断面図である。
【図3】図1に示す本発明装置のブロア部回転軸プーリ29付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…チッパディスク
2…チッパナイフ
3…粉砕ハンマー
4…粉砕ハンマー受け刃
5…ブロア
6…チッパ受け刃
7…スライド調整機構
10…チッパ部回転軸
16…ホッパー
17、18…チッパ部回転軸ベアリング
19…チッパ部回転軸プーリ
20…ブロア部回転軸
27、28…ブロア部回転軸ベアリング
29…ブロア部回転軸プーリ
A…投入ホッパー部
B…チッパ部
C…ハンマー式粉砕部
D…チップ排出ブロア部
L、S…スライド調整機構の摺動方向
W…被粉砕物

Claims (4)

  1. 樹木等の被粉砕物を投入し装置内部に送入するための投入ホッパー部(A)と、装置内部に設けられ、該投入ホッパー部から送入された被粉砕物を回転するチッパナイフで切削することにより粉砕するためのチッパ部(B)と、装置内で粉砕処理された被粉砕物(チップ)を装置外に排出するためのチップ排出ブロア部(D)と、および該チッパ部および該チップ排出ブロア部の回転を駆動するための駆動部(E)と、を備えてなる樹木等粉砕装置であって、
    (B)該チッパ部は、該駆動部によって駆動されるチッパ部回転軸と、これに取り付けられたチッパディスクと、該チッパディスクに取り付けられた前記チッパナイフとを備えて構成され、
    (D)該チップ排出ブロア部(以下、単に「ブロア部」という。)は、該チッパ部回転軸とは別個に設けられかつ該駆動部によって別個に駆動されるブロア部回転軸と、これに取り付けられたブロアとを備えて構成され、
    (E)該駆動部は、該チッパ部回転軸と該ブロア部回転軸を別々に駆動するように構成されている、
    ことを特徴とする、樹木等粉砕装置。
  2. 請求項1に記載の樹木等粉砕装置であって、
    (D2)前記ブロア部回転軸は円筒状であり、
    (B2)前記チッパ部回転軸は、該ブロア部回転軸に遊嵌されて設けられていることを特徴とする、樹木等粉砕装置。
  3. 前記ブロア部回転軸には、前記ブロアより前記チッパ部側に位置して、該チッパ部で切削粉砕されてなる切削粉砕物を、回転するハンマーで打壊することによりさらに粉砕するためのハンマー式粉砕部(C)(以下、単に「ハンマー部」という。)が取り付けられ、
    (C3)該ハンマー部は、該ブロア部回転軸に取り付けられた粉砕ハンマーと、該粉砕ハンマーと対向して装置内周に設けられる粉砕ハンマー受け刃とを備えて構成されている、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の樹木等粉砕装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の樹木等粉砕装置であって、
    (A4)前記投入ホッパー部は、装置内部側端部に前記チッパナイフと対応して設けられるチッパ受け刃が固設されたホッパーと、該ホッパーを被粉砕物送入方向に摺動させて該方向位置を調節するためのスライド調整機構とを備え、
    (B4)該チッパナイフは前記チッパディスク面からの突出高さを調節できるように構成されている、
    ことを特徴とする、樹木等粉砕装置。
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