JPS583399Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、掃除機ケース内の所定位置に２個のフィル
タ枠を簡単で且つ確実に取付けられるようにした電気掃
除機に関するものである。

第１図乃至第３図には従来のこの種の電気掃除機が示さ
れている。

即ち、Ｉは掃除機ケースであり、主部ケース８とその主
部ケースに分離可能に接続された塵容器９とから構成さ
れている。

前記塵容器９は主部ケース８側に開口している。

１０は平行に延びる上下一対のリプにより形成された第
一の案内部であり、前記塵容器９の内壁に沿って略水平
に延びている。

１１は平行に延びる上下一対のリプにより形成された第
二の案内部であり、前記第一の案内部１０上方の前記塵
容器９内壁に沿って略水平に延びている。

１２は粗目フィルタを有する粗目フィルタ枠であり、周
縁が前記第一の案内部１０に案内されて前記塵容器９内
に挿入される。

１３は襞状に折曲形成された細目フィルタを有する細目
フィルタ枠であり、周縁が前記第二の案内部１１に案内
されて前記塵容器９内に挿入される。

１４は前記細目フィルタのための除塵装置である。

１５は前記除塵装置１４のための電磁石、１６は一端が
前記電磁石１５に弾性的に支持された可動鉄片、１７は
前記可動鉄片の他端に固定された殴打体であり、前記電
磁石１５に交流電気を供給すると、前記可動鉄片１６が
電磁石１５により激しく振動させられ、その可動鉄片１
６の振動により殴打体１７が前記細目フィルタを殴打し
、それにより細目フィルタに耐着した塵埃が払い落され
る。

１８は前記電磁石１５に供給される電気の通電を制御す
るためのスイッチ、１９は前記電磁石１５及びスイッチ
１８などを電気的に接続するためのリード線、２０はそ
のリード線１９の端部に固定された２個の接続端子であ
る。

２１は前記細目フィルタ枠１３上方の塵容器９の開口部
を閉鎖するための覆体であり、塵科器９内の細目フィル
タ枠１３より上方の空間を外部に連通させるための連通
口２２を備えている。

２３は前記塵容器９の細目フィルタ枠１３より下方の開
口を開閉可能に覆うための蓋体であり、上端が前記覆体
２１後面に枢着されている。

２４は前記覆体２１七部に固定された２個の接触子であ
り、前記主部ケース８に塵容器９を接続したとき、主部
ケース８内に配置され、電源に接続された２個の接続板
２５に接触可能であり、前記接続端子２０が分離可能に
接続される接続部２４ａを有している。

２６は前記覆体２１を貫通して塵容器９の開口部に螺着
されたねじであり、前記覆体２１はこのねじ２６により
塵容器９の開口部に固定される。

以上のように構成されたものにおいて、その組立作業の
一部を説明すると、１ず、塵容器９の開口部よりあらか
じめ除塵装置１４などが組付けられた細目フィルタ枠１
３を、その周縁が第二の案内部１１に案内されるように
して挿入する。

次に接触端子２０を接触子２４の接続部２４ａに接続し
た後、覆体２１を塵容器９の開口部に配置し、次に覆体
２１を貫通するねじ２６を塵容器９に螺着すると、覆体
２１はそのねじ２６により塵容器９の開口部に固定され
る。

又、前記細目フィルタ枠１３はその覆体２１により塵容
器９から脱出することがない。

最後に、塵容器９内に粗目フィルタ枠１２を、その周縁
が第一の案内部１０に案内されるようにして挿入すると
、組立作業が完了する。

このように従来の電気掃除機においては、塵容器９内に
細目フィルタ枠１３を固定するには、１ず、接続端子２
０を接触子２４の接続部２４ａに接続した後、覆体２１
をねじ２６により塵容器９の開口部に固定しなければな
らず、塵容器９への細目フィルタ枠１３の固定及び取外
しには非常に手間を要し、迅速には行い得なかった。

又、粗目フィルタ枠１２は第一の案内部に案内されて塵
容器９内に挿入されているだけであるので、主部ケース
８より塵容器９を取外した後、蓋体２３を回動して塵容
器９の開口部を開放してその開口部より塵容器９内の塵
埃を捨てる際、粗目フィルタ枠１２が塵埃と一緒に塵容
器９から外れる恐れがあり、従って、使用者は粗目フィ
ルタ枠１２が塵埃と一緒に外、れてこないように手で押
えながら塵埃を捨てる必要があり、非常に手間を要する
と共に手に塵埃が耐着して非衛生的である。

この考案は、このような従来の事情に対処してなされた
ものであり、以下に実施例を示す第４図及び第５図を参
照してその詳細を説明する。

尚、その説明中、同一作用を有するものは同一番号を附
して説明する。

図中、３０は細目フィルタを有し、上面及び下面が開放
された箱状をなす細目フィルタ枠であり、その周縁が第
二の案内部１１に案内されて塵容器９内に挿入される。

３１は前記細目フィルタ枠３０の後部より一体に突出形
成された起立壁であり、前記塵容器９の細目フィルタ枠
３０より上方の開口を閉鎖可能である。

前記起立壁３１には前記塵容器９の細目フィルタ枠３０
上方の空間を外部に連通ずるための連通口２２が穿設さ
れ、又、主部ケース８に塵容器を接続したとき、主部ケ
ース８に設けられた接触板２５に接触可能な接触子２４
を有し、更に、蓋体２３の上端が回動可能に枢着されて
おり、このことは、従来の覆体２１と同様である。

３２は基端が前記塵容器９の前面内壁より左右方向に間
隔をおいて突設された２個のリプ間に挿入された掛合レ
バーであり、その両リブ及び掛合レバーの基部を貫通す
るビンにより掛合レバーは水平軸線の周わりに回動可能
に枢着３２ａされていると共にその自由端側は後方に向
かって延びてかり、又その前後中間部には前記細目フィ
ルタ枠３０の前方垂下壁３０ａに掛合可能な掛合部３２
ｂを有している。

この掛合レバー３２は、目量により常には下方回動位置
にあって、細目フィルタ枠３０の挿入の際、掛合部３２
ｂは細目フィルタ枠３０の前方垂下壁３０ａに衝合する
ことがなく、従って細目フィルタ枠３０の塵容器９への
挿入が容易である。

又、前記掛合レバー３２の自由端側下面には、係合突部
３２ｃが一体に突出形成されており、更にこの掛合レバ
ー３２の係合突部３２ｃと掛合部３２ｂとの間の部分は
切欠３２ｄが形成されており、従って、掛合レバー３２
はその部分において弾性を有している。

３３は粗目フィルタ枠１２の前部上面側より一体に突出
形成された突起であり、その前面にカム面３３ａが形成
されている。

前記突起３３は前記塵容器９に粗目フィルタ枠１２を挿
入したとき、前記掛合レバー３２の自由端側下面に係合
可能である。

以上のように構成された電気掃除機において、その組立
作業の一部を説明すると、あらかじめ、細目フィルタ枠
３０上に除塵装置１４及び蓋体２３などを組付けると共
に接続端子２０を接触子２４の接続部２４ａに接続し、
ユニット化する。

次に、ユニット化された細目フィルタ枠３０を、その周
縁が第二の案内部１１に案内されるようにして塵容器９
内に挿入する。

次に、粗目フィルタ枠１２を、その周縁が第一の案内部
１０に案内されるようにして塵容器９内に挿入する。

塵容器９内に粗目フィルタ枠１２を挿入し終える直前に
おいて、掛合レバー３２の自由端側か突起３３に衝合し
、自重により第５図の状態にある掛合レバー３２が突起
３３のカム面３３ａにより粗目フィルタ枠１２の移動に
伴なって枢支部３２ａを中心に回動し、その掛合部３２
ｂが細目フィルタ枠３０の前方垂下壁３０ａに掛合する
。

従って、細目フィルタ枠３０は掛合レバー３２の掛合部
３２ｂにより塵容器９から抜は出ることが阻止される。

更に、粗目フィルタ枠１２を移動させると、掛合レバー
３２は掛合部３２ｂが細目フィルタ枠３０の前方垂直壁
３０ａに衝合しているのでこれ以上回動することがない
が、掛合レバー３２の自由端側が切欠３２ｄによって彎
曲し、それにより突起３３が掛合レバー３２の掛合突部
３２ｃを乗り越えて掛合突部３２ｃと掛合し、塵容器９
への粗目フィルタ枠１２の挿入が完了するものであり（
第４図参照）、粗目フィルタ枠１２は掛合レバー１２の
掛合突部３２ｃと突起３３との掛合により塵容器９より
抜は出ることがない。

又、第４図に示す状態において、粗目フィルタ枠１２を
引張ると、掛合レバー３２の自由端側が切欠３２ｄによ
り彎曲して突起３３が掛合レバー３２の掛合突部３２ｃ
を乗り越える。

その後、更に粗目フィルタ枠１２を引張ると、その粗フ
イルタ枠１２が塵容器９から取外せ、又掛合レバー３２
は自重により下方に回動する。

すると、細目フィルタ枠３０の前方垂下壁３０ａと掛合
部３２ｂとの掛合が外れ、従って細目フィルタ枠３０も
塵容器９から取外すことができる。

尚、この実施例においては、接触子２４を有する起立壁
３１が細目フィルタ枠３０と一体に形成されているので
、塵容器９へ細目フィルタ枠３０を着脱する度に、接触
子２４に接続端子２０を接続したり、或いは取外したり
する必要がなく、塵容器９の組付・分解作業が一層簡単
となる。

又、この実施例においては、細目フィルタ枠３０を塵容
器９に固定するための掛合レバー３２により粗目フィル
タ枠１２も塵容器９に固定されるように構成したので、
その構造が一層簡単となり、安価に製作でき、又、細目
フィルタ枠を挿入した後に粗目フィルタ枠を挿入すると
、その粗目フィルタ枠と先に挿入した細目フィルタ枠と
が掛合レバーにより一緒に固定され、フィルタ枠の固定
が容易である。

以上詳述したようにこの考案は、掃除機ケースの開口よ
りその内壁に沿って延びる二つの案内部と、前記開口よ
り前記二つの案内部にそれぞれ各別に案内されて掃除機
ケース内に挿入され、それぞれ異なるフィルタを有する
２個のフィルタ枠と、前記一方のフィルタ枠の前部上面
に設けられた突起と、前記二つの案内部の間の掃除機ケ
ース内壁に基端が枢着され、前記一方のフィルタ枠を掃
除機ケース内に挿入したとき、そのフィルタ枠の前記突
起により作動されて先に挿入された他方のフィルタ枠に
自由端側の掛合部が掛合し、その他方のフィルタ枠を脱
出不能に固定すると共に、更に一方のフィルタ枠を挿入
すると、自由端側か彎曲して前記突起と自由端部の掛合
突部とが弾性的に圧接して、前記一方のフィルタ枠を掃
除機ケース内に保持する掛合レバーと、を備えているの
で、従来と比べて掃除機ケースにフィルタ枠を取付ける
のに手間を要さず、迅速に且つ確実に取付けることがで
き、又、掃除機ケース内に蓄積された塵埃を開口より捨
てるとき、塵埃と一緒にフィルタ枠が外れて来ることが
なく、従来に比べて簡単で且つ衛生的に掃除機ケース内
の塵埃を捨てることができる。

更に、掛合レバーと突起とにより、両方のフィルタ枠を
掃除機ケース内に固定することができるものであり、そ
の構造が簡単で且つ安価に製造することができるなど、
その奏する効果は極めて犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来の電気掃除機を示す図面であり
、第１図は従来の電気掃除機の要部断面図、第２図は第
１図の２−２線断面図、第３図は塵容器を分解して示す
図面、第４図及び第５図はこの考案の電気掃除機を示す
図面であり、第４図はこの考案の電気掃除機の要部断面
図、第５図ば塵容器の分解図である。 図において、Ｉは掃除機ケース、１０，１１は二つの安
内部、１２は粗目フィルタ枠、３０は細目フィルタ枠、
３２は枢支部３２ａ、掛合部３２ｂ、掛合突部３２ｃ１
切欠３２ｄを有する掛合レバー、３３は突起である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一側が開口された掃除機ケースと、 前記開口より掃除機ケース内壁に沿って延びる二つの案
   内部と、 前記開口より前記二つの案内部にそれぞれ各別に案内さ
   れて掃除機ケース内に挿入され、それぞれ異なるフィル
   タを有する２個のフィルタ枠と、前記一方のフィルタ枠
   の前部上面に設けられた突起と、 前記二つの案内部の間の掃除機ケース内壁に基端が枢着
   され、前記一方のフィルタ枠を掃除機ケース内に挿入し
   たとき、そのフィルタ枠の前記突起により作動されて先
   に挿入された他方のフィルタ枠に自由端側の掛合部が掛
   合し、その他方のフィルタ枠を脱出不能に固定すると共
   に、更に一方のフィルタ枠を挿入せると、自由端側か彎
   曲して前記突起と自由端部の掛合突部とが弾性的に圧接
   して、前記一方のフィルタ枠を掃除機ケース内に保持す
   る掛合レバーと、 を備えたことを特徴とする電気掃除機。