JPS5836939B2 - 真空搾乳装置用ミルク搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は常時減圧下にあるミルク分離器からミルクを大
気に排出するための真空搾乳装置用ミルク搬送装置に関
し、その際ミルク分離器は弁フラップを有するミルク排
出導管を介してスルースゲートと結合し、スルースゲー
トはフロートを有し、フロートはミルクが充填された際
に弁を作動させ、弁はスルースゲートとミルク分離器を
結合する減圧導管を閉鎖し、かつ外気に通じる導管を開
放する。

この種のミルク搬送装置は一般に公知であり、その際ミ
ルクはスルースゲートから低い位置にある大気圧下のミ
ルク捕集容器または管に導かれる。

搾乳の際に真空損失を回避するために最近の搾乳装置で
は搾乳スタンドから得られるミルクはミルク本導管を介
して通常搾乳スタンドの基礎の下方に配置されるミルク
分離器に送られるが、その際ミルクはより高く、かつ離
れた位置の捕集容器に搬送しなければならない。

西ドイツ国特許出願公開第２４２６４５８号明細書から
、ミルク分離器の後方に接続されたスルースゲート中に
フロートが設けられ、このフロートがゲートにミルクが
充填された際に弁を介して減圧下にあるミルク分離器と
の空気導管および同時に過圧導管と結合した第２の弁を
開放する形式のミルク搬送装置が公知である。

この切り換えでは先ず減圧下にあるスルースゲートが過
圧下に置かれ、その際ミルク分離器の排出導管中に配置
された弁フラップが閉鎖ざれ、かつスルースゲートの排
出中の弁フラップが開放される。

ゲート内の存在する過圧に相応してミルクが高い位置に
ある容器内に送られる。

しかしこの方法では必要な過圧を相応する装置によって
作らなければならないのが欠点である。

同様にミルクをミルク分離器から後接続された電動ポン
プを用いてより高《、離れた位置の捕集容器に送るのが
一般的であり、その際ポンプとミルク捕集容器の間に更
にしばしば沢過器が配置され、ここでミルクは精製され
る。

電流回路断絶の際にも搾乳スタンドの機能が維持される
ために搾乳装置で電気で作動する装置を回避することが
一般に努められている。

したがって本発明の課題は、搾乳装置内に存在する減圧
の利用のみによってミルクをミルク分離器から大気圧下
にある、より高い位置の容器に導くミルク搬送装置を見
い出すことである。

この課題は本発明により、スルースゲートが空気導管を
介して空気作動式二方向弁と結合しており、かつこの二
方向弁が第１スルースゲートの後方に接続された、大気
圧下にある第２スルースゲートを減圧に切り換えること
ができるように切り換え可能であり、その結果第１スル
ースゲートに集められたミルクを第２スルースゲートに
よって吸引可能である装置によって解決される。

２つのスルースゲートを配置することによってミルクを
搾乳装置内に存在する減圧を利用することのみによって
ミルク分離器から高い位置にあり、かつ大気圧下にある
ミルク捕集容器に減圧系内の圧損失なしに導くことが可
能である。

その際ミルクの搬送高さは系内の減圧および導管中に配
置されるｐ過器の抵抗に依存する。

本発明によるミルク搬送装置の他の特徴は特許請求の範
囲第２項〜４項に記載されている。

次いで添付図面を参照しつつ実施例につき本発明を詳説
する。

略示図においてミルク分離器を１で示す。

ミルク分離器１は常時減圧下にある導管２および図示さ
れていない搾乳スタンド３に通じているミルク本導管３
と結合している。

ミルク分離器の後方に第１スルースゲート４が接続され
、該スルースゲートは組込み弁フラップ６を有する排出
導管５および減圧導管７を介してミルク分離器と結合し
ている。

第１スルースゲート４はフロート８が設けられており、
フロートは切換え桿９を介してスルースゲートにミルク
が充填される際に減圧導管７中に配置されている弁１０
を閉じ、かつ外気と結合している玉弁１１を開放する。

更にスルースゲート４から導管１２がダイアフラムで制
御される二方向弁１３まで達しており、該二方向弁は減
圧導管１４を介して常時減圧下にあるミルク分離器と結
合し、かつ大気に通じる接続部１５および第１スルース
ゲート４に後接続された第２スルースゲート１７に達す
る結合導管１６を有している。

第１スルースゲートと第２スルースゲートとの結合は結
合導管１８から成り、この導管中に弁フラップ１９、排
出装置２０および沢過器２１が配置されている。

第２スルースゲートから弁フラップ２３を有する排出導
管２２が大気圧下にあるミルク捕集容器２４内に通じて
いる。

このミルク搬送装置は以下のように運転される：搾乳過
程開始時に導管５と７を介してミルク分離器１および第
１スルースゲート４、同様に第１スルースゲートから閉
じられた弁フラップ１９までノ結合導管１８およびダイ
アフラム制御される二方向弁１３までの導管１２は減圧
下にある。

その際二方向弁が接続部１５を通って大気の空気が結合
導管１６を経て第２スルースゲート１７に達するように
切り換えられる。

第２スルースゲートから弁フラップ１９までの結合導管
１８は排出導管２２と同様に大気圧下にある。

ミルク流がミルク本導管３を経てミルク分離器１内に入
った後ミルクは第１スルースゲート４内に流入する、そ
の際ゲート内のフロート８が徐々に上昇する。

フロートが切換え桿９の上部に達するとフロートととも
に切換え桿も上昇し、その際切換え桿と結合している弁
棒２５が減圧導管７への弁１０を閉鎖し、かつ切換え桿
と結合している他のタペット２６が大気への玉弁１１を
開放する。

大気の空気が第１スルースゲート４内に流入することに
より同時に空気は導管１２を経て二方向弁１３まで流れ
る。

その際大気の空気から減圧への切り換えが導管１４，１
６を介して第２スルースゲート１７内で行われる。

同時に結合導管１８も減圧下になり、その結果弁フラッ
プ１９が開いてミルクが第１スルースゲート４から導管
１８を経て第２スルースゲートに流入することが可能で
あり、その際弁フラップ２３は第２スルースゲート１７
内の減圧により閉じられている。

ミルクの搬送は弁フラップ６の閉鎖時に第１スルースゲ
ート内を支配する大気圧によって支持される。

その際ミルクは結合導管１８内に組入れられた鼾過器２
１を貫流する。

第１スルースゲート４内でミルクの充填レベルが低下す
る際にフロー１・が切換え桿９の底部に達すると、弁１
０が再び開かれ、かつ弁１１は閉じられ、その結果第１
スルースゲート４は再び減圧下に置かれ、かつ第２スル
ースゲート１７は大気圧下に入る。

その結果弁フラップ２３が開いて第２スルースゲート１
７からミルクは大気圧下のミルク捕集容器２４内に流れ
ることができる。

この後充填もしくは放圧過程が新しく行なわれる。

結合導管１８内の排出装置２０は搾乳過程の終了後導管
を空にするために必要である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明によるミルク搬送装置の略示図である
。 １・・・・・・ミルク分離器、４・・・・・・第１スル
ースゲート、１２・・・・−・空気導管、１３・・・・
・・二方向弁、１４・・・・・・減圧導管、１５・・・
・・・接続部、１７・・・・−・第２スルースゲート、
１８・・−・・・結合導管、１９・・・・・・弁フラッ
プ、２１・・・・・・沢過器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 常時減圧下にあるミルク分離器からミルクを大気に
   排出するための真空搾乳装置用ミルク搬送装置であって
   、ミルク分離器が弁フラップを有するミルク排出導管を
   介してスルースゲートと結合しており、該スルースゲー
   トがフロートを有し、フロートがミルクが充填された際
   に弁を作動させ、この弁がスルースゲートとミルク分離
   器を結合する減圧導管を閉鎖し、かつ外気に通じる導管
   を開放する形式のものにおいて、スルースゲート４が空
   気導管１２を介して空気作動式二方向弁１３と結合して
   おり、かつこの二方向弁が第１スルースゲートの後方に
   接続された、大気圧下にある第２スルースゲート１７を
   減圧に切り換えることができるように切り換え可能であ
   り、その結果第１スルースゲートに集められたミルクを
   第２スルースゲートによって吸引可能であることを特徴
   とする、真空搾乳装置用ミルク搬送装置。 ２ スルースゲー｝４．１７が弁フラップ１９を有する
   結合導管１８によって結合されている、特許請求の範囲
   第１項記載の装置。 ３ 二方向弁１３が減圧下にある導管１４を介して分離
   器１と、かつ接続部１５を介して外気と結合している、
   特許請求の範囲第２項または第３項記載の装置。 ４ 結合導管１８中に沢過器２１が配置されている、特
   許請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載の装
   置。