JPS5834498B2 - ゼンホウコウゾクポリアミドセイケイブツ ノ セイゾウホウ - Google Patents

ゼンホウコウゾクポリアミドセイケイブツ ノ セイゾウホウ

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JPS5834498B2
JPS5834498B2 JP49038140A JP3814074A JPS5834498B2 JP S5834498 B2 JPS5834498 B2 JP S5834498B2 JP 49038140 A JP49038140 A JP 49038140A JP 3814074 A JP3814074 A JP 3814074A JP S5834498 B2 JPS5834498 B2 JP S5834498B2
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JP
Japan
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solution
fiber
glycerin
stretching
fibers
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省治 後藤
正徳 升田
進 生駒
静夫 猪飼
喜昭 田中
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアミド基が芳香族基に直接結合しており、アミ
ド基の水素がアルキル基に置換されていない全芳香族ポ
リアミドと有機アミド系溶媒とからなる溶液から失透性
少く、光沢のある、高強度の耐熱性、耐炎性のすぐれた
繊維、フィルム、テープ等の成形品を製造する方法に関
するものである。
全芳香族ポリアミドは優れた耐熱、耐炎性を有すること
が知られている。
その成形法についてもこれまで多くの研究がなされてい
て種々の提案がなされている。
全芳香族ポリアミドは融点と分解温度が接近しているた
め溶融成形が困難であるが、ある種のアミド系溶媒には
溶解するところから、通常、乾式法あるいは湿式法によ
り成形されている。
しかしながら、乾式法の場合には、アミド系溶媒は一般
に高沸点を有するので溶媒除去に際して多くの熱量を要
するうえに、湿式法に比して一般に一錘当りの生産量が
低いので経済的には不利である。
湿式法の場合には凝固浴の主成分として、一般に水溶性
塩類が用いられている。
たとえば特公昭38−870号公報には40重量俤以上
のチオシアン酸カルシウム水溶液を、特公昭47−50
219号公報には種々の金属塩の2mol/1以上の水
溶液を凝固浴として用うろことにより均質、透明性のす
ぐれた成形物を製造する方法が記載されている。
しかしこれらの方法で実際に成形してみると、得られる
成形物の透明性は十分とはいえず、かつ高強度の成形物
を得ることも困難であった。
特公昭47−41743号公報には塩化カルシウムの3
0重重量以上、75℃以上の水溶液を凝固浴として用い
ることにより透明性のすぐれた成形物が得られるとの記
載がある。
しかしながらこの方法を追試してみると、前記三方法に
比較してかなり優れた効果が認められたが、未だ成形物
の透明性および物理的性能は十分とはいえないものであ
った。
本発明者等はかかる実状を考慮して鋭意研究を進めた結
果、全芳香族ポリアミドと有機アミド系溶媒とからなる
溶液をグリセリンを主成分とする凝固液にて凝固せしめ
ることにより、透明性はもちろん、強度的にも極めて満
足な結果が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明はアミド基が直接芳香族環に結合して
いる線状ポリアミドと有機アミド系溶媒とからなる溶液
から湿式法により繊維、フィルムテープ等の耐熱性成形
物を製造するに当り、該溶液をグリセリン凝固液にて凝
固せしめることを特徴とする全芳香族ポリアミド成形物
の製造法である。
本発明方法により湿式成形を行う際には、驚く程迅速に
脱溶媒が行われ、凝固が完了する。
このため得られた成形物は極めて透明性がよく、滑らか
な表面を有する。
凝固浴の成分としてはグリセリンの他少量の水塩化カル
シウム等の金属塩およびN−Nジメチルホルムアミド、
ヘキサメチルホスホルアミド等の有機アミド溶媒を混合
して使用することもできる。
グリセリンをのぞく他の成分の濃度は通常60重重量未
満が望ましいが、特に限定するものではない。
本発明においていう全芳香族ポリアミドとは、次の■お
よび/または■式に示す構造単位を有するものである。
すなわち、アミド結合が直接芳香族基に結合しており、
かつアミド基の水素原子が他のアルキル基で置換されて
いない線状ポリアミドであり、たとえば芳香族ジアミン
と芳香族カルボン酸クロライドとの縮合反応あるいはア
ミノベンゾイルハライド塩の縮合反応により容易に得ら
れる。
この線状ポリアミドの芳香族核に直接結合する水素の一
部ハハロゲン、ニトロ基、スルフォン基あるいは低級ア
ルキル基等と置換されてもよいが、アミド基の水素は置
換されてはならない。
これらの全芳香族ポリアミドから成形物を製造するには
96重量多硫酸100r/lI3に対し、0.5gの重
合体を溶解した溶液の25℃にて測定した値より求めた
固有粘度が0.6〜4.0、望ましくは1.0〜3.0
の重合体を使用するのが好適である。
この重合体の溶媒としてはN−Nジメチルホルムアミド
、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素等の
有機アミド系溶媒を使用することができ、重合体の各種
濃度のアミド系溶液が成形用ドープとして用いられる。
このような成形用ドープ中には着色用顔料、艶消剤、安
定剤等の添加剤を加えることも伺ら差しつかえない。
以上のごとき本発明によれば失透性少なく、光沢のよい
、高強度の成形物かえられ、そのものの耐熱性、耐炎性
も良好であった。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
なお、例中の濃度を示す〔φ〕は全て重量に基づくもの
である。
実施例 1 メクフエニレンジアミンとイソフタル酸クロライドを1
/1の等モルになる如く配合して、テトラメチル尿素中
で重合し、固有粘度2.05の重合体を得た。
得られたポリm−フェニレンイソフタルアミドのテトラ
メチル尿素溶液を水酸化カルシウムで中和して重合体濃
度9φの成形用ドープとなし、これを孔径0.08 m
m中で孔数500孔の口金より、グリセリン100φ、
50℃の凝固浴(塔長200crIL)中に15m/分
の吐出速度で押出し、il、25m/分で引取った。
ついでこの糸条を十分水洗してから95℃の熱水中で2
.1倍に延伸して1192d、500フイラメントの透
明性のよい繊維を得た。
この繊維の引張り強度は1.8F/d、伸度27φであ
った。
この繊維を340℃のオーブン中で1.9倍延伸し、さ
らに表面温度が360℃のヒートプレートで1.1倍の
延伸を行って、単糸デニール1.1dの極めて透明性の
すぐれた強度3.sg/d切断伸度18.3俤の繊維を
得た。
単糸の断面形状は円形に近く、はとんど均一な構造を有
していた。
実施例 2 グリセリン凝固浴中にテトラメチル尿素を4悌添加した
他は実施例1と同じ方法で紡糸、延伸処理を行い繊維を
得た。
得られた繊維は透明性がよく、断面形状は円形でかつ均
質構造を有し、強度3、’l/d、伸度18,2%であ
った。
実施例 3 固有粘i2.15のポリメタフエニレンイソフタルアミ
ドの重合体を3.0俤の塩化カルシウムを含有するヘキ
サメチルホスホルアミドに12%の濃度になるように溶
解して、粘稠な溶液を得た。
この溶液をグリセリンを100%含有する55℃の凝固
浴(塔長280crrL)中に孔径が0.071Wiφ
で孔数100を有する口金から吐出速度19.8m/分
の速度で押出し、凝固浴中で凝固せしめ、10.5m/
分の速度で引取った。
ひきつづき95℃の熱水中で水洗した後、97℃の熱水
中で2.0倍の湿熱延伸を行い、単糸断面形状が円形の
、光沢のある繊維を得た。
この繊維ハ引張強度2.1g/d1伸度20.3oI)
テアツタ。
この繊維を絶乾してから、温度350℃の熱延伸炉中で
1.8倍延伸し、続いて表面温度360℃のヒートプレ
ート上で1.1倍延伸を行った結果、単糸2.1デニー
ル、引張強度3.8g/d1伸度17.7俤の強靭な繊
維を得た。
実施例 4〜9、比較実施例 1〜4 次に一定条件下にて、凝固浴組成と凝固浴温度とを変え
た場合の実施例と比較実施例とを対比させて本発明の詳
細な説明する。
ここで行った紡糸例は、実施例3で用いた成形用ドープ
をそのまま用い、孔径o、 o s runφで孔数が
100孔の口金より吐出量1o、2g/分で、凝固塔長
をioomとした第2表に示す如き種々の組成、温度を
有する凝固浴中に押出し成形し、十分水洗してから、9
5℃の熱水中で湿熱延伸した。
つづいて乾燥してから、340℃の熱延伸炉で熱延伸を
行った。
延伸倍数は湿熱延伸、熱延伸ともに、最高延伸倍数(低
倍率から次第に高倍率に延伸倍数を増加してゆき糸切れ
を生じ始める延伸倍数)の80φで延伸して巻取った。
このとき紡糸調子、糸の透明性および熱延伸後の繊維強
度を第1表の基準にしたがって評価し、第2表に示した
実施例 13 実施例1にて用いた重合体溶液をスリット巾0.1朋長
さ30crILのTダイよりグリセリン100饅、温度
50℃、塔長3mの凝固浴中へ押出し、1.5倍のドラ
フトをかけて連続的に引取った。
この湿潤膜を80℃の温水で十分水洗した後、320℃
で横方向に1.25倍熱延伸を行い、厚さ約35μの均
質なフィルムを得た。
実施例 14 実施例3で用いた固有粘度2.15のポリメクフエニレ
ンイソフタルアミドの重合体を、塩化カルシウムを含有
するN、N−ジメチルホルムアミドに溶解して重合体濃
度14φ、塩化カルシウム濃度7φの粘稠な溶液を得た
この溶液を、グリセリンを100φ含有する55°Cの
凝固浴(塔長58crI′L)中に孔径が0.1朋φで
孔数100を有する口金から押出し、凝固浴中で凝固せ
しめ6m/分の速度で引取った。
引続き95℃の熱水中で水洗しつつ2.0倍の湿熱延伸
を行い、乾燥することにより透明で光沢のある繊維を得
た。
この繊維は引張強度2.29/d、伸度25%であった
この繊維を温度340℃の熱延伸炉中で2゜0倍延伸し
、続いて温度360℃の炉中で1.1倍延伸を行った結
果、単糸2.Qデニール、引張強度4.5g/d1伸度
20%の強靭な繊維を得た。
比較実施例 5 実施例14に用いた重合体溶液を、水80饅とポリエチ
レングリコール(平均分子量1000)20φとからな
る20℃の凝固浴(塔長58c7IL)中に、実施例1
4と同様にして押出し、凝固させ引取った。
次いで95℃の熱水中で水洗しつつ湿熱延伸したが、糸
切れが生じるため延伸倍数は1.5倍が限界であった。
得られた繊維は引張強度1.1g/d、伸度8.5%で
、光沢のない不透明なものであった。
この繊維を340℃の熱延伸炉中で熱延伸したが、延伸
倍数は1.2倍が限界であった。
得られた繊維は引張強度1.3g/d1伸度8.0%で
あった。
比較実施例 6 実施例14にて用いた重合体溶液を比較実施例5と同様
にして凝固させ引取った。
引取部にはグリセリンを100%含有する55℃の浸漬
浴を設け、糸条を浸漬処理(浸漬長60crrL)シた
次いで95℃の熱水中で水洗しつつ湿熱延伸したが、糸
切れが生じるため延伸倍数は1.6倍が限界であった。
得られた繊維は引張強度1.2g/d。伸度9.0%で
、比較実施例5と同様の光沢のない不透明なものであっ
た。
この繊維を340°Cの熱延伸炉中で熱延伸したが、延
伸倍数は1.3倍が限界であった。
得られた繊維は引張強度1.5g/d、伸度9.0%で
あった。
なお、引取部に設けたグリセリン浸漬浴の温度を20°
Cまで低下させることを試みたが紡糸の状況にはほとん
ど変化がみられず、繊維の性能も改良されなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アミド基が直接芳香族基に結合している線状ポリア
    ミドと有機アミド系溶媒とからなる溶液から湿式法によ
    り繊維、フィルム等の耐熱性成形物を製造するに当り、
    該溶液をグリセリン凝固液にて凝固せしめることを特徴
    とする全芳香族ポリアミド成形物の製造法。
JP49038140A 1974-04-04 1974-04-04 ゼンホウコウゾクポリアミドセイケイブツ ノ セイゾウホウ Expired JPS5834498B2 (ja)

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JPS50130849A JPS50130849A (ja) 1975-10-16
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139192U (ja) * 1986-02-24 1987-09-02

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JPS62139192U (ja) * 1986-02-24 1987-09-02

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