JPS5838526B2 - ゴクボソセンイノセイゾウホウ - Google Patents

ゴクボソセンイノセイゾウホウ

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JPS5838526B2
JPS5838526B2 JP8118675A JP8118675A JPS5838526B2 JP S5838526 B2 JPS5838526 B2 JP S5838526B2 JP 8118675 A JP8118675 A JP 8118675A JP 8118675 A JP8118675 A JP 8118675A JP S5838526 B2 JPS5838526 B2 JP S5838526B2
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JP
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pva
fibers
water
degree
fiber
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JP8118675A
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JPS525318A (en
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晋 北村
正雄 鷲見
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維の構成成分の一部を水洗処理により溶解除
去する実用的な極細繊維の製造法に関するものである。
最近、衣料製品の高級化、多様化にともない繊維の極細
化による風合改良が試みられ、また合成紙、不織布など
の用途開発が進むにつれ合成フィブリル状極細繊維の製
造法の開発が望まれるようになってきた。
しかし、通常の紡糸方法で得られる細デニール繊維はせ
いぜい0.5〜1.0デニ一ル程度が限界であり、0.
1デニールあるいはこれ以下の極細繊維の製造方法は、
方法としては各種の方法が提案されているがいまだ実用
化に移されていないのが現状である。
たとえば特公昭44−21167号公報に2種以上の異
種成分を混合紡糸した後、1種以上の成分を特定の溶媒
で溶解除去して極細繊維を製造する方法が提案されてい
るが、かかる方法は溶媒として有機系のものが使用され
ているため、臭気、引火爆発など安全の問題があり、ま
た混合紡糸する成分によって溶媒が限定されるだけでな
く溶解除去に際して安全のための装置と条件が限定され
るので実用化が困難であった。
本発明者らは、かかる従来法の問題点が溶媒として有機
系のものを使用せざるを得ない点にあり有機溶媒に代え
て水で繊維の構成成分の1部を溶解除去できれば2種以
上の成分を混合紡糸する極細繊維の製造法が極めて容易
に実用化できるだけでなく、用途によっては繊維あるい
は繊維製品の通常施こされる水洗処理工程で溶解除去で
きるのでその価値は甚大であると判断し、水に容易に溶
解しかつ他の繊維形成能を有する高分子化合物と混合紡
糸あるいは複合紡糸し得る高分子化合物について鋭意研
究した結果、平均重合度50〜300、ケン化度50〜
80モル%のポリビニルアルコール(以下PVAという
)が水溶性かつ熱溶融性を有しさらに繊維形成能を有す
ることをみいだし本発明を完成した。
すなわち、本発明は平均重合度50〜300、ケン化度
50〜80モル%のPVAと繊維形成能を有する高分子
化合物とを混合紡糸あるいは複合紡糸し、要すれば延伸
熱処理を施こした後、得られた繊維を水洗処理してPV
Aを溶解除去せしめることを特徴とする極細繊維の製造
法である。
本発明に使用する平均重合度50〜300、ケン化度5
0〜80モル%のPVAは、たとえば重合時の温度のも
とで20X10−’以上の連鎖移動定数をもつアルコー
ル類中で酢酸ビニルを平均重合度50〜300に重合し
、加熱下に溶剤を追いだしたのち、無水メタノールに混
合溶解しアルカリを加えて脱酢酸化することにより製造
することができる。
このようにして得られた平均重合度50〜300、ケン
化度50〜80モル%のPVAは、PVA単独あるいは
該PVAに適当量の融剤を添加すれば100〜240℃
の任意の温度で加熱溶融することができるのでナイロン
、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
パラオキシベンゾエートなど殆どの熱溶融性高分子化合
物と溶融混合紡糸あるいは溶融複合紡糸することができ
る。
また、本発明に使用する平均重合度50〜300、ケン
化度50〜80モル%のPVAは常温の水に溶解するの
で水を溶媒とする通常のPVAあるいはポリフラールと
混合紡糸することができ、さらにアセトン、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミドなどの有機溶媒にも
溶解するので、これらの溶媒を用いた紡糸原液から紡糸
するアセテート、PVC(乾燥法)、ポリアクリロニト
リル、ポリウレタンとも混合紡糸することができる。
本発明はかかる特定PVAと繊維形成能を有する高分子
化合物とを混合あるいは複合紡糸して後、該得られた繊
維を水洗処理して繊維を構成するPVAを溶解除去する
ものであるから、特定PVAは他の繊維形成能を有する
高分子化合物と混合あるいは複合紡糸ができるだけでな
く、繊維形成後において該PVAが容易に水洗除去でき
るものでなげればならない。
しかるに平均重合度50未満のPVAは製造が困難であ
るばかりか他の高分子化合物との混合紡糸が困難であり
、一方平均重合度が300を越えると熱溶融性が悪くな
るので他の高分子化合物との溶融混合紡糸が困難となり
本発明に適用できなくなる。
また平均重合度50〜300のPVAであってもケン化
度が50〜80モル%を外れると熱溶融性あるいは水溶
性のいずれかの性質が失なわれるため、やはり本発明に
適用できなくなる。
したがって、本発明に適用するPVAは平均重合度50
〜300、ケン化度50〜80モル%のものであること
が必要である。
かかる特定PVAは、該PVAに対し50%以下の融剤
たとえば多価アルコール類、尿素誘導体などを混合して
しても容易に水に溶解するので、他の高分子化合物と混
合紡糸する際融剤を該PVAに対し50重量%以下添加
してもよい。
本発明で使用する平均重合度50〜300、ケン化度5
0〜80モル%のPVAあるいは該PVAに対し50重
量%以下の融剤を添加したものは他の繊維形成能を有す
る高分子化合物と混合溶融あるいは溶媒を使用して混合
しても各原液は完全には混合されずそれぞれ独自の成分
を保持しているので混合紡糸に際して適当な混合率を選
定することにより得られる極細繊維の繊度を任意に調節
することができる。
また溶融紡糸の場合、特定PVAを海成分に他の高分子
化合物を島成分に複合紡糸してもよい。
このようにして得られる混合紡糸繊維あるいは複合紡糸
繊維は要すれば容易に延伸、熱処理(収縮)を行なうこ
とができるので得られる繊維の繊度をさらに任意に調節
することができる。
本発明で使用する平均重合度50〜300、ケン化度5
0〜80モル%のPVAは、通常の繊維原料用高分子と
異なり配向性が非常に小さいので、溶融紡糸、乾式紡糸
あるいは湿式紡糸時の紡糸延伸あるいは後処理としての
延伸を行なっても繊維中では無配列状態であり極めて容
易に該PVA成分を水洗により溶解除去することができ
るのである。
本発明は特定PVAと繊維形成能を有する高分子化合物
とを混合あるいは複合紡糸し、要すれば延伸、熱処理を
施こした後、該繊維を水洗処理してPVAを溶解除去す
るものであるが、紡糸に際して特定PVAは単独または
50重量%以下の融剤と混合し加熱溶融してチップとし
た後、他の繊維形成能を有する高分子化合物と混合して
溶融、乾式あるいは湿式紡糸することができる。
また得られた繊維は延伸、熱処理等の処理を施こした後
、直ちに水洗処理すればPVAが溶解除去された極細繊
維が得られるが、水洗処理なしあるいは少量のPVAを
残存化めた状態で製織製編等の加工をした後得られた布
帛の加工時に残存PVAを溶解除去して極細繊維製品を
直接製造することも可能である。
本発明の方法で得られる極細繊維は完全にPVAを溶解
除去すれば、糸の取扱い、あるいは製編織時の加工性が
低下するが、一部または全部のPVAを残存した繊維は
加工時の操業性が良いだけでなく、このような繊維を製
編織した布帛はあらかじめPVAを完全に溶解した極細
繊維を使用して製編織した布帛と異なり、優れた風合を
有する。
また本発明を混合紡糸法で実施すればフィブリル状の極
細繊維が容易に得られ、そのうえ溶解除去すべきPVA
が再湿接着能を有するのでたとえば水洗の程度を加減す
れば抄紙、不織布等に有用な極細繊維とすることも可能
である。
このように本発明の方法で得られる繊維は一方の成分が
水に容易に溶解する特定PVAで構成されているため、
単に実用化が容易であるというのみならず、特定PVA
の特性である接着能を利用することも可能であるから、
本発明の繊維の用途は広汎であり、かつその価値は甚大
である。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例によっ
て限定されるものではない。
実施例中に単に部とあるのは重量部である。
実施例 1 平均重合度250、ケン化度60モル%のPVA 10
0部とグリセリン10部を加熱混合溶融して押出成形し
てチップを得た。
このチップは160℃で完全に溶融しまた20℃以上の
水中に完全に溶解分散した。
該チップをポリエチレン(分子量48000、融点12
0〜122℃)と各種重量割合に混合し、スクリュー直
径が30朋、長さ450朋の溶融押出機に投入して16
0℃で溶融混練し、孔径0.6mm、孔数40のノズル
より紡糸したところ100〜500i/分の速度で各種
重量割合の繊維を捲取ることができた。
そのうち該チップ70部とポリエチレン30部とを混合
し200 m7分で紡出した11.0デニルの原繊維を
140℃の熱延伸機により2倍に延伸したところ5.8
デニール、強度2.79/d、伸度23.8%の延伸繊
維が得られた。
この繊維を30℃の流水中で3分間の水洗処理をしたと
ころ含有される水溶性成分はほとんど水中に溶解し、直
径約0.6μのフィブリ状のポリエチレン繊維が得られ
た。
実施例 2 平均重合度120、ケン化度72モル%のPVA50部
と、通常のPVA(平均重合度1700、ケン化度99
.95モル%)50部とを混合して水中へ投入し、加熱
、溶解、濾過して固形分濃度18.0%の紡糸用原液を
得た。
この原液を通常のビニロン湿式紡糸条件にしたがい硫酸
ナトリウム飽和水溶液を紡浴とし、浸漬長1.2rrL
、速度8m/分、紡糸延伸3.0倍で紡糸し、常法の湿
熱処理(硫酸ナトリウム25o?/l、硫酸5ダ/l、
90℃、1分)、および乾燥を行ない、次いで230℃
の加熱空気中で3.5倍熱延伸し、さらに238℃の加
熱空気中で3.5倍熱延伸し、さらに238°Cの加熱
空気中で5%熱収縮した。
この熱処理繊維は2.5デニール、強度3.49/d、
伸度16.8%であった。
この繊維を30℃の流水中で2分間水洗処理した結果、
含有された水溶性の成分は完全に水中へ溶出され、直径
約0.8μのフィブリル状PVA繊維を得る事ができた
実施例 3 平均重合度80、ケン化度57モル%のPVAは95%
アセトンに完全溶解し、また20℃の水中に溶解した。
該PVA50部とアセテートフレーク(セルロースジア
セテート、重合度190、酢化度54.3%)50部と
を95%アセトンに溶解し26.5%の紡糸用原液を得
て、通常のアセテート乾式紡糸条件にしたがい約100
℃の加熱空気を送入した紡糸筒の上部から約350 m
7分で紡糸した。
得られた繊維を常温の水で水洗したところ、直径約1μ
のフィブリル状アセテート繊維が得られた。
実施例 4 平均重合度250、ケン化度60モル%のPVAを海成
分として用い、密度0.91.メルトインデックス32
/分のポリプロピレンを島成分として用い、吐出量をP
VA4.6f/分、ポリプロピレン4.4?/分に調整
して、1本のフィラメント中の島成分の本数が20本で
ある複合繊維を、孔数10のノズルを用い、400 m
7分の速度、210℃で紡糸した。
得られた繊維を190℃で7倍熱延伸して2.89デニ
ール、強度3.71/d、伸度18.5%の延伸繊維を
得た。
この繊維を40℃の流水中で水洗処理したところ、PV
Aの部分はほとんど溶出し、0.07デニールの極細ポ
リプロピレン繊維が得られ、その強度は4.6f/dで
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均重度50〜300、ケン化度50〜80モル%
    のポリピニルアノニトルと繊維形成能を有する高分子化
    合物とを混合紡糸あるいは複合紡糸し、要すれば延伸、
    熱処理を施こした後、得られた繊維を水洗処理してポリ
    ビニルアルコールを溶解除去せしめることを特徴とする
    極細繊維の製造法。
JP8118675A 1975-06-30 1975-06-30 ゴクボソセンイノセイゾウホウ Expired JPS5838526B2 (ja)

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