JPS5836152B2 - 組立エレメント - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は（ａ）柱状エレメント（円形又は他の形状の横
断面を有する）と軸方向又は横方向に係合した後この柱
状エレメントをクランプし、（ｂ）この柱状エレメント
に１個又はそれ以上の横エレメントを固着するために使
用される組立エレメントに係る。

本発明は、とりわけ、（ａ）柱状エレメントとしての管
状垂直方向直立材と軸方向又は横方向に係合した後、こ
の直立材をクランプし、（ｂ）この直立材を１個又はそ
れ以上の横エレメントとしての縦エレメント又は横方向
エレメント及び／又は斜めエレメントの如き連結及び／
又は支えエレメントに固着するのに用いられる足場（ス
キャホールデインング）の組立エレメントに適用される
。

公知のこのような種類の組立エレメントのあるものは、
例えば溶接により柱状エレメントに永久的に固着された
雌部又は雄部を有し、これらは固着されるべき横エレメ
ントにより支持された雄部又は雌都に嵌合する。

この方法は多くの欠点を有する。

即ち、柱状エレメント製造費用がかなり高い。

柱状エレメントに取付け得る雌部又は雄部は限定されて
いるため、可能なアセンブリ形状が限定される。

柱状エレメントの重量が犬である。

更に、雌部又は雄部が取付けられているため、柱状エレ
メントの取扱い又は収納が困難である。

公知のこのような種類の組立エレメントの他のものは、
互いにボルト結合された部材から成る。

この方法は多くの欠点を有する。

即ち、 組立エレメントの製造費用が比較的高い。

これらの組立にはかなりの時間を要し、特別な道具が必
要である。

本発明の目的は、公知の組立エレメントの欠点を除去す
ることである。

第１の目的は、製造費用の安い組立エレメントを提供す
ることである。

第２の目的は、極めて多種の組立作業に使用し得る組立
エレメントを提供することである。

他の目的は、製造が困難である柱状エレメントを使用し
ないことである。

更に他の目的は柱状エレメントの重量を増大させないこ
とである。

更に他の目的は取扱い及び収納が複雑な柱状エレメント
を使用しないことである。

更に他の目的は特別な道具を必要とせずに組立て得る組
立エレメントを提供することである。

本発明による組立エレメントは、主に、２個のピンによ
り相互連結された相補的な２個の半割環状部材から或り
、各半割環状部材は、柱状エレメントの表面に当接すべ
く構成された変形可能な内側部と、内側部と共働して１
個又はそれ以上の横エレメントの端部を受容すべく構成
された外側部とを有して訃り、２個のピンのうち少なく
とも１個は、このピンが２個の半割環状部材に関して移
動する時これらの半割環状部材を締結すべく構成されて
いることを特徴とする。

図の如く、この締付により（ａ）２個の半割環状部材を
柱状エレメントに対し固着し、（ｂ）横エレメントの端
部を２個の半割環状部材の内側部と外側部との間に固定
する。

この作業は、単に、通常のハンマを用いて２個のピンの
うちの一方をいずれかの方向に移動することにより達成
され得る。

本発明の有利な特徴によれば、２個のピンのうちの一方
は、このピンが２個の半割環状部材に関し軸方向に移動
した時、一方の半割環状部材から解き放たれ、その結果
２個の半割環状部材は他方のピンの周囲を回動して開放
され得るように作動する。

本発明の他の有利な特徴によれば、２個の半割環状部材
の内側部はこれらの内側部の中央部に形成された軸方向
スロットにより容易に変形可能となる。

２個の半環状部材を柱状（例えば垂直）エレメントに軸
方向に固定するために、垂直エレメントは、各半割環状
部材の内部に形戒された補助係止部としての開口部と対
応し、それと係合する補助係止部としてのレリーフパク
ンを有して形成されていると有利である。

上記特徴に加えて、本発明は同時に利用するのが好まし
い他の特徴を有する。

これらの特徴については後に詳述する。

本発明は、本発明の非限定的な好ましい具体例に関する
下記説明と添付図面からより良く理解され得る。

第３〜５図に示されている如く、全体として符号１で示
した組立エレメントは、柱状エレメント２（例えば垂直
方向管状直立材）と軸方向又は横方向に係合した後、こ
の柱状エレメント２をクランプし、（ｂ）直立材（柱状
エレメント）２を、多数個の横エレメントとしての横方
向連結エレメント及び／又は支持エレメント３（例えば
縦部材又は水平交差部材及び／又は斜め部材）に固着さ
せるために使用し得る。

第１〜５図に明確に示されている如く、組立エレメント
１は、主に、２個のピン６，７により相互連結された２
個の半割環状部材４，５から成る。

各半割環状部材４，５は、それぞれ、直立材２に当接し
得るべく構成された変形可能な内側部４ａ ，５ａと、
対応内側部４ａ ，５ａと共働して横方向支持エレメン
ト３の係合部材としての端部３ａを受容する空間を形成
すべく構成された外側部４ｂ ，５ｂとを有する。

第１のビンとしてのピン６は通常のピボットである。

第２のビンとしてのピン７は、２個の半割環状部材４，
５に関し移動した時、これらの半割環状部材を締付ける
べく構成されている。

ピン７は通常のハンマを用いて軸方向のうちいずれかの
方向に移動させると好ましい。

この目的のために、ピンＴの一端はラジアル方向の突出
部７ｂが設けられたヘッド７ａを有しており、これによ
ってハンマを用いてビンをいずれかの方向の軸方向移動
をさせ得る。

ピンの軸方向移動により２個の半割環状部材４，５を確
実に締付けるために、ピン７にはスロープ７ｄを介して
このビンに連結された偏心部ＩＣが設けられている。

ビン７は又、半割環状部材４，５に関し軸方向移動した
時、ピン７が一方の半割環状部材（半割環状部材５）を
解放して、２個の半割環状部材４，５がピン６の周囲を
回動して開放されるように構或されている。

半割環状部材４の凹部内からピン７が離脱するのを防ぐ
ために、ピン７は、少なくとも１個、好ましくは２個の
直径方向に対向する軸方向溝７ｅから成る接合手段を有
すると有利であり、この溝７ｅは溶接等により半割環状
部材４に固着された小突起９と共働する。

小突起９は半割環状部材４に溶接された半割ワツシャ１
０の一部分から成ってもよい。

半割環状部材４，５は鋼（例えば、変形能力と耐性とを
得るために熱処理したもの）から成り、又鋼帯から成る
と有利である。

ピン６，７において、半割環状部材４，５は彎曲され且
つ重なったラグを有する。

即ち半割環状部材４は４個のラグ４ｃを有し、半割環状
部材５は２個のラグ５ｃを有する。

半割環状部材５のラグ５ｃは半割環状部材４のラグ４ｃ
の間に嵌入し、ラグ４ｃと共働してピン６，７を受容す
る凹部、即ち２個の半割環状部材の係合部を形成する。

半割環状部材４，５の内側部４ａ ，５ａの変形能力を
増すために、各内側部はその中央部、即ちほぼビン６と
７との間に軸方向スロット１１を有する。

スロット１１の各側部にかいて、部分４ａ，５ａはラジ
アル方向に曲折したラグ１２を有しており、このラグ１
２は外側部４ｂ又は５ｂの対面部に設けられたノツチ１
３内に伸延している。

この特徴により、２個の半割環状部材４，５が締付けら
れ且つ横方向支持エレメントの端部３ａにより空間８が
埋められた時（第４図）、ラグ１２はノツチ１３の縁部
に当接する。

半割環状部材４，５が柱状エレメントを軸方向に関して
より固定的に保持するために、柱状エレメントに、互い
に直径方向に対向して補助係止部としてのレリーフパタ
ン１４が配置され、このレリーフパタン１４に係合する
ように各半割環状部材４，５の内側部４ａ，５ａ内に、
対応する補助係止部としての開口部１５が形成されると
有利である。

開口部１５はスロット１１の両側に伸延してもよく、こ
の場合には通常柱状エレメントに横方向もしくは斜め方
向で係合し得る汎用型の組立エレメントとして使用され
得る〇 これとは別に（図示せず）、逆の方法、即ち各半割環状
部材の内側部のレリーフバタンと係合し得る開口部を、
直立材に設ける方法も又可能である０ 横方向の連結及び／又は支持エレメント３と直立材２と
の間の結合の上下方向の強さを改善するために、横エレ
メント３の端部３ａは前記半割環状部材４又は５の内側
部４ａ又は５ａに当接している。

この目的のために、端部３ａは、前記内側部４ａ又は５
ａの上縁に当接する接合面３ｂを有する（第５図）。

上記の如き構或を有する組立エレメント１は常に直立材
２上に形戒されたレリーフパタン１４の外側に固着され
得、この場合組立エレメント１は所望の如何なる角度に
も固着され得る。

その結果、内側部４ａ ，５ａと直立材２との間のクラ
ンビングによって、軸方向の固定作用が達或し得る。

又、上記の如く装着された組立エレメント１は、その代
りにレリーフパタン１４に適合する他の組立エレメント
１の上にも配置され得る。

ピン７が、２個の半割環状部材４，５がクランプされて
直立材２上に固定されている位置（第４図）からピン７
が半割環状部材５を解放する位置（第２図）へ早く移行
しすぎることを防止するために、ピンＩが半割環状部材
５から離脱するのを遅らせるが妨げはしないようにショ
ルダ７ｆが配置されている。

ショルダ７ｆは半割環状部材５の彎曲ラグ５ｃの下縁に
当接している。

次に上記の如き構造を有する組立エレメントの組立方法
及び分解方法を説明する。

組立 組立エレメントを直立材に横方向に適合させる。

ピンは２個の半割環状部材のうちの一方から取外してお
く。

組立エレメントを所望レベルに配置する。

ピンを所定位置に移動させて２個の半割環状部材に挿入
することにより、組立エレメントを対応する直立材のレ
リーフバタン上に接触させる。

この位置で組立エレメントをレリーフバタン上に固定し
、その位置で、横方向エレメント及び／又は支持エレメ
ントは直立材に対して配置され固定され得る。

ビンが２個の半割環状部材を共にクランプしこれによっ
てこれらの半割環状部材を直立材上に固定し、横方向エ
レメント及び／又は支持エレメントを固着する位置にこ
のビンを移動させることにより、組立エレメントを固定
する。

分解 ピンを、このピンが２個の半割環状部材をクランプして
いる位置から、これらの半割環状部材が閉鎖され且つビ
ンが依然として２個の半割環状部材内に挿入されている
（ショルダにより）位置へ移動させる。

この時、横方向エレメント及び／又は支持エレメントを
完全に又は部分的に引抜き得る。

次に、組立エレメントが部分的にのみ分解されているな
らば組立エレメントを再固着するか又は２個の半割環状
部材のうちの１個を解放すべく組立エレメントを取出し
得る。

ピンは他方の半割環状部材に付着したままであり（接合
手段により）、組立エレメントを開放し得、これによっ
て直立材を解放する。

第６図及び７図は、円形ビルデ１ング１６の周囲に足場
を建設するために本発明を利用した場合を示す。

この足場は、管状直立材２と水平な連結用長手部材３と
から構成された２個の四角形タワー１７から成り、直立
材２と部材３とは、各直立材２上のレリーフパタン１４
上に固定された組立エレメントにより互いに固着されて
いる。

四角形タワー１７は長い長手部材と短かい長手部材とを
有している。

２個のタワー１７を連結するために、各タワー１７の長
い長千部材３と同一の外側部材３を用いて結合し且つこ
れらのタワーを、直立材を結合するためにパタン１４の
外側に装着された組立エレメント１を介して直立材２に
固着してもよい。

内側にあ・いては、タワー１７は短かい水平部材３によ
り結合されて釦り、この部材３は長さ調整装置１８を有
すると有利である。

短かい部材３は、パタン１４の外側に装着された組立エ
レメント１により直立材２に固着されている。

この具体例は、本発明による組立エレメントを用いて達
成し得る多数の組立作業を示している。

上記に示した如く、当然のこととして、本発明はここに
詳述した用途及び具体例に限定されるものではなく、全
ての変形例を含む。

次に本発明の実施の態様を以下に列記する。

（１）主に、２個のピンにより互いに連結された２個の
半割環状部材から成り、各半割環状部材は、柱状エレメ
ントの表面に当接すべく構成された内側部と、前記内側
部と共働して１個又はそれ以上の横エレメントの端部を
受容する空間を形成すべく構成された外側部とを有して
おり、各半割環状部材の内側部は変形可能であり、２個
のピンのうちの少なくとも１個は、このビンが２個の半
割環状部材に関して移動する時、これらの半割環状部材
を締結すべく構成されていることを特徴とする、（ａ）
柱状エレメントと軸方向又は横方向に係合した後この柱
状エレメントをクランプし、且つ（ｂ）この柱状エレメ
ントに１個又はそれ以上の横エレメントを固着するため
に使用される特に足場組み用組立エレメント。

（２） ２個のピンのうちの１個は、このピンが２個
の半割環状部材に対して軸方向に移動する場合、このピ
ンは半割環状部材の一方から抜け出し、その結果２個の
半割環状部材は他方のビンの周囲を回動することにより
開放され得ることを特徴とする前項第ｌ項に記載の組立
エレメント。

（３）２個の半割環状部材の内側部の中央部に軸方向ス
ロットを設けることにより、この内側部を容易に変形し
得るように構成したことを特徴とする前項第１項又は第
２項に記載の組立エレメント。

（４）柱状エレメントは、各半割環状部材の内側部に形
成された開口部と係合し得るレリーフパタンを有するこ
とを特徴とする前項第１項から第３項までのいずれかに
記載の組立エレメント。

（５）２個の半割環状部材のうちの一方から緩められる
べく構成されたビンは、このビンが対応する半割環状部
材の凹部から離脱しないようにするための接合手段を有
することを特徴とする前項第２項から第４項までのいず
れかに記載の組立エレメント。

（６）２個の半割環状部材の一方から緩められるべく構
成されたピンは、このピンが前記半割環状部材から途中
で止まることなく離脱することを防ぐためのショルダを
有することを特徴とする前項第２項から第４項までのい
ずれかに記載の組立エレメント。

（７）２個の半割環状部材は鋼帯から成ることを特徴と
する前項第１項から第６項までのいずれかに記載の組立
エレメント。

（８）各半割環状部材の内側部にはスロットの両側にラ
ジアル方向に曲折したラグを有してかり、このラグは対
応する外側部の対面部分に形戒されたノツチ内に伸長し
ていることを特徴とする前項第３項又は第７項に記載の
組立エレメント。

（９）横エレメントの端部は、対応する内側部の頂縁と
共働する当接面を有することを特徴とする前項第１項か
ら第８項までのいずれかに記載の組立エレメント。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による組立エレメントの分解斜視図、第
２図は開放状態の組立エレメントの斜視図、第３図は管
状の柱状エレメントの周囲で閉鎖された状態の組立エレ
メントの水平断面図、第４図は第３図と同じ組立エレメ
ントの水平断面図であるが、組立エレメントは前記柱状
エレメントに２個の横エレメントを固定させるべくこの
柱状エレメントの周囲に固定された状態で示されており
、第５図は第４図の組立エレメントの垂直方向断面図、
第６図は本発明の組立エレメントを使用した足場の平面
図、第７図は第６図の足場の１部正面図である。 １・・・・・・組立エレメント、２・・・・・・柱状エ
レメント、３・・・・・・横エレメント、４，５・・・
・・・半割環状部材、６．７・・・・・・ビン。 １１・・・・・・スロット。１２・・・・・・ラグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２個のピ／により互いに連結される相補的な２個の
   半割環状部材からなり、夫々の相補的な半割環状部材は
   、柱状エレメントを弾性的に押圧して保持する変形可能
   な内側部と、横エレメントを支持するべく、内側部と共
   働して横エレメントの係合部材を受容する空間を形成す
   る外側部とからなり、 ２個のピンのうちの第１のピンは２個の半割環状部材を
   軸支して２個の半割環状部材を回動自在に連結してトリ
   、２個のピンのうちの第２のビンは２個の半割環状部材
   の保合部に嵌脱自在であり係合部に嵌入されて二個の半
   割環状部材を締結すべく構成されている組立エレメント
   。 ２ 内側部の中央部に軸方向スロットを設け、内側部を
   容易に変形し得るように構成した特許請求の範囲第１項
   に記載の組立エレメント。 ３ 柱状エレメントの所望の位置に形或された補助係止
   部と係合し得る補助係止部が、内側部に形成されている
   特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の組立エレメン
   ト。 ４ ２個の半割環状部材を締結する第２のピンは、この
   ピンが対応する半割環状部材の係合部からの離脱を防ぐ
   接合手段を有するように構成されている特許請求の範囲
   第１項に記載の組立エレメント０５ ２個の半割環状部
   材を締結する第２のピンは、このピンが対応する半割環
   状部材の係合部からの離脱を防ぐショルダを有するよう
   に構成されている特許請求の範囲第１項から第４項まで
   のいずれかに記載の組立エレメント。 ６ 鋼帯から形成される特許請求の範囲第１項から第５
   項までのいずれかに記載の組立エレメント。 ７ 内側部はスロットの両側にラジアル方向に曲折した
   ラグを有しており、このラグは対応する外側部の対面部
   分に形成されたノッチ内に伸長し得るように構成された
   特許請求の範囲第２項又は第６項に記載の組立エレメン
   ト。