JP2591509Y2 - ゴムラグ車輪 - Google Patents
ゴムラグ車輪Info
- Publication number
- JP2591509Y2 JP2591509Y2 JP1993020374U JP2037493U JP2591509Y2 JP 2591509 Y2 JP2591509 Y2 JP 2591509Y2 JP 1993020374 U JP1993020374 U JP 1993020374U JP 2037493 U JP2037493 U JP 2037493U JP 2591509 Y2 JP2591509 Y2 JP 2591509Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- rubber
- ring
- lug
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Transplanting Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、管理機等の農業機械の
ゴムラグ車輪の構成に関する。
ゴムラグ車輪の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管理機(主に一輪管理機)におい
て、車輪周囲にゴムラグを付設する構成は公知となって
いる。それ以前は鉄製のラグ車輪を使用していたのであ
り、これは土壌面への食いつきはよく、直進性には優れ
ているが、硬い土壌面を走行する場合には騒音、振動が
激しい等、走行フィーリングが悪く、また、土壌への沈
下がおこりやすく、牽引力や登坂力が不足していた。ま
た、運送車への積み込みの際にも、あゆみ板上をスリッ
プして、積み込みに不具合を生じていた。これらの欠点
を補うべく、車輪のリムにラグを突設したゴムを焼き付
け、ゴムラグ車輪を構成していたのである。
て、車輪周囲にゴムラグを付設する構成は公知となって
いる。それ以前は鉄製のラグ車輪を使用していたのであ
り、これは土壌面への食いつきはよく、直進性には優れ
ているが、硬い土壌面を走行する場合には騒音、振動が
激しい等、走行フィーリングが悪く、また、土壌への沈
下がおこりやすく、牽引力や登坂力が不足していた。ま
た、運送車への積み込みの際にも、あゆみ板上をスリッ
プして、積み込みに不具合を生じていた。これらの欠点
を補うべく、車輪のリムにラグを突設したゴムを焼き付
け、ゴムラグ車輪を構成していたのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ゴムラグ車輪は、その
弾性により、硬い土壌面での走行フィーリングに優れ、
また、土壌中にあまり沈み込むことがなく、牽引力や登
坂力に優れ、あるいは、スリップしないので、運送車へ
の積み込みにも便利であるという長所を持っているが、
鉄製のラグ車輪に比べて、土壌への食いつきが悪くな
り、横滑りして直進性に劣る。本考案は、ゴムラグ車輪
における欠点である土壌への食いつきの弱さを是正すべ
く開発されたものである。
弾性により、硬い土壌面での走行フィーリングに優れ、
また、土壌中にあまり沈み込むことがなく、牽引力や登
坂力に優れ、あるいは、スリップしないので、運送車へ
の積み込みにも便利であるという長所を持っているが、
鉄製のラグ車輪に比べて、土壌への食いつきが悪くな
り、横滑りして直進性に劣る。本考案は、ゴムラグ車輪
における欠点である土壌への食いつきの弱さを是正すべ
く開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上の如き課
題を解決するために、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、農業機械の鉄製車輪のリム部分にラグを具備
する硬質ゴムを被覆したゴムラグ車輪において、該鉄製
車輪のリム部分を、鉄製の板状リングとし、該リングの
外周端部を少し露出させ、又は、少し被覆する状態に硬
質ゴムを被覆し、ラグを該リング側面における該硬質ゴ
ム上に突設するものである。
題を解決するために、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、農業機械の鉄製車輪のリム部分にラグを具備
する硬質ゴムを被覆したゴムラグ車輪において、該鉄製
車輪のリム部分を、鉄製の板状リングとし、該リングの
外周端部を少し露出させ、又は、少し被覆する状態に硬
質ゴムを被覆し、ラグを該リング側面における該硬質ゴ
ム上に突設するものである。
【0005】
【作用】ゴムラグを付設する鉄製車輪のリム部分を板状
のリングとし、ゴムラグを被覆した状態にしても、該リ
ングの外周端部が露出もしくは少しゴムにて被覆された
状態であるので、該外周端部が土壌に対して鋭角状に入
り込み、食いつき性が向上するので、直進性が高まる。
一方、該鉄製リングの外周端部は、露出していて僅かで
あり、大部分をゴムラグの硬質ゴムにて被覆されている
ので、走行フィーリングの劣化等、従来の鉄製車輪にお
ける弊害の発生を抑止している。
のリングとし、ゴムラグを被覆した状態にしても、該リ
ングの外周端部が露出もしくは少しゴムにて被覆された
状態であるので、該外周端部が土壌に対して鋭角状に入
り込み、食いつき性が向上するので、直進性が高まる。
一方、該鉄製リングの外周端部は、露出していて僅かで
あり、大部分をゴムラグの硬質ゴムにて被覆されている
ので、走行フィーリングの劣化等、従来の鉄製車輪にお
ける弊害の発生を抑止している。
【0006】
【実施例】本考案の構成の実施例を添付の図面を用いて
説明する。図1は本考案のゴムラグ車輪Wを具備した一
輪管理機の全体側面図、図2は板状リングの外周端部を
突出させた構成のゴムラグ車輪Wの側面図、図3は同じ
く正面断面図、図4は板状リングの外周端部を被覆した
構成のゴムラグ車輪Wの側面図、図5は同じく正面断面
図である。
説明する。図1は本考案のゴムラグ車輪Wを具備した一
輪管理機の全体側面図、図2は板状リングの外周端部を
突出させた構成のゴムラグ車輪Wの側面図、図3は同じ
く正面断面図、図4は板状リングの外周端部を被覆した
構成のゴムラグ車輪Wの側面図、図5は同じく正面断面
図である。
【0007】図1において一輪管理機は、車輪駆動ケー
ス6にゴムラグ車輪Wを片持ちに軸支し、エンジンEよ
り駆動力を得て該ゴムラグ車輪Wを駆動し、後方に装着
するロータリーR等を牽引し、作業者がハンドル7を持
って操向操作を行って、圃場にて農作業を行うものであ
る。従って、圃場において、ロータリーR等の位置がブ
レないように、直進性がよく、かつ牽引力の高い車輪が
望まれるのである。
ス6にゴムラグ車輪Wを片持ちに軸支し、エンジンEよ
り駆動力を得て該ゴムラグ車輪Wを駆動し、後方に装着
するロータリーR等を牽引し、作業者がハンドル7を持
って操向操作を行って、圃場にて農作業を行うものであ
る。従って、圃場において、ロータリーR等の位置がブ
レないように、直進性がよく、かつ牽引力の高い車輪が
望まれるのである。
【0008】本考案のゴムラグ車輪Wの構成を説明す
る。まず、鉄製車輪の構成より説明する。鉄製車輪は、
図2の如く、前記図1における車軸駆動ケース6に突設
される車軸を軸支する車軸ボス5を中心にパイプスポー
ク4を放射状に突設し、その外端部に鉄製の板状リング
3を固着して構成している。そして、該板状リング3の
周囲にラグを突設した硬質ゴムを焼付けて、ゴムラグ車
輪を構成しているのである。
る。まず、鉄製車輪の構成より説明する。鉄製車輪は、
図2の如く、前記図1における車軸駆動ケース6に突設
される車軸を軸支する車軸ボス5を中心にパイプスポー
ク4を放射状に突設し、その外端部に鉄製の板状リング
3を固着して構成している。そして、該板状リング3の
周囲にラグを突設した硬質ゴムを焼付けて、ゴムラグ車
輪を構成しているのである。
【0009】該板状リング3の両側面及び内周端側は、
ゴムリング部1により被覆されており、該ゴムリング部
1の側面上に、千鳥状にラグ2が突設されている。該ラ
グ2は、車輪が土壌内に食い込まれる際に、車輪の沈み
量を一定に抑え、また、土はけを良くし、更に車輪側方
よりグリップ力を得て、牽引力を高める機能を持ってい
る。
ゴムリング部1により被覆されており、該ゴムリング部
1の側面上に、千鳥状にラグ2が突設されている。該ラ
グ2は、車輪が土壌内に食い込まれる際に、車輪の沈み
量を一定に抑え、また、土はけを良くし、更に車輪側方
よりグリップ力を得て、牽引力を高める機能を持ってい
る。
【0010】そして、該板状リング3の外周端部3a
は、図2及び図3図示の実施例においては、該ゴムリン
グ部1の外周端部1aよりも少し突出させている。即
ち、鉄製部分を車輪外周上に突出させることにより、土
壌への食いつきがよくなり、車輪の直進性が確保される
のである。また、該板状リングの外周端部3aの突出幅
が小さいので、従来の鉄製車輪の如き走行フィーリング
の悪さ等の問題は、それほど大きく現出することはない
のである。
は、図2及び図3図示の実施例においては、該ゴムリン
グ部1の外周端部1aよりも少し突出させている。即
ち、鉄製部分を車輪外周上に突出させることにより、土
壌への食いつきがよくなり、車輪の直進性が確保される
のである。また、該板状リングの外周端部3aの突出幅
が小さいので、従来の鉄製車輪の如き走行フィーリング
の悪さ等の問題は、それほど大きく現出することはない
のである。
【0011】一方、図4及び図5図示の実施例において
は、該板状リング3の外周端部3aをゴムリング部1の
外周端部1aにて被覆して板状リング3が露出しないよ
うにしている。しかし、該外周端部1aの被覆厚は極小
さくして、該ゴムリング部1の外周部分は硬度を持たせ
て、鉄製の板状リング3の外周端部3aを直接的に土壌
に食い込ませるのと略同様の効果を得ることができるよ
うにし、直進性を確保できるようにしているのである。
また、外周端部を該ゴムリング部1にて被覆することに
より、従来の鉄製車輪にて起きる弊害は発生しないので
ある。
は、該板状リング3の外周端部3aをゴムリング部1の
外周端部1aにて被覆して板状リング3が露出しないよ
うにしている。しかし、該外周端部1aの被覆厚は極小
さくして、該ゴムリング部1の外周部分は硬度を持たせ
て、鉄製の板状リング3の外周端部3aを直接的に土壌
に食い込ませるのと略同様の効果を得ることができるよ
うにし、直進性を確保できるようにしているのである。
また、外周端部を該ゴムリング部1にて被覆することに
より、従来の鉄製車輪にて起きる弊害は発生しないので
ある。
【0012】なお、上記以外に、該板状リング3の外周
端部3aと該ゴムリング部1の外周端部1aを一致さ
せ、該ゴムリング部1の外周表面の中心部に鉄製の板状
リングの外周端部3aが配設された形状に構成してもよ
い。
端部3aと該ゴムリング部1の外周端部1aを一致さ
せ、該ゴムリング部1の外周表面の中心部に鉄製の板状
リングの外周端部3aが配設された形状に構成してもよ
い。
【0013】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成することに
より、次のような効果を奏するものである。即ち、請求
項の如くゴム車輪を構成したことにより、従来のゴム車
輪では弱かった土壌への食いつき性が向上し、直進性が
高まるので、農作業の効率が向上し、一方、従来の鉄製
車輪によって起こる牽引力不足や走行フィーリングの悪
さ等も発生しないのである。
より、次のような効果を奏するものである。即ち、請求
項の如くゴム車輪を構成したことにより、従来のゴム車
輪では弱かった土壌への食いつき性が向上し、直進性が
高まるので、農作業の効率が向上し、一方、従来の鉄製
車輪によって起こる牽引力不足や走行フィーリングの悪
さ等も発生しないのである。
【図1】本考案のゴムラグ車輪Wを具備した一輪管理機
の全体側面図である。
の全体側面図である。
【図2】板状リングの外周端部を突出させた構成のゴム
ラグ車輪Wの側面図である。
ラグ車輪Wの側面図である。
【図3】同じく正面断面図である。
【図4】板状リングの外周端部を被覆した構成のゴムラ
グ車輪Wの側面図である。
グ車輪Wの側面図である。
【図5】同じく正面断面図である。
W ゴムラグ車輪 1 ゴムリング部 1a 外周端部 2 ラグ 3 板状リング 3a 外周端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 15/00 - 15/28 B60C 11/04 - 11/08
Claims (1)
- 【請求項1】 農業機械の走行車輪のリム部分にゴムラ
グを被覆したゴムラグ車輪において、該鉄製車輪のリム
部分を、鉄製の板状リングとし、該リングの外周端部を
少し露出させ、又は、少し被覆する状態にゴムラグを被
覆し、ラグを該リング側面上に突設したことを特徴とす
るゴムラグ車輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020374U JP2591509Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | ゴムラグ車輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020374U JP2591509Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | ゴムラグ車輪 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678002U JPH0678002U (ja) | 1994-11-01 |
JP2591509Y2 true JP2591509Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=12025287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993020374U Expired - Fee Related JP2591509Y2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | ゴムラグ車輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591509Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326405A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 農用車輪 |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP1993020374U patent/JP2591509Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326405A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 農用車輪 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0678002U (ja) | 1994-11-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |