JPS5834449B2 - β−フエニルエチルアルコ−ルの製造法 - Google Patents

β−フエニルエチルアルコ−ルの製造法

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JPS5834449B2
JPS5834449B2 JP51103600A JP10360076A JPS5834449B2 JP S5834449 B2 JPS5834449 B2 JP S5834449B2 JP 51103600 A JP51103600 A JP 51103600A JP 10360076 A JP10360076 A JP 10360076A JP S5834449 B2 JPS5834449 B2 JP S5834449B2
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JP
Japan
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phenylethyl alcohol
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JP51103600A
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JPS5331635A (en
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英次 岩本
赫文 近藤
克夫 小宮
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Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はβ−フェニルエチルアルコールの製造法に関す
るものである。
更に詳(は酸化スチレンを接触的に水素化してβ−フェ
ニルエチルアルコールを製造する方法に関するものであ
る。
スチレンオキシドを溶媒中液相でアルカリ性物質の存在
下、ラネーニッケルを触媒として水素と反応させてβ−
フェニルエチルアルコールを製造することについては多
くの方法が知られている。
しかしこれらの従来公知の方法は溶媒を大量に使用し、
かつ収率が十分でない、あるいは複雑な操作条件を要す
るなどの欠点がある。
たとえば、米国特許第2524096号公報には溶媒と
してメタノール、エタノールのごとき極性溶媒を使用す
る方法が開示されている。
そして実施例ではメタノールをスチレンオキシド100
重量部あたり100〜300重量部も使用しテオリ、β
−フェニルエチルアルコールのスチレンオキシド基準の
収率は最高90%にすぎない。
また米国特許第2822403号の発明は収率向上副生
成物の減少等を目的として溶媒をアルコ−ルから、水に
かえたものであるが、反応温度は臨界的でないとして2
0℃乃至100℃で反応を行なうとしている。
同特許の明細書実施例では、反応を約50℃又は約70
℃で行ないβ−フェニルエチルアルコールをほとんど定
量的な収率で得たとか99%の収率で得たとか記載され
ている。
しかしこれらの成績については、特公昭48−7625
号公報に追試の結果として収率85%を確認し得たに過
ぎないことを示唆する記載があることから予想されるよ
うに本発明者らによる追試でもやはり約85%程度の収
率しか得られず、これを確認することができない。
また溶媒としての水をスチレンオキシド100重量部当
り100乃至500重量部の大量に使用することを望ま
しいとしている。
溶媒の使用量が多いことは反応装置も、反応後の溶媒か
らのβ−フェニルエチルアルコールの分別のための設備
も大きくならざるを得ないので好ましいことでない。
一方上述した特公昭48−7625号の発明の方法は触
媒としてラネーニッケルとパラジウムを併用する方法で
あるが、実質的には発明の詳細な説明中で特に有利な結
果が得られるとして説明されている二段反応の操作、即
ち反応の途中で温度および圧力を変化させるという複雑
な操作を必要とするものである。
また特開昭49−5933号公報には溶媒としてアルコ
ールと水との混合液(アルコールに対して水を30重量
%以下混じたもの)を使用する方法が開示されてL・る
しかしこの方法では合計5%程度のエチルベンゼン、フ
ェニルアセトアルデヒド等の副生が避けられない。
本発明者らはラネーニッケルを触媒として溶剤の存在下
、液相でスチレンオキシドを水素化する場合の溶媒の選
択及び反応条件について研究した結果、水を溶媒として
選択した場合に、反応を10℃以下の温度で行なうと生
成物の選択率等が顕著に改善されることを見出して本発
明に至ったものである。
即ち本発明はスチレンオキシドを液相で水及びアルカリ
性物質の存在下、ラネーニッケルを触媒として、温度1
0℃以下で水素化反応させることを特徴とするβ−フェ
ニルエチルアルコールの製造法である。
本発明の反応温度は上述したように10℃以下である。
この温度は低げれば低いほど収率は高くなるが、あまり
低くすると溶媒の水(アルカリ水溶液)が凍結するおそ
れがあるので、その凍結温度以上であることが必要であ
る。
実用上は約O′C乃至約8℃の範囲が最も好ましい。
米国特許第2822403号は、前述したように大量の
水とアルカリ性物質の存在下、スチレンオキシドをラネ
ーニッケルを触媒として水素化してβ−フェニルエチル
アルコールとする場合ニついて、反応温度は臨界的では
ないが20℃乃至100℃が望ましいとしている。
ところが臨界的でないのはこの望ましいとされる温度範
囲及びその近傍においてのことでありこの範囲よりも更
に10℃以上低い温度、即ち10℃以下で反応を行なう
と、この温度以上のときと比べてβ−フェニルエチルア
ルコール選択率が著しく高くなり、またエチルベンゼン
、フェニルアセトアルデヒド等の望ましくない副生物の
生成率が極めて低くなる。
この様な低温での水素化反応は、メタノールを溶媒に使
った場合につき、前述した米国特許第2524096号
中に記載がある。
しかしメタノールを溶媒としたときには水を溶媒したと
きの様な臨界現象はない。
本発明で溶媒として使用する水の量は原料スチレンオキ
シド100重量部あたり約1ないし約30重量部である
また本発明では乳化剤を使用してもよいが、それによる
格別の利益はない。
本発明で使用するラネーニッケルは慣用のものでよい。
その使用量は限定的でないが、通常スチレンオキシド1
00重量部あたりニッケル量として0.1乃至50重量
部使用する。
操作上は0.5乃至10重量部が便利である。
アルカリ性物質は周知のとおり副生物の生成の抑制、す
なわち選択率を向上させるために使用する。
アルカリ性物質としてはアルカリ金属又はアルカリ土類
金属などの水酸化物、弱酸塩等を使用するが、ナトリウ
ムやカリウムの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等水によく
溶解するものが好ましい。
本発明においては、これらのうち水酸化ナトリラムを使
用した場合量もβ−フェニルエチルアルコールの収率が
高い。
アルカリ性物質の使用量は溶媒である水100重量部当
り0.05乃至20重量部、好ましくは0.2乃至5重
量部である。
製品のβ−フェニルエチルアルコールの収率について云
えば、ラネーニッケルの使用量がニッケル基準で同じ<
0.5乃至10重量部の場合、アルカリ物質のニッケル
に対する比(重量比)が公知の方法の場合と比べてはる
かに小さい値のときに最良の値を与える。
即ち、アルカリ性物質の使用量を、例えば水酸化ナトリ
ウムのときでニッケルに対して0.02乃至0.08重
量倍、炭酸ナトリウムのときで同じ<0.005乃至0
.02重量倍としたときβ−フェニルエチルアルコール
の収率は最も高い値となる。
本発明の水素化を行なうときの反応圧力は限定的でなく
大気圧以上でよいが通常ゲージ圧1乃至100 kg/
crrt好ましくは4に9/crA以上を用いる。
以上説明した本発明は次のような顕著な効果を奏する。
(1) β−フェニルエチルアルコールの収率カ高く
、容易にこれを95%以上とすることができる。
(2)副生物の生成量が少ない。
β−フェニルエチルアルコールをその主たる用途である
香料原料とするとき、特に有害な不純物とされるエチル
ベンゼン、フェニルアセトアルデヒド等の副生量が少な
い。
(3)反応の途中で反応条件をかえるような複雑な操作
を必要としない。
(4)溶媒である水の使用量を極めて小さく抑えること
ができるので、反応装置は比較的小さなものでよく、ま
た後の工程での水の除去が容易である。
(5)アルカリ性物質の使用量が少量でよい。
以下本発明を実施例によって更に詳しく説明する。
実施例 1〜3 内容量5001rLlの誘導回転攪拌オートクレーブに
スチレンオキシド、ラネーニッケル、アルカリ性物質及
び水を仕込みこれに水素を添加し、攪拌して反応させた
仕込量及び反応条件を第1表に示す。
反応は水素の吸収が停止するまで行なった。
得られた結果を同じく第1表に示す。
実施例 4 内容量51の誘導回転攪拌オートクレーブを用いて実施
例1〜3の場合に準じ、第1表に示す条件で反応を行な
った。
得られた結果を第1表に示す。
実施例 5〜6 実施例1〜3に準じ第1表に示す条件で反応を行なった
得られた結果を第1表に示す。比較例 l〜3 反応温度が10℃を超える場合について、実施例1〜3
に準じ、第1表に示す条件で反応を行なった。
結果を同じく第1表に示す。比較例 4 内容量11の誘導回転攪拌オートクレーブを用いて、実
施例1〜3の場合に準じ、第1表に示す条件で反応を行
なった。
得られた結果を同じく第1表に示す。
本実施例は比較的多量の水を使用し、かつアルカリ性物
質の使用量のニッケルに対する比をかなり高くしたとき
の例である。
β−フェニルエチルアルコールと副生成物の生成率にそ
れぞれ低下及び増大が見られた。
これらの結果から本発明は前述した優れた効果を示すこ
とが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレンオキシドを液相で、スチレンオキシド10
    0重量部に対して約1ないし約30重量部の水及びアル
    カリ性物質の存在下、ラネーニッケルを触媒として、温
    度10℃以下で水素化反応させることを特徴とするβ−
    フェニルエチルアルコールの製造法。 2 反応温度が約0℃乃至約8℃である特許請求の範囲
    第1項記載の製造法。 3 ラネーニッケルを原料スチレンオキシド100重量
    部あたりニッケル基準で0.5乃至10重量部使用する
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。 4 アルカリ性物質の使用量が、溶媒である水100重
    量部当’)0.05乃至20重量部である特許請求の範
    囲第1項乃至第3項のいずれかの項記載の製造方法。 5 アルカリ性物質が水酸化ナトリウムである、特許請
    求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項記載の製造方
    法。 6 水酸化ナトリウムの使用量がラネーニッケルのニッ
    ケル量に対し0.02乃至0.08重量倍である特許請
    求の範囲第5項記載の製造方法。 7 アルカリ性物質が炭酸ナトリウムである特許請求の
    範囲第1項乃至第4項のいずれかの項記載の製造方法。 8 炭酸ナトリウムの使用量がラネーニッケルのニッケ
    ル量に対して0.005乃至0.02重量倍である特許
    請求の範囲第7項記載の製造法。
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