JPS5833089A

JPS5833089A - 製鋼用電気炉排ガスによるスクラツプの予熱方法

Info

Publication number: JPS5833089A
Application number: JP13022181A
Authority: JP
Inventors: 玉應　雄一郎; 長友　近; 基也鈴木
Original assignee: AZUMA SEIKOSHO KK; AZUMA STEEL
Current assignee: AZUMA SEIKOSHO KK; AZUMA STEEL
Priority date: 1981-08-21
Filing date: 1981-08-21
Publication date: 1983-02-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、製鋼用電気炉に装入するスクラップを、製
鋼用電気炉から発生する高温の排ガスを有効に利用して
、効率的にかつ経済的に予熱し、製鋼時間の短縮を図っ
た製鋼用電気炉排ガスによるスクラップの予熱方法に関
するものである。

製鋼用電気炉において、スクラップを原料として製鋼作
業を行なうに当り、前記スクラップを電気炉に装入する
前に予熱しておけば、電気炉操業時の省エネルギーを図
る上で極めて有効である。

そこで、近年製鋼財電気炉から大気中に放散している排
ガスを利用し、電気炉へ装入前のスクラップを予熱する
技術が種々開発されている。

製鋼用電気炉で操業中に発生する排ガスは、スクラップ
の溶解時期にもつとも発生量が多く、またその温度も１
０００〜１３００℃の高温に達する。

しかし、従来の技術では、このような高温の排ガスを有
効に利用しているとけ言い難い。その理由け、既設の製
鋼用電気炉にスクラップ予熱装置を付設する場合、スク
ラップ予熱装置を電気炉の近傍に設置することは、工場
の既存の設備機器の配置から困難であるため、スクラッ
プ予熱装置は・電気炉から距離の離れた場所に設置せざ
るを得す、この結果、高温の排ガスはスクラップ予熱装
置へ誘導中にその温度が低下し、その高熱を十分に利用
できないことにある。

一方、スクラップ予熱装置を電気炉の近傍に設置するた
めには、電気炉に関連する既存の設備、機器等を移設ま
たは撤去しなければならず、その工事のために電気炉の
操業の長期間にわたる停止や、莫大な工事費が必要とな
る。

また、製鋼用電気炉から発生した排ガス中には、多量の
未燃ガスが含まれているため、従来は、前記排ガスを燃
焼塔に導き、燃焼塔で排ガス中の未燃ガスを燃焼させて
ガス爆発の防止を図った上、スクラップ予熱装置に導い
ていた。そのためスクラップ予熱装置に至るまでの排ガ
スの経路が長くなり、この間に排ガスの温度低下が生ず
ることは避けられなかった。

本発明者等は、上述の問題を解決し、製鋼用電気炉から
発生した高温の排ガスを、その温度を低下させることな
く有効に利用し、“スクラップを短時間に効率的に予熱
する方法を開発すべく、種々研究を重ねた。その結果、
複数基の製鋼用電気炉が互いに隣接配置されている製鋼
設備を有している場合、少くとも１基の製鋼用電気炉を
予熱炉に転用し、または、製鋼用電気炉に隣接して予熱
炉を設置し、この予熱炉に収容されたスクラップ予熱用
容器中に、隣接する電気炉から発生した高温排ガスを直
接導けば、前記容器中のスクラップを効率的に予熱し得
る−ことを知見した。

この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、製鋼用電気炉に隣接して配置された予熱炉内にスクラ
ップ予熱用容器°を収容し、前記容器内に前記電気炉で
精錬中に発生した高温排ガスを直接導き、前記容器内で
前記高温排ガス中の未燃ガスを燃焼させると共に、前記
高温排ガスによって、前記容器内に装入されているスク
ラップを効率的に予熱することに特徴を有するものであ
る。

次に、この発明を実施例により図面とともに説明する。

第１図は、この発明方法の一例を示す系統図、第セ図は
、スクラップ予熱炉部分を示す概略側面図である。図面
において、１は製鋼用電気炉、２け前記電気炉１に隣接
する従来の電気炉を改造した予熱炉、１６は予熱炉２内
に収容された耐熱構造のスクラップ予熱用容器、３は電
気炉１の炉蓋に設けられた排ガスの排出管、４は前記容
器１６の炉蓋１７に設けられた排ガスの導入管である。

前記排出管３と導入管４とはダクト５によって接続され
、ダクト５の途中にはダンパ！６が設けられており、ま
た、ダクト５と排出管３および導入管４との間には、間
隙が設けられている。

ダクト５のダンパ６人側には、集塵排風機７を経て集塵
装置８に至る水冷されているダクト９が分岐されており
、ダクト９の途中には、燃焼塔１０が設置され、燃焼塔
１０の前後にはダンパ１１．１２が設けられている。１
３は予熱炉２において、スクラップを予熱した後の排ガ
スを排出するための水冷されているダクトで、ダクト１
３は集塵送風機７を経て集塵装置８に至るダクト９の途
中に接続されている。１４はダクト１３の途中に設けら
れた、予熱炉２の圧力損失とその周辺の圧力リーク分を
補償するための圧力補償用のファン、１５はダンパであ
る。

予熱炉２は、従来使用されていた電気炉を改造したもの
で、第２図に示す如く、従来の電気炉の炉底に排ガス排
出用ダクト１３を接続し、その内部にスクラップ予熱用
容器１６を収容し得る構造としである。１７は前記容器
１６の開口上端を覆うためのその内面が耐火物でライニ
ングされた炉蓋で、炉蓋１７の中央には排ガスの導入管
４が接続され、容器１６内に有効に排ガスが導かれるよ
うになっている。１８は容器１６の胴部外周面に設けら
れたシール兼容器支持用の天蓋、１９は予熱炉２の内周
面に設けられた、前記天蓋１８を係止し、容器１６を支
持するための支持部材である。

容器１６は、１０００℃以上の高温に耐えられるように
、材質的または構造的に耐熱構造とし、その底部には開
閉自在の底蓋１６ａ、１６ｂが設けられている。２０は
ダクト５と導入管４との間に設けられた間隙である。

予熱炉２は、従来電気炉として使用していたときの機構
および装置、例えば炉殻、炉蓋−昇降装置、°炉蓋旋回
装置、周辺作業床、クレーン等を一部改造して転枦し、
これらの既設設備を最大限に活用する。また、集塵排風
機７および集塵装置８の設備能力は従来のままでよい。

上述した設備を使用してスクラップの予熱を行なうに当
っては、まず予熱すべきスクラップカ；装入された容器
１６を、クレーン等を使用して予熱炉２内に収容し、容
器１６の開口上端に炉蓋１７を装着する０ついでダンパ６とダンパや１５とを開にし、ダンパ１１
とダンパ１２とを閉にすることによ・つて、電気炉１で
発生した高温の排ガスを、圧力補償用ファン１４および
集塵排風機７で吸引し、燃焼塔１０を通すことなく、ダ
クト５を経て直接予熱炉内に導く。なお、容器１６内に
導く排ｙｘは、電気炉１での精錬過程中、スクラップ溶
解時に発生する１０００〜１３００℃のもつとも高温の
排ガスとし、排ガス温度の低い時期は、ダンパ６とダン
パ１５とを閉にし、ダンパ１１とダンパ１２とを開にす
ることにより、排ガスをダクト９に導き、燃焼塔１０、
集塵排風機７、集塵装置８を経て大気中に放散する。ダ
クト５によって容器１６内に導かれた高温の排ガスは、
第２図に矢印で示す如く、容器１６内を通過する間に容
器１６内のスクラップを予熱する。このとき、排ガス中
の未燃ガスは、ダクト５と導入管４′との間の間隙２０
から吸込まれる空気によって、容器１６内の上部空間部
分で燃焼する。容器１６内のスクシンｆＫは、油が付着
していたり、ゴム、ビニール、プラスチック等の可燃物
が混入しているため、従来の方法ではこれらの可燃物が
排ガスと接触して不完全燃焼を起し、白煙と悪゛臭を伴
なう未燃ガスが発生して公害問題を起していたが、この
発明方法によれば、排ガス温度が高温のため、上記可燃
物は高温の排ガスによって完全燃焼する結果、上記の如
き公害問題が生ずることはなく、また、前記未燃ガスを
燃焼させるために特別の設備を必要とすることもない。

かくして、スクラップを予熱した後の排ガスは、底蓋１
６ａ、１６ｂの隙間から予熱炉２内に排出され、ダクト
１３およびダクト９へ導かれて、集塵装置８で集塵され
た後、大気中に放散される。

一方、予熱を完了したスクシンｆを収容する容器１６は
、クレーン等によって予熱炉２から吊上げ、電気炉１へ
運び、その底蓋１６ａ、１６ｂを開いて容器内のスクラ
ップを電気炉ｌへ装入する。なお、予熱されたスクラッ
プの電気炉ｌ内への装入は、初装、追装等、溶解工程に
合せて行なう。

上述したように、との発明方法によれば、製鋼用電気炉
で精錬中に発生した高温の排ガスは、燃焼塔を経由する
ことなく、前記電気炉に隣接配置されたスクラップ予熱
用容器内に導かれ、前記容器内で排ガス中の未燃ガスが
燃焼されると共に、この高温排ガスによってスクラップ
の予熱が行なわれるから、スクラップを短時間で極めて
効率的に高温予熱することができ、スクラップ予熱後の
排ガ翼中には、白煙や悪臭を伴う未燃ガスは存在しない
から二次公害の発生するおそれはなく、電気炉における
製鋼時間の短縮、電力原単位の減少を図ることができる
等、工業上優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法の一例を示す系統図、第２図はス
クラップ予熱炉部分を示す概略側面図である。図面にお
いて−１１・・・製鋼用電気炉　　２・・・予熱炉３・・・排出
管　　　　　４・・・導入管５・・・ダクト　　　　　
　・６・・・ダンパ々７・・・集塵排風機　　　８・・
・集塵装置９・・・ダクト　　　　　１０・・・燃焼塔
１１．１２・・・ダンツク１３・・・ダクト１４・・・
ファン　　　　　１５・・・ダンパｌ６・・・スクラッ
プ予熱用容器１７・・・炉蓋　　　　　１８・・・天蓋１９・・・支
持部材　　　２０・・・間隙出願人　株式会社吾嬬製鋼
所代理人　堤　　敬太部　（外１名）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）製鋼用電気炉に隣接して配置された予熱炉内に、
スクラップ予熱用容器を収容し、前記容器内に、前記電
気炉で精錬中に発生した高温排ガスを直接導き、前記容
器内で前記高温排ガス中の未燃ガスを燃焼させると共に
、前記高温排ガスによって、前記容器内に装入されてい
るスクラップを効率的に予熱することを特徴とする製鋼
用電気炉排ガスによるスクラップの予熱方法。
（２）前記予熱炉が、隣接配置された複数基の製鋼用電
気炉のうちの少くとも１基の製鋼用電気炉゛を改造して
転用したものであることを特徴とする特許請求の範囲第
（１）項記載の製鋼用電気炉排ガスによるスクラップの
予熱方法。