JP2596562Y2 - アルミニウム合金製ディスクホィール - Google Patents

アルミニウム合金製ディスクホィール

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JP2596562Y2
JP2596562Y2 JP1993047833U JP4783393U JP2596562Y2 JP 2596562 Y2 JP2596562 Y2 JP 2596562Y2 JP 1993047833 U JP1993047833 U JP 1993047833U JP 4783393 U JP4783393 U JP 4783393U JP 2596562 Y2 JP2596562 Y2 JP 2596562Y2
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Japan
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clip
plating film
aluminum alloy
balance weight
type balance
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清 村井
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Central Motor Wheel Co Ltd
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Central Motor Wheel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はアルミニウム合金製ディ
スクホィールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用のアルミニウム合金製デ
ィスクホィールは、一般的には塗装品であるが、防錆
上、美観上から図5に示すホィール1における表側フラ
ンジ部2及び裏側フランジ部3の表面全周がクロムめっ
きにて処理されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、自動車用ホ
ィールには、その表側フランジ2(必要により裏側フラ
ンジ3にも)に図6に示すようなクリップ式バランスウ
ェイト4がバランサにより所定位置に付設される。そし
て、このクリップ式バランスウェイト4は一般に図6に
示すように、鉛部5とクリップ部6とからなり、そのク
リップ部6でフランジ部2に取付けている。
【0004】このクリップ式バランスウェイトの取付け
の基本的な考え方は、クリップ部6の弾性力によるフラ
ンジ部2のはさみ力と、クリップ部6の先端部がフラン
ジ部2のアルミ母材7に喰い込むことによって保持力を
高めることである。
【0005】しかし、前記従来のように、フランジ部の
表面全周にクロムめっき処理が施されているアルミニウ
ム合金製ディスクホィールにおいては、上記のクリップ
部6の先端部6aがクロムめっき膜8の表面に押し当て
られることになり、このクロムめっき膜8が極めて硬質
であることから、クリップ部6の先端部6aをアルミニ
ウム合金からなる母材7に喰い込ませることができず、
そのため、クリップ部6の弾性力のみでクリップ式バラ
ンスウェイト4を保持させることになる。更に、クロム
メッキ膜8の表面は平滑面であることからクリップ部6
の先端部6aが滑りやすい。したがって、クリップ部6
によるクリップ式バランスウェイトの保持力は低くな
る。
【0006】このようにクリップ式バランスウェイトの
保持力が低いと、自動車の走行中にクリップ式バランス
ウェイトが脱落し、走行性能を悪化させたり、脱落した
クリップ式バランスウェイトが他の自動車や通行人等に
当る危険性もある。
【0007】また、上記の保持力を高くするために、ク
リップに弾性力の高い高級バネ鋼を使用することも考え
られるが、その高級バネ鋼が高価であることから経済的
ではない。
【0008】そこで本考案は簡易な表面処理で上記のク
リップ部の保持力を高め、上記の問題を解決できるアル
ミニウム合金製ディスクホィールを提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は前記の課題を解
決するために、アルミニウム合金を母材とし、その表面
に硬質のめっき膜を施したディスクホィールにおいて、
そのフランジ部であって、クリップ式バランスウェイト
におけるクリップの先端部が当接する面を、めっき膜が
ない状態としたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】クリップ式バランスウェイト(4)におけるク
リップ部(6)を、その先端部(6a)をめっき膜がな
い部分(9)に当接してかしめることにより、その先端
部(6a)がアルミニウム合金からなる母材(7)に喰
い込む。そのため、この喰い込みによるアンカー効果と
クリップ部(6)の弾性力により、クリップ部(6)の
離脱トルク、すなわち保持力が高くなる。
【0011】
【実施例】次に図1及び図2に示す本考案の実施例につ
いて説明する。1はディスクホィール、2はその表側フ
ランジ部で、これらはアルミニウム合金で成形されてい
る。7はそのアルミニウム合金からなる母材、8は該母
材7の表面に施されたクロム等の硬質のめっき膜を示
す。
【0012】9はフランジ部2の表面においてめっき膜
を施さない部分を示す。このめっき膜を施さない部分9
は、図1(a)に示すように、クリップ式バランスウェ
イト4のクリップ部6の先端部6aが当る部位から若干
ホィールの半径方向に離れた範囲D1 に亘って形成され
ている。また、フランジ部2の周方向における上記部分
9の範囲は、図1(b)に示すように、クリップ式バラ
ンスウェイト4のクリップ部6の横幅D3 より周方向に
若干広い範囲D2 に設定されている。
【0013】そして、図1(a)に示すように、鉛部5
とクリップ部6とからなるクリップ式バランスウェイト
4におけるクリップ部6をフランジ部2にはさみ、かつ
先端部6aを上記めっき膜がない部分9に位置させてか
しめることにより、クリップ式バランスウェイト4をフ
ランジ部2に付設する。
【0014】次に、上記のめっき膜8がない部分9を形
成する方法と、クリップ打ちについて説明する。第1の
方法として、めっき処理時に、上記部分9のD1 の範囲
におけるフランジ部2の全周面を樹脂製バンド等のマス
キング治具で被覆し、図2に示すように周方向に帯状の
めっき膜のない部分9aを形成し、アルミニウム合金か
らなる母材7を露出させる。図において8はめっき膜が
施された部分を示す。そして、タイヤを組む前に、全周
塗装を行い、めっき膜のない部分9の表面を塗料にて被
覆し、防錆と外観上の処理をする。その後、タイヤを組
み、バランサーで測定し、めっき膜のない部分9におけ
る塗装の上からクリップ部6を打ち込む。
【0015】第2の方法として、上記第1の方法におけ
るマスキング治具の代りにテープを貼り、帯状のめっき
膜のない部分9aを形成し、その後、上記第1の方法と
同様な塗装とクリップ打ちを行う。
【0016】上記第1,第2の方法のように、めっきの
処理時にフランジ部2の全周に亘ってめっき膜のない部
分9aを形成するのは、クリップ式バランスウェイト4
の付設位置はホィールの最終形態でバランサにかけて決
定されるもので、めっき処理の時点ではクリップ式バラ
ンスウェイト4が周方向のどの位置に付設されるか不明
であるからである。
【0017】次に第3の方法として、めっき膜をフラン
ジ部2の全面に施し、その後、バランサでクリップ式バ
ランスウェイト4を付設する部位を決定し、その部位、
即ち、図1(b)に示すD1 とD2 の範囲内のめっき膜
を旋盤、グラインダー等で削り取り、めっき膜のない部
分9を形成する。そして、この部分9を塗装する。
【0018】尚、図5に示す裏側のフランジ部3におい
ても、該部にめっき膜が施され、かつクリップ式バラン
スウェイト4が付設される場合には、上記と同様にクリ
ップ式バランスウェイトのクリップ部が位置する部位に
めっき膜のない部分9を形成する。
【0019】次にクリップ式バランスウェイトの取付け
は、そのクリップ部6を図1(a)のようにフランジ部
2にはさみ、かつその先端部6aを上記めっき膜のない
部分9に位置させてかしめる。これにより、その先端部
6aがめっき膜8より軟質のアルミニウム合金からなる
母材に塗装を介して喰い込み、この喰い込みがアンカー
効果を発揮し、この喰い込みによる係止とクリップ部6
の弾性力によりクリップ式バランスウェイトの離脱トル
ク、すなわち保持力が高くなる。
【0020】次に、クリップ式バランスウェイトの離脱
トルクについて、本考案による取付けと従来の取付けと
を比較測定した結果を図4に示す。尚、離脱トルクの測
定は、図3に示すように、クリップ部6の途中に形成さ
れた穴6bに係止する爪10と、クリップ部6の鉛部5
との取付部に係止する部分11を形成した測定用治具1
2を有するトルク計10を用いた。そして、図3に示す
ように、そのトルク計を矢印A方向へ回転することによ
り、爪10を作用点とし、部分11を支点として、てこ
の原理を応用してクリップ部6をフランジ部2から外
す。この外すに必要な力を離脱トルクとして測定した。
【0021】その結果、図4に示すように、10gのウ
ェイトにおけるクリップにおいては、従来のものイにお
いては約10kgfcmの離脱トルクを示したのに対
し、本考案のものロにおいては約25kgfcmの離脱
トルクを示した。また、20gのウェイトにおけるクリ
ップにおいては、前者イのものが約25kgfcmであ
ったのに対し後者ロでは約45kgfcmであった。更
に30gと40gのウェイトにおけるクリップにおいて
は、前者イのものが約30kgfcmであったのに対し
後者ロでは約60kgfcmであった。
【0022】尚、10gのウェイトにおけるクリップの
横幅(図1(b)におけるD3 の幅)は10mmであ
り、20gのウェイトにおけるクリップの横幅は20m
mであるため、従来のものも、本考案のものも共に20
gの方の離脱トルクは高くなっている。また、30gと
40gのウェイトにおけるクリップの横幅は共に25m
mで同じであるため、従来のものも本考案のものも共に
30gと40gの離脱トルクは同等になっている。
【0023】尚、本考案は、ディスクホィールの表面に
硬質のめっき膜を施すものに適用でき、そのめっき膜は
上記のクロムめっき膜以外の硬質のめっき膜であっても
よい。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、硬質のめ
っき膜を施すアルミニウム合金製ディスクホィールにお
いて、クリップ式バランスウェイトにおけるクリップ部
の保持力を高めることができる。したがって、自動車の
走行中にクリップ式バランスウェイトが脱落して走行性
能の悪化させたり、脱落したクリップ式バランスウェイ
トが他の自動車や通行人等に当る危険性を少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本考案の実施例を示す要部の拡大断
面図、(b)はめっき膜のない部分を示すフランジ部の
平面図。
【図2】 めっき処理直後の状態を示すフランジ部の平
面図。
【図3】 離脱トルクの測定方法を示す図。
【図4】 本考案のホィールと従来のホィールとの離脱
トルクを比較した図。
【図5】 本考案を適用するホィールの縦断面図。
【図6】 従来のホィールに対するクリップ式バランス
ウェイトの付設状態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1…ホィール 2…フランジ部 4…クリップ式バラン
スウェイト 7…アルミニウム合金からなる母材 8…
めっき膜 9…めっき膜のない部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 3/00 B60B 13/00 B60B 31/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金を母材とし、その表面
    に硬質のめっき膜を施したディスクホィールにおいて、
    そのフランジ部であって、クリップ式バランスウェイト
    におけるクリップの先端部が当接する面を、めっき膜が
    ない状態としたことを特徴とするアルミニウム合金製デ
    ィスクホィール。
JP1993047833U 1993-09-02 1993-09-02 アルミニウム合金製ディスクホィール Expired - Lifetime JP2596562Y2 (ja)

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JPH0717601U JPH0717601U (ja) 1995-03-31
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8807663B2 (en) 2011-03-08 2014-08-19 Plombco Inc. Overmolded wheel-balancing weight
US10288147B2 (en) 2002-07-15 2019-05-14 Plombco Inc. Vehicle wheel balance weights

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10288147B2 (en) 2002-07-15 2019-05-14 Plombco Inc. Vehicle wheel balance weights
US10704644B2 (en) 2002-07-15 2020-07-07 Plombco Inc. Vehicle wheel balance weights
US8807663B2 (en) 2011-03-08 2014-08-19 Plombco Inc. Overmolded wheel-balancing weight
US9341231B2 (en) 2011-03-08 2016-05-17 Plombco Inc. Overmolded wheel-balancing weight with wheel-securing clip

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