JPS5839084Y2 - 馬蹄形枠を主体としたビニルハウスの妻体

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【考案の詳細な説明】本考案は、ビニル・・ウスの裏体の改良に関するもので
ある。

一般に、ビニルハウスの骨組は、第１図、第２図に
示す如く、いずれも亜鉛引鉄パイプを用いて、並立する
アーチ状骨組杆１群に、母屋杆２群を・・ウス長手方向
に架設して本体を形成するとともに、裏体として、支柱
杆３群、横桟４群、妻面骨組杆１′を相互に連結固定し
、さらに、ドアを装備して構築される。

この二面の裏体の構築は、支柱、横桟を、１本１本妻面
骨組杆の形状に合せて切断しながら組立てるため、著し
く手間のかかるものである。

しかも、ノ・ウス全体を移築する場合とか、農作業の必
要上、例えば、夏季にノ・ウス園芸を休んで土壌を消毒
し地力をつけるため、水を張って稲を植える場合とかに
、裏体を各構成部品に分解取り外すにも多大の時間と労
力を要するものである。

この裏体の分解、再組立ては、本体以上にしばしば行わ
れるのであるが、取り外した妻体構成部品は、農家に適
当な保管場所がないため、紛失してし１うのが実情であ
る。

本考案は、裏体の主体に予じめ形成した馬蹄形枠を採用
することにより、従来の固定式裏体の欠点を解消して、
裏体の構築、分解、保管を容易にすることを目的とする
。

以下、間口５．４ｍのビニルハウスの実施例ヲ、図百に
基づいて詳説する。

１ず、１′は、妻面骨組杆であり、ハウス本体の他の骨
組杆と同形状のアーチ形を示す。

５ば、馬蹄形の中央枠で、蝶番で開閉されるドア６を具
備し、上端部を締結具７により妻面骨組杆１′中央部に
着脱可能に固定される。

８，８は、中央枠５の両側に、適宜間隔をおいて並設さ
れる馬蹄形の側枠である。

中央枠５の上下部および側枠８，８の下部には、それぞ
れ補強杆９が、溶接または図外締結具により固定される
。

上記ドア付中央枠５と側枠８，８とは、予じめ工場生産
されたものであり、１丸馬蹄形に形成されているため、
妻面骨組杆との連結固定が極めて容易である。

なお、妻面骨組杆も含めて骨組杆、中央枠、側枠各基部
は、地中に埋設固定される。

つぎに、４′は上部横桟、ｌは下部横桟であり、各横桟
４’、ｌ／と、妻面骨組杆１′、中央枠５、側枠８．８
相互とは、図外締結具により着脱可能に連結固定される
。

なお、側枠、横桟の数は、ハウスの間口に応じて適宜増
加させ、中央枠、側枠の大きさも、間口に合せて工場生
産する。

以上詳述した如く、本考案の裏体は、予め工場生産され
た馬蹄形のドア付中央枠５、及び側枠８゜８を、妻面骨
組杆１′に、締結具７を用いて固定して形成したもので
あり、次の効果を有する。

（１）従来の裏体は、中央枠、側枠を２本ずつ合計６本
の直管で形成するため、１本ずつ妻面骨組杆１′との当
り（高さ）を取って切断し、妻面骨組杆へ１本ずつ固定
しなければならない。

本考案では、中央枠５、側枠８，８は工場生産されてい
るため、切断の必要がなく、妻面骨組杆への組付けも、
いわば直管２本分が一体化されているので、３か所です
み、労力を半減することができる。

（２）又、妻面骨組杆１′へ、中央枠５、側枠８，８を
締結する際、これら中央枠、側枠上部が弧状に形成され
ているため、妻面骨組杆のどの位置に出あっても、即ち
接点で締結できるので、極めて組付けが容易である。

さらに、締結位置の微調整も容易である。

（３）中央枠、側枠、ドアは、いずれも着脱可能である
ので、裏体の組立て、分解、保管、再組立てが容易であ
る。

（４）量産、大量輸送、組立て分解時間の減少による諸
コストの低下を期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はビニルハウス骨組本体の平面図、第２図は従来
のビニル・・ウスの妻体正面図、第３図は実施例の裏体
の拡大正面図である。第４図は締結具を示す斜視図である。１′・・・・・・妻面骨組杆、５・・・・・・中央枠、
７・・・・・・締結具、８・・・・・・側枠。

【実用新案登録請求の範囲】

ドア付中央枠５と複数の側枠８，８とをそれぞれ馬蹄形
に形成して、妻面骨組杆１′へ、各枠５゜８．８の弧状
の上部を締結具７を介して着脱可能に固定してなる馬蹄
形枠を主体としたビニル・・ウスの裏体。