JPS5839355Y2 - ブロツク樋レンガ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高炉出銑用樋、電気炉出鋼雨樋等に使用される
一体形成されたブロック樋レンガに関するものである。

このブロック樋レンガは重量が約１トンもしくはそれ以
上もあるので、通常外枠で補強し、運搬乃至所定の樋位
置にセットするための懸吊は外枠両側から上方に突出さ
せたフック孔を有する吊板等で行うようになっているが
、樋レンガの上面は出湯中、常時溶湯流の輻射熱或いは
溶湯、溶滓の飛沫を浴びるため、上方に突出する吊板が
損傷を受けて懸吊に耐えぬまでに強度が劣化する危険が
ある。

さらにこの突出物が樋レンガの保管時、積重ねの邪魔に
なる等の欠点を有する。

本考案はこれら従来品の欠点を解消すべくなされたもの
で、以下その詳細を図について説明する。

第１図〜第３図において、１はブロック樋レンガ本体、
２は外枠で、外枠２は本体１両側の下部に設けた長手方
向の部材３とこれと直交状に連結された横部材４からな
り、この樋レンガの底部適当個所には懸吊用ロープの掛
止溝５，５が長手方向部材３とレンガ本体１を通して樋
方向に交叉状に設けられている。

従って運搬の際には、この掛止溝５，５に２本のロープ
を掛止めて懸吊し、所定の樋位置にセット後はロープを
そのまま樋の外側に垂下させておけば、出湯中も溶湯、
溶滓の輻射熱、飛沫等を浴びることがなく、運搬時に安
全性を著しく高めることができ、樋交換の際にも直ちに
使用することができて極めて便利である。

また本体１に従来の吊板の如き突出物がなくなり、積重
ね保管が容易となる等の実用的な効果を有する。

またこの掛止溝５，５はフォークの差込溝にもなるので
、フォークリフト等による運搬も極めて容易となる。

第４図〜第５図は外枠２の底部に断面下向きコ字状の板
６を固着することにより掛止溝５を形成したものでその
作用効果は前例と全く同様である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は端面図、第３図は平面図、また第４図〜第６図は他の
例を示し、第１図は側面図、第２図は端面図、第３図は
平面図である。 図中、１・・・・・・ブロック樋レンガ本体、２・・・
・・・外枠、３・・・・・・長手方向部材、４・・・・
・・横部材、５・・・・・・ロープ掛止溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体１と外枠２からなる樋レンガの底部適当個所に樋方
   向と交叉する方向に掛止溝５を設けたブロック樋レンガ
   。