JPS5838943Y2 - エアコン室外ユニツトの吊下装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアコン室外ユニットの吊下装置に関し、大き
さの異なるエアコン室外ユニットでも、その大小に拘わ
らず確実に装着できるようにしたものである。

エアコン室外ユニットの吊下装置は、略水平な取付部と
該取付部の両端から上方に突出した立上部とから成る前
杆を複数個平行状に連結し、その上端を軒等の被吊下部
材に取付けると共に、複数個の取付部間にエアコン室外
ユニットを設置状に装着するように構成している。

しかし、エアコン室外ユニットは機種等により大きさが
異なる為、大きさによっては取付部に適合せず、その装
着が困難となったり、不安定となることがあった。

本考案は上記問題点を解消したもので、その特徴とする
ところは、略水平な取付部と該取付部の両端から上方に
突出した立上部とから成る前杆を複数個平行状に連結し
、その上端を軒等の被吊下部材に取付けると共に、前記
複数個の取付部間に一対の支持杆を連結し、両支持杆に
エアコン室外ユニットを設置状に装着するようにした吊
下装置であって、前記各取付部に長手方向に間隔をおい
て一対のねじ軸を夫々上方へ突設すると共に、前記各支
持杆には、各取付部を長手方向に摺動自在として上方か
ら抱持しかつ前記ねし軸に挿入される摺動方向の長孔を
有する抱持片を突設し、これら抱持片をねじ軸に螺合す
るナラＩ・で着脱自在に締着することにより、両支持杆
を取付部間に互いの間隔を調整自在として連結して成る
点にある。

以下、本考案を図示の実施例に従って説明すると、第１
図及び第２図において、１は一対の円筒状の前杆で、略
水平な取付部２と該取付部２の両端から上方に突出した
立上部３とから成り、両前杆１は一対の連結杆４により
互いに間隔をおいて平行状に連結されている。

５はねじ軸で、各取付部２にその長手方向に間隔をおい
て一対ずつ上方へ突設している。

６は一対の支持杆で、両取付部２上にその両者に股がる
ように配置している。

７は取付部２をその長手方向に摺動自在として上方から
抱持する半割筒状の抱持片で、各支持片６の両端部に夫
々直交方向に突設している。

各抱持片７にはその幅方向中央部に摺動方向の長孔８が
開口され、この長孔８は第３図に示す如く前記ねじ軸５
に夫々挿入されており、各抱持片７はねじ軸５に螺合す
る袋ナツト９により取付部２に着脱自在に締着されてい
る。

１０は各支持杆６の両端部に夫々長手方向に開口した長
孔である。

１１はエアコン室外ユニットで、支持杆６上に設置し、
第３図に示す如く長孔１０に下方から挿入されるボルト
１２により着脱自在に固定している。

ボルト１２にはゴム又はプラスチック等の絶縁用座金１
３．１４が支持杆６を上下に挾むように嵌合しており、
支持杆６とエアコン室外ユニット１１とを確実に絶縁し
ている。

１５は長孔１６を有する固定金具で、第４図に示す如く
長孔１６に挿入されるボルト１７により軒等の被吊下部
材１８に着脱自在に固着するようになっており、前杆１
の各上端がこの固定金具１５を介して被吊下部材１８に
取付けられるのである。

１９は前杆１と同径の延長前杆で、各立上部３の上端に
連続状に固着し、被吊下部材１１と取付部２との間隔を
広げるべく前杆１と固定金具１５との間に介在している
。

即ち、第４図に示す如く前杆１の上端部にナツト２０を
内嵌状に没設して、没入部２１を形成すると共に、延長
前杆１９の下端部にナツト２２を内嵌状に突設して、突
出部２３を形成し、その突出部２３と没入部２１とを嵌
合して、固定金具１５より挿入されたボルト２４を前記
両ナツ） ２０．２２に着脱自在に共締している。

上記実施例の構成によれば、現在、一対の支持杆６はね
じ軸５より外側に位置し、抱持片７を介して両取付部２
間に連結しているが、袋ナツト９を弛めると、抱持片７
は長孔８の範囲内で取付部２を長手方向に摺動可能とな
るので、その範囲内で両支持杆６の互いの間隔を調整で
きる。

また第５図Ｉ、ＩＩに示す如く両支持杆６をねじ軸５よ
り内側に位置させ、或いは一方のみを内側に位置させて
取付部２間に連結することにより、互いの間隔を調整で
きる。

従って、エアコン室外ユニット１１の大きさに合せて両
支持杆６の間隔を調整でき、不安定となることなく、エ
アコン室外ユニット１１を両支持杆６上に確実に装着で
きる。

しかも、抱持片７は取付部２を上方から抱持し、かつ袋
ナツト９により締着されるので、支持杆６は取付部２に
対してガタ付く惧れもない。

また、前杆１と固定金具１５との間に延長前杆１９を介
在しており、被吊下部材１８と取付部２との間隔が広が
っているので、エアコン室外ユニット１１の縦幅が大き
い場合でも、その縦幅に比して被吊下部材１８と取付部
２の間隔が狭くはならず、エアコン室外ユニット１１を
良好に装着できる。

しかも、延長前杆１９の突出部２３と前杆１の没入部２
１とが嵌合した状態で、固定金具１５より挿入されたボ
ルト２４をナラ）−２０，２２に着脱自在に共締してい
るので、延長前杆１９がガタ付く惧れもなく、また延長
前杆１９が邪魔になる場合には、第６図に示す如く延長
前杆１９を取外して、前杆１に固定金具１５を直接固着
することもできる。

本考案によれば、一対の支持杆を取付部間に互いの間隔
を調整自在として連結し、その両支持杆にエアコン室外
ユニットを設置状に装置するようにしているので、エア
コン室外ユニットの大きさに合わせて両支持杆の間隔を
調整でき、大きさの異なるエアコン室外ユニットでも確
実に装着できる。

しかも、支持杆に突設した抱持片は取付部を上方から抱
持すると共に、取付部に突設したねじ軸に螺合するナツ
トにより締着されるので、支持杆がガタ付く惧れもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同分
解斜視図、第３図は同要部を示す側断面図、第４図は同
前杆の上端部分を示す側断面図、第５図Ｉ、ＩＩは作用
説明用の側面図、第６図は作用説明用の側断面図である
。 １・・・・・・前杆、２・・・・・・取付部、３・・・
・・・立上部、５・・・・・・ねじ軸、６・・・・・・
支持杆、７・・・・・・抱持片、８・・・・・・長孔、
９・・・・・・袋ナツト、１１・・・・・・エアコン室
外ユニット、１８・・・・・・被吊下部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略水平な取付部と該取付部の両端から上方に突出した立
   上部とから成る前杆を複数個平行状に連結し、その上端
   を軒等の被吊下部材に取付けると共に、前記複数個の取
   付部間に一対の支持杆を連結し、両支持杆にエアコン室
   外ユニットを設置状に装着するようにした吊下装置であ
   って、前記各取付部に長手方向に間隔をおいて一対のね
   じ軸を夫々上方へ突設すると共に、前記各支持杆には、
   各取付部を長手方向に摺動自在として上方から抱持しか
   つ前記ねし軸に挿入される摺動方向の長孔を有する抱持
   片を突設し、これら抱持片をねじ軸に螺合するナツトで
   着脱自在に締着することにより、両支持杆を取付部間に
   互いの間隔を調整自在として連結して戒るエアコン室外
   ユニットの吊下装置。