JPS583560Y2 - テント窓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、防雨性を有し製作及び取付は容易なテント窓
の構造に関する。

従来のテント窓にはテントの側面布に穿孔して、該穿孔
部分に蚊帳地を夫々の周縁で縫着しミ別に窓カバーを設
けて、該テント窓を内部から又は外部からおおう構造の
ものであるが、蚊帳地とテント側面布との縫合個所から
進入する雨水がテント側面布の内壁に滲入しテント内部
を湿潤し特に暴風雨時等にはテント内部に多量の雨水が
洩漏する等問題があった。

本考案はかかる実情に鑑みてなされたもので、雨水には
湿潤又は洩漏がなく、シかも、従来のテント窓と異り、
独立物品として製作でき、必要に応じ簡単な作業で随時
にどのテントにも容易に取付けられるものであり、また
既設のテント窓と交換することも可能である等、多くの
利点を有するもので、その要旨は、従来品の如く、側面
布の穿孔部分に蚊帳地を縫着して窓を形成するものとは
異り、蚊帳地及び側面布を夫々２枚の側縁布に接着せし
めて側縁部分では蚊帳地とテント側面布との直接の縫合
部を設けず、蚊帳地とセント側面布とが直接縫合される
のは、その三角形の下辺のみで、しかも、該下辺はその
前縁のみ縫合されるので、従って蚊帳を伝わり降下する
雨は下辺中央の尖形に突出する部分に向って流れ込み蚊
帳の網目をくぐって側面布外面を伝わって流去し実質的
に雨水の滲入のないテント窓を提供することをその目的
とするものである。

以下図面を参照し実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図は本考案に係るテント窓１が適用されたテント２
を示す斜視図である。

テント窓１は、第２図の正面図に示す如く、蚊帳地３は
概ね三角形状に形成され、かつ、その下辺部３ａの中央
部が下側に尖形に突出するもので、その斜辺部は楔形の
２枚の側縁布４，４に接着（第４図参照）せしめられる
。

一方、テント側面布５は楔状に切開され、その端縁が２
枚の側縁布４，４の間に接着される。

側縁布４に接着される蚊帳地３及びテント側面布５の夫
々の端縁は縫着又は接着等される。

最後に、蚊帳地３の下辺部３ａが、その前縁を第３図に
示す如くテント側面布５に直接縫着５ａする。

従って、これをテント内面からみると第３図に示す如く
前述の切開部分はカバー６となってその裏側に、縫着５
ａの点線が現われ、蚊帳地３はテント内部からおおわれ
る。

この場合マジックテープ等の係止具７ａ、７ｂをもって
テント窓の上部に係止される。

再び第２図に戻り８は、蚊帳地のほぼ中央部を縦断する
力布である。

また、第４図は、本考案に係るテント窓の構成を示す断
面図で本考案に係るテント窓の側縁布４，４はテント側
面布５を、また、蚊帳地３を夫々挟着して支持し、さら
に蚊帳地はその下端において、カバー６が連続するテン
ト側面布５に直接縫着せしめられることを示している。

本考案は以上の構成に基づくものであるから特に雨水が
浸入し易い窓部上面において蚊帳地とテント側面布との
縫着部分をなくして、側縁布が形成されているので、蚊
帳地と側面布との縫着の如く雨水が滲入することがなく
、また、蚊帳地を伝わる水は、蚊帳地の下辺部の中央部
の尖状に形成されている部分から主として網目をくぐっ
て流去せしめるので、テントの内側に洩漏することかな
く、テントの防水性が著しく向上し、また、従来のテン
ト窓に比し７て製作及び取付工数が軽減し、さらに、デ
ザイン的にも優れたものであるので、実用上極めて有用
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るテント窓の使用状態°を示す斜
視図、第２図はテント窓の正面図、第３図は背面斜視図
、第４図は断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 概ね三角形状に形成され、かつ、その下辺部の中央が下
   側に尖形に突出して形成される蚊帳地の両斜辺部を楔形
   の２枚の側縁布の間に接着せしめるとともに、楔状に切
   開されたテント側面布の切開端縁を前記楔形の２枚の側
   縁布の間に接着せしめ、また、前記蚊帳地の下辺部前縁
   を前記テント側面布の外側に直接縫着し、さらにテント
   側面布の切開部分が該蚊帳地をテント内部からおおうカ
   バーとして構成されることを特徴とするテント窓。