JPS5833857Y2 - 扱深さ調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 小型コンバインは、扱深さ自動調節装置を付設するとコ
スト高となると共に大型化するので安価でかつ小型であ
るという特徴がなくなる。

従って止むを得ず調節ハンドルを用いて人力により扱深
さ調節することが多い。

しかし、上下に適当な間隔をおいて設けた係止段部の一
つに、扱深さ調節体が吊下げられた調節ハンドルを上下
移動させる操作及び調節ハンドルを係止段部に合致させ
て係合させる操作がきわめて困難で゛あった。

本考案は前述の諸欠点を改善することを目的とするもの
であって、殻稈搬送経路中に搬送される殻稈の略稈身方
向に沿って傾動する扱深さ調節体を設け、該扱深さ調節
体の傾動中心から離れた部位に下端部が連結された吊下
体の上端部に、係止突起と操作ハンドルとを有する操作
部材を該操作部材が横方向に回動付勢されるように連繋
し、この操作部材を前後に傾斜した軸移動並びに回動可
能に軸にて支持すると共に、該軸と平行でかつ操作部材
の前記係止突起が上記回動付勢により係合する多数の係
止部を有する受体を設けて前記操作部材が扱深さ調節体
の自重により回動して係止突起は係止部に係合した状態
を保つように構成したことを特徴とするものである。

以下図面に示す実施態様の一例について更に詳細に説明
すると、１はコンバインの機台２上の一側に搭載した脱
穀装置であって、その側方には座席３があり、前方には
左右一対の分草体４，４及び殻稈引起体５，５、株元掻
込体６，６、刈刃７等からなる刈取装置８が横軸９を中
心として油圧シリンダー１０により上下傾動するように
装着しである。

１１は搬送チェーンの搬送面に挟持レールを並設してな
り、かつ前記横軸９を中心として上下傾動する扱深さ調
節体であって、その枠体の前部に連結したワイヤー１２
の上端部は、第３図に示すように操作部材１３のボス部
１３ａから側方へ突出せしめたアーム１３ｂに連結し、
前記ボス部１３ａから上方へ向けて突設したプレー）１
３Ｃには、係止突起１３ｄを有する操作ハンドル１３
ｅが固定しである。

そして、前記座席３側にある殻稈引起体５の外側の背面
には上方からみてＬ字状をなし、側面視で後傾した受体
１４の前面を固定し、その後方へ突出する部分には、係
止部となる多数の孔１４ａ・・・・・・が上下方向に一
定の間隔をおいて穿設してあり、また前記受体１４の両
端部に該受体１４と平行に支持された軸１５には、前記
操作部材１３のボス部１３ａが回動並びに上下摺動自在
に嵌挿しである。

前述の装置において扱深さ調節を行う場合は操作部材１
３の操作ハンドル１３ ｅを持って後方（第３図におい
て時計方向）へ回動させて係止突起１３ｄを孔１４ ａ
から抜き出し、次いで上方又は下方へ移動させてから係
止突起１３ｄを所望の孔１４ａに対向させて手をはなす
と、操作部材１３は扱深さ調節体１１の自重りにより常
に矢印Ｄ′方向に回動付勢されているので、係止突起１
３ｄは孔１４ ａに入り、所望の扱深さ調節を行うこと
ができる。

次に本案の他の実施例を第５図について説明すると、同
図すに示す例は操作部材１３のプレート１３Ｃに磁石１
６を接着したものであり、同図すに示す例は係止突起１
３ｄにバネ体１７を取付けたものであって、いずれも係
止突起１３ｄが受体１４の孔１４ａからの抜は出しをよ
り一層防止するものである。

本考案は前述のように殻稈搬送経路中に搬送される穀稈
の略稈身方向に沿って傾動する扱深さ調節体を設け、該
扱深さ調節体の傾動中心から離れた部位に下端部が連結
された吊下体の上端部に、係止突起と操作ハンドルとを
有する操作部材を該操作部材が横方向に回動付勢される
ように連繋し、この操作部材を前後に傾斜した軸移動並
びに回動可能に軸にて支持すると共に、該軸と平行でか
つ操作部材の前記係止突起が上記回動付勢により係合す
る多数の係止部を有する受体を設けたので、扱深さ調節
体を引き上げて浅扱調節する場合、その重量を受体と平
行な傾斜した軸に負荷した状態で操作ハンドルを軽ろく
引き上げるだけですみ、また深扱調節すべく扱深さ調節
体を下降傾動させる場合も扱深さ調節体の重量を前記傾
斜した軸に負荷せしめた状態で操作ハンドルを持って任
意の位置まで摺動下降させるだけで良く、扱深さ調節を
手動により行うものでありながらそれを常に僅かな操作
力によりきわめて容易にかつ迅速に行うことができる。

しかも調節部材は受体に対して常に平行移動し両者の間
隔は変化せずかつ調節部材は受体側へ向けて回動付勢さ
れているので係止突起を受体の係止部に係合させる場合
、単にそれらの位置合せするだけで簡単に係合させるこ
とができる。

また、操作部材は扱深さ調節体の自重により係止突起が
係合部に挿入される方向に回動付勢されているので抜は
出すことか゛ない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
コンバインの側面図、第２図は要部の背面図、第３図は
第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は係止突起を抜き出した
状態を示す断面図、第５図ａｂは他側の要部の断面図で
ある。 ５・・・・・・殻稈引起体、１２・・・・・・ワイヤー
、１１・・・・・・扱深さ調節体、１３ｄ・・・・・・
係止突起、１３・・・・・・操作部材、１４・・・・・
・受体、１３ ｅ・・・・・・操作ハンドル、１５・・
・・・・軸、１４ｄ・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 殻稈搬送経路中に搬送される殻稈の略稈身方向に沿って
   傾動する扱深さ調節体を設け、該扱深さ調節体の傾動中
   心から離れた部位に下端部が連結された吊下体の上端部
   に、係止突起と操作ハンドルとを有する操作部材を該操
   作部材が横方向に回動付勢されるように連繋し、この操
   作部材を前後に傾斜した軸移動並びに回動可能に軸にて
   支持すると共に、該軸と平行でかつ操作部材の前記係止
   突起が上記回動付勢により係合する多数の係止部を有す
   る受体を設けたことを特徴とする扱深さ調節装置。