JP2535481B2 - 金属精錬炉の炉頂ヘッド切換装置 - Google Patents

金属精錬炉の炉頂ヘッド切換装置

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JP2535481B2
JP2535481B2 JP4195576A JP19557692A JP2535481B2 JP 2535481 B2 JP2535481 B2 JP 2535481B2 JP 4195576 A JP4195576 A JP 4195576A JP 19557692 A JP19557692 A JP 19557692A JP 2535481 B2 JP2535481 B2 JP 2535481B2
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充晴 岸本
聡 辰田
健一 矢島
慶吉 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉、転炉または溶融
還元炉などを複数使用するときの金属精錬炉の炉頂ヘッ
ド切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から金属精錬炉、特に転炉や溶融還
元炉においては、炉体の内張りに使用している耐火物の
消耗が大きく、定期的に補修する必要がある。たとえば
製鋼用に広く用いられている転炉においては、炉体内耐
火物の補修中も操業するために、転炉などを含むプラン
トを複数基設けており、1基の炉体を補修するときは、
補修する炉体に付属する全ての設備を休止し、他の炉体
とそれに付属する設備のみによって操業を続ける。すな
わち、図3図示の例のように、1号〜3号の3つのプラ
ントを交互に休止させて補修を行っており、その補修に
要する時間は1回当たり10日であり、補修と補修との
間の1回当たりの運転期間は100〜200日である。
【0003】溶融還元炉については、特開昭62−22
7012号公報において、炉体の胴部を上下に2分割
し、炉下部のみを分割移動して交換し、下部のみを補修
可能な構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3図示のようなプラ
ント切換方式によると、炉体を補修中のプラントは、排
ガス設備、ランス設備、原料投入設備、傾動設備等の付
属設備も休止せざるを得ず、設備の利用効率が悪い。
【0005】特開昭62−227012号公報で開示さ
れているような炉体移動交換方式においては、炉体の重
量が大きいので、巨大な搬送台車を必要とする。たとえ
ば1日当たり1000Tの処理能力を有する溶融還元炉
においては、耐火物を含めた炉体の重量は1000Tと
なる。商業炉としては、この5〜10倍の大きさが必要
となる。このような重量物の移動可能な搬送台車は巨大
となり、スペースも多く必要となるので、経済的に不利
である。また炉体は高熱を受けて変形し、胴部で2分割
にして接続する接続部のシールを充分に行うことができ
ないので、実使用に耐えるのは困難である。特に高い炉
内圧で操業する炉では、良好なシールを保持することは
非常に困難である。
【0006】さらに、炉体が搬送台車の移動車輪上に乗
せられているため、そのままで操業すれば炉全体に振動
が生じて不都合である。このため、操業位置では、炉体
を搬送台車とは別に支持台などで受ける必要があり、高
価な重量物昇降装置などを必要とする。
【0007】本発明の目的は、簡単かつ安価な装置を用
いて設備利用効率を大きくすることができる金属精錬炉
の炉頂ヘッド切換装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)2つの
金属精錬炉1A,1Bからの排ガスを切換えて導く金属
精錬炉の炉頂ヘッド切換装置において、 (b)鉛直軸線7を有する排ガスダクト3を備え、 (c)各金属精錬炉1A,1Bは、間隔をあけて固定位
置に併置された固定炉であり、炉体の下部から溶湯が抽
出されるように構成され、その炉頂の炉出口フランジ4
A,4Bには、各金属精錬炉1A,1Bの上方に臨む炉
頂開口42,43が形成され、これらの炉頂開口42,
43は、前記鉛直軸線7を中心とする仮想円41の周方
向に存在し、さらに、 (d)排ガスダクト3の下部と炉頂開口42,43とを
接続する接続部2であって、炉頂開口42または43か
ら鉛直上方に延びる第1接続部2aと、第1接続部2a
の上端部から排ガスダクト3の下方に斜め上方に延びる
第2接続部2bと、排ガスダクト3の直下方で第2接続
部2bの上端部から鉛直上方に延びる第3接続部2cと
を有する接続部2と、 (e)第1接続部2aの下部に昇降可能に設けられ、炉
出口フランジ4A,4Bの上部に対向接触し、および離
間する入口フランジ5と、 (f)排ガスダクト3の下部と第3接続部2cの上部と
を、接続部2が前記鉛直軸線7まわりに旋回可能に接続
する回転管継手6と、 (g)各金属精錬炉1A,1Bが設けられる床10に敷
設され、前記鉛直軸線7を中心とする円弧状に形成さ
れ、かつ炉頂開口42,43から前記鉛直軸線7を中心
とする半径方向外方にずれた位置にあり、かつ前記鉛直
軸線7を中心とする炉頂開口42,43にわたる周方向
に延びて設けられるレール17と、 (h)接続部2を支持し、レール17に沿って移動する
台車16とを備えることを特徴とする金属精錬炉の炉頂
ヘッド切換装置である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、複数の金属精錬炉1A,1B
のうちの1つの炉頂開口42,43からの排ガスは、接
続部2の第1接続部2aから第2接続部2bおよび第3
接続部2cを経て、回転管継手6から排ガスダクト3に
流れて排出される。
【0010】本発明に従えば、第1接続部2aの下部に
は昇降可能に入口フランジ5が設けられ、この入口フラ
ンジ5が、金属精錬炉1A,1Bの炉頂開口42,43
が形成されている炉出口フランジ4A,4Bの上部に対
向して接触し、これによって気密性が達成され、したが
って金属精錬炉1A,1Bからの排ガスが、漏洩するこ
となく、外部に排出される。この金属精錬炉1A,1B
からの排ガスには、人体に有害であってかつ可燃性であ
るCOおよびSを含むガスが混合されており、したがっ
て気密性が確実に達成されることは、重要なことであ
る。
【0011】さらに本発明に従えば、接続部2を支持す
る台車16は、床10に敷設されたレール17に沿って
移動し、このレール17は排ガスダクト3の鉛直軸線7
を中心とする円弧状に形成されており、レール17は、
実施例では図2のように、炉頂開口42,43から仮想
円41の半径方向外方にずれており、この台車16が移
動することによって、接続部2の第1接続部2aは、前
記鉛直軸線7を中心とする仮想円41の周方向に存在す
る炉頂開口42,43に臨む。
【0012】この移動時には、入口フランジ5は第1接
続部2aの下部において炉出口フランジ4A,4Bの上
部から上昇して離間させる。したがって炉出口フランジ
4A,4Bの上部に、接続部2の第1接続部2aに設け
られた入口フランジ5が接触したままで接続部2が台車
16の移動に伴って変位することが避けられ、したがっ
て炉出口フランジ4A,4Bおよび入口フランジ5など
の構成が、損傷することが避けられる。
【0013】本発明に従えば、上述のように接続部2は
炉体に比較して軽量であり、したがってその変位のため
の移動の構成は簡単でよく、安価に構成することがで
き、さらに必要なスペースは小さくなる。
【0014】また排ガスダクト3は、複数の金属精錬炉
1A,1Bに共通に用いることができるので、その排ガ
スダクト3およびそれに後続する排ガス処理設備などの
利用効率を大きくすることができ、経済性が良好であ
る。
【0015】さらに本発明に従えば、大重量の炉体を移
動することなく、接続部2の変位によって排ガスダクト
3と接続する金属精錬炉1Aまたは1Bを選択的に操業
状態とし、残余の金属精錬炉を休止状態として、その休
止状態とした金属精錬炉の炉体の内張りされた耐火物の
補修作業を容易に行うことができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による転炉炉頂ヘ
ッド切換装置を示す。転炉の一対の炉体1A,1B(以
下総称するときは参照符「1」で示す)は、間隔をあけ
て併置される。炉体1A,1Bは、後述のように操業時
および溶湯の排出時には傾動することはなく、いわば固
定炉である。溶湯は、炉体1A,1Bの炉底に設けられ
たゲートを介して抽出され、あるいはまた炉下部の側部
から抽出されるように構成されていてもよい。この溶湯
は、後述のように取鍋13に受けられる。炉体1の炉頂
開口には、接続部2の下端開口が連通する。接続部2
は、下端開口から鉛直上方に延びる第1接続部2a、第
1接続部2aから斜め上方に延びる第2接続部2b、第
2接続部2bから鉛直上方に延びる第3接続部2cから
構成される。第3接続部2cは鉛直上方に延びる排ガス
ダクト3に接続される。
【0017】炉体1と接続部2との締結部には、炉体1
側に炉出口フランジ4A,4B(以下総称するときは参
照符「4」で示す)が形成され、接続部2側に入口フラ
ンジ5が形成される。接続部2の第3接続部2cと排ガ
スダクト3との間には、回転管継手6が設けられ、接続
部2は排ガスダクト3と気密封止状態を維持したまま排
ガスダクト3の鉛直軸線7を中心として角変位可能であ
る。
【0018】一方の炉体1Aには、接続部2を介してラ
ンス8が挿入可能である。ランス8は酸素吹錬用の酸素
ガスを吹出したり、炉体内を加熱する燃料ガスを供給す
るためなどに使用される。炉体1A内での精錬反応から
発生する排ガスは、接続部2および排ガスダクト3を介
して、排ガス排出方向9に排出され、冷却、有害ガスの
除去、金属成分の回収などを行う装置に導かれる。
【0019】炉体1は、工場の床10の上方に設置され
る。床10にはレール11が設けられ、レール11上を
台車12が走行可能である。台車12には取鍋13が載
置され、炉体1から出鋼される溶鋼を受ける。炉体1
A,1Bは基台14上に設置され、下部に設けられる羽
口から出鋼する。
【0020】炉体1の炉頂付近の高さに、工場建屋の上
階の床15が設けられる。床15には、接続部2を支持
する台車16を走行させるレール17が敷設される。接
続部2を移動するには台車16をレール17上に走行さ
せる。この台車16にランス8を設置すれば、炉体1内
に吹込む酸素などの各種ガスや粉粒体を供給する装置も
共用化することができる。
【0021】図2は、図1に示される実施例の概略的な
平面図である。台車16をレール17上で移動させるこ
とによって、接続部2は排ガスダクト3の軸線7を中心
として角変位し、実線の位置で炉体1Aからの排ガスを
排ガスダクト3に導き、破線の位置で炉体1Bからの排
ガスを排ガスダクト3に導くように切換えることができ
る。この台車16の移動に伴って、上述のように排ガス
の出口経路が切換えられるとき原料投入シュートなども
切換える。
【0022】図1に示される実施例では、炉体1Aが操
業中であり、炉体1Bが休止中である。休止中の炉体1
Bの炉内耐火物の補修が終了し、炉体1Aの耐火物を補
修する必要が生じると、次のような切換動作が行われ
る。すなわち、炉体1Aの操業を停止して、炉体1A
内の溶湯を排出し、ランス8を上方に変位させて抜く。
炉体1Aの炉出口フランジ4Aと接続部2の入口フラ
ンジ5との間の締結状態を解除する。入口フランジ5は
約50mm程度伸縮可能なように、すなわち昇降可能な
ように構成され、入口フランジ5を上昇して炉出口フラ
ンジ4Aとの間に約50mmの間隔をあける。回転管
継手6の締結ボルトを取外す。接続部2を角変位さ
せ、入口フランジ5を炉体1Bの炉出口フランジ4Bに
合わせる。接続部2と排ガスダクト3との間の回転管
継手6を締結ボルトによって固定し、入口フランジ5A
を下降して、炉出口フランジ4Bと入口フランジ5との
間を締結して炉体1Bによる操業を開始する。
【0023】入口フランジ5を伸縮可能とするために
は、膨張継手を用いればよい。炉体1は操業時および溶
湯の排出時には傾動しない固定炉であるので、炉出口フ
ランジ4と入口フランジ5との間に50mm程度の間隔
をあけることができれば、接続部2を角変位させること
ができる。なお炉出口フランジ4と入口フランジ5との
間の締結およびその解除、さらに回転管継手6の固定と
解除とは、遠隔制御可能としてもよいことは勿論であ
る。
【0024】構成をさらに述べると、排ガスダクト3は
鉛直軸線7を有する。金属精錬炉である炉体1A,1B
は、前述のように間隔をあけて併置される。炉頂の炉出
口フランジ4A,4Bには、各炉体1A,1Bの上方に
臨む炉頂開口42,43が形成される。これらの炉頂開
口42,43は、前記鉛直軸線7を中心とする仮想円4
1の周方向に存在する。仮想円41は、各炉体1A,1
Bの炉頂開口42,43の鉛直軸線44,45、したが
って第1接続部2aの鉛直軸線を通る。このような構成
によって、接続部2が鉛直軸線7まわりに角変位するこ
とによって、炉頂開口42,43からの排ガスを接続部
2を経て排出することができる。
【0025】接続部2は、排ガスダクト3の下部と炉頂
開口42,43とを接続する。この接続部2の第1接続
部2aは、炉頂開口42または43から鉛直上方に延び
る。第2接続部2bは、第1接続部2aの上端部から排
ガスダクト3の下方に斜め上方に延びる。第3接続部2
cは、排ガスダクト3の直下方で、第2接続部2bの上
端部から鉛直上方に延びる。
【0026】入口フランジ5は、前述のように第1接続
部2aの下部に昇降可能に設けられる。入口フランジ5
を下降することによって、その入口フランジ5は炉出口
フランジ4A,4Bの上部に対向して接触する。入口フ
ランジ5を前述のように上昇することによって、入口フ
ランジ5は炉出口フランジ4A,4Bから離間する。
【0027】回転管継手6は、排ガスダクト3の下部と
第3接続部2cの上部とを、接続部2が前記鉛直軸線7
まわりに旋回可能に、接続する。
【0028】炉体1A,1Bが設けられる床10には、
前述のようにレール17が敷設される。このレール17
は、図2に明らかなように、鉛直軸線7を中心とする円
弧状に形成され、炉頂開口42,43から仮想円41の
半径方向外方にずれた位置にある。したがって接続部2
を支持する台車16は、このレール17に沿って移動し
て接続部2を前記鉛直軸線7まわりに変位させることが
できる。レール17は、特に図2から明らかなように、
炉頂開口42,43から鉛直軸線7を中心とする半径方
向外方にずれた位置にある。このレール17は、図2か
ら明らかなように、鉛直軸線7を中心とする炉頂開口4
2,43にわたる周方向に延びて設けられ、したがって
レール17に案内される台車16は、入口フランジ5
を、2つの各金属精錬炉1A,1Bの炉頂開口42,4
3に正確にもたらすことができる。
【0029】
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、炉体に比
較して軽量な接続部のみを角変位させ、2つ以上の炉体
1A,1Bを切換えて排ガスを排ガスダクト3に導くこ
とができるので、少なくとも一基の炉体で操業中に他の
炉体を休止状態とし、耐火物の補修などを行うことがで
きる。
【0031】排ガスダクト3からの排ガスを処理する設
備などが、2つ以上の炉体1A,1Bに共通に使用する
ことができるので、一基の炉体の補修中にも稼動させる
ことができ、設備の利用効率が大きくなり経済性が良好
となる。しかも炉体を分割したり移動したりする必要が
ないので、安定な操業を容易に行うことができる。
【0032】特に本発明によれば、接続部2は第1、第
2および第3接続部2a,2b,2cとから成り、伸縮
する構造とはなっていないので、気密性を達成すること
が容易であり、したがって金属精錬炉の炉体からの排ガ
スの漏洩を防ぐことが容易であるという優れた効果が達
成される。金属精錬炉の排ガスは、人体に有害でかつ可
燃性のCOおよびSを含み、外部に漏洩することは許さ
れず、完全な気密性を有することが要求される。本発明
では、このような気密性を達成することが容易であり、
安全性が確保されるという優れた効果もまた、達成され
る。
【0033】しかも上述のように接続部2は、伸縮する
構造となっていないので、金属精錬炉からの排ガスに含
まれているダストによってそのような伸縮機能が損なわ
れるなどの問題は全く発生せず、保守が容易であるとい
う優れた効果が達成される。特に金属精錬炉は連続運転
されるものであり、保守が容易であることは、重要であ
る。
【0034】本発明によれば、接続部2の第1接続部2
aの下部には、入口フランジ5が昇降可能に設けられ、
この入口フランジ5は炉出口フランジ4A,4Bの上部
に対向接触し、これによって気密性を確保することがで
き、また接続部2を台車6の移動に伴って排ガスダクト
3の鉛直軸線7まわりに変位するとき、入口フランジ5
を炉出口フランジ4A,4Bの上部から離間させること
ができる。したがって入口フランジ5と炉出口フランジ
4A,4Bとが摺動などして損傷することを防ぐことが
できる。このような入口フランジ5の昇降変位量は前述
のようにたとえば約50mm程度であってもよく、比較
的小さい距離だけ変位すればよい。したがって接続部2
が前述のように伸縮可能な構造とはなっていないことと
相俟って気密性を容易に達成することができるととも
に、構成の簡略化を図ることができる。
【0035】しかも本発明によれば、この入口フランジ
5は比較的軽量であり、したがってたとえば金属精錬炉
1A,1Bを昇降変位させるように構成した場合に比べ
て、その入口フランジ5の昇降する構造を極めて容易に
実現することができ、あるいはまた接続部2の第1また
は第3接続部2a,2cを昇降変位する構成とした場合
に比べて、構成の簡略化を図ることができるという優れ
た効果が達成される。
【0036】また本発明によれば、接続部2の第2接続
部2bは、第1接続部2aの上端部から排ガスダクト3
の下方に至るまで、斜め上方に延びる構成を有し、した
がって金属精錬炉1A,1Bの炉頂開口42,43から
排ガスを斜め上方に円滑に導くことができ、圧力損失が
少ないという効果がある。しかもこのように第2接続部
2bが斜めに延びているので、排ガス中に含まれるダス
トおよび金属精錬時に発生した小塊などが第2接続部2
bに堆積するおそれはなく、また飛散した金属などが第
2接続部2b内に飛び込んだとしても、容易に落下す
る。このようにして第2接続部2bの保守が容易であ
り、製造する必要がなく、長期間にわたる運転操業が可
能になる。
【0037】さらに本発明によれば、接続部2を旋回す
るための回転管継手6は、接続部2の第3接続部2cに
おける上部に設けられ、したがって金属精錬炉1A,1
Bから飛散する小塊などによって損傷するおそれがな
く、円滑な旋回動作を達成することができる。しかもこ
の回転管継手6は、単一個でよく、この点でも構成を簡
略化し、保守を容易にすることができる。さらに本発明
によれば、金属精錬炉1A,1Bは、2つだけ設けられ
ており、それらは固定位置に併置された固定炉であっ
て、炉体の下部から溶湯を抽出されるように構成されて
おり、したがって構成が単純である。さらに本発明で
は、レール17は鉛直軸線7を中心とする半径方向外方
に、炉頂開口42,43からずれた位置にあり、したが
ってレール17に案内される台車16によって接続部2
を確実に支持することができ、入口フランジ5を炉出口
フランジ4A,4Bの上部に対向接触することが確実で
あるという優れた効果もまた、達成される。さらに本発
明によればレール17は、鉛直軸線7を中心とする炉頂
開口42,43にわたる周方向に延びて設けられ、台車
16によって入口フランジ5を金属精錬炉1A,1Bの
炉頂開口42,43に正確に移動してもたらすことがで
きるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な構成を示す断面図
である。
【図2】図1図示の実施例の平面図である。
【図3】従来のプラント切換方式を示す概略的なタイム
チャートである。
【符号の説明】
1,1A,1B 炉体 2 接続部 3 排ガスダクト 4,4A,4B 炉出口フランジ 5 入口フランジ 6 回転管継手 7 軸線 8 ランス 10 床面 11 レール 12 台車 13 取鍋 15 床 16 台車 17 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 慶吉 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭62−240706(JP,A) 特開 昭53−37108(JP,A) 特公 昭49−47123(JP,B1) 実公 昭60−31073(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)2つの金属精錬炉1A,1Bから
    の排ガスを切換えて導く金属精錬炉の炉頂ヘッド切換装
    置において、 (b)鉛直軸線7を有する排ガスダクト3を備え、 (c)各金属精錬炉1A,1Bは、間隔をあけて固定位
    置に併置された固定炉であり、炉体の下部から溶湯が抽
    出されるように構成され、その炉頂の炉出口フランジ4
    A,4Bには、各金属精錬炉1A,1Bの上方に臨む炉
    頂開口42,43が形成され、これらの炉頂開口42,
    43は、前記鉛直軸線7を中心とする仮想円41の周方
    向に存在し、 さらに、 (d)排ガスダクト3の下部と炉頂開口42,43とを
    接続する接続部2であって、 炉頂開口42または43から鉛直上方に延びる第1接続
    部2aと、 第1接続部2aの上端部から排ガスダクト3の下方に斜
    め上方に延びる第2接続部2bと、 排ガスダクト3の直下方で第2接続部2bの上端部から
    鉛直上方に延びる第3接続部2cとを有する接続部2
    と、 (e)第1接続部2aの下部に昇降可能に設けられ、炉
    出口フランジ4A,4Bの上部に対向接触し、および離
    間する入口フランジ5と、 (f)排ガスダクト3の下部と第3接続部2cの上部と
    を、接続部2が前記鉛直軸線7まわりに旋回可能に接続
    する回転管継手6と、 (g)各金属精錬炉1A,1Bが設けられる床10に敷
    設され、前記鉛直軸線7を中心とする円弧状に形成さ
    れ、かつ炉頂開口42,43から前記鉛直軸線7を中心
    とする半径方向外方にずれた位置にあり、かつ前記鉛直
    軸線7を中心とする炉頂開口42,43にわたる周方向
    に延びて設けられるレール17と、 (h)接続部2を支持し、レール17に沿って移動する
    台車16とを備えることを特徴とする金属精錬炉の炉頂
    ヘッド切換装置。
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