JPH077718Y2 - 家畜飼育設備 - Google Patents
家畜飼育設備Info
- Publication number
- JPH077718Y2 JPH077718Y2 JP1992004309U JP430992U JPH077718Y2 JP H077718 Y2 JPH077718 Y2 JP H077718Y2 JP 1992004309 U JP1992004309 U JP 1992004309U JP 430992 U JP430992 U JP 430992U JP H077718 Y2 JPH077718 Y2 JP H077718Y2
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- JP
- Japan
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- livestock
- ground
- base
- sleds
- breeding
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- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乳牛あるいは肉牛等の
家畜を多頭飼育するための、特に移動式の家畜飼育設備
に関する。
家畜を多頭飼育するための、特に移動式の家畜飼育設備
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】スタンチョン式と通称する
乳牛あるいは肉牛等を多頭飼育するための家畜飼育設備
は、土台を地面に固定し、同じく地面に固定した複数の
隔柵により複数のストールを区画してある。そして、家
畜を寒さから守るために、これらのストールを覆う屋根
に加えて、周部を壁で覆う。
乳牛あるいは肉牛等を多頭飼育するための家畜飼育設備
は、土台を地面に固定し、同じく地面に固定した複数の
隔柵により複数のストールを区画してある。そして、家
畜を寒さから守るために、これらのストールを覆う屋根
に加えて、周部を壁で覆う。
【0003】このような家畜飼育設備にあっては、土台
を固定するための基礎工事を必要とし、飼育設備の建設
に多大のコスト及び労力を必要とする。更に、一旦建設
した後は、飼育する家畜の頭数に応じて改築するために
は多大のコストを必要とする。このため、予め実際の飼
育頭数以上の飼育設備を建設すると、家畜の飼育コスト
が上昇する。
を固定するための基礎工事を必要とし、飼育設備の建設
に多大のコスト及び労力を必要とする。更に、一旦建設
した後は、飼育する家畜の頭数に応じて改築するために
は多大のコストを必要とする。このため、予め実際の飼
育頭数以上の飼育設備を建設すると、家畜の飼育コスト
が上昇する。
【0004】また、家畜が発病した場合に健康な多数の
家畜を他の場所に移動するためには、更に同様な飼育設
備が必要となり、健康な家畜を迅速に移動することがで
きない。常に余分の飼育設備を保有することは、更に飼
育コストを上昇させると共に、家畜飼育用のパドックを
効率よく利用することができない。
家畜を他の場所に移動するためには、更に同様な飼育設
備が必要となり、健康な家畜を迅速に移動することがで
きない。常に余分の飼育設備を保有することは、更に飼
育コストを上昇させると共に、家畜飼育用のパドックを
効率よく利用することができない。
【0005】本考案は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、極めて簡単に設置することができると共に、必要に
応じて他の場所に簡単に移動でき、パドックの有効利用
を図ることのできる家畜飼育設備を提供することを目的
とする。
で、極めて簡単に設置することができると共に、必要に
応じて他の場所に簡単に移動でき、パドックの有効利用
を図ることのできる家畜飼育設備を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の家畜飼育設備
は、両側壁間に配置された隔柵により区画されてそれぞ
れが各1の家畜を収容する複数のストールと、これらの
ストールを覆う屋根とを備える家畜飼育設備であって、
前記側壁及び隔柵を支える複数の支柱の下端部を固定し
かつ地上を滑動する前後一対のソリと、前記両側壁の下
端に配置されてこれらのソリを結合する一対の連結部材
とを有する土台を備え、この一対の連結部材のそれぞれ
の下面と地面との間に間隙が形成されることを特徴とす
る。
は、両側壁間に配置された隔柵により区画されてそれぞ
れが各1の家畜を収容する複数のストールと、これらの
ストールを覆う屋根とを備える家畜飼育設備であって、
前記側壁及び隔柵を支える複数の支柱の下端部を固定し
かつ地上を滑動する前後一対のソリと、前記両側壁の下
端に配置されてこれらのソリを結合する一対の連結部材
とを有する土台を備え、この一対の連結部材のそれぞれ
の下面と地面との間に間隙が形成されることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】この家畜飼育設備は基礎工事を施工することな
く土台上に組立てられ、所要のパドックに設置される。
各家畜は、隔柵により区画された各ストール内にそれぞ
れ収容され、飼育される。いずれかの家畜が発病した場
合には、発病した家畜を他の収容設備に収容すると共
に、この家畜飼育設備の土台を地上で滑動させつつ他の
場所に移動する。この土台が前後一対のソリとこれらの
一対のソリを結合する一対の連結部材とで形成され、こ
れらの連結部材の下面が地面との間に間隙を有すること
により、土台と地面との間の抵抗が小さく、柔らかい地
面上でも地中にめり込まずに滑動する。
く土台上に組立てられ、所要のパドックに設置される。
各家畜は、隔柵により区画された各ストール内にそれぞ
れ収容され、飼育される。いずれかの家畜が発病した場
合には、発病した家畜を他の収容設備に収容すると共
に、この家畜飼育設備の土台を地上で滑動させつつ他の
場所に移動する。この土台が前後一対のソリとこれらの
一対のソリを結合する一対の連結部材とで形成され、こ
れらの連結部材の下面が地面との間に間隙を有すること
により、土台と地面との間の抵抗が小さく、柔らかい地
面上でも地中にめり込まずに滑動する。
【0008】
【実施例】図1から図3は本考案の実施例による家畜飼
育設備10の外観構造を示し、本実施例では乳牛等の家
畜5頭飼い用として形成してある。
育設備10の外観構造を示し、本実施例では乳牛等の家
畜5頭飼い用として形成してある。
【0009】図1に示すように、この家畜飼育設備10
は土台12を一対の土ソリ12a,12bで形成してあ
る。これらの土ソリ12a,12bは前後に平行に配置
され、本実施例では等間隔に配置された6本の連結部材
14により強固に一体的に固定されている。
は土台12を一対の土ソリ12a,12bで形成してあ
る。これらの土ソリ12a,12bは前後に平行に配置
され、本実施例では等間隔に配置された6本の連結部材
14により強固に一体的に固定されている。
【0010】この家畜飼育設備10を一側から押圧ある
いは牽引したときに所要の方向に容易に移動できるよう
にするため、各土ソリ12a,12bの両側端には接地
側から上方に向けて傾斜した湾曲面あるいは平坦面を形
成してあり(図1,図3)、更に各土ソリ12a,12
bの接地側はその横断面が略円形状に形成してある(図
2)。
いは牽引したときに所要の方向に容易に移動できるよう
にするため、各土ソリ12a,12bの両側端には接地
側から上方に向けて傾斜した湾曲面あるいは平坦面を形
成してあり(図1,図3)、更に各土ソリ12a,12
bの接地側はその横断面が略円形状に形成してある(図
2)。
【0011】図2に示すように、これらの各土ソリ12
a,12bを結合する各連結部材14は、この家畜飼育
設備10の移動を容易としかつ水はけを効果的に行うた
めに、下面が地面に接触しないように地面との間に所要
の間隙を設けてあり、上面は後側から前側すなわち土ソ
リ12bから土ソリ12aの方向に沿って例えば4%程
度の勾配で下方に傾斜する傾斜面に形成してある。これ
らの土ソリ12a,12bは例えばクレオソート油であ
る防腐剤を加圧注入し、連結部材14は同様な防腐剤を
少なくとも塗布等することにより、後述する各支柱の下
端部と共に予め防腐処理を施しておくのが好ましい。そ
して、家畜を収容する上部構造体20がこのように形成
された土台12上に構築されている。
a,12bを結合する各連結部材14は、この家畜飼育
設備10の移動を容易としかつ水はけを効果的に行うた
めに、下面が地面に接触しないように地面との間に所要
の間隙を設けてあり、上面は後側から前側すなわち土ソ
リ12bから土ソリ12aの方向に沿って例えば4%程
度の勾配で下方に傾斜する傾斜面に形成してある。これ
らの土ソリ12a,12bは例えばクレオソート油であ
る防腐剤を加圧注入し、連結部材14は同様な防腐剤を
少なくとも塗布等することにより、後述する各支柱の下
端部と共に予め防腐処理を施しておくのが好ましい。そ
して、家畜を収容する上部構造体20がこのように形成
された土台12上に構築されている。
【0012】この上部構造体20は家畜の出入りする前
部を全面にわたって開口させており、土台12の両側端
に支柱22a,22bの下端部を固定してこれらの支柱
22a,22b間に延設した側壁24,24と、これら
の側壁24,24間に延設した後壁26とを備え、この
後壁26は土台12の土ソリ12bに下端部を固定した
支柱22b,24bで支えられている。更に、側壁2
4,24間には中間部に配置された支柱28bと土ソリ
12aに固定した中間支柱28aとで支えられた中仕切
り28が配置されており、これらの側壁24,24と後
壁26とで囲まれる内部空間を屋根30で覆ってある。
部を全面にわたって開口させており、土台12の両側端
に支柱22a,22bの下端部を固定してこれらの支柱
22a,22b間に延設した側壁24,24と、これら
の側壁24,24間に延設した後壁26とを備え、この
後壁26は土台12の土ソリ12bに下端部を固定した
支柱22b,24bで支えられている。更に、側壁2
4,24間には中間部に配置された支柱28bと土ソリ
12aに固定した中間支柱28aとで支えられた中仕切
り28が配置されており、これらの側壁24,24と後
壁26とで囲まれる内部空間を屋根30で覆ってある。
【0013】この屋根30は前部の開口を広く形成し、
家畜の出入りを容易とするために図示のように片流れ式
とするのが好ましい。また、中仕切り28はこの上部構
造体20の剛性を保持するために設けたものであり、こ
の中仕切り28を用いなくても所要の剛性を確保できる
場合には、必ずしも設ける必要はない。符号29a,2
9bはそれぞれ上部構造体20の前後に配置された梁材
を示す。
家畜の出入りを容易とするために図示のように片流れ式
とするのが好ましい。また、中仕切り28はこの上部構
造体20の剛性を保持するために設けたものであり、こ
の中仕切り28を用いなくても所要の剛性を確保できる
場合には、必ずしも設ける必要はない。符号29a,2
9bはそれぞれ上部構造体20の前後に配置された梁材
を示す。
【0014】図1から図3に示すように、本実施例にお
ける上部構造体20は、側壁24,24及び後壁26の
下側に空気取入口32を形成し、側壁24と屋根32と
の間にも開口34(図3)を形成し、前部の開口と共に
常に外部から空気の流入を計ることができるようになっ
ている。更に、後壁26は複数枚の取外し自在なパネル
で形成してあり、夏期等の気温が高いときに取外してよ
り多くの外気を取入れることができる。
ける上部構造体20は、側壁24,24及び後壁26の
下側に空気取入口32を形成し、側壁24と屋根32と
の間にも開口34(図3)を形成し、前部の開口と共に
常に外部から空気の流入を計ることができるようになっ
ている。更に、後壁26は複数枚の取外し自在なパネル
で形成してあり、夏期等の気温が高いときに取外してよ
り多くの外気を取入れることができる。
【0015】図4に概略的に示すように、後壁26は側
壁24,24間に延設されて各支柱22b,24bに固
定された下部受け部材38及び中部受け部材40と、梁
材29bに固定された上部受け部材42とを有し、これ
らの受け部材38,40,42にはパネル36の上縁部
あるいは下縁部を収容して保持する溝を形成してある。
図4には1つのみを示すパネル36がこれらの受け部材
38,40,42に形成された互いに対向する溝内には
め込まれ、必要な場合には自由に取外すことができる。
このパネル36の取付け及び取外しを容易にするため、
各パネル36の外面に取手37(図3)を設けてある。
本実施例ではパネル36は上下2段に配列してあるが、
中部受け部材40を省略してこれを1段に配列すること
も可能である。この場合は、パネル36の高さ方向の寸
法は略2倍になる。
壁24,24間に延設されて各支柱22b,24bに固
定された下部受け部材38及び中部受け部材40と、梁
材29bに固定された上部受け部材42とを有し、これ
らの受け部材38,40,42にはパネル36の上縁部
あるいは下縁部を収容して保持する溝を形成してある。
図4には1つのみを示すパネル36がこれらの受け部材
38,40,42に形成された互いに対向する溝内には
め込まれ、必要な場合には自由に取外すことができる。
このパネル36の取付け及び取外しを容易にするため、
各パネル36の外面に取手37(図3)を設けてある。
本実施例ではパネル36は上下2段に配列してあるが、
中部受け部材40を省略してこれを1段に配列すること
も可能である。この場合は、パネル36の高さ方向の寸
法は略2倍になる。
【0016】このように形成された上部構造体20の内
部は、隔柵すなわちそれぞれ支柱24bに固定された金
属製のストールパイプ44により家畜を収容するストー
ル46が仕切られている。本実施例では、中仕切り28
の一側に3つのストール46が形成され、他側に2つの
ストール46が形成されている(図1)。
部は、隔柵すなわちそれぞれ支柱24bに固定された金
属製のストールパイプ44により家畜を収容するストー
ル46が仕切られている。本実施例では、中仕切り28
の一側に3つのストール46が形成され、他側に2つの
ストール46が形成されている(図1)。
【0017】図4及び図5に示すように、ストールパイ
プ44は上側の水平部と下側の湾曲部とをL字状の取付
け金具45に一体的に固着した通称ミシガンタイプで形
成されている。このストールパイプ44は取付け金具4
5を家畜箇体の大きさに合わせて例えば支柱24bを貫
通する2本のボルト(図示しない)で固定される。この
ボルト取付け用の孔は、支柱24bに予め上下方向に沿
って複数組形成しておき、家畜の大きさに合わせて選択
し、ストールパイプ44の取付け高さを自由に変更でき
るようにしておいてもよい。
プ44は上側の水平部と下側の湾曲部とをL字状の取付
け金具45に一体的に固着した通称ミシガンタイプで形
成されている。このストールパイプ44は取付け金具4
5を家畜箇体の大きさに合わせて例えば支柱24bを貫
通する2本のボルト(図示しない)で固定される。この
ボルト取付け用の孔は、支柱24bに予め上下方向に沿
って複数組形成しておき、家畜の大きさに合わせて選択
し、ストールパイプ44の取付け高さを自由に変更でき
るようにしておいてもよい。
【0018】更に図4に示すように、これらの各ストー
ルパイプ44は押さえ板48及びUボルトを介してネッ
クレール50に固定されると共に、このネックレール5
0により側壁24にも固定されている。本実施例では、
ネックレール50は金属製のパイプで形成してあり、そ
の端部には板状の固定金具51を固着してある。一方、
側壁24には短柱52を固定してあり、この短柱52に
固定金具51を釘止めすることによりネックレール50
が側壁24に固定されている。
ルパイプ44は押さえ板48及びUボルトを介してネッ
クレール50に固定されると共に、このネックレール5
0により側壁24にも固定されている。本実施例では、
ネックレール50は金属製のパイプで形成してあり、そ
の端部には板状の固定金具51を固着してある。一方、
側壁24には短柱52を固定してあり、この短柱52に
固定金具51を釘止めすることによりネックレール50
が側壁24に固定されている。
【0019】図5はこのように取付けられたストールパ
イプ44を示し、図6は上記中仕切り28を示す。この
ストールパイプ44及び中仕切り28はいずれも骨組み
構造のみで形成されており、通気を阻害する壁構造を有
しない。このため、上部構造体20の内部は極めて通気
性の高い構造に形成される。
イプ44を示し、図6は上記中仕切り28を示す。この
ストールパイプ44及び中仕切り28はいずれも骨組み
構造のみで形成されており、通気を阻害する壁構造を有
しない。このため、上部構造体20の内部は極めて通気
性の高い構造に形成される。
【0020】上記家畜飼育設備10は、パドック等の所
要位置に土台12を組立て、この土台12上に上部構造
体20を組立てることにより、極めて簡単に構築するこ
とができる。この家畜飼育設備10を上記のように乳牛
5頭飼い用として形成する場合には、側壁24,24の
間隔を約6250mm、土ソリ12a,12bの間隔を約2250
mm、空気取入口32の高さを約30mmとし、各ストール4
6の幅を約1250mmとするのが好ましい。更に、6頭飼い
等の他の飼育頭数用に変更しあるいは他の家畜の飼育用
として形成する場合にはそれぞれの所要寸法に合わせて
変更することができる。
要位置に土台12を組立て、この土台12上に上部構造
体20を組立てることにより、極めて簡単に構築するこ
とができる。この家畜飼育設備10を上記のように乳牛
5頭飼い用として形成する場合には、側壁24,24の
間隔を約6250mm、土ソリ12a,12bの間隔を約2250
mm、空気取入口32の高さを約30mmとし、各ストール4
6の幅を約1250mmとするのが好ましい。更に、6頭飼い
等の他の飼育頭数用に変更しあるいは他の家畜の飼育用
として形成する場合にはそれぞれの所要寸法に合わせて
変更することができる。
【0021】この家畜飼育設備20は種々の態様で家畜
を飼育することができ、例えば乳牛を飼育する場合に
は、床すなわち土ソリ12a,12b及び連結部材14
で囲まれる各空間内に、この土台12の上面まで火山灰
を敷き、水はけを良好にして内部を衛生的に保持し、更
にその上に敷きワラを入れる。また、育成牛用として使
用する場合は、土台12の土ソリ12a,12bを両側
端の2本の連結部材14のみで連結し、中間の連結部材
14(図1の実施例の場合は中間の4本の連結部材)を
取除くと共に、中仕切り28及び全てのストールパイプ
44を取外し、土台12の上面まで火山灰を敷き、更に
その上に敷きワラを入れてもよく、あるいは、中仕切り
28及び全てのストールパイプ44を取外して土台12
の上面に床板を張ってもよい。床板を張る場合には、床
板を予め防腐処理しておくのがこの好ましく、この床板
上に敷きワラを敷く。中間の4本の連結部材14は必ず
しも取外さなくてもよい。このように、飼育する家畜の
種類及び家畜箇体の大きさに合わせて適宜に対応させる
ことができる。
を飼育することができ、例えば乳牛を飼育する場合に
は、床すなわち土ソリ12a,12b及び連結部材14
で囲まれる各空間内に、この土台12の上面まで火山灰
を敷き、水はけを良好にして内部を衛生的に保持し、更
にその上に敷きワラを入れる。また、育成牛用として使
用する場合は、土台12の土ソリ12a,12bを両側
端の2本の連結部材14のみで連結し、中間の連結部材
14(図1の実施例の場合は中間の4本の連結部材)を
取除くと共に、中仕切り28及び全てのストールパイプ
44を取外し、土台12の上面まで火山灰を敷き、更に
その上に敷きワラを入れてもよく、あるいは、中仕切り
28及び全てのストールパイプ44を取外して土台12
の上面に床板を張ってもよい。床板を張る場合には、床
板を予め防腐処理しておくのがこの好ましく、この床板
上に敷きワラを敷く。中間の4本の連結部材14は必ず
しも取外さなくてもよい。このように、飼育する家畜の
種類及び家畜箇体の大きさに合わせて適宜に対応させる
ことができる。
【0022】この家畜飼育設備20は前部が全面にわた
って開口し、側壁24,24及び後壁26の下部に空気
取入口32が形成されているため、常に新鮮な空気の流
入を計ることができる。したがって、家畜本来の自然環
境に最も近い状態で飼育することができる。各ストール
46内に収容された家畜は常に新鮮な外気に触れること
により、安心感が増大する。更に、寒くなると自ら動く
ことによって空腹となり、飼料を食べ、飼料を食べるこ
とにより胃の働きが良くなり、家畜の健康を増進するこ
とができる。そして、飼育頭数が増えた場合は、同様な
家畜飼育設備20を順次連結し、あるいは、パドックの
状態にあわせて複数設置することにより、極めて簡単か
つ低コストで増築することができる。
って開口し、側壁24,24及び後壁26の下部に空気
取入口32が形成されているため、常に新鮮な空気の流
入を計ることができる。したがって、家畜本来の自然環
境に最も近い状態で飼育することができる。各ストール
46内に収容された家畜は常に新鮮な外気に触れること
により、安心感が増大する。更に、寒くなると自ら動く
ことによって空腹となり、飼料を食べ、飼料を食べるこ
とにより胃の働きが良くなり、家畜の健康を増進するこ
とができる。そして、飼育頭数が増えた場合は、同様な
家畜飼育設備20を順次連結し、あるいは、パドックの
状態にあわせて複数設置することにより、極めて簡単か
つ低コストで増築することができる。
【0023】各家畜を収容するためのストール46を区
画するストールパイプ44は、下方に湾曲する湾曲部を
有するため、家畜が誤って頭あるいは足をストールパイ
プ44内に差入れても、自ら前後あるいは左右に移動さ
せることにより簡単に抜出すことができ、事故を未然に
防止することができる。
画するストールパイプ44は、下方に湾曲する湾曲部を
有するため、家畜が誤って頭あるいは足をストールパイ
プ44内に差入れても、自ら前後あるいは左右に移動さ
せることにより簡単に抜出すことができ、事故を未然に
防止することができる。
【0024】更に、家畜が発病した場合には、この発病
した家畜だけを他の設備に収容し、この家畜飼育設備2
0を他の場所に移動することができる。この場合は、ト
ラクター等により押圧あるいは牽引させて、土台12を
地上で滑動させつつ移動することができる。土台12の
土ソリ12a,12bは設置側が湾曲し、更に両側端に
接地側から上方に向けて傾斜した湾曲面あるいは平坦面
が形成されているため、極めて簡単に移動することがで
きる。
した家畜だけを他の設備に収容し、この家畜飼育設備2
0を他の場所に移動することができる。この場合は、ト
ラクター等により押圧あるいは牽引させて、土台12を
地上で滑動させつつ移動することができる。土台12の
土ソリ12a,12bは設置側が湾曲し、更に両側端に
接地側から上方に向けて傾斜した湾曲面あるいは平坦面
が形成されているため、極めて簡単に移動することがで
きる。
【0025】
【考案の効果】以上明らかなように、本考案の家畜飼育
設備は、側壁及び隔柵を支える複数の支柱の下端部を固
定しかつ地上を滑動する前後一対のソリと、前記両側壁
の下端部に配置されてこれらのソリを結合する一対の連
結部材とを有する土台を備え、これらの連結部材のそれ
ぞれの下面と地面との間に間隙が形成されることによ
り、基礎工事を行うことなくどのような場所でも極めて
簡単に設置することができると共に、柔らかい地面上で
も一対のソリを滑動させて他の場所に簡単に移動でき、
パドックの有効利用を図ることができる。
設備は、側壁及び隔柵を支える複数の支柱の下端部を固
定しかつ地上を滑動する前後一対のソリと、前記両側壁
の下端部に配置されてこれらのソリを結合する一対の連
結部材とを有する土台を備え、これらの連結部材のそれ
ぞれの下面と地面との間に間隙が形成されることによ
り、基礎工事を行うことなくどのような場所でも極めて
簡単に設置することができると共に、柔らかい地面上で
も一対のソリを滑動させて他の場所に簡単に移動でき、
パドックの有効利用を図ることができる。
【図1】本考案の実施例による家畜飼育設備の概略的な
正面図である。
正面図である。
【図2】図1の家畜飼育設備の側面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】図1の家畜飼育設備の内部の一部を示す概略的
な説明図である。
な説明図である。
【図5】図1の家畜飼育設備内のストールパイプの取り
付け状態の説明図である。
付け状態の説明図である。
【図6】同じく中仕切りの説明図である。
10…家畜飼育設備、12…土台、12a,12b…土
ソリ、22a,22b,24b,28a,28b…支
柱、24…側壁、26…後壁、28…中仕切り、30…
家根、32…空気取入口、44…ストールパイプ、46
…ストール、50…ネックレール。
ソリ、22a,22b,24b,28a,28b…支
柱、24…側壁、26…後壁、28…中仕切り、30…
家根、32…空気取入口、44…ストールパイプ、46
…ストール、50…ネックレール。
Claims (1)
- 【請求項1】 両側壁間に配置された隔柵により区画さ
れてそれぞれが各1の家畜を収容する複数のストール
と、これらのストールを覆う屋根とを備える家畜飼育設
備であって、前記側壁及び隔柵を支える複数の支柱の下
端部を固定しかつ地上を滑動する前後一対のソリと、前
記両側壁の下端部に配置されてこれらのソリを結合する
一対の連結部材とを有する土台を備え、これらの連結部
材のそれぞれの下面と地面との間に間隙が形成されるこ
とを特徴とする家畜飼育設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004309U JPH077718Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜飼育設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004309U JPH077718Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜飼育設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563255U JPH0563255U (ja) | 1993-08-24 |
JPH077718Y2 true JPH077718Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=11580892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992004309U Expired - Lifetime JPH077718Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜飼育設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077718Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232121B2 (ja) * | 1972-07-29 | 1977-08-19 | ||
JPS58205438A (ja) * | 1982-05-22 | 1983-11-30 | 株式会社中山製鋼所 | 畜舎 |
JPS5918851B2 (ja) * | 1976-08-25 | 1984-05-01 | 株式会社東芝 | 変流器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232121U (ja) * | 1975-08-28 | 1977-03-07 | ||
JPS5918851U (ja) * | 1982-07-27 | 1984-02-04 | 清水港飼料株式会社 | 家畜用哺育装置 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP1992004309U patent/JPH077718Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232121B2 (ja) * | 1972-07-29 | 1977-08-19 | ||
JPS5918851B2 (ja) * | 1976-08-25 | 1984-05-01 | 株式会社東芝 | 変流器 |
JPS58205438A (ja) * | 1982-05-22 | 1983-11-30 | 株式会社中山製鋼所 | 畜舎 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0563255U (ja) | 1993-08-24 |
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