JPS5835850B2 - 煉瓦成形機の成品取り出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 煉瓦成形機の成形作業の全自動化に伴ない成品取り出し
装置は同じく自動化が必須の時代となってきたことは言
を持たない。

今までは成形機から取り出された煉瓦は平打の姿のまま
プレス前面に設置された間げつ的に動くコンベヤー上に
乗せられ、次に人手でコバの状態に積み換えられるのが
通例である。

平打ちとは煉瓦の腹面を、コバ打ちとは腹面を加圧成形
することであるが成形作業は平打ちの場合が通例である
。

平打ちでたとえば第１図イの如く４個一度に平打ち成形
したものをコバの状態でコンベヤーに乗せるには、先づ
煉瓦を手にとって口の如くベルトコンベヤー上で９０度
転回した姿にするのであるが、このことは時間が長くか
かり、そのための疲労も甚だ犬である。

もしこれを自動的にコバの状態に転することができれば
作業は画期的に軽快となり、時間も著しく短縮されるで
あろう、本願発明は煉瓦をつかんだピッカーが自動的に
９０度転回しり後コンベヤーにのせられる如くした装置
の新提案である。

その構成を図面について詳しく説明すると、第２図、第
３図に示す如（この装置のフレーム１は内部左右に一対
のシリンダー取付用台板２，２があり、その上にピッカ
ー用シリンダー４，４を固定する。

３．３は一対のたて板でその外側にピッカーシリンダー
４，４を配置し、またこれを貫通して内側に出たピスト
ンロッド部を回転自在に支承する。

ロンド部は先端にピッカーゴムを取り付けたアーム５を
突出させてなるが、アーム５，５の内可逆モータ９の側
にあるものはアームの先端を連結リンク６で連結するも
のとする。

連結リンク６は上辺に鉄片１を突出し、これにたて板３
の上にとりつげた無接点スイッチ８０２個を対位させ、
ピッカーゴムのアーム５が第４図実線位置４５度から鎖
線位置へ９０度回転したときの鉄片７の水平方向のスト
ロークが両無接点スイッチの間隔に等しくなる如く調整
する。

９は低速の可逆モータでその回転は歯車１０，１１によ
りピッカーアーム５に伝達される。

さてその作動について説明すると初めにピッカーシリン
ダー４，４でロンド先端を押し出しその先端のピッカー
ゴムが他側ピッカーゴムとの間に煉瓦をつかむ。

次に可逆モータ９の始動により第４図左端のピッカーア
ーム５が回転するとそのピッカーアーム５はロンドとと
もに先づ旋回し、ア−ム５はリンク６で連結され回転自
由であるから、これにならぶピッカー及びロッド群は同
時に回転する。

他側のピッカーシリンダ一群は煉瓦をはさんで一体であ
るから他側も合わせ全ピッカーシリンダーのロンドも追
従転位する。

よって鉄片７は７′の方へ所定の間隔を移動し９０度回
転した時停止する。

この時可逆モータ９及び全ピッカーシリンダー４，４を
原位置に復させれば煉瓦は９０度回転したコバの状態で
コンベヤーの上に載せられるのである。

可逆モータ及びギヤーの代りに油圧、空圧のシリンダー
で必要ストロークを直接に駆動してもその効果の同じで
あることはいうまでもない。

以上の操作はシリンダーと電気スイッチによる作動であ
るから、簡単に自動化され、成品とり出し及び位置転換
操作は無人かつ短時間に行われることとなり、その工業
に及ぼす恵沢は最も重要である。

【図面の簡単な説明】

第１図イは平打ち口はコバ打ち煉瓦のとり出し状態の説
明図、第２図、第３図は本願にかかわる成品とり出し装
置の平面図と一部切断正面図を示す。 第４図は第３図に於るＩＶ−ＩＶ視図である。１・・・
・・・フレーム、２・・・・・・台板、３・・・・・・
たて板、４・・・・・・ピッカーシリンダー、５・・・
・・・ピッカーアーム、６・・・・・・連結リンク、７
・・・・・・鉄片、８・・・・・・無接点スイッチ、９
・・・・・・可逆モータ、１０，１１・・・・・・伝動
歯車、１２・・・・・・煉瓦。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 進退するピッカーシリンダー複数組を対設し、片側
   の組のシリンダーにはその先端に成品煉瓦の一端を圧接
   する如くしたアームつきピッカーの回動自在に支承して
   なり、而して両側ピッカーシリンダーの間に煉瓦を挾持
   した上低速可逆モータと歯車伝動機構により一つのピッ
   カーアームの外端を直接に、アーム外端を連結する連結
   リンクを介し全ピッカーアームを間接に、それぞれ９０
   度旋回せしむる如くしたことを特徴とする煉瓦成形機の
   成品取り出し装置。