JPS5837082Y2 - 表示用吸着板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は表示用吸着板に関するもので、その目的とする
ところは自動車の側壁やスチール製の本箱、その他の家
具の前方壁或いはスチール製ドアや壁面等に容易に吸着
させたり、離脱することができ、透明フィルムを透して
見ることのできるポスター、写真、広告等を出し入れ簡
単で美麗に且つ嵩張ることなく表示しようとするもので
あり、内部に挿入した写真等につゆ付き、変色、その他
損傷を与えることなく長期間使用でき、外方へ嵩張らな
い安全で使い勝手の良い製品を得ようとするものである
。

以下、実施例として示した図面に従ってその構成を説明
する。

１はゴム又はプラスチックス平板にフェライトその他の
磁性粉末等を混入し、着磁したマグネット平板、２はマ
グネット平板１の三方端縁に沿って貫通して形成したコ
字状の切目、３はマグネット平板１の表面側の前記切目
２を包含した範囲を覆ったビニール又はポリエチレンそ
の他合成樹脂から成る透明フィルムで、周縁は接着剤に
より貼着し気密保持されている。

４はコ字状の切目２に沿ってマグネット平板１の透明フ
ィルム３との対応面に貼着した帯状マグネット板、５は
帯状マグネット板４と対応し吸着するように透明体３の
内面に貼着された磁性体から成る帯状吸着板、６は透明
フィルム３の縁取り部で、透明フィルム３の周縁貼着部
及び帯状吸着板５貼着部を覆う幅で四方端縁と平行に着
色することにより形成されている。

７はマグネット平板１と透明フィルム３との間に挿入し
た写真、広告等を表示した表示板、８は切目２を気密に
封止した被覆層である。

尚、帯状マグネット板４と帯状吸着板５とは互に吸着す
ればよいので、いずれを透明フィルム内面に設け、いず
れをマグネット平板に設けても良い。

表示用吸着板の裏面側の切目２より表示板７を挿入し、
表示板７の端縁を細巾マグネット板４と帯状吸着板５と
の間に介在しマグネットの吸着力により固定させた後、
切目２を被覆層８で覆う。

本考案は上記のようにマグネット平板１と透明フィルム
３の周縁とを気密に貼着し、写真等の表示板７を出し入
れする切目部で表示板を介して帯状マグネット板４と帯
状吸着板５とが吸着し、かつ切目２を被覆層８によって
密封したので、表示板７が固定されて位置ずれが生じな
いと共に表示板７を挿入したマグネット平板１と透明フ
ィルム３との間に空気の流通がなく、表示板７の印刷面
の変色が防止でき、切目を通して湿気が浸入し、表示板
面に水滴が付着することを防止できるようになった。

尚、透明フィルム３として紫外線を透過させたいフィル
ム等を用いた場合、内部表示板の退色も防止できる。

切目２は表示用吸着板の裏面側に設けられているが、被
覆層によって密封することにより第１図に示すように自
動車の側壁等に吸着して走り回った場合でも、毛細管現
象による雨水等の浸入を防止できる。

切目の被覆層としては極薄磁性板を吸着させる場合、市
販のセロハンテープを用いる場合、その他合成樹脂板等
、切目部に密着できるものであれは゛良い。

上記実施例では切目２をコ字状に形成したが、−前端縁
又は三方端縁に沿って形成しても良く、またマグネット
平板１は片面又は両面着磁したものを用いることができ
る。

両面着磁したものを用いた場合、帯状マグネット板を設
ける必要がなく透明フィルム内面に帯状吸着板を貼着す
るだけでよい。

尚、このマグネット平板の着磁面は保護材をコーティン
グすることにより吸着面に含まれる可塑剤等により化学
変化を生じることを防止でき、又汚染も生じない。

本考案は上記のような構成を採ったので表示板は吸着板
の内部に密封され、空気の流通、雨水等の浸透、表示面
のつゆ付きがなく、明瞭な表示面。

長く保持できると共に透明フィルムの周囲貼着部及び帯
状マグネット板又は帯状吸着取付部は縁取りし着色した
ため、外観美麗であり、表示用吸着全体が磁性体に吸着
されるため、自動車側面に取付けた場合、走行中も離脱
のおそれがなくまた吸着板裏面より表示板の出し入れを
行うため前面はなめらかで嵩張らず、きわめて安全であ
る。

また、不要になった場合は跡形を残さず簡単に取り外す
ことができる等の実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による表示用吸着板の使用状態を示す説
明図、第２図は表示用吸着板の平面図、第３図は同断面
図、第４図は同裏面の斜視図で一部省略したものである
。 １・・・・・・マグネット平板、２・・・・・・切目、
３・・・・・・透明フィルム、４・・・・・・帯状マグ
ネット板、５・・・・・・帯状吸着板、６・・・・・・
縁取り部、７・・・・・・表示板、８・・・・・・被覆
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）ゴム又ハプラスチツクス平板にフェライトその他
   の磁性粉末等を混入して着磁されたマグネット平板に、
   貫通した切目を形成し、表面側に前記切目を包含し、周
   縁で気密に貼着した透明フィルムを設け、この貼着周縁
   部は着色により縁取りとし、この縁取り裏面側の切目周
   縁部に帯状吸着板を設け、前記切目の裏面側から前記透
   明フィルムを通して透視される書画、写真等の表示板を
   挿入して前記帯状吸着板と前記マグネット平板との間で
   表示板の周縁を吸着固定させた後、切目裏面にこの切目
   部を気密に封じる被覆層を設けたことを特徴とする表示
   用吸着板。 （２）切目部を気密に封じる被覆層としてセロハンテー
   プを用いた実用新案登録請求の範囲第１項記載の表示用
   吸着板。 （３）切目部を気密に封じる被覆層としてマグネット平
   板に吸着される極薄磁性板を用いた実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の表示用吸着板（４）マグネット平板と
   して両面着磁板を用い、透明フィルムの縁取り裏面側に
   設けた帯状吸着板をスチール板で構成した実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の表示用吸着板。 （５）マグネット平板として裏面側のみ着磁した片面着
   磁板を用い、透明フィルムの縁取り裏面側に設けた帯状
   吸着板をスチール板としこれと対向するマグネット平板
   部に着磁板を設けた実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の表示用吸着板。 （６）マグネット平板として裏面側のみ着磁した片面着
   磁板を用い、透明フィルムの縁取り裏面側に設けた帯状
   吸着板を着磁板とし、これと対向するマグネット平板部
   にスチール板を設けた実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の表示用吸着板。