JPS5836428Y2 - 鋳型造型機のスクィズヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋳型造型機のスクイズヘッドに関する。

従来、テーブルを上昇させて鋳枠内の鋳物砂をスクイズ
プレートを介してスクイズヘッドに押圧して該鋳枠内の
鋳物砂をスクイズする方式の鋳型造型機においては、ヘ
ッド上に立設された支柱の」三方内側に突設したスクイ
ズ圧力の受は面とスクイズヘッドの当り面は平面である
ため、支柱に引張り応力と同時に支柱を外側に押し曲げ
る曲げモーメントが作用し、これに耐るためには支柱を
強固なものにする必要があり、さらに支柱の広がりを防
止するために支柱間を接続する連結部材の強度も高いも
のにする必要があった。

このために造型装置全体が強大なものとなって設備費が
高価なものとなり経済的に問題があった。

本考案はこれらの問題点を解決することを目的とするも
のである。

以下に、本考案の構成を実施例に基づいて説明する。

１は図示されないヘッド上面の四隅に立設された支柱２
，２の上端部をサイドフレーム３，３及び横フレーム４
，４で接続した構成の門型フレームである。

５，５は前記サイドフレーム３，３の内側に前後方向に
一定幅にわたって突設されたスクイズ圧力を受けとめる
ための受は部材で、この受は部材５の下面には内側に下
降傾斜された形状の受は面６が夫々設けられている。

また、前記支柱２，２の上部帯りには鍔付ローラ７が略
等ピッチで回転自在に枢支した一対のローラコンベヤ８
，８が該支柱２，２を貫通して前後方向に敷設されてい
る。

該ローラコンベヤ８，８上には下面にスクイズプレート
９を備えたスクイズヘッド１０がライナー１１を介して
走行自在に載置されて昇降動自在とされている。

該スクイズヘッド１０の上面両端部には前記受は部材５
に対応して該受は部材５の受は面６と同し傾斜角度の当
り面１２を備えたヘッド部材１３が設けられている。

尚、受は部材５の受は面６とヘッド部材１３の当り面１
２との間には図示されない若干の隙間が設けられていて
、スクイズヘッド１０が走行する際に支障がないように
されている。

つぎに、このように構成されたものの作動について説明
する。

図示されないテーブルが上昇されて、該テーブル上面に
取付けられたパターンプレートに型合せされた鋳枠（図
示せず）内に鋳物砂が投入され、かつスクイズヘッド１
０が該テーブル（図示せず）上方に搬入された図示の状
態において、該テーブルをさらに上昇して鋳枠（図示せ
ず）を持ち上げ該鋳枠内の鋳物砂をスクイズプレート９
に圧接すると、スクイズヘッド１０はスクイズプレート
９を介して持ち上げられてスクイズヘッド１０上面のヘ
ッド部材１３は受は部材５下面に当接されてスクイズヘ
ッド１０は上昇を阻止されて該鋳枠内の鋳物砂はスクイ
ズされる。

この際、ヘッド部材１３の当り面１２を介して受は部材
５の受は面６にかかるスクイズ圧力は内向きの水平分力
と上向きの垂直分力とに分がたれ、さらにこの垂直分力
は曲げ゛モーメントに変換されて外向きに作用し、その
結果これは前記内向きの水平分力と釣合うこととなって
互に打ち消し合い、支柱２及び連結部材４にはほとんど
力がががらないことになり、支柱２、連結部材４は剛性
を低くすることができるものである。

要するに、本考案はテーブルを上昇させで鋳枠内の鋳物
砂を該テーブル上方に昇降動自在に載置されたスクイズ
ヘッドに押圧して該鋳枠内の鋳物砂をスクイズする鋳型
造型機のスクイズヘッドにおいて、上面両端部附近に、
内側方向に下降傾斜された当り面を設けた構成としたの
で、支柱及び該支柱を接続する連結部材は剛性を低く押
さえることができ、造型装置全体をそんなに強大にしな
くても良く大巾に設備費を削減することができ省資源に
役立つなどの効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図は第１図
の縦断正面図である。 １０・・・・・・スクイズヘッド、１２・・・・・・当
り面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブルを上昇させて鋳枠内の鋳物砂を該テーブル上方
   に昇降動自在に載置されたスクイズヘッドに押圧して該
   鋳枠内の鋳物砂をスクイズする鋳型造型機のスクイズヘ
   ッドにおいて、上面両端部附近に、内側方向に下降傾斜
   された当り面を設けたことを特徴とする鋳型造型機のス
   クイズヘッド。