JPS5835679Y2 - 皮革状成形材料 - Google Patents
皮革状成形材料Info
- Publication number
- JPS5835679Y2 JPS5835679Y2 JP1977104005U JP10400577U JPS5835679Y2 JP S5835679 Y2 JPS5835679 Y2 JP S5835679Y2 JP 1977104005 U JP1977104005 U JP 1977104005U JP 10400577 U JP10400577 U JP 10400577U JP S5835679 Y2 JPS5835679 Y2 JP S5835679Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- leather
- binder
- present
- molding material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、耐摩耗性、耐屈曲性、耐引張強度、適度な引
張伸。
張伸。
度を有し、かつ成形性の良好な皮革状成形材料を提供す
るものである。
るものである。
従来より靴用の甲革材として合成皮革(人造皮革、人工
皮革を含む)が天然皮革の代替物として使用されてきた
。
皮革を含む)が天然皮革の代替物として使用されてきた
。
しかしながら、特に甲革材としての成形性の問題として
吊り込み時における表面荒れ現象が惹起する。
吊り込み時における表面荒れ現象が惹起する。
即ち、この原因は、■織布或いは編布に直接合成重合体
の膜を構成せしめるものであるから吊り込み時の張力に
より薄膜化しそれと共に織物を構成するところの各糸は
その張力により浮きあがる。
の膜を構成せしめるものであるから吊り込み時の張力に
より薄膜化しそれと共に織物を構成するところの各糸は
その張力により浮きあがる。
(例えば、織布をタテ方向に引張るとタテ糸の緊張によ
りヨコ糸が浮きあがる。
りヨコ糸が浮きあがる。
一方、ヨコ方向に引張るとヨコ糸の張力によりタテ糸が
浮きあがる)そこに発生する織布の凹凸が表面膜に現わ
れて面荒れを発生する。
浮きあがる)そこに発生する織布の凹凸が表面膜に現わ
れて面荒れを発生する。
■また、不織布を基材とした場合に於ても、上記織布、
絹布程ではないが面荒れ現象が発生し好ましくない。
絹布程ではないが面荒れ現象が発生し好ましくない。
本考案は、特に吊り込み時における皮革状物表面に面荒
れ(凹凸)のない、かつ柔軟、弾力性に優れた皮革状成
形材料の提供を目的としてなされたものである。
れ(凹凸)のない、かつ柔軟、弾力性に優れた皮革状成
形材料の提供を目的としてなされたものである。
これを図面について詳述すれば、先ず熱収縮性の繊維ウ
ェブをニードリング処理して三次元的に絡合せしめた繊
維マット1を形成する。
ェブをニードリング処理して三次元的に絡合せしめた繊
維マット1を形成する。
従って、本考案における繊維マットは該繊維ウェブを表
面に平行に積層しこれにニードリング処理して該繊維ウ
ェブを強制的に平面に対し実質的に垂直に配列させ相互
に絡合せしめて密な構造に形成させる必要がある。
面に平行に積層しこれにニードリング処理して該繊維ウ
ェブを強制的に平面に対し実質的に垂直に配列させ相互
に絡合せしめて密な構造に形成させる必要がある。
通常密な構造は熱収縮性繊維ウェブをニードリングした
後40〜80%収縮、加圧して形成させるが、本考案の
繊維マットは、後述するように該マットの母体より粗な
繊維密度に起毛加工を施こすことから起毛加工に引続い
て加熱収縮処理を施こせば更に繊維ウェブは相互に絡合
され、その上該繊維マットが総体的に高密度になり強度
的な面からも好ましいものを得ることが可能となる。
後40〜80%収縮、加圧して形成させるが、本考案の
繊維マットは、後述するように該マットの母体より粗な
繊維密度に起毛加工を施こすことから起毛加工に引続い
て加熱収縮処理を施こせば更に繊維ウェブは相互に絡合
され、その上該繊維マットが総体的に高密度になり強度
的な面からも好ましいものを得ることが可能となる。
本考案の起毛2は繊維マット母体1におけるその繊維密
度より粗となるように施こすことが重要である。
度より粗となるように施こすことが重要である。
この起毛2は通常の起毛機により加工することができ、
上述した繊維密度とするには2〜4回程度施こすことに
より達成される。
上述した繊維密度とするには2〜4回程度施こすことに
より達成される。
このこときの繊維密度は該繊維マット母体1と起毛部2
の比が1対0.005〜0.8の範囲として起毛部が形
成された繊維マツl−aとするのが好ましい。
の比が1対0.005〜0.8の範囲として起毛部が形
成された繊維マツl−aとするのが好ましい。
この比が0゜005未満になると該マット母体と起毛部
との繊維密度の差が大きくなりすぎて耐摩耗性、耐屈曲
性、耐引張強度、適度な引張伸度或いは風合的に一体性
を著しく損ない千草材料として適合性を欠くばかりか、
吊り込み時に表面荒れを起こす恐れが生じる。
との繊維密度の差が大きくなりすぎて耐摩耗性、耐屈曲
性、耐引張強度、適度な引張伸度或いは風合的に一体性
を著しく損ない千草材料として適合性を欠くばかりか、
吊り込み時に表面荒れを起こす恐れが生じる。
一方、0.8を超えると密になりすぎて後述の結合剤を
充填しても天然皮革様の銀面形成が難がしくなる。
充填しても天然皮革様の銀面形成が難がしくなる。
次に、上記繊維マツ)aの起毛部2に合成重合体からな
る結合剤を該結合剤3の55〜99%(重量)が存在す
るように充填する。
る結合剤を該結合剤3の55〜99%(重量)が存在す
るように充填する。
この充填方法の一例を挙げれば該結合剤の重合体濃度を
5〜15%(重量)(粘度としては80〜500 cp
s/20℃程度が望ましい)の範囲とし、これに上記繊
維マットaを浸漬する方法、該マットaの起毛部2上か
らロール或いはナイフコーティング法により含浸被覆す
る方法が採用できる。
5〜15%(重量)(粘度としては80〜500 cp
s/20℃程度が望ましい)の範囲とし、これに上記繊
維マットaを浸漬する方法、該マットaの起毛部2上か
らロール或いはナイフコーティング法により含浸被覆す
る方法が採用できる。
而して、被覆された結合剤は繊維マット母体及び起毛部
の繊維密度差の相異によりその間隙内に充填され、55
〜99%(重量)が起毛部2へ、l〜45%(重量)が
繊維マット母体1に存在した起毛部上面に表皮層の形成
された形態の皮革状物となる。
の繊維密度差の相異によりその間隙内に充填され、55
〜99%(重量)が起毛部2へ、l〜45%(重量)が
繊維マット母体1に存在した起毛部上面に表皮層の形成
された形態の皮革状物となる。
本考案における結合剤を親水性でかつ繊維マツ)aを構
成する繊維に対して非溶剤である有機溶媒に溶解したも
のを使用し該繊維マツ)aに充填せしめた後、水の如き
液体に浸漬処理して凝固せしめれば結合剤自体が微細な
多孔質状となって該マツ)a中に存在して該繊維とは恰
も点状の如く接着した状態となるので吊り込み時におけ
る面荒れの防止になお一層の効果を発揮する。
成する繊維に対して非溶剤である有機溶媒に溶解したも
のを使用し該繊維マツ)aに充填せしめた後、水の如き
液体に浸漬処理して凝固せしめれば結合剤自体が微細な
多孔質状となって該マツ)a中に存在して該繊維とは恰
も点状の如く接着した状態となるので吊り込み時におけ
る面荒れの防止になお一層の効果を発揮する。
本考案は部上の如き繊維マット母体1と起毛部2との繊
維密度比を1対0.005〜0.8とし、かつ結合剤3
が55〜99%(重量)起毛部2に存在する構造の皮革
状物とするものであるから、繊維及び結合剤の二成分が
密度比に基づいて渾然と一体化されたものとなる。
維密度比を1対0.005〜0.8とし、かつ結合剤3
が55〜99%(重量)起毛部2に存在する構造の皮革
状物とするものであるから、繊維及び結合剤の二成分が
密度比に基づいて渾然と一体化されたものとなる。
その結果、それらの密度勾配とあいまって起毛層2の介
在により吊り込み時における母体の凹凸は該層により緩
衝作用を受けるので何ら表面層に悪影響を及ぼすような
ことがない特徴を有する。
在により吊り込み時における母体の凹凸は該層により緩
衝作用を受けるので何ら表面層に悪影響を及ぼすような
ことがない特徴を有する。
更に、他の特徴は従来の成形素材が繊維マットと表皮層
とが界面を形成した構造から戊っていることから吊り込
み時に表皮層のみが徒らに引伸ばされ、これが成形後に
収縮を起こしく表皮層を内側としてカールする)形保持
性に不都合を与えていたが、本考案品による皮革状物質
は一体化されていることから前記の如き欠点は全く解消
される。
とが界面を形成した構造から戊っていることから吊り込
み時に表皮層のみが徒らに引伸ばされ、これが成形後に
収縮を起こしく表皮層を内側としてカールする)形保持
性に不都合を与えていたが、本考案品による皮革状物質
は一体化されていることから前記の如き欠点は全く解消
される。
図は、本考案品における皮革状成形材料の断面図を示す
ものである。 1・・・・・・繊維マット母体、2・・・・・・起毛部
、a・・・・・・繊維マット、3・・・・・・結合剤。
ものである。 1・・・・・・繊維マット母体、2・・・・・・起毛部
、a・・・・・・繊維マット、3・・・・・・結合剤。
Claims (1)
- 繊維ウェブを三次元的に絡合して後起毛を施してなる密
な母体1と粗な起毛部2とから構成された繊維マツ)a
に合成重合体からなる結合剤3を充填してなる皮革状物
において、該母体1と起毛部2の繊維密度が1対0 、
005〜0.8の比率を有し、かつ該繊維マツ)aの繊
維ウェブ間隙内に充填された合成重合体よりな結合剤3
の55〜99%(重量)が起毛部2に存在することを特
徴とする皮革状成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977104005U JPS5835679Y2 (ja) | 1977-08-03 | 1977-08-03 | 皮革状成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977104005U JPS5835679Y2 (ja) | 1977-08-03 | 1977-08-03 | 皮革状成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5431080U JPS5431080U (ja) | 1979-03-01 |
JPS5835679Y2 true JPS5835679Y2 (ja) | 1983-08-11 |
Family
ID=29045010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977104005U Expired JPS5835679Y2 (ja) | 1977-08-03 | 1977-08-03 | 皮革状成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835679Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6135671U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-03-05 | 日立プラント建設株式会社 | エヤシヤワ−装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4980202A (ja) * | 1972-11-30 | 1974-08-02 | ||
JPS5040701A (ja) * | 1973-07-31 | 1975-04-14 | ||
JPS5221562A (en) * | 1975-08-12 | 1977-02-18 | Kubota Ltd | Wrapping rotary transmission tool pressing cover device in a wrapping rotary transmission device |
-
1977
- 1977-08-03 JP JP1977104005U patent/JPS5835679Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4980202A (ja) * | 1972-11-30 | 1974-08-02 | ||
JPS5040701A (ja) * | 1973-07-31 | 1975-04-14 | ||
JPS5221562A (en) * | 1975-08-12 | 1977-02-18 | Kubota Ltd | Wrapping rotary transmission tool pressing cover device in a wrapping rotary transmission device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5431080U (ja) | 1979-03-01 |
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