JPS5834494B2 - コウケツエキギヨウコセイコウブンシザイリヨウ ノ セイゾウホウホウ - Google Patents

コウケツエキギヨウコセイコウブンシザイリヨウ ノ セイゾウホウホウ

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JPS5834494B2
JPS5834494B2 JP49046349A JP4634974A JPS5834494B2 JP S5834494 B2 JPS5834494 B2 JP S5834494B2 JP 49046349 A JP49046349 A JP 49046349A JP 4634974 A JP4634974 A JP 4634974A JP S5834494 B2 JPS5834494 B2 JP S5834494B2
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JP
Japan
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heparin
polyester
blood
diol
reacting
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JP49046349A
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JPS50139173A (ja
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孝一 高倉
雅夫 水野
俊秀 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抗血液凝固性高分子材料の製造方法に関する。
更に詳しくは一般式(但しR4、R2t R4t R5
は炭素数2〜4の二価アルキレン基、R3は炭素数1〜
2oのアルキル基、mおよびnは整数でそれぞれ1〜3
0)で表わされる、三級アミノ基およびポリエーテル連
鎖を分子中に有する二価アルコールをジオール成分の一
部又は全部とするポリエステルをハロゲン化炭化水素と
反応させて得られる、四級アンモニウム塩を分子中に有
するポリエーテル型ポリエステルをヘパリンと反応させ
ることを特徴とする、抗血液凝固性高分子材料の製造方
法に関する。
現在実用化されている医用高分子材料の問題点の一つは
、これが生体に対して種々の好ましくない異物反応を起
すことであり、血液と接触する材料においては血液を凝
固させる性質をもっていることである。
この点を解決する一つの方法は天然の抗凝血剤であるヘ
パリンを高分子材料と組合わせて用いることであり、た
とえばGOttら(サイエンス、142巻1297頁(
1963年))は、材料表面をグラファイト−塩化ベン
ザルコニウム−ヘパリンで処理して抗凝血性材料を得て
いる。
しかし、医療用材料は水または体液で膨潤した状態で使
用されることが多く、塩化ベンザルコニウム−ヘパリン
錯体のように材料表面を低分子アンモニウム塩−ヘパリ
ン処理したものでは、ヘパリンは、短期間で血液中に溶
出し、その間は凝血を起さないが、溶出後は容易に凝血
が起るようになる。
したがって、長期間にわたって凝血を起さない材料を作
るためには、ヘパリンを結合すべきアンモニウム窒素の
ような結合部位は材料中に固定されている必要がある。
またヘパリンを充分大量に含有し、かつ長期にわたって
徐々に溶出させるためには材料に適度の親水性を付与す
る必要がある。
一方親水性材料は生体親和性が高いことも知られている
本発明は上記の点に鑑み、医療用材料として、特に血液
と接触する部分に用いられる高分子材料、特にポリエス
テル材料に適度の親水性を与え、かつ高度の抗血液凝固
性を付与する方法を提供するものである。
即ち本発明の要旨は、ポリエステルのジオール成分の一
部又は全部として、三級アミノ基およびポリエーテル連
鎖を分子中に有する二価アルコール(以下これをアミン
変性ポリエーテルジオールと称する)を用い、得られる
ポリエステル戒型物をハロゲン化炭化水素で四級化し、
次いで得られた四級アンモニウム塩とヘパリンの反応に
より、ヘパリンをイオン結合し、かつ親水性を高めた抗
血液凝固性材料を得るものである。
ここで、アミン変性ポリエーテルジオール(I)O−*
ポリエーテル連鎖としては、たとえばオキシエチレン、
オキシプロピレン、オキシブチレン連鎖すどが適当であ
る。
又、該ジオール(I)におけるポリエーテル連鎖の長さ
は、得られるポリエステル成型材料の親水性ひいては生
体親和性を高め、かつヘパリンの長期徐放効果を高める
ためには長い方が好ましいが、余り長いと材料の成型性
(紡糸性、製膜性、溶解性など)及び耐水性が低下し、
又(I)の使用量当りのヘパリンの結合量が低下するの
で、mおよびnの値がそれぞれ工ないし30の範囲内が
望ましい。
ジオール(1)の具体例としてはなどがあげられる。
なお該ジオール(I)は単一物質としても、或いは種々
のmおよびnの値を有するジオールの混合物として用い
てもよい。
該ジオール(I)と組合せて用いるジカルボン酸として
は、一般にポリエステルの製造に用いられる化合物であ
ればよく、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸エチレン−1,2−ビス(
P−カルボキシフェノキシド)又は、これらジカルボン
酸の低級アルキルエステル類、などが適当である。
また、ジオール成分としてアミン変性ポリエーテルジオ
ール(I)の他に、一般にポリエステル製造の際用いら
れるジオール、たとえばエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタツール、P−キシリレンジオール、ポリアルキレン
グリコールなどを物性の向上のために添加することが望
ましい。
ポリエステルの製造は、上記アミン変性ポリエーテルジ
オール(I)を用いる他は、従来の方法と全く同様にし
て行なうことができる。
上述の方法で得られた、三級アミノ基を主鎖中に含有す
るポリエステルの四級化反応は該ポリエステルの成型前
、成型後のいずれに行なってもよいが、抗血液凝固性を
付与する必要があるのは血液と接触する表面のみである
から、繊維状、中空繊維状、フィルム状、シート状、管
状、棒状、さらにはこれらを再加工した織布、編布、不
織布などとして、成型した後に四級化を行なう方が有利
である。
四級化反応は該ポリエステルを塩化エチル、塩化ブチル
、塩化アリル、塩化ベンジル、臭化メチル、臭化ブチル
、ヨウ化メチルなどのハロゲン化炭化水素に室温ないし
系の沸点で1〜数時間接触させることにより行なわれる
この際、ポリエステルの成型前であれば、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドなどの適当な溶媒に溶
解して反応させてもよい。
上記四級化反応で得られた四級アンモニウム塩含有ポリ
エステルのヘパリン化処理は、ヘパリンが熱及び光に対
して安定でないことから、該ポリエステルの成型後、と
くに使用の直前に行なうことが望ましい。
該ヘパリン化処理は該ポリエステル成型品を濃度100
0単位/ml程度のヘパリン水溶液中に、室温ないし5
0°Cで1〜24時間浸漬することにより行なわれる。
特にこの際、該成型品を包装してから蒸気、煮沸、放射
線、エチレンオキサイドなどにより滅菌したのち、この
包装の一部に取りつけられた血清用ゴム栓の如き栓を通
してヘパリン水溶液を無菌的に注入するのが望ましい。
本発明において得られる、ヘパリン化された抗血液凝固
性医療用材料は、特に血液と接触して用いられる人工血
管、縫合糸、結紮糸、血管内カテーテル類、大動脈バル
ーン、カニユーレ類、シャ本*ント、チップ、体外血液
循環用チューブ類、輸血用チューブ類、血液保存バック
、血液透析膜、酸素透過膜などとして、長期にわたり凝
血を防止する効果がある。
以下実施例によってさらに詳細に説明するが。
これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない
実施例 1 ジメチルテレフタレート230部(重量部、以下同じ)
、ジメチルイソフタレート20音医エチレンクリコール
240部、酢酸カルシウムo、2部を混合し、1900
で90分攪拌し、エステル交換反応を行ない、ついでト
リメチルフォスフェート0.1部および で表わされるアミン変性ポリエーテルジオール20部を
添加し、徐々に昇温、減圧して275°C20,7〜0
.5mmHgで90分重合した。
得られた重合体の極限粘度はフェノール/テトラクロロ
エタン(1:1)中30℃で0.62であった。
この重合体を熔融紡糸、延伸熱処理してポリエステル繊
維を得た。
このようにして得られた三級アミノ基含有ポリエステル
繊維を編んで直径1cr/L、長さ5cm、のチューブ
とした。
このチューブを塩化ベンジルに浸漬し、70’Cで3時
間加熱、チューブを取り出してベンゼンで洗浄、風乾後
、エチレンオキサイド滅菌し、無菌的にヘパリン水溶液
(濃度1000単位/mlり中に室温で5時間浸漬した
このチューブを取り出して生理的食塩水で洗った後、風
乾してトルイジンブルー水溶液を付着させると赤紫色を
示し、ヘパリンの存在が確認された。
またヘパリン処理した上記チューブを犬の大静脈を切除
したあとに無菌的に移植、1力月後に剖検するとヘパリ
ン処理したチューブは完全に開存していた。
これに対しエチレングリコールおよびテレフタル酸を主
成分とするポリエチレンテレフタレート繊維から作った
同形状のチューブは、犬の体内で1週間で閉塞していた
実施例 2 ポリエチレングリコール(分子量1900)loo音4
エチレンクリコール10部、わされるアミン変性ポリ
エーテルジオール10部、ジフェニルメタン−4,4−
ジイソシアネート80部、ジメチルホルムアミド600
部を混合し、800で重合させて粘稠となった溶液をガ
ラス製型枠に流し、溶媒を蒸発させて、三級アミノ基を
主鎖中に含むポリウレタンフィルムを作った。
このフィルムを塩化ベンジル中に50℃で1時間浸漬し
、取り出してメタノールで洗浄、風乾し、ついでヘパリ
ン1000単位/ml水溶液に室温で10時間浸漬して
、取り出して生理食塩水で洗浄、風乾した。
このようにして得られたフィルムを37℃の恒温槽にの
せ、その上に犬のACD血液0.25 mlをとり、さ
らに0.1 MCa C12水溶液0.025m1を加
えて凝血を開始させた。
10分後にとり出した凝血量の重量を、同様にして求め
たガラス及び医療用シリコーンの凝血量と比較すると表
のようになった。
試 料 凝血量(ガラスを100とする
) ガ ラ ス 100医
療用シリコーン 50実施例2のフィ
ルム 9 同上、lカ月水中保存後 9

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式 (但しR4p R2y R4t R5は炭素数2〜4の
    二価アルキレン基、R3は炭素数1〜2oのアルキル基
    、mおよびnは整数でそれぞれ1〜30)で表わされる
    、三級アミノ基およびポリエーテル連鎖を分子中に有す
    る二価アルコールをジオール成分の一部又は全部とする
    ポリエステルをハロゲン化炭化水素と反応させて得られ
    る、四級アンモニウム塩を分子中に有するポリエーテル
    型ポリエステルをヘパリンと反応させることを特徴とす
    る、抗血液凝固性高分子材料の製造方法。
JP49046349A 1974-04-24 1974-04-24 コウケツエキギヨウコセイコウブンシザイリヨウ ノ セイゾウホウホウ Expired JPS5834494B2 (ja)

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JP49046349A JPS5834494B2 (ja) 1974-04-24 1974-04-24 コウケツエキギヨウコセイコウブンシザイリヨウ ノ セイゾウホウホウ

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JPS50139173A JPS50139173A (ja) 1975-11-06
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JPH02115212A (ja) * 1988-10-24 1990-04-27 Toyobo Co Ltd 血液適合性に優れた気体透過性材料
AU649885B2 (en) * 1991-10-01 1994-06-02 Nisshinbo Industries, Inc. Antithrombotic resin, tube, film and coating

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