JPS588038Y2 - 植物栽培用ハウス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、植物栽培用ハウスに関し、更に詳しくは、２
本の支柱１の上部に屋根材２を支持するための屋根用の
骨材３を設けてアーチ状体Ａを形成し、アーチ状体Ａを
田圃に複数個立設すると共にアーチ状体Ａの支柱１と降
りのアーチ状体Ａの支柱１とを結ぶ線上に中間支柱７を
立設し、屋根用の骨材３の端部の軒部分５を中間支柱７
の上部よシ外側に位置させて成る植物栽培用ハウスに係
るものである。

従来にあってはバイブロを第９図に示すように合掌構造
に組んできゅうり、トマト、豆類等の植物を栽培するた
めの植物栽培用支柱を形成していたが、バイブロが交叉
する部分で空気の流通が悪く、また太陽光線が挿し込１
ないから病害の原因となるといった欠点があシ、更に農
薬散布が困難であった。

またかかる植物栽培用支柱にあっては雨水は常に植物に
降９注ぐことになってトマト栽培などの場合には品質が
落ちまた収量も減少する結果ともなった。

本考案は上記の点に鑑みて成されたものであって、風通
しがよく、シかも雨を防ぐことができると共に保温性に
優へ植物を良好に生育させることができ、また屋根の軒
部分から流下する雨水が直接植物にかからない植物栽培
用ノ・ウスを提供することを目的としている。

以下本考案を実施例により詳述する。

支柱１は丸鋼管の表面をポリ塩化ビニルなどの合成樹脂
で被覆して形成されるもので、支柱１の上部に水平方向
に第２図のように屋根支柱４が屈曲形成してあ、す、こ
の屋根支柱４の先端に斜方向へ軒部分５が延出しである
。

この１対の支柱１，１を屋根支柱４，４が基部で水平方
向にて重複するよう重ね、この部分を鉄線や紐で結束す
るか溶接固定などすることによって両屋根支柱４，４を
結合せしめ、２本の支柱１，１上部に屋根用の骨材３を
形成するものである。

このように２本の支柱１を結合してアーチ状体Ａを形成
するのである。

アーチ状体Ａは第１図のように下端を地中に埋め込むこ
とにより立設されるものであり、アーチ状体Ａの支柱と
隣りのアーチ状体の支柱とを結ぶ線上に中間支柱７を複
数本立設して支柱１と中間支柱７との間及び骨材３，３
間にワイヤまたは横フレーム等の横架材８を架は渡す。

この後にビニールシートなどの屋根材２を骨材３，３上
に張ジ渡して第３図のように屋根材固定紐９を杭１０で
引張ることにより屋根材２を脱着自在に取付けるもので
ある。

このようにして構成した植物栽培用ハウスはトマト、き
ゅうり、豆類等の茎自体で作物を支える力の弱い植物を
支柱１で支えて第２図のように栽培を行なうものであり
、トマトの開花結実期などに雨があたると花が落ちたり
病気が発生したり、更に収穫期には雨による果実の割れ
が発生し、品質が落ち収量が減少するために屋根材２を
屋根用の骨材３に取付けて雨をさけるものである。

第４図は支柱１の上端にへ字型の山型に屈曲した屋根支
柱４を形成したもので、このものは１対の屋根支柱４，
４を屈曲部１１．１１が重なり合うよう結合して骨材３
を形成するものである。

第５図は支柱１の上部を上方へ湾曲するよう曲成して屋
根支柱４を形成し、一対の屋根支柱４，４を交叉部分が
上面で大きな凹みを生じないよう交叉して結合すること
により屋根用の骨材３を形成したものである。

第６図は骨材３ｆ；！：弓成り状に形成して２本の支柱
１，１上端間に溶接などで取付けたもので、第７図は支
柱１の上部をやや屈曲せしめてここに骨材３を取付けで
ある。

第８図は支柱１の上部に取付片１２を屈曲延設して取付
片１２゜１２間に弓成り状の骨材３を溶接や鉄線、紐に
よる結束で取付けたものである。

上記各実施例においては、いずれも骨材３は上面がフラ
ットもしくはアーチ型となるように形成してあって骨材
３上に屋根材２を張設した際に屋根材２に大きな凹部が
生じないようにしてあり、屋根材２上に降り注がれる雨
水を両側より流し落し易くしである。

しかして本考案にあっては第１図に示すようにアーチ状
体Ａの支柱１と隣りのアーチ状体Ａの支柱１とを結ぶ線
上に複数本の中間支柱７が立設してあり、屋根用の骨材
３の端部の軒部分５が中間支柱７の上部より外側方に位
置していて屋根材２を張設した場合軒先より流下する雨
水が中間支柱７に支持した植物に直接かからないように
なっている。

本考案は、叙述のように２本の支柱の上部に屋根材を支
持するための屋根用の骨材を設けてアーチ状体を形成し
であるので、骨材上に屋根材を張ることによってトマト
の開花結実期、収穫期などに雨をさけることができて品
質、収量良く栽培を行なうことができるものである。

しかも２本の支柱の上部に骨材を設けであるので、支柱
を立設するにあたって合掌状に支柱を交叉させる必要が
なく、植物に十分に太陽光線が挿し込むと共に通風を妨
げるおそれがないものであって、病虫害の発生が少なく
なるなどの利点を有するものである。

更にアーチ状体を田圃に複数個立設すると共にアーチ状
体間に中間支柱を立設しであるので、屋根を支持するた
めのアーチ状体の支柱と隣りのアーチ状体の支柱とを結
ぶ線上に中間支柱を配置することで、植物を屋根でか釦
いながら効率のよい栽培ができる。

すなわち中間支柱をトマトなどの植物栽培用の支柱とし
て利用できるのはもちろん、屋根を支持するためのアー
チ状体の支柱も中間支柱と同様にトマトなどの植物栽培
用の支柱として利用でき、咬つすぐな線上にｌ定間隔で
植物ヲ傳えて栽培するに当り、上記のようにアーチ状体
の支柱も植物栽培用の支柱として無駄なく利用でき、ト
マトなどの植物の単位面積当りの収穫量がふえるもので
ある。

しかもこの場合アーチ状体の支柱を中間支柱と同様に植
物栽培用の支柱として用いられるような位置に立設して
いるにも拘らず屋根の軒部分を中間支柱の上部より外側
に位置させであるので、軒部分から流下する雨水が開花
結実期、収穫期などに直接植物にかからず、品質、収量
良く栽培を行うことができるものである。

さらに、支柱上部に屋根を形成するだけで側面は開放さ
れているため、植物に必要な十分な太陽光線が挿し込む
と共に通風を妨げるおそれがないものであって病虫害の
発生が少なくなるなどの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体を示す斜視図、第２図は同上の正
面図、第３図は同上の一部切欠斜視図、第４図乃至第８
図はそれぞれ本考案の他の実施例を示す正面図、第９図
は従来例の斜視図であって、１は支柱、２は屋根材、３
は骨材、５は軒部分、７は中間支柱、Ａはアーチ状体で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２本の支柱の上部に屋根材を支持するための屋根用の骨
   材を設けてアーチ状体を形成し、アーチ状体を田圃に複
   数個立設すると共にアーチ状体の支柱と隣りのアーチ状
   体の支柱とを結ぶ線上に中間支柱を立設し、屋根用の骨
   材の端部の軒部分を中間支柱の上部よシ外側に位置させ
   て成る植物栽培用ハウス。