JPS583647Y2 - 研摩翼車輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば熱圧延鋼帯（７）Ｘ＋−ル除去等に
使用する比較的大形の研摩具車輪におけるコアに対する
研摩材塗布シート束の取付溝の構造に関するものである
。

熱圧延鋼帯のスケール除去の場合のように銅帯の走行速
度が１００ ｍ／ｍｉｎ以上の速さともなりかつその走
行中にうねりを生ずるような鋼帯の研摩には普通の研摩
ホイールではその研摩シート束の端縁が鋼帯の面に接す
るように作用するので、鋼帯への追従性が悪くて均一な
研摩が困難である。

また研摩ホイールに掛かる力も断続的に大きくなって研
摩ホイールに異状な摩耗を生じて長期の使用に耐えず経
済性が損なわれる等の欠点がある。

本考案は、研摩具車輪によって上記のような欠点のない
正常な研摩を行ない得るようにと種々研究を行った結果
、研摩具車輪の外径５００ｒｕｎで、研摩具の長さ１０
０１ｇ以上、研摩シート数５００枚以上という大形の研
摩具車輪を使用することによって柔軟性で鋼帯の表面に
よく追従して良好な研摩結果を挙げることができたが、
本考案では更に柔軟性を向上させるために、研摩シート
を研摩具車輪のコアの半径方向に対して適当な角度をな
すように傾斜して配設するものであって、その構成を図
面について説明すれば、１は金属または合成樹脂等によ
って形成したコアにして、その周面軸方向に適当数の奥
拡がりの溝２・・・・・・を特にこの溝の方向をコア１
の中心Ｏをとおる放射方向の線Ｘ（半径方向）に対して
適当な角度αだけ傾斜させて軸方向に並列に設け、この
ように構成したコア１を回転軸３に取りつけて回転する
ようにしたものである。

次に４はアンカー板にして、その一端縁に前記コア１に
設けた奥拡がりの溝２に適合するように拡大部５を設は
他端の両側面に、研摩材塗布シート束６，６を当ててこ
の両側に亘ってボルト７を通してナツト８等にて固定し
たものである。

このように構成したアンカー板４はコア１の周囲に並設
した溝２・・・・・・にその端部から挿入して第４図に
示すようにその両側に止板９を当てて例えば回転軸３に
設けたねじにナツト１０を螺合して緊締設定するもので
ある。

以上のように構成した研摩具車輪は、研摩材塗布シート
束６を取りつけたアンカー板４を挿入設定するコア１に
設けた溝２自体をコアの中心Ｏをとおる放射方向の線Ｘ
に対してα角度だけ傾斜させたため、例えば第４図に示
すように熱圧延鋼帯を研摩する際にその外端が十分にし
なって面接触となって研摩圧が斜めに作用するので柔軟
性に富み従って被研摩物の表面の状態如何にかかわらず
これによく追従して無理なく均一に研摩することができ
る。

而してこの研摩材塗布シート束を備えたアンカーを取り
つけるコアの溝自体をコアの半径方向に対して傾斜させ
て設けたことによって、従来の研摩翼車輪のように、ア
ンカー板と研摩材塗布シート束を真直に形成した形式の
ものをそのまま使用することができる等実用上の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を施した研摩翼車輪のコア部の側面図、
第２図はアンカー板に研摩材塗布シート束を取りつけた
側面図、第３図はコアにアンカー板を設定した一部側面
図、第４図は使用態様説明図である。 １・・・・・・研摩翼車輪のコア、２・・・・・アンカ
ー板取付溝、３・・・・・回転軸、４・・・・・・アン
カー板、５・・・・・・アンカー板の拡大部、６・・・
・・・研摩材塗布シート束、Ｔ・・・・・・ボルト、８
・・・・・・ナツト、９・・・・・・止板、１０・・・
・・・ナツト、Ｘ・・・・・・コアの中心Ｏをとおる放
射方向の線、α・・・・・・傾斜角。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属または合成樹脂等から成る研摩具車輪のコア１の外
   局面に、コア１の中心Ｏをとおる放射方向の線Ｘに対し
   てα角だけ傾斜した軸方向の溝２を並列に設け、この溝
   ２に研摩材塗布シート束６を取りつけたアンカー板４を
   挿入設定してこの研摩材塗布シート束６の面を、コアの
   半径方向より傾斜するように構成した研摩具車輪。