JPS5839035Y2 - コネクタ用端子間接続部品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、相対するコネクタの端子間を接続する接続部
品に関する。

通信装置及び電子応用機器等に用いられている同軸コネ
クタにおいて、ＶＨＦ帯、ＵＨＦ帯のような高い周波数
帯において相対する２個所にまたがる端子を電気的特性
を損うことなく、また端子相互間の軸ずれを吸収し無理
なく接続する筒状の部品が必要である。

従来の接続部品は、その断面が円形又は長円形のものが
使用されている。

円形の断面をもつ接続部品の場合は電気的特性の面では
良好であるが、挿入する２個の端子の軸ずれを吸収する
ことができない。

また、長円形の断面をもつ接続部品の場合は、端子を挿
入すると接続部品の形状を変形させ、端子と接続部品の
接触が不安定となり、接触点の品質劣化及び高周波特性
の劣化を生ずる欠点があった。

上記について添付図面を参照して説明する。第１図は従
来の接続部品の１例を示す。

第１図ａ、ｌ）において、１は、断面円形の筒状接続部
品であり、２は、接続部品１の一端から挿入された端子
で、端子２と、端子２と相対する他の端子（図示してな
い）との軸が一致しないと、接続部品１と挿入端子２と
の軸ズレが起り、端子と接続部品の安定な接触は得られ
ない。

第２図ａ、ｌ）は、断面長円形の筒状接続部品１１に、
やはり断面長円形の端子１２を一端から挿入しているも
のであり、この場合、相対する端子間の軸ズレは断面の
変形により吸収されるが、しかし、端子１２と接続部１
１′との接触は不安定となり、接続部の信頼性は劣化す
る。

本考案は上記の欠点を除去した安定な接続部の接触が得
られる接続部品を提供することを目的としている。

第３図は本考案による接続部品を示すものであり、同図
ａ、ｂにおいて、本考案の接続部品２１は、導電性ばね
板材を筒状に折り曲げて形成されているものであり、そ
の断面形状はほぼ長円形で、その長軸の一端部で前記折
曲げの突き合せがなされ、かつ、この突合せ側の横幅は
反対側より狭く、全体として卵形の長円形とされている
。

２１ ａは、筒の長さ方向の中間部で、卵形の小幅側か
ら断面長軸の中間位置まで切り込んだ裂れ目であり、こ
の裂れ目２１ ａにより両端側でそれぞれ独立に狭い横
幅が拡げられる。

第４図ａ、ｌ）は、本考案の接続部品２１により相対す
る端子２２と２２′間を接続した図であり、断面長円形
の端子の長円横幅に沿って本考案の卵形断面の接続部品
は変形して安定な接触がなされ、かつ、軸ズレに対して
も、断面長軸方向のゆとりでもって無理なく吸収される
。

第５図は、本考案接続部品をＵ形同軸コネクタに適用し
た使用例であり、図において、３１はカバー、３２は止
めネジ、３３と３４は、コネクタ端子（中心導体）２２
を外導体３５の中心軸位置に支持する絶縁物、３７は接
続管、２１はコネクタ端子２２を互いに接続する本考案
の接続部品である。

以上に述べた如く、本考案のコネクタ用端子間接続部品
を使用した場合、２個所にまたがるコネクタを接続する
とき、相対する２個の端子の軸ずれを吸収し、端子に加
わるストレスが緩和され、かつ端子接続部の品質を向上
することができる。

また本考案の接続部品をＵ形量軸コネクタに用いること
により電子回路の小形化ができ、さらに保全性も向上で
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは断面円形の従来のコネクタ用端子間接続部品
と接続端子の軸垂直断面図、同図すは側面図である。 第２図ａは断面長円形の従来の接続部品と接続端子の軸
垂直断面図、同図すは側面図である。 第３図ａは本考案の一実施例の軸垂直断面図、同図すは
側面図である。 第４図ａは本考案の接続部品と接続端子を示す軸垂直断
面図、同図すは側面図である。 第５図は本考案の接続部品をＵ形量軸コネクタに使用し
た断面図である。 ２１・・・・・・本考案のコネクタ用端子間接続部品、
２１ａ・・・・・・中間袋れ目、２２・・・・・・接続
端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導電性ばね板材が筒状に折曲げられて形成され、接続さ
   れる端子が鉄筒の両端から互いに挿入されるコネクタ用
   端子間接続部品において、この筒の断面形状がほぼ卵形
   に形成されていることを特徴とするコネクタ用端子間接
   続部品。