JPS5839136Y2 - ガス炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス炊飯器の炊飯状態を炊飯容器に密着させた
サーミスタ（負特性）により温度変化を抵抗変化に変換
し、電子回路で最適炊飯完了状態を検出し、炊飯完了時
に自動的にガス供給を停止するガス炊飯器に関するもの
である。

従来のガス炊飯器はガス供給を時間で設定するか、バイ
メタル、サーモスタット又は正特性サーミスタで温度を
検出し、ガス供給を自動的に停止していた。

ガス供給を時間で設定する場合、周囲温度、水温などの
炊飯仕上り状態に影響を与える要素の変化は人間のカン
と経験で補正しなければならない。

一方、バイメタル、サーモスタットによる方法は温度精
度に不満が感じられ、また、バイメタル、サーモスタッ
ト又は正特性サーミスタ（サーミスタに電磁弁制御電流
を流す物）は製造時に設定した温度は変えられず、安全
の為の付加回路及びタイマーなどの他機能回路との結合
が容易ではないという不便や欠点がある。

本考案はこれらの不便を改善することを目的としており
、以下本考案の実施の１例を図面とともに説明する。

第１図はガス炊飯器の全体図で、炊飯器外壁１、炊飯容
器３、容器蓋抑え金具２、容器を支える座４、温度検知
部５、円形バーナ６、温度センサーガイドノングア、電
磁弁８、イグナイター放電部９、炎センサ一部１０、制
御用電子回路部１１．イグナイター用高圧発生部１２な
どで構成されている。

第２図にサーミスタ温度検知部の構造を示す。

センサー金具２１の内側にサーミスタ２２を耐熱接着剤
２３で固定し、その下部にサーミスタ接着の保護と流通
空気によりセンサー金具が冷却されるのを防ぐ目的で断
熱材２４を取り付ける。

センサー金具部分は支え台２６のツバ部分２７に上下移
動可能なようにスプリング２５で取り付ける。

これを横方向から包み込むようにスカート金具２９を上
側から挿入したもので、支え台２６のツバ部分２７及び
スカート金具２９には、適当な位置、径、と数の通気（
Ｌ２８が設けられており、この通気孔がら流れる空気の
効果により、ガス炎によるセンサー金具２１の直接加熱
を軽減している。

第３図に制御用電子回路部のブロック図を示す。

図中、３１は比較回路、３２は抵抗、３３．３４は増巾
回路、３５は起動スイッチ、３６はスイッチング回路（
リレーを含む）、３７はタイマー、３８はブザーである
。

次に動作を説明すると、第３図の起動スイッチ３５（ブ
ツシュＯＮのスイッチ）を押すことによりイグナイター
１２が放電を開始し、同時に電磁弁８も開きガスが供給
され点火する。

点火すると炎センサ−１０、増巾回路３４の回路が働き
、スイッチング回路３６でイグナイター回路をＯＦＦに
すると共に、自己保持回路も作動し、炊飯状態となる。

この時点で起動スイッチ３５は０ＦＦ（手を離す）とす
る。

（この一連の動作は２〜３秒で完了する）次に炊飯終了
時は炊飯容器底面中央に密着させた温度センサー２２（
負特性サーミスタ）で炊飯終了時に急上昇する容器底面
温度をサーミスタの抵抗変化（減少）として比較回路３
１に導き、比較回路であらかじめ抵抗３２（可変抵抗又
は固定抵抗）に設定されている抵抗値（等価的に）まで
サーミスタ抵抗が減少すると、炊飯完了として、スイッ
チング回路３６の自己保持回路を解除する信号を比較回
路から出し、自己保持回路を解除する。

これにより電磁弁８は閉じられガス供給を停止し、むら
しに入る。

一方、自己保持回路解除信号により、むらし時限タイマ
ー３７を起動させ、むらし時間として設定時間経過後ブ
ザー３８でむらし完了を知らせる。

本考案による効果は次の通りである。

（１）容器の温度で炊飯仕上り状態を検知してガス供給
を停止することにより、各種周囲条件の変化の影響を軽
減し、一定の炊飯仕上り状態を確保できる。

（２）温度検出を電子回路化することにより、精度の向
上、他機能回路との結合（例えば炎検出回路、過熱防止
回路などの２重安全回路、スタンバイタイマー、むらし
時限タイマーなどシーケンス制御回路）が容易になる。

（３）また、炊飯仕上り温度を可変にすることにより、
一定範囲内で炊飯仕上り状態を使用者の好みに合わせる
ことができ、更に１個のバーナーによる炊飯可能体積範
囲も温度固定のものより広くできるし、温度設定を低く
して点火−停止を繰り返すか、温度制御型回路（温度を
一定範囲内に保つようガス点火−停止を自動的に繰り返
す回路）にすることにより粥炊きもできる、など多くの
特長がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図は炊飯器
の全体説明図、第２図は要部の断面図、第３図はブロッ
ク図である。 図中の符号はそれぞれ下記部材を示す。 １：炊飯器外壁、２：容器蓋抑え金具、３：炊飯容器、
４：容器を支える座、５：温度検知部、６：円形バーナ
、７：温度センサーガイドリング、８：電磁弁、９：イ
グナイター放電部、１０：炎センサ一部、１１：制御用
電子回路部、１２：イグナイター高圧発生部、２１：セ
ンサ金具、２２：サーミスタ、２３：耐熱接着剤、２４
：断熱材、２５ニスプリング、２６：支え台、２７：ツ
バ部分、２８：通気孔、２９ニスカート金具、３１：比
較回路、３２：抵抗、３３：増巾回路、３４：増巾回路
、３５：起動スイッチ、３６：スイッチング回路、３７
：タイマー、３８：ブザー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炊飯容器の底部に接触されるサーミスタ（負特性）内蔵
   の温度検知部と、バーナに供給されるガスを点火するイ
   グナイター放電部と、点火した炎を検出する炎センサ一
   部と、バーナに供給するガスを遮断する電磁弁と、前記
   イグナイター放電部と接続されたイグナイター高圧発生
   部、むらし時間設定用のタイマーおよびブザーと、これ
   らを制御する制御用電子回路部とを備え、該制御用電子
   回路部には起動スイッチをＯＮするとイグナイター高圧
   発生部を発動させると同時に電磁弁を開く回路部と、ガ
   スに点火すると炎センサ一部の検出によりイグナイター
   回路をＯＦＦすると同時に自己保持回路を作動させる回
   路部と、炊飯終了時における温度上昇を温度検知部が検
   知した際に自己保持回路を解除して電磁弁を遮断し同時
   にタイマーを発動する回路部とを設けたことを特徴とす
   るガス炊飯器。