JPS5835847B2 - 凹凸模様付無機質建材の押出成型方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、凹凸模様付無機質建材の押出成型方法に関
し、詳しくは、二方向から成型ダイへ向けて無機質混練
物を圧送するよう構成した押出成型装置により、前記混
練物の押出方向と一致しない方向に連続する凹凸模様を
有した、凹凸模様付無機質建材の押出成型方法に関する
。

従来、二方向から成型ダイへ向けて無機質混練物を圧送
し、成型ダイから押出成型することにより無機質建材を
成型することが広く行なわれている。

上記した成型装置は、主として成型物内に補強用シート
体などを埋入する場合に用いられ、二方向から圧送され
る無機質混練物の合流点から、流れ方向に向けて、前記
補強シート体などを送り込むよう構成されている。

ところで、上記手段により表面に凹凸模様を有する建材
を押出成型する場合、一般に押出成形ダイ内面に凹凸部
を設け、この凹凸部により建材表面に凹凸模様を付する
ことか行なわれる。

しかしながら、この場合、建材表面に形成される凹凸模
様は、すべて押出方向に一致する方向に連続する凹凸模
様となり、押出方向に対し直交し、あるいは交叉する方
向、即ち、押出方向と一致しない方向に連続する凹凸模
様を付けることは不可能であった。

そこで、建材表面に前記したような押出方向と一致しな
い方向に連続する凹凸模様を付ける場合、無機質混練物
の押出成型ダイの吐出側に隣接して凹凸模様メーキング
ロールを設け、このメーキングロールを吐出された成型
物表面に押し当てて凹凸模様を付けることが行なわれる
。

しかし、成型ダイから押出吐出される成型物は、極めて
柔軟であり、従って、メーキングロールを圧接させると
、成型物自体の断面形状をも変形させるおそれがあり、
圧接圧力の調節が極めて困難であり、特に、第１図に示
すように、内部に中空空胴部Ａを有した建材Ｂの場合は
、成型品の吐出直後における圧縮対応力が極めて弱いた
め、メーキングロールの圧接も極めて困難であって、実
施が殆んど不可能であった。

このため、上記した中空空胴部Ａを有する建材Ｂの表面
に押出方向と一致しない方向に連続する模様Ｃを付ける
には、−たん押出成型品を半硬化、又は硬化させた後に
、別に設けた模様付工程を経なげればならず手数が掛る
上に、非常に高価となる欠点があった。

この発明は、上記欠点に鑑み、内部に中空空胴部を有し
たような、極めて圧縮対抗力の弱いものであっても、押
出成型と同時に押出方向と一致しない方向に連続する凹
凸模様を付けることのできる凹凸模様付無機質建材の押
出成型方法を提供することを目的としてなされたもので
あって、その要旨とするところは、二方向から成型ダイ
へ向けて無機質混練物を圧送するよう構成した押出成型
装置において、二方向から圧送される無機質混練物の圧
送径路の合流点近傍に設げられる押出成型ダイに、外面
に凹凸模様を有するエンドレスの帯状体を、前記成形ダ
イ内に一部を露出させて、押出方向に沿って帯動可能に
軸架し、該帯状体を押出速度と同期させて回転帯動させ
ることにより、無機質押出成形品外面に凹凸模様を付す
るよう構成した点にある。

次に、この発明を実施例により具体的に説明する。

この発明に係る凹凸模様付無機質建材の押出成型方法は
、二方向から成型ダイ１へ向けて無機質混練物Ｇを圧送
するよう構成した押出成型装置Ｗにおいて、二方向から
無機質混練物Ｇを圧送する押出機（図示せず）の圧送径
路Ｗ１．Ｗ２の合流点Ｗ３近傍に設けられる押出成型ダ
イ１に、外面２Ａに凹凸模様２Ｂを有するエンドレスの
帯状体２を、成型ダイ１内に一部を露出させ、押出方向
に沿って矢印Ｐで示すように帯動可能なようロール３，
３によって軸架し、該帯状体２を押出速度Ｖと同期させ
て回転帯動させることにより無機質押出成型品Ｇ’Ｏ表
面に凹凸模様Ｇ１ を付けるよう構成されている。

従って、無機質混合物Ｇが成型ダイ１を通過して所望形
状に成型される際、押出速度と同期して回転帯動される
エンドレス帯状体２により成型品Ｇ′の表面に押出方向
と一致しない方向に連続する模様Ｇ１が付げられ、成型
ダイ１からは模様Ｇ１の付けられた成型品Ｇ′が成型吐
出される。

このとき、成型品Ｇ’に付される凹凸模様は、エンドレ
スの帯状体２により成型ダイ１内で凹設されるから、エ
ンドレスの帯状体２の圧接による成形品の変形、ひずみ
といった問題は全く生じない。

尚、上記実施例において、図中、４は、成型品Ｇ′内に
埋入される補強部材５の挿入口であって、成型品Ｇ′内
に補強芯を埋入する必要がない場合は、この挿入口は密
閉される。

上記実施例として、成型品Ｇ′に中空空胴部が設けられ
ない場合を示したが、第１図に示したように、中空空胴
部Ａを設けられた押出成型品を成型する場合、第４図に
示すように、エンドレスの帯状体２が成型ダイ１内部に
設けられた中子体１１に対面するように設けられる。

このように構成した場合、成型品Ｇ％中中空部影形成時
同時に凹凸模様Ｇ′１ を付けることができ、構造的に
圧縮対抗力の弱い形状をなすものであっても変形、ひず
みを生じることなく押出成型することが可能となる。

この発明は、以上述べたように構成されているので、従
来困難であった、押出方向と一致しない方向に連続する
凹凸模様の付けられた無機質建材の一体的押出成型が、
容易に行なえることとなり、しかもエンドレス帯状体２
の表面に構成される凹凸模様も任意形状のものとし得る
から、多種の凹凸模様を有する無機質建材を製造するこ
とが出来る上、従来別工程とされていた模様付工程など
も省略でき、また、補強芯の埋入といった従来装置の機
能も全く損なうことなく、従来使用されている装置であ
っても実施出来るなど種々の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は無機質建材の一例を示す斜視図、第２図はこの
発明の実施例の平面図、第３図は第２図の中央横断面図
、第４図は他の実施例の断面図である。 １・・・・・・成型ダイ、２・・・・・・エンドレスの
帯状体、２人・・・・・・外面、２Ｂ・・・・・・凹凸
模様、Ｗ・・・・・・押出成型装置、Ｇ・・・・・・無
機質混練物、Ｇ／・・・・・・押出成型品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 二方向から成型ダイへ向けて無機質混練物を圧送す
   るよう構成した押出成型装置において、二方向から圧送
   される無機質混練物の圧送径路の合流点近傍に設けられ
   る押出成型ダイに、外面に凹凸模様を有するエンドレス
   の帯状体を、前記成形ダイ内に一部を露出させて、押出
   方向に沿って帯動可能に軸架し、該帯状体を押出速度と
   同期させて回転帯動させることにより、無機質押出成形
   品表面に凹凸模様を付するよう構成したことを特徴とす
   る凹凸模様付無機質建材の押出成型方法。