JPS5838391Y2 - 乾燥機の排塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、穀粒を乾燥する乾燥機の排塵装置に関する
。

穀粒を、例えば上部の穀粒調質槽から下部の集穀室へ流
下させるため、左右両側の多孔状の熱風吸気枠と熱風排
気枠との間の乾燥室内を流下案内させることによって、
この一方の熱風吸気枠側から他方の排気枠側に向けて横
断通風する熱風によって、乾燥室内の穀粒を乾燥する形
態では、この乾燥室の左右外側部において、熱風吸気枠
又は熱風排気枠の下端部に沿って底壁を形成する熱風路
、排風路を設けるため、これら熱風路、又は排風路には
熱風吸気枠、熱風排気枠を通して乾燥室内から塵埃が漏
出して、堆積し、特に乾燥風を排風する排風路側には、
多量に堆積し易く、吸引風の抵抗にもなり易い。

この考案は、このような少くとも排風路側における塵埃
堆積を少くして、上記の如き欠陥をなくしようとするも
ので、このため、次のような技術的手段を講じた。

即ち、上部から下部へ流下する穀粒をこの流下方向を横
断する方向に通風して乾燥室８の外側に、一端は該通風
のための吸引ファン１８に連通し他端側には開閉可能の
吸気口２１を有した排風路４を設けてなる乾燥機の排塵
装置の構成とする。

この考案は、このような構成により、次のような技術的
効果を有する。

即ち、乾燥作用中は、穀粒が乾燥室８内を上部から下部
へ向けて流下する間に、この乾燥室８を横断する方向に
流れる通風によって乾燥されるものであるが、このとき
乾燥室８の通風方向の下手側と上手側とには通風部が形
成されているため、とくにこの通風下手側の排風路４内
には底部に多量の塵埃が堆積し易く、従って、この排風
路４では通常時は乾燥室８側から吸引ファン１８へ向け
て排風を行っているものであるが、吸気口２１を開くと
、乾燥室８側からの吸気は抵抗が大きいため、この吸気
口２１がら直接外気を吸入して排風路４を経て吸引ファ
ン１８へ通風するために、例え排風路４内に塵埃が堆積
していても、これを吸引排出して、排塵効果を良好に維
持できるものである。

なお、図面において、乾燥機本体１の上段には、穀粒を
貯留する調質槽２を、中段には多孔状の通風可能の熱風
吸気枠９，９と熱風排気枠１０．１０とで形成される乾
燥室８，８、及び熱風路５、排風路４を、下段には集穀
室１３を各々配設して、調質槽２から乾燥室８を経て集
穀室１３に穀粒が流下すべく連通し、熱風路５は左右の
乾燥室８，８間に位置し、排風路４は乾燥室８，８の外
側に位置して、熱風路５前端は火炉１９に連通し、排風
路４の後端は吸引ファン１８に連通して、火炉１９によ
って発生する熱気を、吸引ファン１８の起風吸引作用に
より、熱風路５から熱風吸気枠９を経て乾燥室８を横断
して熱風排気枠１０を経て排風路４へ通風すべく設けて
いる。

集穀室１３の下部には、下部移送ラセン１２を架設し、
ラセン１２の端部は昇穀機（図面省略）等を介して調質
槽２上に連設して、穀粒を循環させて乾燥させる構成と
している。

１１はロータリーバルブで、各乾燥室８，８の下端に軸
装して回転連動構成し、穀粒を繰り出すものである。

３は本体１を構成する外枠で、この外枠３内に前記調質
槽２、乾燥室８、熱風路５、排風路４、及び集穀室１３
等を構成している。

６は流下板で、調質槽２の底部を乾燥室８に向けて下り
傾斜面に形成して、この調質槽と熱風路５及び排風路４
との間を仕切る。

２０は底壁で、熱風路５及び排風路４の底部に位置し、
下側の集穀室１３との間を仕切る。

２２は熱風路５及び排風路４の天井部に位置する土壁で
ある。

乾燥室８の前端部は前枠体３ａで閉塞し、乾燥室８と熱
風路５の後端部は後枠体３ｂで閉塞し、熱風路５と排風
路４の前端は開口し、熱風路５の前端開口部には火炉１
９をのぞませることができ、排風路４の前端開口部には
シャッター１７を設けて開口したときは外気を吸入でき
る吸気口２１とし、シャッター１７はまたこの吸気口２
１を開いて口中尖細の熱風路５の開口部をも閉じうる構
成である。

又、１４は枠体で、機体本体の前端部において、一側端
を機体に枢着して、熱風路５の前端部に対して蝶番１６
で開閉自在イに設けたもので、該熱風路５に対向しての
ぞみうる火炉１９を設けている。

又、この枠体１４の内側面を排風路１４の吸気口２１を
開閉しうるべく設けている。

吸引ファン１８は外枠後端中央部に設けられて、左右の
排風路４，４を後枠体３ｂの後側で合流連通させている
。

乾燥室８及び調質槽２に穀粒を供給充填して、吸引ファ
ン１８、火炉１９、及びロータリーバルブ１１等を連動
させて、乾燥を行う。

乾燥室８を流下する穀粒は、吸引ファン１８によって吸
引される熱風が、熱風路５から乾燥室８を横断して排風
路４に至る間に乾燥される。

この乾燥中は、シャッター１７が吸気口２１を閉じてい
るため、この吸気口２１から外気を排風路４に直接吸入
することは殆んどないため、乾燥室８での通風を高めて
、効率良く乾燥を行うことができ、又、排風路４、又は
熱風路５の底部に堆積した塵埃を排出するには、枠体１
４を第３図の状態から第４図の状態に開き、シャッター
１７を開閉操作して、吸気口２１を開口すれば、排風路
４内の掃除ができ、又乾燥後乾燥室８を空にして熱風路
５の開口部１７を開けば、熱風路５から乾燥室８を経て
排風路４へ流れる通風が強くなって、この熱風路５内の
掃除ができる。

又、これら熱風路５又は排風路４の底部に堆積した塵埃
を開口部又は吸気口２１から挿入する掃除具で掃き払え
ば、塵埃の吸引風による排送効果を高めることができる
。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は一部の
斜面図、第２図は正断面図、第３図、第４図は平断面図
で、作用を示すものである。 図中、符号 ４は排風路、８は乾燥室、１８は吸引ファ
ン、２１は吸気口を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上部から下部へ流下する穀粒をこの流下方向を横
   断する方向に通風して乾燥する乾燥室の外側に、一端は
   該通風のための吸引ファンに連通し他端側には開閉可能
   の吸気口を有した排風路を設けてなる乾燥機の排塵装置
   。
2. （２）前記吸気口を掃除具の熱風排風路内に挿通可能の
   大きさに設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の乾燥機の排塵装置。