JPH0663014B2 - 複式転炉における排ガス熱回収方法 - Google Patents

複式転炉における排ガス熱回収方法

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JPH0663014B2
JPH0663014B2 JP8281286A JP8281286A JPH0663014B2 JP H0663014 B2 JPH0663014 B2 JP H0663014B2 JP 8281286 A JP8281286 A JP 8281286A JP 8281286 A JP8281286 A JP 8281286A JP H0663014 B2 JPH0663014 B2 JP H0663014B2
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JP
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exhaust gas
furnace
furnace body
preheating
duct
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敏夫 南條
昌二 古谷
雅行 青鹿
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、複数基の炉体を備え、各炉体において操業及
び予熱を交互に行なう複式転炉における排ガス熱回収方
法に関する。
「従来の技術」 従来、一般に転炉においては、2炉設置されたうちの1
炉を稼動している間、他の1炉は内張耐火物の補修時期
にあて、各炉体を該補修時期の周期で交互に運転するよ
うにしている。従つて、本発明の如く、複数基の炉を操
業のたび毎に交互運転し、かつ操業側の炉からの排ガス
熱を利用して、操業待機側(予熱側)の炉内に装入され
たスクラツプを予熱する方式のものは未だ行なわれてい
ない。
また、転炉におけるスクラツプの予熱に関して2つの方
式が知られている。すなわち、 (1)ガスバーナーにてスクラツプを炉外予熱する。
(2)酸素/重油バーナーにて炉内に装入されたスクラツ
プを予熱する。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記従来の2つの方式においては次のよ
うな問題点がある。
上記(1)の方式にあつては、炉外予熱方式であるため、 (i)予熱のための装置(排ガス集塵装置を含む)が必要
である。
(ii)予熱のための燃料が必要である。
(iii)スクラツプのハンドリングが煩雑であり、かつ炉
への移し替え時の熱損失が多大である。
また、上記(2)の方式は、炉内予熱方式ではあるが、 (i)予熱のための燃料が必要である。
(ii)予熱時の排ガスが工場内に排出されてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、操業待機側の炉内に装入された原料を
効率良く予熱することができ、省エネルギー化を図るこ
とができる複式転炉における排ガス熱回収方法を提供す
ることにある。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明は、複数基の炉体を
排ガスダクトで互いに連結し、該排ガスダクトの炉口接
続部を2重ダクト構造として排ガスの入・出通路を形成
し、操業側の炉体からの排ガスを予熱側の炉体内へ導入
して該予熱側の炉体内に装入された原料を予熱するよう
にしたものである。
また、必要に応じて、操業側の炉体からの排ガスを予熱
側の炉体の酸素ランスを使用して燃焼させ、排ガスの熱
エネルギーを高めて原料を予熱する。
「作用」 本発明の複式転炉における排ガス熱回収方法にあつて
は、複数基の炉体のうち操業側の炉体からの排ガスを排
ガスダクトを介して予熱側の炉体内に導入して、この排
ガスの熱により、あるいは排ガスを燃焼させた後の熱に
より予熱側の炉体内の原料を予熱する。
「実施例」 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示す基本系統図、第2図
は本発明の第1実施例を示す炉口部分の詳細図である。
第1図において、1および1′は転炉の炉体であり、こ
れらの転炉の炉口部分には、酸素ランス2,2′及び排
ガスダクトの炉口接続部3,3′がそれぞれ設置されて
いる。そして、4,5,6,7,8,9はそれぞれ排ガ
スダクトを示し、かつ10,11,12,13は各排ガ
スダクト4,6,7,8に配置されたダンパーを、また
14は集塵装置をそれぞれ示している。さらに、第1図
と第2図に示すように、上記炉口接続部3,3′は、そ
れぞれ内筒15及び外筒16からなる2重管構造とされ
ており、かつ各内筒15,15には上記酸素ランス2,
2′がそれぞれ挿入されている。また第2図において、
破線は酸素を、かつ実線の矢印は排ガスの流れを示して
いる。
次に、上記のように構成された複式転炉を用いて、本発
明の排ガス熱回収方法を実施する場合について説明す
る。
いま、第1図に示すように、炉体1を操業側、炉体1′
を予熱側の炉とする。この場合、ダンパー10,11は
開、ダンパー12,13は閉とされており、操業側の炉
体1からの一酸化炭素(CO)ガスを主成分とする排ガ
スは、排ガスダクト4を通り、炉口接続部3′に入り、
内筒15の内側を通つて予熱側の炉体1′内に供給され
る。そして、酸素ランス2′からの酸素により該排ガス
が燃焼し、熱エネルギーの高められた高温の排ガスとな
つて、炉体1′内に装入されたスクラツプ(原料)17
を加熱した後、該排ガスは内筒15と外筒16の間を通
り、排ガスダクト5,6,9を経て、集塵装置14に入
り、大気に放出される。
また、炉体1側の炉の操業が完了したら、炉体1′側が
操業側の炉となる。この場合、該炉体1′の操業開始に
先立ち、炉体1′を従来行なわれている方法で傾転し、
溶銑を炉口より装入する。そして、ダンパー10,11
を閉、ダンパー12,13を開とした状態において、上
述したのと同様の操業を繰返す。
なお、上記実施例においては、上吹き転炉の例で説明し
たが、これに限定されるものではなく、上・下吹き転
炉、複合吹錬炉にも適用可能であることは勿論である。
また、炉口接続部3,3′の2重ダクト構造に関して
も、排ガスの入・出通路を逆にしてもよい。ただし、こ
の場合は、排ガスの燃焼には酸素ランスを使用せず、炉
口接続部3,3′の前段の排ガス経路において排ガスを
燃焼させておくのが望ましい。
次に、第3図に基づいて本発明の第2実施例を説明す
る。図において、20および20′は転炉の炉体であ
り、これらの炉体20,20′は、燃焼塔21を備えた
ダクト22によつて連結されている。そして、23,2
4,25,26はそれぞれ排ガスダクトを示し、かつ2
7,28,29,30は各排ガスダクト23,24,2
5,26に配置されたダンパーを、また31,32,3
3および31′,32′,33′はそれぞれ、廃棄用お
よびガス回収用の冷却器、集塵装置、フアンを示してい
る。さらに、34は切換装置、35はガスホルダ、36
は煙突を、かつ37,38,39はそれぞれダクトを示
している。
上記のように構成された複式転炉において、炉体20を
操業側、炉体20′を予熱側の炉とする。
この場合、ダンパー28,30は開、ダンパー27,2
9は閉とされており、操業側の炉体20からの一酸化炭
素(CO)ガスを主成分とする排ガスは、その一部が燃
焼塔21に導かれて燃焼された後に、ダクト22を通
り、予熱側の炉体20′内に供給される。そして、該燃
焼して熱エネルギーの高められた高温の排ガスは、予熱
側の炉体20′内に装入されたスクラツプを加熱した
後、ダンパー30を備えた排ガスダクト26を通り、冷
却器31、集塵装置32、フアン33を介して、煙突3
6から外部に放出される。また、上記操業側の炉体20
からの排ガスの残りの部分は、生ガスとして、ダンパー
28を備えた排ガスダクト24を通り、冷却器31′、
集塵装置32′、フアン33′を介して、切換装置34
及びダクト37を経て、ガスホルダ35内に収容され
る。
また、炉体20側の炉の操業が完了したら、炉体20′
側が操業側の炉となる。この場合、該炉体20′側の操
業準備を行ない、かつダンパー27,29を開、ダンパ
ー28,30を閉とした状態において、上述したのと同
様の操業を繰返す。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、次のような効果
を奏するものである。
(1)排ガスのもつ熱エネルギーを有効利用してスクラツ
プ(原料)を炉内で操業に先立つて予熱するものである
から、予熱後のスクラツプの移し替えの必要がなく、効
率の良い予熱が行なえ、省エネルギー化が図れる。
(2)スクラツプを予熱することにより、溶銑に対するス
クラツプの配合比率を高めることができる。
(3)炉体への排ガスの入・出通路を排ガスダクトの炉口
接続部を2重構造にして形成したので、炉体の開口部を
増やすことなく、コンパクトな形で排ガスの入・出通路
を形成することができる。
(4)予熱に利用する排ガスを燃焼して使用する場合に
は、排ガスの熱エネルギーを高めて利用するものである
から、効率良く予熱、熱回収を行なうことができる。
(5)従来の2炉設置して1炉だけを稼動する方式に比べ
て、設備の利用効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の第1実施例を示すもので、第
1図は基本系統図、第2図は炉口部分の詳細図、第3図
は本発明の第2実施例を示す概略系統図である。 1・1′……炉体、2,2′……酸素ランス、3,3′
……炉体接続部、4,5,6,7,8,9……排ガスダ
クト、10,11,12,13……ダンパー、15……
内筒、16……外筒、17……スクラツプ(原料)、2
0,20′……炉体、21……燃焼塔、22……ダク
ト、23,24,25,26……排ガスダクト、27,
28,29,30……ダンパー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数基の炉体を備え、該各炉体において操
    業及び予熱を交互に行なう複式転炉における排ガス熱回
    収方法であつて、上記複数基の炉体を排ガスダクトで互
    いに連結し、該排ガスダクトの炉口接続部を2重ダクト
    構造として排ガスの入・出通路を形成し、操業側の炉体
    からの排ガスを予熱側の炉体内へ導入して該予熱側の炉
    体内に装入された原料を予熱するにしたことを特徴とす
    る複式転炉における排ガス熱回収方法。
  2. 【請求項2】操業側の炉体からの排ガスを予熱側の炉体
    の酸素ランスを使用して燃焼させ、排ガスの熱エネルギ
    ーを高めて原料を予熱するようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の複式転炉における排ガス熱
    回収方法。
JP8281286A 1986-04-10 1986-04-10 複式転炉における排ガス熱回収方法 Expired - Lifetime JPH0663014B2 (ja)

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JP5660325B2 (ja) * 2011-06-28 2015-01-28 Jfeスチール株式会社 転炉ダストの回収方法
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