JPS5839645Y2 - ポンプ汲上式液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、手動式のポンプ汲上式液体容器の改良に関す
るものである。

従来のポンプ汲上式液体容器においては、上蓋内に配設
されるベローズ式のエアーポンプは、その天板を直接押
え蓋で押圧することによって駆動せしめられるようにな
っている。

このため、エアーポンプの容量が大きい場合あるいは、
押え蓋に関連して安全装置が設けられている場合等には
、押え蓋の押圧操作にかなりの力が必要となって、操作
しにくいという不都合がある。

本考案は、エアーポンプの天板と押え蓋との間に梃子杆
を介在せしめることによって押え蓋の押圧操作に要する
力の軽減を計り、以って、エアーポンプの押圧駆動を容
易ならしめるようにしたポンプ汲上式液体容器を提供す
ることを主たる目的とするものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかるポ
ンプ汲上式液体容器を説明する。

第１図において符号１は液容器２を収容している容器本
体（以下本体という）で、該本体１上部の下口部材３に
は上蓋４を蝶番ピン５によって開閉自在に枢着されてい
る。

該上蓋４内にはベローズ式のエアーポンプ６が配設され
ており、該エアーポンプ６を押圧駆動することによって
、中栓７を介して液容器２内に加圧空気を吹き込み、該
加圧空気によって液容器２内の液体を液体汲上管９及び
液体注出管１０を通して外部に押し出すようになってい
る。

前記上蓋４には、エアーポンプ６の上方位置に押え蓋摺
動穴１４が形成されており、該摺動穴１４には、エアー
ポンプ６の天板１３を押圧するための押え蓋１１が摺動
自在に遊嵌されている。

そして、該押え蓋１１とエアーポンプ天板１３との間に
は、上蓋４側に回動自在に枢着された挺子杆１２が介在
せしめられている。

該挺子杆１２は、その上腕部１２ ａを押え蓋１１下面
に当接する一方、その下腕部１２ｂをエアーポンプ天板
１３上に当接する如くされている。

又、挺子杆１２の軸支部１２ Ｃに、前記摺動穴１４を
横取する周壁１４ ａの下端（ベローズ゛天板１３より
上位）に突設された軸受１６に軸１７で回動自在に枢着
されている。

そして、押え蓋１１の前記軸受１６と対応する位置には
切欠溝１８が形成されている。

更に、押え蓋１１には、梃子杆１２の上腕部１２ ａ先
端と係合して押え蓋１１を作動不能ならしめるストッパ
ー１５が案内溝１６に対して摺動自在に設けられている
（第２図参照）。

このストッパー１５を案内溝１６に沿って矢印Ａ方向に
摺動せしめると、ストッパー１５と梃子杆上腕部１２ａ
との係合が解除され、押え蓋１１は作動可能となる。

次に図示のポンプ汲上式液体容器の作用を説明する。

このポンプ汲上式液体容器を使用して内容液を注出しよ
うとする時は、スＩ・ツバ−１５を案内溝１６に沿って
矢印Ａ方向に摺動させた後、押え蓋１１を押圧操作する
と、エアーポンプ天板１３は梃子杆１２を介して鎖線図
示の如く押し下げられる。

この時、押え蓋１１の押圧に要する力は、梃子杆１２に
よる梃子の原理によって著しく軽減されることとなり、
エアーポンプ６の押圧駆動が非常に容易となる。

このようにして、エアーポンプ６を押圧駆動することに
よって、液容器２内に加圧空気を圧送し、該加圧空気に
よって内容液を液体汲上管及び液体注出管１０を通して
外部に押し出すことができる。

又、液体容器非使用時には、ストッパー１５をして梃子
杆上腕部１２ ａと係合せしめておけば、押え蓋１１は
作動不能となるので、誤って内容液を注出するおそれは
なくなる。

第３図は本考案の他の実施例を示しており、この場合、
押え蓋１１とエアーポンプ天板１３との間には、２本の
梃子杆１２．１２が介在せしめられており、該梃子杆１
２．１２は互いに逆向きとなって押え蓋摺動穴１４の中
心位置で上蓋４側に回動自在に枢支されている。

このようにすると、押え蓋１１を押圧操作する時、梃子
杆１２．１２に平均的に力が加わるので、非常に使い勝
手がよくなる。

続いて本考案のポンプ汲上式液体容器の効果を述べる。

即ち、本考案によれば、上蓋４内に配設されたベローズ
式エアーポンプ６の天板１３と該エアーポンプ６を押圧
駆動するための押え蓋１１との間に、前記」−蓋４側に
回動自在に枢着されたくの字状の梃子杆１２を介在せし
めて、梃子の原理によって押え蓋１１の押圧に要する力
を軽減するようにしたので、従来の直接押圧方式のもの
に比べて押圧力を著しく軽減することができるという効
果がある。

又、梃子杆１２をその上下腕部１２ ａ 、１２ ｂが
それぞれ上蓋４内の押え蓋１１下面およびエア−ポンプ
天板１３上面に当接される如く内装したので、従来のレ
バ一式のものに比べてエアーポンプ駆動操作が容易とな
るとともに、構造的にも簡略化できるという利点もある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかるポンプ汲上式液体容器
の上部縦断面図、第２図は第１図のポンプ汲上液体容器
の要部平面図、第３図は本考案の他の実施例にかかるポ
ンプ汲上式液体容器の要部断面図である。 ４・・・・・・上蓋、６・・・・・・エアーポンプ、１
１・・・・・・押え蓋、１２・・・・・・梃子杆、１２
ａ・・・・・・上腕部、１２ｂ・・・・・・下腕部、
１３・・・・・・天板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上蓋４内に配設されたベローズ式エアーポンプ６の天板
   １３と該エアーポンプ６を押圧駆動するための押え蓋１
   １との間に、前記上蓋４内におけるベローズ天板１３よ
   り上方位置に回動自在に枢着されたくの字状の挺子杆１
   ２を、その上下腕部１２ａ、１２ｂか゛それぞれ前記押
   え蓋１１下面およびエア−ポンプ天板１３上面に当接さ
   れる如く介在せしめたことを特徴とするポンプ汲上式液
   体容器。