JPS5839542Y2 - 消去用磁気ヘツド - Google Patents

消去用磁気ヘツド

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JPS5839542Y2
JPS5839542Y2 JP12137378U JP12137378U JPS5839542Y2 JP S5839542 Y2 JPS5839542 Y2 JP S5839542Y2 JP 12137378 U JP12137378 U JP 12137378U JP 12137378 U JP12137378 U JP 12137378U JP S5839542 Y2 JPS5839542 Y2 JP S5839542Y2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic field
spacer
erasing
head
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JP12137378U
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JPS5539550U (ja
Inventor
勝 高山
政雄 重田
輝彦 尾島
Original Assignee
ティーディーケイ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気記録媒体に記録された記録磁界を消去する
為の消去用磁気ヘッドに関する。
本考案による消去用磁気ヘッドは音声用または画像用磁
気テープ記録再生装置に於ける消去ヘッドとして利用す
る事が出来る。
従来の消去方式としては、直流消去方式と交流消去方式
が知られている。
前者は磁気記録媒体に強い直流磁界をかげて媒体を磁気
的に飽和させることにより消去するもので、消去後の媒
体はいわゆる残留磁束密度Brに磁化されている。
この方式には永久磁石を利用する方式と直流電磁石を利
用する方式とが可能であり、強い磁界を印加する事が出
来るという特徴を有するが、いずれも消去後の媒体にノ
イズが残るという欠点を有している。
一方、後者の交流消去方式は、媒体に10〜100KH
z程度の交流消去磁界を印加し、媒体がヘッドから遠ざ
かる事を利用して、その際の磁気ヒステリシスループを
次第に小さくするもので、消去後の残留磁束ははg零と
なり、ノイズも残らないという特徴を有している。
ところで交流消去の場合には消去用ヘッドのコアとして
高周波損失の少ないフェライトが利用されているが、フ
ェライトは飽和磁束密度が小さいので最近の合金テープ
の如き高保磁力の磁気記録媒体の消去には適さない。
また、両方式の折衷として、例えば永久磁石を用いて媒
体の進行方向にN−8−N−8−・・・・・・と交互に
交番し、かつ、次第に弱くなる直流磁界を発生させ、媒
体の進行に伴って実質上低周波数での交流消磁を施した
のと同様の効果を与える方式がある。
この様な方式は、通常の直流消去方式に比較すれば改良
されているが、交流消去方式に比較するとノイズが多く
、満足出来るものではない。
さて、磁気記録媒体の保磁力Heは従来のT−Fe20
3の場合3000e、CrO2で500〜6000e1
合金磁性粉で10000e以上である。
更に最近の高密度記録の要請から、より保持力の大きな
媒体が利用される傾向にある。
方、これらの媒体に記録された磁界を消去する為のヘッ
ドの磁性材料としては、Cr Q 2まで(He=50
0〜6000e)は従来のフェライトの利用が可能であ
るが、Heがこれより大きな媒体の消去はフェライトで
は不十分である。
一方、保磁力の大きな媒体の消去用として、フェライト
の表面にセンダスト合金を貼り付けた構造の消去ヘッド
等が提案されている。
しかしながら、センダストは材質が脆く、工作しにくい
という欠点を有しており、また、Heが更に大きくなっ
た場合には対応出来ない。
従って本考案は従来の技術の上記の各欠点を改善するも
ので、その目的は保持力の大きな磁気記録媒体を低いノ
イズレベルで消去する消去用ヘッドを提供する事にある
この目的を達成する為の本考案の特徴は、はじめに媒体
を直流磁界で処理し、次に残留磁束を零に近い値に推移
させ、最後に交流消去により残留磁束を零にすると共に
ノイズを除去する如き消去ヘッドにある。
以下図面により詳細に説明する。
はじめに第1図により本考案の原理を説明する。
第1図のヒステリシスループに於て、磁気記録媒体の記
録磁界ははじめlの点にあるとする。
これに強い直流磁界を記録磁界の方向に印加すると磁化
は点1から点2に移動して飽和し、更に直流磁界を除去
すると磁化は点3に移動する。
つまり、はじめの記録磁界の強さにかかわらず磁化が点
3の位置にそろうわけで、これが従来の直流消去の原理
である。
本考案では、次に、前記直流磁界と逆方向に、媒体の保
磁力Heよりや工大きな直流磁界Hを印加する。
これにより媒体の磁化は点3から点4に移動し、次に、
該直流磁界Hを除去する事により磁化は零付近の点5に
移動する。
点5の残留磁束密度はHの大きさの選択により非常に小
さくする事は可能であるが媒体の多様さ・ノイズも考え
ると完全に零にする事は困難である。
次に通常のフェライトを利用した交流消去を行なう。
直流磁界を用いた前処理により点5の残留磁化は十分に
小さくなっており、フェライトにより十分に消去可能で
、しかも、交流消去であるのでノイズ特性も優れている
なお、本発明で用いる直流磁界は、最後に行なう交流消
去をより有効にする為に媒体の予備処理を行なうもので
あり、従って、その処理を行なった後に媒体の残留磁化
が十分に小さくなる様に(好ましくは零近傍)直流磁界
を選べばよい。
また、同様の主旨から直流磁界は2回だけに限らず3回
・4回と互いに逆向きになり、次第に小さくなる様に与
えて効果を大きくする事も可能である。
第2図は本考案による消去ヘッドの原理を説明するため
の構成例で、10は直流磁界を印加する第一ヘッド、T
は磁気記録媒体の進行方向、20は交流磁界を印加する
第二ヘッドであり、第一ヘッドと第二ヘッドは図示の如
く近接して配置され両者は単一の筐体30に収容される
第一ヘッド10は永久磁石11とヨーク12゜13とを
有し、各ヨークの一端は永久磁石11の一方の極Sに結
合し、他端はスペーサ12a。
13aを介して他の極Nに対向する。
永久磁石11の材質としては例えばサマリウム−コバル
ト合金、ヨークの材質としては高透磁率・高飽和磁束密
度の材料(例えばパーマロイ・軟鉄等)を使用する。
スペーサ12a、13aとしては例えばベリリウム銅を
使用し、上流側のスペーサ13aは図示の如く幅広で5
0000e程度の磁界を媒体に印加する様にし、下流側
のスペーサ12aは幅狭で12000e程度の磁界を印
加する様にする。
第二ヘッド20はフェライト材により構成され中心コア
25にはコイル21が巻回され、約100KHzの交流
電流が印加される。
ヨーク26と27がギャップ22.23を介して中心コ
アに対向する。
ギャップ22.23の幅は0.05〜0.5閣とする。
なお、第二ヘッド20は従来の交流消去ヘッドと同じで
、公知の他の形状の交流消去ヘッドを利用する事も可能
である。
以上の構成に於て、磁気記録媒体が矢印Tの方向に移動
すると、はじめ点1(第1図)の状態にあった記録磁界
はギャップ13aで点2に移動し、該ギャップを通過後
点3を経て、ギャップ12aで点4に移動し、該ギャッ
プを通過後点5に移動する。
点5の磁化は第2磁気ヘツド20による交流消去により
完全に零となり消去される。
第3図は第2図の原理を実施するために最適な本考案の
消去用ヘッドの構成を示すもので、第2図に比べ、第一
ヘッドが製造しやすい構造となっている。
なお、第3図の第二ヘッド20及び筐体30は第2図の
場合と同じである。
第一ヘッド40は棒状または板状の磁性材からなる副磁
極41と、その両側面に設けられ該副磁極とは文同じ高
さの非磁性材による第1スペーサ42a及び第2スペー
サ42bとを有する。
副磁極の材質は高透磁率・高飽和磁束密度のもので例え
ば軟鉄、センダスト、アルパーム、パーマロイ、非晶質
磁性材料、Fe−8i等が可能であり、スペーサの材質
はベリリウム銅またはガラス等が可能である。
各スペーサの外側にはスペーサとはg同じ高さの第1磁
極43a及び第2磁極43bとして図示の如く上下方向
に同じ向きに磁化された永久磁石が設けられ、各磁極の
下端、副磁極の下端及びスペーサの下端は高透磁率のヨ
ーク44により結合されている。
永久磁石の材質は高磁束密度を有するもので例えばサマ
リウム−コバルト合金またはアルニコなどが適当−であ
り、ヨークの材質としては、フェライト、軟鉄、Fe−
8i等が可能である。
永久磁石とスペーサと副磁極の上端は水平に揃えても良
いが、曲面を構成すればテープの走行が滑らかになる。
また、下流側にくる交流消去素子を含めて同一の曲面を
構成すれば更にテープの走行が滑らかになる。
第3図に於て永久磁石43at43bは、上流側にある
43aの断面積を下流側にある43bの断面積より大き
くする事により、第一スペーサ42aの部分に強い漏洩
磁界が媒体に印加され第ニスペーサ42bの部分で保磁
力Hcよりや1強い程度の漏洩磁界が媒体に印加される
如くしであるが、両永久磁石43at43bの材質を相
互に変える事によっても同様の効果が得られる。
次に本考案の試験結果を説明する。
試験テープとして保磁力Heが10000eの合金テー
プを使用し、250ナノwb/mのレベルをOdBとし
て333Hzの信号を+10dBで記録した。
これを本考案による消去ヘッドで消去したところ記録レ
ベルを75dB減少させる事が出来た。
なお75dBは使用した測定器の測定限界に近く、実際
の消去性能は更に大きいものと思われる。
一方、同じ条件で記録されたテープを従来の交流消去ヘ
ッドで消去したときの記録レベルの減少は60dBであ
った。
従って本考案による消去ヘッドは消去レベルを従来に比
べて少なくとも15dB改善させる事が出来る。
以上の如く、本考案は、強い直流磁界で前処理した後に
、ノイズ特性に優れた交流消去を行なう事により、保磁
力Heが大きな合金テープに対しても十分な消去を行な
うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理を説明するヒステリシス曲線、第
2図は本考案による消去ヘッドを説明するための構成例
、第3図は本考案による消去ヘッドの構成例である。 10.40:第1ヘツド、20:第2ヘツド、30:筐
体、12a、13a、22.23 y42a。 42bニスペーサ、11 t 43a 、43b 、’
永久磁石、12,13,44:ヨーク、41:副磁極、
25.26,27:フェライト材、21:コイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 磁気記録媒体に記録磁界を実質的に飽和させるに十分な
    直流磁界を与え、次に、該直流磁界と逆方向でこれより
    弱い直流磁界を前記磁気記録媒体に与える第一手段と、
    第一手段の下流側に配置され前記磁気記録媒体に交流磁
    界を印加する第二手段とを有する消去用磁気ヘッドに於
    て、前記第一手段が、棒状または板状で高透磁率の磁性
    材からなる副磁極と、該副磁極の両側面に設けられ該副
    磁極とはマ同じ高さを有する非磁性材による第一スペー
    サ及び第ニスペーサと、各スペーサとはg同じ高さを有
    しスペーサの外側に設けられる上下方向に同じに着磁さ
    れた永久磁石からなる第−磁極及び第二磁極と、前記各
    永久磁石及び副磁極の一端に結合する高透磁率の磁性材
    とを有し、各永久磁石の磁気的特性が異なり、第一スペ
    ーサ部及び第ニスペーサ部に漏洩する磁界が相互に異な
    る事を特徴とする消去用磁気ヘッド。
JP12137378U 1978-09-04 1978-09-04 消去用磁気ヘツド Expired JPS5839542Y2 (ja)

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JPS5539550U JPS5539550U (ja) 1980-03-13
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