JPS6015724B2 - 芳香族ポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリアミド繊維の製造方法

Info

Publication number
JPS6015724B2
JPS6015724B2 JP52090408A JP9040877A JPS6015724B2 JP S6015724 B2 JPS6015724 B2 JP S6015724B2 JP 52090408 A JP52090408 A JP 52090408A JP 9040877 A JP9040877 A JP 9040877A JP S6015724 B2 JPS6015724 B2 JP S6015724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dope
fibers
cylinder
aromatic polyamide
coagulating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52090408A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5427021A (en
Inventor
行成 小松
哲男 松下
雄三 緑川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP52090408A priority Critical patent/JPS6015724B2/ja
Publication of JPS5427021A publication Critical patent/JPS5427021A/ja
Publication of JPS6015724B2 publication Critical patent/JPS6015724B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な芳香族ポリアミド繊維の製造方法に関
するものであり、さらに詳しくは、パラ配向的芳香族ポ
リアミの光学的異方性を有する重合体溶液(以下ドープ
と呼ぶ)を、高速に回転する複数の細孔を有する円筒内
から糸状に飛散せしめ、湿式凝固させることを特徴とす
る芳香族ポリァミド繊維の新規な製造法を提供するもの
である。
パラ配向的芳香族ポリアミド、たとえば、ポリパラフェ
ニレンテレフタルアミドの如く、ポリマーを構成する芳
香族基がバラフェニレンの如きバラ配向的であるものは
、溶剤に対する溶解性が乏しく、硫酸を溶剤とする紙糸
法が袴公昭斑−18573号公報で知られていたもの)
、その繊維製造技術の開発が遅れていた。
しかし、最近に至り、特公昭45−3磯52号公報、樽
公昭47−2489号公報、持公昭50一12006号
公報、侍開昭47一394458号公報等で、その製造
法が提案され、高い機械的特性、耐熱性の故に注目され
ている。しかしながら、パラ配向的芳香族ポリアミド繊
維の製造法において、たとえば、流管等を用いて糸状物
と共に凝固液を流下させる方法、あるいは凝固液中から
ガイドを介して糸状物を引上げる方法は、織糸速度を上
げることにより、液面が乱れ糸質安定化をはばむことが
生ずる。また、特に短繊維を製造するためには、連続的
な長繊維を切断するという工程を経なければならない。
こ)で、該繊維は優れた機械的強度を有することから、
カッターの寿命の点からもコスト高になる。このような
ことから、容易に大量に安価にパラ配向的芳香族ポリア
ミド繊維を製造する方法は明らかではなかった。そこで
、本発明者らは、各種の成形法および成形条件につき鋭
意研究の結果、従来のガラス繊維、金属繊維等の溶融紙
糸に用いられる侍公昭41−1356計号公報、袴公昭
43−10183号公報の如き、いわゆる遠心紡糸方法
を、これまで行なわれなかった湿式成形に用いるという
新規な着想のもとに検討した結果、特殊なドープとの組
合せにより、容易に大量にパラ配向的芳香族ポリアミド
繊維を製造することが判明し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、パラ配向的芳香族ポリアミドの光
学的異方性を有するドープを用いることにより、梨断力
下で著しい粘度低下を生じることを利用し、高速に回転
する複数個の紬孔を有する円筒内より、遠心力を用いて
該紬孔より糸状に飛散せしめ、該円筒周囲の樋式凝固性
雰囲気により、湿式凝固させることを特徴とするパラ配
向的芳香族ポリアミド繊維の製造方法に関するものであ
る。本発明で言うパラ配向的芳香族ポリアミドとは、一
種または二種以上の二価の芳香族基が直接アミド基によ
り結合されているポリマーであって、該芳香族基の二価
の結合基同志が1,4−フエニレン(パラフエニレン)
や4,4′−ビフエニレン、1,4−ナフチレンの如く
、芳香族環より同軸的に反対方向に、または1,5−ナ
フチレンや2,6ーナフチレンの如く、平行軸的に反対
方向に配置されているような芳香族ポリァミドを言う。
芳香族基としては、上記の如き単環または多環の炭素環
芳香族基の他に、2,5ーピリジレンや(ただし、×は
−0−、一S−および−NH−を表わす)等のへテロ環
芳香族であっても良い。
これらの二価の芳香族基には、メチル基やエチル基等の
低級アルキル基、メトキシ基、クロル基等のハロゲン基
等が1個または2個以上含まれることも許される。
これらのパラ配向的芳香族ポリアミドの典型的な例は、
ポリパラベンズアミド、ポリパラフェニレンテレフタル
アミド、ポリー4,4′−ジアミノペンズアニリドテレ
フタルアミド、ポリーN,N一Pフヱニレンビス(Pー
ベンズアミド)テレフタルアミド、ポリパラフエニレン
ー2,6ーナフタリツクアミド、コポリパラフエニレン
/4,4−(3,3′一ジメチルビフエニレン)テレフ
タルアミド、コポリパラフエニレン/2,5ーピリジレ
ンテレフタルアミド、コポリパラフエニレンテレフタル
アミド/ピロメリツトイミド、コポリパラフエニレンー
イソシンコメロンアミド/テレフタルアミド等が挙げら
れる。
本発明のパラ配向的芳香族ポリアミドは、その分子を構
成する芳香族基の5モル%までを、上記の特別な芳香族
基以外の二価の芳香族基、たとえば、メタフェニレン基
、3,3−ビフェニレン等や、二価の脂肪族基、たとえ
ば、エチレン、ブチレン等で置き換えることも、また、
アミド結合の5モル%以下をェステル結合、尿素結合、
ウレタン結合等により置き換えることも許される。
これらのパラ配向的芳香族ポリアミドの製造法は、本発
明を実施する上で制限されるものではなく、たとえば、
該当するジアミンおよび酸クロラィドから、特公階35
一14399号公報等で知られる低温溶液重合法により
容易に製造できる。本発明の光学的異方性ドープは、こ
れらのパラ配向的芳香族ポリアミドを適当な溶剤に溶解
することにより調製される。
用いることのできる溶剤は、ポリマーによっても、ポリ
マーの重合度によっても異なるが、いずれのポリマーに
も好適に用いられる溶剤は、聡重量%以上の濃硫酸また
は発煙硫酸であり、他の無機酸としては、弗酸、クロル
硫酸等が知られる。有機溶剤は比較的重合度の低いもの
や、芳香族基に置換基を持つもの、繰返し単位の長いも
の、コポリマー等に用いることができ、ジメチルアセト
アミド、Nーメチルピロリドン、ヘキサメチルホスホル
アミド、テトラメチル尿素等の、いわゆるN−ァルキル
置換アミド型溶剤や、それらの組合せ、およびそれらに
塩化リチウムやカルシウム等の無機塩を添加したもの等
が知られる。ドープの調製は通常のやり方で行なわれ、
たとえば、前述のポリマーを適当な容器に投入し、所望
濃度になる塁の溶剤を加えるか、逆に溶剤中にポリマー
を加えて燈拝したりするなどの方法が行なわれ、その際
、必要に応じて、減圧、加圧あるし・は加熱、冷却等の
操作が補助的に行なわれてよい。
本発明の光学的異方性ドープは、ポリマーおよび溶剤お
よび溶液の温度により定まる一定のポリマー濃度以上で
得られるものであり、具体的には個々の組合せにつき、
光学的異方性を観察することで確認されるべきである。
大略有機溶剤系では数重量%以上、濃硫酸等では1の重
量%内外以上で光学的異方性を示す。光学的異方性の確
認は、スライドグラス上にドープを薄く伸ばしたプレパ
ラートを、偏光顕微鏡の直交ニコルの間に入れると、直
交ニコルの階視野が明視野に変化することにより行なわ
れるが、ドープを溶解する際に鱒断力下で配向して光を
反射し、金属様または真珠様光沢が見られることによっ
ても認められる。
本発明を実施する上で用いられるドープは、光学的異方
性を有するドープであることが必要で、上記の特別な構
造の芳香族ポリアミドを用いたとしても、光学的等方性
ドープにおいては、回転円筒よりの容易な紡出が困難で
、均一なるドープの飛散が得られず、また、好ましい細
い糸状ドープとならず、いわゆるたまと呼ばれるドープ
の粒状物を形成してしまうことなどから、得られる繊維
の物性が低く、これらの結果として優れた品質を有する
繊維が得られない等の問題を生ずる。
本発明者らは鋭意研究の結果、光学的異方性ドープを用
いることにより、これらの問題点が解決されることを見
出した。この理由は、光学的異方性ドープは光学的等方
性ドープと異なる粘性挙動を示す流体(いわゆるチクソ
粘性流体)であることが知られ、そのために安定な紡世
性が得られるものと推定されるが、全てを説明できるも
のではなく、未だ解明中である。本発明の湿式凝固性雰
囲気とは、複数の紬孔を有する高速回転円筒周囲に、適
当な間隔を隔てて凝固性液体の水膜、水滴あるいは蒸気
の如き態様を発現させたものに関するものである。
すなわち、水膜の発現に際しては、該円筒上部に環状ス
リットを有する凝固液供京管を設置せしめ、凝固液を連
続的に供給し、流下させる方法、あるいは該円筒周囲に
環状壁を設置せしめて、その表面に凝固液を連続的に供
給し、流下させる方法等を含むものである。また、水滴
の発現に際しては、該円筒上部に複数の細孔を有する凝
固液供京管を設贋せしめ、凝固液をシャワーの如く流下
させるか、あるいは菱の如く贋接する方法等も含むもの
である。さらに、蒸気の発現に際しては、凝固液を超音
波加湿機の如き袋贋を用いて、該円筒の周囲に凝固液を
飽和あるいは未飽和の形で存在せしめることも包含する
ものである。
本発明に用いられる凝固液の種類は、ドープに対して凝
固性を有するもの全てが用いられ、一般的には、ドープ
を溶解する溶剤の水溶液が好ましく使用される。
凝固液の濃度、温度も、用いるポリマーの種類、溶剤の
種類、あるいは目的、用途に応じて任意に選ぶことがで
き、本発明の実施に本質的な影響を及ぼさない。通常は
0〜80%、一3ぴ○〜6ぴ○の範囲で選ばれるもので
ある。パラ配向的芳香族ポリアミドの光学的異方性ドー
プを高速回転円筒の複数の紬孔を通じて級出するにあた
り、該ドープの温度はドープの溶融温度から、劣化しな
い温度まで、ドープの粘度に応じて変えられてよく、好
ましくは65〜8yoの範囲である。また、光学的異方
性を有するドープの粘度は、鱒断力下における著しい粘
度低下のために1000ゆoise程度まで紡出可能で
ある。しかし、均一なドープの飛散により、好ましい細
い糸状ドープを得るためには、ドープ粘度は好ましくは
500poiseから400舷oise程度までゞある
。本発明に用いられる光学的異方性ドープを糸状に飛散
せしめる装置は、複数個の紬孔を有する回転円筒より成
り、該ドープを大気圧あるいは加圧下に該紬孔に供給し
、遠心力によって該ドープを糸状に飛散せしめるもので
あればよく、本発明に制限を設けるものではない。以下
、図面にしたがって具体的に説明する。
第1図は本発明の紙糸法における高速に回転する円筒の
一例を示すものであり、該円筒は固定された軸1と、図
面に示されていないモーターにより駆動されるベルト3
により回転される軸1と共0関係にある導管2と、該導
管2と一体となって回転する複数個の細孔5を有する高
速回転円筒4と、鼠1および高速回転円筒4を支持する
軸受6より成るものである。上述の装置において、ドー
プは軸1および導管2の間より高速回転円筒4に送出せ
しめられるが、送出方法はギヤポンプあるいはェクスト
ルーダー等によって行なわれる。
また、軸1はドープの送出を容易にするために、温水、
蒸気、ヒーター等が内挿された中空軸であってもよい。
高速回転円筒4は送出されたドーブが複数個の細孔5か
ら遠心力により飛散するのを容易にするために、該円筒
壁内部に温水、蒸気、ヒーター等が内挿されていてもよ
く、該紬孔5の数は個々の紬孔から飛散せしめられたド
ープ7が融着を起こさないまで多数取ることができるが
、一般的には数個以上、望むならば1方個以上取られる
ものである。該細孔5の形状は繊維の目的、用途に応じ
て任意に選ばれてよく、具体的には円形、スリット、あ
るいは多角形およびそれらの組合せであってよく、二種
の異なる重合度のドープを紡出する如き形状であっても
よい。さらに、その孔径は通常0.025〜1肌まで取
られるものであり、孔蓬に対する該紬孔の第2図に示す
如き徴孔5′の0径に対する長さの比は、好ましくは0
.5以上であり、機械加工できる範囲内で制限されるも
のではない。高速回転円筒4の回転数は、該円筒の直径
、紬孔の大きさ、ドープの粘度、得られる繊維の目的、
用途により、任意に選ばれてよく、一般に50〜100
0仇pmに選ばれる。高速回転円筒4の直径は、生産性
を上げるため大きい方が好ましいが、あまり‘こ大きす
ぎると回転数を上げることが難しくなるので、通常10
0〜50仇吻程度である。上述の如き装置において、湿
式凝固性雰囲気を発現させるにあたり、高速回転円筒4
の周囲は低温あるいは高温の不活性ガス等で置換されて
いてもよく、これは本発明の実施を何ら制限するもので
はない。さらに、上述の如き装置に湿式凝固性雰囲気を
発現させる装置を粗合せる場合を、図面に示す例にした
がって説明する。第1図中の8は高速回転円筒4の上部
周囲に適当な間隔を隔て)設置した、凝固液9を流下あ
るいは曙議するスリットあるいは紙孔を有する環状の凝
固液供給管を示すものである。
該凝固液供給管8には、第3図イに示すような凝固液9
を流下するスリット10、あるいは第3図口に示すよう
な凝固液9を贋窮する紬孔11が設置される。該装置に
おいて、凝固液9は図面に示されていない送液ポンプよ
り導管8′を通り、凝固液供給管8に送出され、スリッ
ト10あるいは紬孔1 1より流下あるいは頃綾される
。一方、高速回転円筒4より糸状に紙出されたドープ7
は、上述の如き溢式凝固性雰囲気に接触し、湿式凝固せ
しめられ、鉛直下方に変向されつ)繊維を形成する。
また、さらに第4図は高速回転円筒4の個々の紬孔5の
周囲に環状スリット12を設置せしめ、ドープを別の流
路より凝固液を噴出あるいは頃霧させ、糸状ドープを湿
式凝固せしめる装置を示すものである。
上述の如き装置において、湿式凝固性雰囲気を発現させ
るにあたり、特に凝固液を高速回転円筒より、適当な間
隔をおいて流下あるいは膿霧する場合に、その間隔は得
られる繊維の性質、目的、用途に応じて任意に変えられ
てよい。
本発明において、湿式凝固性雰囲気により湿式凝固せし
められた繊維は、バッチあるいは連続に収集移送されて
よく、遠心分離器あるいはそれに類する方法で凝固液と
繊維を分別する方法、あるいはネット、網あるいはそれ
に類する方法で凝固液と繊維を分別する方法を用いても
よい。
さらに、収集された該繊維を工業的利用価値の高い繊維
にするためには、凝固液を充分洗浄する水洗工程および
乾燥工程を経る必要がある。上述の水洗、乾燥の工程は
、バッチあるいは連続で処理されてもよい。本発明は、
特徴的な光学的異方性ドープを用いることにより、従来
溶融紙糸に用いられてきた遠心紡糸法を、湿式紡糸に応
用するという新規な発想のもとに成しえたものであり、
本発明の製造方法により大量に容易に得られる繊維は、
従来の延伸という2次的な処理ないこ充分に優れた機械
的性質を有するものであり、工業的利用価値の高いもの
である。
また、寸法安定性等を高めるために如何なる熱処理をす
ることも可能であり、トウ、スフ、合成紙、不織布、マ
ット等の成型品に利用することができる。以下に本発明
の実施例を示す。
なお、実施例中の百分率の比率は断わらない限り重量比
を表わす。また、ポリマーの重合度の尺度として用いる
固有粘度数(り価)は、985重量%の濃硫酸100私
中にポリマー0.2夕を溶解し、30℃にて通常の方法
で測定したものである。実施例 1り凧2.70である
ボリバラフエニレンテレフタルアミドのポリマーを99
.8%の濃硫酸で溶解した。
この時ポリマー濃度は5%であり、このドープAは偏光
顕微鏡により観察したところ、偏光は示さなかつた。一
方、り:nh325であるポリパラフェニレンテレフタ
ルアミドのポリマーを99.8%の濃硫酸で溶解した。
この時ポリマー濃度は14%であり、このドープBは偏
光顕微鏡により観察したところ、偏光を示した。Aのド
ープは濃い茶色を呈し、全く光沢のないものであったが
、Bのドープは金属光沢を呈した黄金色を示すものであ
った。
さらに、A,B両者のドープの粘度を異なる駒断速度下
で測定したものが第1表である。
測定にはブルックフィールド型回転粘度計を用い、回転
ローターは6号を用いた。第1表 第1表に示される如く、光学的異方性を示すドープBは
、繋断速度が大なるにしたがい大幅にその粘度を低下す
る、いわゆるチクソ粘性を示すことが判明し、この現象
が本発明の方法を可能化している一つの大きな原因であ
ると推察される。
まず、上述の如く調整されたドープAを、65q0に保
温された0.1肋の孔径で孔数25個を有する回転円筒
にギアポンプで送出しつ)、該円筒を15比pmで回転
させ、該紬孔よりドープを糸状に飛散せしめようとした
。この場合、ドープは紬孔より押出される時、初め粒状
物を形成し、次に遠0力により飛散されることが認めら
れた。さらに、回転円筒の回転数を50仇pmとしても
同様な現象が生じた。この粒状物形成は、一般に工業製
品としての利用価値を極めて下げることが知られており
、′またくこの時の円筒内圧は70k9/鮒以上にもな
り、鮫出の容易さからみても極めて悪いものであった。
しかし、光学的異方性を示すドーブBを、65℃に保温
された同様の装置を用いて、回転数45比pmで回転円
筒の紬孔より飛散せしめようとした。
この光学的異方性を示すドープBの場合は、ド−ブAと
は異なり、級孔より押出される時に粒状物を形成せず、
スムーズに救出され、糸状に飛散せしめられた。この時
の円筒内圧は27k9/めであった。A,B両ドープを
糸状に飛散せしめるに際し、該糸状を湿式凝固させるた
めに、第1図の如く回転円筒の上部周囲に、中4柵の環
状スリットを有する環状の凝固液供V給管を設瞳せしめ
、ポンプにより常温の水を該供繋合管に送出し、該スリ
ットより連続的に流下せしめた。
この時、糸状に飛散せしめられたドープは、流下する凝
固液に衝突、変向され、下方に凝固液と共に流下し、流
下した繊維を収集するために、A,B両ドープそれぞれ
の場合について、回転円筒の下方にプラスチック製の容
器に設置し、凝固液と繊維を収集した。さらに、凝固液
と繊維を分離するため、120メッシュのフィルターを
有するヌツツェと炉過ピンを用いて、それぞれA,B両
ドープの繊維を得た。両者の繊維を24時間水洗し、1
2ぴ0で水分が無くなるまで乾燥した。得られたドープ
Aからの繊維は長さ20〜3仇ゆで、玉のような粒状物
が含まれる工業的利用価値の低いものであった。一方、
光学的異方性を有するドープBから得られた繊維は長さ
100〜30W奴で、粒状物の含まれない利用価値の高
いものであった。実施例 2 実施例1における光学的異方性を示すBドープを用いて
、約80ooに保温された7びpmの回転をしている0
.08肌の孔径で孔数25個を有する円筒内に、ギアポ
ンプで送出した。
該紬孔より容易にスムーズに飛散せしめられた糸状ドー
プは、該円筒の周囲上部に2仇肋の間隔を隔て、環状に
設置された環状スリットを有する凝固液供給管より、連
続的に鉛直下方に流下する40%の硫酸に接触し、該4
0%硫酸と共に流下しつ)凝固せしめられ、該円筒の下
方に設置された80メッシュの絹上に堆積せしめられた
。堆積した繊維を敬出し、実施例1と同様な方法にて、
水洗、乾燥を行なった。得られた繊維は、直径12〜1
7〆の連続した繊維であった。該繊維の物性は強度10
〜1松pd、伸度5〜7%、初期モジユラス300〜4
00夕/dであった。実施例 3りinhl.88のポ
リパラベンズアミドの粉末状ポリマーを、11び○、0
.98その51%LiC夕を含有するジメチルアセトア
ミドに167夕澄梓下に溶解した。
得られたドープは、濃拝すると乳白色の真珠用光沢を呈
する濃度約10%のものであった。このドープの粘度は
、ブルックフィールド型回転粘度計を用い、回転ロータ
ー6号を使用し、回転数0.8pmで測定したところ、
120岬oiseを示した。このように調整されたドー
プを炉過した後、約80午0に保温された100仇pm
の高速回転をしている0.08欄の孔径で孔数50個の
細孔を有する円筒内に、ギャポンプで送出した。該紬孔
より容易に糸状に飛散せしめられたドープは、該円筒の
周囲上部に10物岬の間隔を隔て、環状に設置せしめら
れた直径3柳の多数の細孔を有する凝固液供給管より、
連続的に鉛直下方に階霧せしめられる常温の水と接触し
、その飛散方向を下方に変向され、該凝固液と共に流下
し、湿式凝固せしめられた。これらの繊維は、該円筒の
下方に設置せしめられた80メッシュの金属性ネット上
に堆積せしめられ、連続的に水洗、乾燥された。得られ
た繊維は、直径15〜20A、長さ30〜100側の寸
法を有し、強度11gpdを示すものであった。また、
この繊維は200こ○もの高温に耐える耐熱性の優れた
ものであり、耐熱性スフとして充分利用価値のあるもの
であった。実施例 4 刀inh5.80のポリパラフヱニレンテレフタルアミ
ドの粉末状ポリマーを、70午C、1そ中の99.8%
の濃硫酸中に、少量ずつ480タ蝿梓下に溶解し、最終
的に80午0で全ポリマーを溶解させた。
縛られたドープは、燈拝すると黄色の真珠様光沢を呈す
る、光学的異方性を有するポリマー濃度20%のもので
、実施例3と同様な方法で粘度を測定したところ、約5
100のoiseであった。このように調整されたドー
プを炉遇した後、約880に保温された0.岬側の孔径
で孔数5叫固の紬孔を有する800rpmの高速回転を
している円筒内に、ギアポンプで送出した。
該ドーブは容易に粒状物を形成せず、スムーズに紬孔よ
り飛散せしめられた。一方、該円筒の周囲に50肋の間
隔を隔て)設置された第4図の如き環状壁に、500の
水を凝固液として連続的に供給し、飛散せしめられた糸
状ドープを該環状壁表面で捕捉し、凝固液と接触せしめ
た。これらの糸状ドープは環状壁表面を凝固液と共に流
下し、湿式凝固せしめられ、該環状壁の下方に設簿せし
められた実施例3と同様なネット上に堆積せしめられた
。得られた繊維をネット上にて透続的に水洗、乾燥を行
なったところ、直径12〜15〆、長さ100〜50仇
廠の短繊維を王とするマット状のものが得られた。それ
らの繊維を取出して物性を測定すると、強度13〜15
雛d、伸度4〜6%、初期モジュラス300〜50雌p
dを示した。このマットはそのま)樹脂を含浸せしめ、
プリプレグとして用いても有用に用いうるものであった
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に使用する装置の一例を示す斜面
図、第2図は紬孔の一例を示す断面図、第3図イおよび
口は環状の凝固液供給管の例を示す平面図、第4図は緑
式凝固性愛図気を発現させるための一例を示す説明図で
ある。 2・・・・・・ドープ送出管、4・・・・・・回転円筒
、5・・・・・・紬孔、7・・・…飛散糸状ドープ、8
・・・・・・環状凝固液供給管、9・・・・・・凝固液
流、10…・・・環状スリット、11・・・・・・紬孔
、12・・・・・・環状スリット。 第2図第3図 第4図 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パラ配向的芳香族ポリアミドの光学的異方性を有す
    る重合体溶液を、高速に回転する円筒内から、該円筒の
    複数個細孔を通じて、該円筒周囲の湿式凝固性雰囲気中
    に糸状に飛散せしめ、湿式凝固させることを特徴とする
    パラ配向的芳香族ポリアミド繊維の製造方法。 2 高速回転円筒周囲の湿式凝固性雰囲気が、流下する
    凝固液の膜または凝固液の霧状雰囲気である特許請求の
    範囲第1項記載のパラ配向的芳香族ポリアミド繊維の製
    造方法。
JP52090408A 1977-07-29 1977-07-29 芳香族ポリアミド繊維の製造方法 Expired JPS6015724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52090408A JPS6015724B2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 芳香族ポリアミド繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52090408A JPS6015724B2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 芳香族ポリアミド繊維の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5427021A JPS5427021A (en) 1979-03-01
JPS6015724B2 true JPS6015724B2 (ja) 1985-04-22

Family

ID=13997748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52090408A Expired JPS6015724B2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 芳香族ポリアミド繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6015724B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427064Y2 (ja) * 1985-02-14 1992-06-29
CN103498203A (zh) * 2013-09-26 2014-01-08 深圳市科聚新材料有限公司 湿法纺丝离心式生产设备

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR840000726B1 (ko) * 1982-08-30 1984-05-24 전학제 방향족 폴리아미드로 된 단섬유의 제조방법
KR100421306B1 (ko) * 1995-03-03 2004-04-21 데이진 트와론 비.브이. 방사액을 위한 원심방사방법
JP2000503355A (ja) * 1996-02-14 2000-03-21 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ セルロースファイバー及びフィラメントの調製法
CN110331471A (zh) * 2019-07-04 2019-10-15 宁夏泰和芳纶纤维有限责任公司 一种对位芳纶纺丝废原液回收再利用装置及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427064Y2 (ja) * 1985-02-14 1992-06-29
CN103498203A (zh) * 2013-09-26 2014-01-08 深圳市科聚新材料有限公司 湿法纺丝离心式生产设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5427021A (en) 1979-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI621743B (zh) Method for preparing moisture-absorbing transfer non-woven fabric by using short fiber spinning method
US20090324950A1 (en) Method of manufacturing a continuous filament by electrospinning and continuous filament manufactured thereby
RU2061115C1 (ru) Способ производства целлюлозных волокон и пленок
EP0951590A1 (en) Wet spinning process for aramid polymer containing salts and fiber produced from this process
CA1254358A (en) Spinning process for aromatic polyamide filaments
US4016236A (en) Process for manufacturing aromatic polymer fibers
US4497868A (en) Very fine denier synthetic fibers
JPS6015724B2 (ja) 芳香族ポリアミド繊維の製造方法
US3061402A (en) Wet spinning synthetic fibers
KR100607416B1 (ko) 전기방사를 이용한 연속상 필라멘트의 제조방법 및 이로제조된 연속상 필라멘트
CN201092591Y (zh) 制造均一性聚对苯二甲酰对苯二胺纤维的连续脱泡装置
JP5714939B2 (ja) 極細径連続繊維の製造方法
JPS585283B2 (ja) ゴクサイセンイシユウゴウタイ オヨビ ソノセイゾウホウホウ ナラビニ セイゾウソウチ
CN105074064A (zh) 聚芳硫醚和降冰片烯共聚物的耐酸纤维
KR101378290B1 (ko) 얀 제조 방법 및 장치
JPS59116411A (ja) 新規なポリアミド繊維およびその製法
KR100607415B1 (ko) 전기방사를 이용한 연속상 필라멘트의 제조방법 및 이로제조된 연속상 필라멘트
EP0775221B1 (en) Process of making polybenzazole nonwoven fabric
KR100595490B1 (ko) 나노섬유로 구성된 연속상 필라멘트의 제조방법
US4224271A (en) Process for biconstituent polymer compositions
JPS6297913A (ja) ポリ−パラフエニレンテレフタルアミド系繊維の製造方法
JPH08504007A (ja) 低デニールポリベンズアゾール繊維及びその製造方法
JP6807789B2 (ja) 高強度中空繊維
CN107151833A (zh) 一种聚酰亚胺微细旦纤维及其制备方法
JPS5834498B2 (ja) ゼンホウコウゾクポリアミドセイケイブツ ノ セイゾウホウ