JPS5836759B2 - 核燃料要素 - Google Patents
核燃料要素Info
- Publication number
- JPS5836759B2 JPS5836759B2 JP52106255A JP10625577A JPS5836759B2 JP S5836759 B2 JPS5836759 B2 JP S5836759B2 JP 52106255 A JP52106255 A JP 52106255A JP 10625577 A JP10625577 A JP 10625577A JP S5836759 B2 JPS5836759 B2 JP S5836759B2
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- Japan
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- fuel
- nuclear fuel
- graphite
- nuclear
- coated
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- Expired
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は原子炉において用いられている核燃料要素、特
にトリウムーウランサイクル(以下Th −Uサイクル
と記す)を用いた核燃科要素に関する。
にトリウムーウランサイクル(以下Th −Uサイクル
と記す)を用いた核燃科要素に関する。
従来原子炉における核分裂物質としては、ウランの同位
体であるU235、及び親核分裂物質のU235が原子
炉で中性子1個を吸収して生或されるプルトニウム2
3 9 ( Pu”’ )の2つが用いられている。
体であるU235、及び親核分裂物質のU235が原子
炉で中性子1個を吸収して生或されるプルトニウム2
3 9 ( Pu”’ )の2つが用いられている。
しかしながら、ウラン資源には限りがあり、近い将来枯
渇する恐れも有ることから上記U−Puサイクル以外の
核燃料サイクルとして、天然にウランと同程度又はそれ
以上に存在している親核分裂物質のトリウム(Th)を
用いたTh−Uサイクルが近年脚光をあびて来た。
渇する恐れも有ることから上記U−Puサイクル以外の
核燃料サイクルとして、天然にウランと同程度又はそれ
以上に存在している親核分裂物質のトリウム(Th)を
用いたTh−Uサイクルが近年脚光をあびて来た。
第1図に従来用いられている核燃料要素を示す。
図からわかるように従来の核燃料要素はウランとトリウ
ムの被覆燃料粒子1が黒鉛マトリックス2中に均質に混
合された部分を持ち、その外側を黒鉛シエル3で被覆さ
れている。
ムの被覆燃料粒子1が黒鉛マトリックス2中に均質に混
合された部分を持ち、その外側を黒鉛シエル3で被覆さ
れている。
前記被覆燃料粒子1は通常UO2又はUC2又は、UO
2+ThO2又はUC2+ThC2を核とする粒子であ
る0この様な構成からなる燃料粒子のTh−Uサイクル
では、原子炉において、 により核分裂物質であるU233を生成し、このU23
3を核燃料として用いることによって豊富なTh資源を
活用しようとするものである。
2+ThO2又はUC2+ThC2を核とする粒子であ
る0この様な構成からなる燃料粒子のTh−Uサイクル
では、原子炉において、 により核分裂物質であるU233を生成し、このU23
3を核燃料として用いることによって豊富なTh資源を
活用しようとするものである。
しかしながらTh−Uサイクルにおいては、
によって2. 3 8 MeVのγ線源であるU”2が
生或される。
生或される。
U233を核燃料として利用する際に、Pu燃科と比較
してU2 B !自身は、α線源としてPuより1/6
倍近い比放射能しか持たないので再処理工程および運搬
等においてはより安全な物質であるのにも拘らず、上記
(2)式の反応が同時に起ることによってU R !1
!iにU2&2が含まれるため、U233燃科が強力
なγ線源となり、この取扱いのためにγ線遮蔽を必要と
する。
してU2 B !自身は、α線源としてPuより1/6
倍近い比放射能しか持たないので再処理工程および運搬
等においてはより安全な物質であるのにも拘らず、上記
(2)式の反応が同時に起ることによってU R !1
!iにU2&2が含まれるため、U233燃科が強力
なγ線源となり、この取扱いのためにγ線遮蔽を必要と
する。
従って再処理や燃料加工等の工程で、Pu燃料の場合よ
りも厄介な問題を生じさせている。
りも厄介な問題を生じさせている。
例えば、厚い遮蔽体を持った装置や遠隔操作等を必要と
する。
する。
そのためU233が生成する過程でU232の生成を極
力抑えることが望ましい。
力抑えることが望ましい。
本発明の目的はTh−Uサイクルにおいて、強いγ線放
出体であるU232の生成を低く抑えることが出来る核
燃料要素を提供するものである。
出体であるU232の生成を低く抑えることが出来る核
燃料要素を提供するものである。
即ち、前記(1)式の反応によるU233の生成を従来
と同程度又はそれ以上にし、(2)式の反応によるU2
32の生成を従来より低く抑えることが出来るような核
燃料要素を得ることである。
と同程度又はそれ以上にし、(2)式の反応によるU2
32の生成を従来より低く抑えることが出来るような核
燃料要素を得ることである。
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
本発明に係る核燃料要素は第2図に示される如く、黒船
マトリックス2の中心部にUの被覆燃料粒子4を配置し
、その外周部にTh232の被覆燃料粒子5が配置され
ており、最外周部には黒鉛シエル3で被覆されている。
マトリックス2の中心部にUの被覆燃料粒子4を配置し
、その外周部にTh232の被覆燃料粒子5が配置され
ており、最外周部には黒鉛シエル3で被覆されている。
UとThの被覆燃料粒子4,5は各々U02又はUC2
,ThO2又はT h C 2の直径が約百ミクロンの
核を持ち、その外側を2〜3層の熱分解炭素又は炭化ケ
イ素の被覆が施されている。
,ThO2又はT h C 2の直径が約百ミクロンの
核を持ち、その外側を2〜3層の熱分解炭素又は炭化ケ
イ素の被覆が施されている。
これらの被覆は核分裂生成物を保持するためのものであ
り放射性物質カ環境へ放出されないための第1の障壁と
なっている。
り放射性物質カ環境へ放出されないための第1の障壁と
なっている。
これらの被覆燃料粒子が炭素とともに焼結されて燃料マ
トリックスを構成するのであるが、本発明の核燃料要素
は前記の如く中心部にUを含む領域゛、外側をTh23
2を含む領域とする非均質燃料要素である。
トリックスを構成するのであるが、本発明の核燃料要素
は前記の如く中心部にUを含む領域゛、外側をTh23
2を含む領域とする非均質燃料要素である。
最外周部の黒鉛シエル3を含めた燃料要素(球状又は棒
状の型をしている)の大きさの上限は、燃料要素の熱伝
導度で決まり、冷却材がヘリウムガスの場合球状燃料要
素ならほぼテニスポール犬、棒状燃料要素ならば直径約
1.5α程度である。
状の型をしている)の大きさの上限は、燃料要素の熱伝
導度で決まり、冷却材がヘリウムガスの場合球状燃料要
素ならほぼテニスポール犬、棒状燃料要素ならば直径約
1.5α程度である。
又、核燃料要素の熱伝導度は被覆燃料粒子の充填率に依
存し、充填率が小さいほど熱伝導度は良くなるが、充填
率を決めるのは出力密度をどのようにとるかであり、あ
まり充填率を小さくすると出力密度が小さくなり経済的
ではない。
存し、充填率が小さいほど熱伝導度は良くなるが、充填
率を決めるのは出力密度をどのようにとるかであり、あ
まり充填率を小さくすると出力密度が小さくなり経済的
ではない。
即ち、充填率の下限は出力密度から決まる。
次に作用を説明する。
このように構成されている核燃料要素は、Th−Uサソ
クルにおいて前記(2)式の反応により生成されるU2
32の量をより少く抑え、かつ前記(1)式の反応によ
り生成されるU233の量をより多くするものである。
クルにおいて前記(2)式の反応により生成されるU2
32の量をより少く抑え、かつ前記(1)式の反応によ
り生成されるU233の量をより多くするものである。
すなわち U2B2の生成過程はTh”2(n,2n
)反応によるもので、この反応は6.4 6 MeV以
上の中性子によってのみ起るため、核分裂を起こし高速
分裂中性子の発生源であるUの領域からTh232を引
き離すことによって、Th232の( n s 2 n
)反応の割合が抑えられる。
)反応によるもので、この反応は6.4 6 MeV以
上の中性子によってのみ起るため、核分裂を起こし高速
分裂中性子の発生源であるUの領域からTh232を引
き離すことによって、Th232の( n s 2 n
)反応の割合が抑えられる。
これは同じ燃料内での反応であるがU領域からT h
2 32領域に入射してくる中性子は、U領域の炭素に
よって減速され大部分が6.4 6 MeV以下となる
ためにTh232領域ではほとんどTh232の(n,
2n)反応が起こらないためである。
2 32領域に入射してくる中性子は、U領域の炭素に
よって減速され大部分が6.4 6 MeV以下となる
ためにTh232領域ではほとんどTh232の(n,
2n)反応が起こらないためである。
一方、(ト)式の反応は主としてTh232の共鳴吸収
によって起る。
によって起る。
共鳴中性子は燃料間の減速材中で発生し燃料に入射して
来るものであり、一般にT h 232の共鳴吸収断面
積は太きいため、主として(1)式の反応は燃料の表面
で起る。
来るものであり、一般にT h 232の共鳴吸収断面
積は太きいため、主として(1)式の反応は燃料の表面
で起る。
従って従来の燃料(第1図)に比べてTh232が外側
にある燃料では(1)式の反応、即ちU233が生威さ
れる好ましい反応はより多くなる。
にある燃料では(1)式の反応、即ちU233が生威さ
れる好ましい反応はより多くなる。
又、中心部のU燃料が20%程度の濃縮度である場合、
この燃料を同時に処理し、いわゆる混合抽出を行うとT
hの部分に発生したU233は中心部のUと混合し、U
23&, U235 , U233および微量のU23
2の混合物となりU233を単独で取り出すことが出来
ず、平和利用の燃料として甚だ好ましい形の燃料が得ら
れる。
この燃料を同時に処理し、いわゆる混合抽出を行うとT
hの部分に発生したU233は中心部のUと混合し、U
23&, U235 , U233および微量のU23
2の混合物となりU233を単独で取り出すことが出来
ず、平和利用の燃料として甚だ好ましい形の燃料が得ら
れる。
又、ウランを含む中心領域と、トリウムを含む外側領域
の間に黒鉛からなる減速材領域を配置しても良い。
の間に黒鉛からなる減速材領域を配置しても良い。
UとThは被覆燃料粒子として説明したが、例も該粒子
に限定することな<、U,Thの炭化又は酸化物であっ
て、黒鉛中に分散出来るような形態のものでも良いのは
勿論である。
に限定することな<、U,Thの炭化又は酸化物であっ
て、黒鉛中に分散出来るような形態のものでも良いのは
勿論である。
又最外周を黒鉛シェルの代りに金属(、例えばベリウム
)で被覆しても良い。
)で被覆しても良い。
以上の説明のように本発明に係る核燃料要素は構成され
ているため、強いγ線源であるU232の生成をより低
く抑え、好ましいU2 8 3の生成をより多く出来、
かつ混合抽出を採用することによって平和利用の燃料と
して甚だ好ましい形のものとなる。
ているため、強いγ線源であるU232の生成をより低
く抑え、好ましいU2 8 3の生成をより多く出来、
かつ混合抽出を採用することによって平和利用の燃料と
して甚だ好ましい形のものとなる。
第1図は従来の核燃料要素を示す断面図、第2図は本発
明に係る核燃科要素の一実施例を示す断面図である。 1・・・・・・被覆燃科粒子、2・・・・・・黒鉛マト
リックス、3・・・・・・黒鉛シェル、4・・・・・・
被覆燃料粒子、5・・・・・・被覆燃料粒子。
明に係る核燃科要素の一実施例を示す断面図である。 1・・・・・・被覆燃科粒子、2・・・・・・黒鉛マト
リックス、3・・・・・・黒鉛シェル、4・・・・・・
被覆燃料粒子、5・・・・・・被覆燃料粒子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 中心領域に配置され黒鉛中に分散されたウランの酸
化物又は炭化物からなる燃料と、この燃料と混合せずそ
の外側領域に配置され黒鉛中に分散されたトリウムの酸
化物又は炭化物からなる燃料を配置したことを特徴とす
る核燃料要素。 2 中心領域に配置され黒鉛中に分散されたウランの酸
化物又は炭化物からなる燃料と、この燃料と混合せずそ
の外側領域に配置され黒鉛中に分散されたトリウムの酸
化物又は炭化物からなる燃料を配置し、さらにその最外
部を被覆材で覆ったことを特徴とする核燃料要素。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52106255A JPS5836759B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 核燃料要素 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52106255A JPS5836759B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 核燃料要素 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5439798A JPS5439798A (en) | 1979-03-27 |
JPS5836759B2 true JPS5836759B2 (ja) | 1983-08-11 |
Family
ID=14428983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52106255A Expired JPS5836759B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 核燃料要素 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5836759B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756440B1 (ko) | 2006-03-20 | 2007-09-07 | 한국과학기술원 | 초고온 가스 냉각로에 사용되는 쉘형 핵연료 영역을 지닌핵연료 페블 |
WO2009097037A2 (en) * | 2007-11-12 | 2009-08-06 | The Regents Of The University Of California | High power density liquid-cooled pebble-channel nuclear reactor |
WO2010086431A1 (de) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | Ald Vacuum Technologies Gmbh | Brennelement mit spalt- und brutstoff sowie verfahren zu dessen herstellung |
-
1977
- 1977-09-06 JP JP52106255A patent/JPS5836759B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5439798A (en) | 1979-03-27 |
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